稲田朋美防衛相の問題は能力や性別とは直接の関係がない
2017年 08月 01日
稲田防衛大臣がとうとう辞めたけど、不祥事で辞任するのに円満退任であるかのように拍手と花束で送り出され、この儀式を辞退しなかったことについて自衛隊の中で呆れている人もいると報じられている。
この稲田朋美という人は野党の国会議員だった当時、防衛大臣に対して国会で批判しながら「いいい加減にして」などと厳しい言葉を浴びせ辞任を迫っていたが、その後、自分が防衛大臣になってから問題があって辞めるべきだと言う声が起きても、なかなか止めなかったから「いい加減にして」は手前のことだと批判された。
これについて「他人を批判するときは威勢が良いけれど、自分がやったらダメだった」と言う人がいるけど、これは当たっていない。
もともと稲田防衛相に限らずよく言われることだが、だいたい勘違いによる評価である。なぜなら、誰だって急にうまくできるわけないからだ。最初は不慣れだし、また本人がきちんとやっていても組織の中ではすぐには成果が表に現れないものである。
なので稲田防衛相は、あくまでも不祥事が問題なのである。それは度重なるもので、なのに辞めずに居座り続け、そして決定的な日報の問題が起きたから遂に辞めなければならなくなったのである。
もちろんその職能についても疑問が出ている。これについて時々、女性だから男性の多い自衛隊の組織を動かせないのではないかと言う人がいるけれど、これも女性だから悪いのではなく、仕事のさいチャラチャラした服装をしていて、そこに仕事に向き合う姿勢が表れていたから反感を買っていたのである。
その点を誤解しないでおかなければならない。稲田防衛相の問題は一般化できない。もちろん自民党の体質、少なくとも今の内閣の体質、という点では、その反映の人事として問題だろうが。
月夜の北海道・大沼
by ruhiginoue
| 2017-08-01 12:24
| 政治