かつての英国病と同じ今は日本病
2017年 08月 17日
先日は、「Fラン大学」に入った同級生の話をしたけれども、次は、そこまでではなく、受けても受からない人が少しはいる大学に入った同級生の話。
どこの大学に入ろうと真面目にやればいいが、そうではなかった。
その同級生は、大学に入ってから学費から生活費まで親が丸抱えのうえ、親の金で車を乗り回したり酒を飲んだりし、大学の勉強を真面目にやらなかった。あまりにもひどいので、怒ったお父さんにぶん殴られてしまったなんてことまであった。
しかし、その私立大学は、私立大学の中でも特に学費が高く、そのかわり卒業するの簡単で、必修科目の試験の最中に正解を書いた紙が回ってきてみんなそれを写すから全員満点で合格、という凄いところだった。
そうして卒業すると、名の通った会社に就職した。出た大学がそんなところだろうと親がそれなりに裕福で身元保証人になり後ろ盾となるからだった。
これはいくらなんでもひどすぎると誰でも思うかもしれないけれども、そういうのが当たり前なのが日本社会の実態である。
だから、この同級生と全く同じような人が今の総理大臣である。やはり出席もせず単位を取らずに卒業していたと教授が怒っていた。大学のお坊ちゃん度が高く、乗り回していた車が同級生はソアラで、晋三坊ちゃんはアルファロメオだったらしいから少し高かったが。
そして、こういう人たちを就職させる企業は、国立大学を卒業していても母子家庭だとダメというような差別をする。もちろん露骨に言う事は少ないけれども就職の問い合わせや会社訪問で「ウチは紹介がなければ」というような言い方をして断る。
そういえば大英帝国がこんな調子で衰退した。いわゆる「英国病」だ。そして今は「日本病」というべき状態だ。
日が暮れかかった時の駒ヶ岳が美しい。
by ruhiginoue
| 2017-08-17 11:33
| 雑感