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by ruhiginoue

籠池氏のダミー札束は当然の警戒

 あの籠池氏がダミーの札束を見せて話題だが、大金を持ち歩くと危険なのは、今は亡き城南電機の宮地社長が有名であった。安売りするには先ず仕入れを安くするもので、大きな量販店が薄利多売をするにしても先ずは大量に発注し累進リベートで仕入代金を安くするものだが、これに小さな店が対抗するには仕入れるさいに買い叩くしかなく、これにもっとも効果的なのは現金払いしかも即金というわけで、宮地社長は多額の現金を持ち歩いていることを公言し、それを宣伝にしていたが、このためたびたび強盗に遭い、新聞の社会面に記事が載ると「城南電機宮地社長また強盗に襲われる」の見出しだった。

 この累進リベートだが、かつてやっていた仕事で、倉庫からの誤発送で量販店むけの荷物が別の個人経営の店に届いてしまい、引き取りに行ったことがあるのだが、そのとき商品と一緒に入っていた納品書を見た店の主が、単価が極端に違うと苦情を言ってきた。なんでうちには高く売るのかと言うのだ。大量に購入する代わりに値引きするのはよくあるうえ、大量になるほど値引きするだけでなく値引き率も上げるということを知らなかった。
 こういう経営者もいるので、取引価格を秘密にすることもないはずなのに隠さないといけなかった。倉庫の責任者はすみませんの一言で済むと思っていたが、営業に出て外交する者としては迷惑千万だった。 
 そんな思い出がある。だから書店は委託販売なので気苦労がない分だけはありがたい。

 ところで、籠池氏が警戒していたのは強盗ではなく警官の所持品検査だと言う。政治家それも総理大臣のところへ行くとなると警備がある。それに用心していたということだった。
 これを理解できない人も一部にいるだろうが、たしかに心配なことである。
 かつて自分でも、前に官庁街に行ったときのことだが、外国から要人が来日していてその警備で警官から所持品検査された経験があるけど、それが真面目な若い警官だったから心配なかったが、そうでなかったら貴重品を取られてしまい、警察に訴えても身内のことだから取り合ってもらえず、下手をすれば逆に警察を貶めたと逮捕されてしまうこともありうるし、裁判に訴えても証拠が無いとか色々と難癖をつけられてしまうだろう。
 こういうことは過去に実例もあった。だから強盗やスリよりむしろ怖い。

 もちろん、貴重品とか現金を官庁街で持ち歩くことはまずないし、もし持ち歩いていて、さらに不良警官に出くわす、という二重の不運の場合だろうが、籠池氏の場合は総理のところへ現金を持って行くうえ「国策捜査」までされている身の上だから、警戒しなければならなかったのだろう。

籠池氏の札束 に対する画像結果




by ruhiginoue | 2017-06-24 19:53 | 社会