ホタルの逢引
2017年 09月 10日
人間様の世界では週刊誌やワイドショーが騒いで醜いばかりだが、昆虫の世界を眺めている分には幻想的で美しい限りである。
それとも、その目線で見ると、人間の社会と同様に色々あるのだろうか。
7月に、北海道の東大沼でホタルが乱舞していたのを観察した。ちょうど花火大会だったが、なんかショボイので観光客たちはホタルのほうに目をやる人が多かった。
その当時、東京の墨田川花火大会では「二万発打ち上げた」とテレビなどで報じられていたが、この一方で地元の七飯町長は広報で「二百発打ち上げます」と得意になっていた。
ホタルは英語ではファイアーフライ。
トンボはドラゴンフライというだけに獲物を襲う様子が狂暴で、テントに侵入したオニヤンマを外に出してやろうとした人の親切が理解されず危害を加えられそうになったと感じたようで、手に噛みつかれていた。オニヤンマのような大型トンボにはスズメバチも餌食になるほどだ。
ところがホタルは成虫になると何も食べない。ホタルは幼虫の時トンボと同様に水中ですごし、小型の貝カワニナを猛烈に食べている。そして成虫になると蓄えた栄養が尽きて死ぬまで何も食べずにひたすら逢引きするのだ
失礼して照明をあてて撮影。
こうなる前の互いに光って接近する様子(動画参照)のほうが情感がある。それはどんな生物も、人間も同じかもしれないが。
by ruhiginoue
| 2017-09-10 20:46
| 自然