「Fラン」大学に行った同級生の話
2017年 08月 11日
「Fラン大学」という言葉がある。大学入試の難易度ランキング5段階ABCDEより下のFにランキングということでである。
こういうところは、入学試験が有って無いようなもので、人気がなくて募集しても定員割れだから願書を出して入学試験に行って名前と受験番号さえ書けばまず入れる。
それは大体が新しくできた、地方それも辺鄙なところにある私立大学である。なので人気がない。通学しにくいとか下宿して近くにバイトがないとか、条件が悪い。
だから学生も集まらないが、経営のためにはとにかく客を入れなければならないので、試験が有って無いようなものになる。
そういうところに入った同級生がいる。受験勉強を全然しなかったから、そこにしか入れないのは当たり前であるが、入ってみたらとんでもない大学だと言っていた。
なんと大学に入ってすぐに遠足があったと言うのだ。大学で遠足というのにはびっくりだけど、その目的が親睦を図るためだと言うのにもびっくりである。
それでいて、バスの中では私語は一切禁止。目的地に着くまで乗っている間じゅう車内に大学歌が流れていて、ずっと聴かされ、学生全員が憶えろと言われたそうだ。
できたばかりの大学だからなのだろうけど、やることがエキセントリックである。
そしてその同級生は、辺鄙なところにある大学だから、そこに通学できるところに下宿したが、その下宿屋をやっている老夫妻に「今年は真面目な学生さんが入ってくれて良かった」と言われたそうだ。
そう言われて彼は面食らったが、その下宿屋の夫妻が言う話によると、日常生活のことであった。大学で真面目に勉強するかなんて下宿屋にはわからないんだから、日常生活の話なのはむしろ当然である。
では不真面目な学生とは何かというと、仲間と一緒に麻雀をして夜遅くまでガチャガチャと音を立てたり、オートバイのエンジンをブンブンとふかしたり、要するに騒音が問題だった。
この点で言うと、その同級生は下宿の部屋に居るとき大きな音を立てたりせず真面目に…マンガ読んだりしてる、というわけだ。
その同級生は自動車教習所に就職した。大学がFランでも、就職でき、仕事で偉そうにしてられる、なんてのはこれぐらいだと言っていた。
大沼でヨットを楽しむ人がいる。
by ruhiginoue
| 2017-08-11 11:27
| 雑感