医師会が指導と勧告した「リピーター医師」と性格の問題
2017年 06月 29日
日本医師会が、医療ミス等を繰り返す医師27人に指導・勧告したと報道されている。よく、患者が医師の治療や対応に好感をもったり信頼したりで通院するようになると、常連客のような感じで「リピーター」と言うが、それとは逆というか同じ誤りを懲りず反省せずに繰り返す「リピーター医師」と呼ばれる者たちが一部に居る。
これに対して、医師会というと同業者を庇ってばかりいるということで弁護士会とともに悪名高いが、しかしさすがに同じ誤りを繰り返せば見かねた医師会が指導や勧告をするということだ。
ところが、昔から、リピーター医師に対して医師会が、研修を受けるようにと大学院などを紹介までして、それが済むまでその分野に手を出すことを控えるよう忠告しても、同じ誤りを繰り返す医師には頑として聞き容れない者がよくいて、専門家たちからいくら指摘されても自分は正しいと言い張って同じことを繰り返すそうなので、リピーター医師とは個人の性格に起因するもののようだと昔から言われていた。
そういえば、拙書『防衛医大...』でも述べたとおり、問題になった手術について大学病院の上司が、自分なら絶対にやらないし、選択肢に含めない、と明言し、また東大医学部教授で学会の理事をしている専門医から不適切であると指摘を受けても、執刀医は法廷で、自分こそ日本の第一人者であり、この手術がベストであると強弁していた。
そして敗訴して防衛医大が控訴せず判決を受け入れるという異例の結果となったのち、その防衛医大講師は退職して開業し、美容外科ブームになったら美容診療所を開業し、そのあと在宅医療が厚遇されて俄かに始める医師が問題になり厚生労働省が対応に乗り出したという時期に、その俄かに始める医師の一人となり、大橋巨泉氏が被害に遭ったと遺族が述べたことで週刊誌からNHKまでが取り上げたということだった。
その報道によると、患者の命を軽視して心無い言葉を言い放つなどが相変わらずなのでむしろ納得してしまうというものだった。
こういうことには、医師の性格という個人的資質が影響大である。
【ここですでに取り上げた大橋氏の件は、このブログの左下にある検索欄に「大橋巨泉」とキーワードを入力すると出て来る】
by ruhiginoue
| 2017-06-29 22:14
| 社会