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by ruhiginoue

斉藤由貴のモルモン教

 このブログで分類に「宗教」を作っていなかったから、取り上げるとしたら「社会」か「学術」にしていたが、今回は「芸能」に書く。
 それはモルモン教の話で信者の斉藤由貴に関わるからだ。

 この日本という国の特殊性は色々あるが、強姦は逮捕状が握り潰されて不倫は政治家でも芸能人でも大騒ぎであるが、聖書の表現を借りれば女性に石を投げる社会ということだろう。政治家は不倫を認めていないけど離党で、芸能人は不倫を認めたら教会に除名するよう申し出て留意された。
 
 その斉藤由貴は、信仰がきっかけで出逢った男性と結婚したそうだ。これはモルモン教という団体で、エホバの証人と統一教会と共にキリスト教の三大異端と言われている。モルモン教には、中学生のころ布教をしているアメリカ人の若い男から声をかけられたことがある。そして英語の練習にしようと思い、相手は日本語をけっこう上手だったけど、なるべく英語を使った。
 その当時はモルモン教を知らず、後から「ジョセフ スミスというアメリカ人の青年が神から啓示を受けた」という話だったから、あれがそうだったのかと判ったのだった。
 
 下はネットで拾ったもの。あの時も、こんなパンフを見せられた。宗教論争の中で何が正しいのかと考えたジョセフ スミスは、聖書の中に「わからないことは神に訊ねれば教えてもらえる」という一節から、教えてくださいと祈ったところ啓示を受けたという話である。懐かしい。
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 あのとき布教していた米人の話は途中までだった。その続きは後で知った。ジョセフ スミスは神から啓示を受けたと話したが信用されなかった。まあ当たり前である。しかし少数だが興味を持つ者たちがでてきて、信じる人たちがモルモン教を成立させた。
 しかし、その教義はあまりにも特異だった。それで激しい迫害を受け、暴力沙汰にまで発展し、ついに開祖のジョセフ スミスが殺害される事態となった。まっく、西部劇などに描かれるとおりアメリカの田舎はリンチ社会である。

 このため、モルモン教徒たちは安住の土地を求めて開拓されていない地方へと旅立つが、人がいないところは砂漠ばかり。このままだと不毛の地でみんな野垂れ死んで『ポルターガイスト2』の牧師一行のような地縛霊になりそうだった。

 ところが、そこで湖に突き当たった。
 しかし不毛の土地だった。その湖は湧き水や川の流れた先ではなく、海の一部が浸食作用によって陸の中に孤立したもので海水だった。これではダメだと普通は考えるものだが、開祖を殺され迫害を逃れ旅してきたモルモン教徒たちは狂喜した。塩水の湖といえば死海。モーゼの出エジプト記と同じように、自分たちは神から導かれて約束の土地にたどり着いたと解釈した。偶然に決まっていると思うと同時に、その経緯を思えば仕方ないと、信者でなくても理解するだろう。

 こうして、ソルトレークシティーをモルモン教徒たちが開拓して発展させ、ユタ州は僻地でモルモン教ばかり。だから同地の出身者で信者のケント デリカットが「ユタ、バカにしないでよね。ユタだって電気通ってるよ」と言っていたわけだ。

 その後、モルモン教の極端に特異な教義の代表ともいえる一夫多妻制は、あくまで理念であって実行するには今の時代として問題があると本部は声明しているが、どんな宗教にも原理主義者がいるもので、実行している信者がユタで発覚して「CBSドキュメント60分」が騒いだりしたものだ。
 だから斉藤由貴の件も、女性ではなく男性の側が一夫多妻のつもりだったと言ったら、不倫ではなく本部に背いたということになったかもしれない。

 どうであれ、不倫は家族内の問題だから、いくら芸能人で注目されるとしても他人がとやかく言うことではなく、それよりもう一人のケントことケント ギルバートもユタ出身のモルモン教徒だが、あの金に困ってなりふり構わずのネトウヨ商売は、いくら名義貸しでも恥ずかしくないのだろうか、良心か痛まないのだろうか。彼を起用して有名にした大橋巨泉は、草葉の陰で何を思うか。



by ruhiginoue | 2017-09-15 19:27 | 芸能