ポニーテールに罪はない
2017年 08月 05日
女子のポニーテールは男子の劣情を煽るから禁止だという学校のことが「何を馬鹿なこと言ってるんだ」と話題になっている。
もともと日本人の髪は太い直毛なので、長く伸ばして束ねるのが向いているから、古来から男女ともに、そうしてきた。
ただ、女性はうなじが色っぽいとされ、それが昔から日本画にも描かれていたけど、しかし日本に限ったことではない。
あのアメコミのハリウッド映画化『ハルク』に出演していたジェニファーコネリーが仕事の時に髪をアップにする場面があり、うなじが見える。これにアメリカの映画ファンのサイトでは「ジェニファーは正面から見ても横顔も美しかったけど、後ろから見ても美しかった」と騒がれていた。
ここでジェニファーは髪をアップしてるけどポニーテールではない。だから、うなじが色っぽいからとポニーテール禁止というのは合っていない。
そして80年代前半の一時期にはポニーテールにしている女の子とそれを好む男の子は「ヤンキー」だったという現実があった。だから、その頃の記憶が抜けない人がポニーテールはダメと言ってるのではないか。
例えば喜多嶋隆の小説に、『ポニーテールに、罪はない』『ポニーテールに、通り雨』『ポニーテールは、振り向かない』の“ポニーテール・シリーズ”があった。
このうち『振り向かない』はテレビドラマになって人気があった。アイドルが主演のドラマで主人公のライバル役などで人気だった伊藤かずえが、では今度は主役にしようということで、初主演だと話題だったドラマだ。
この数年前だが、中森明菜の最初のアルバムに収録され、シングルカットされてなかったが人気のある曲でも、こんな歌詞があった。
「♬ 人に言えない恋をしてます〜小さな部屋を2人で借りた〜ポニーテールを夏の陽差しがとくわ〜何があろうと〜あなたがいればいいの〜」
その世代で、この頃の記憶が抜けてない教師がいて、その発想で「ポニーテール禁止」にしているんじゃないのか。
by ruhiginoue
| 2017-08-05 12:20
| 芸能