階段を物置にする危険と本を所有する意味
2017年 09月 17日
高齢者が住む家の階段に本を置いているのを見て危険だと指摘した知り合いが、言うことをきいてもらえなかったという。他に置き場がなく、それは本棚が満杯だからで、それらの本は読み終わったものなのに必要だと言い張り、なのに読み返すわけでもない。
このように、高齢者は家の中にある物を整理しようとせず、ためこんでまう。ただ、そうでなくても階段を物置にしている人は良く見かけ、そして本であることが多い。
これで思い出したが、プロレスラーのジャイアント馬場は絵を描くことと読書が好きだったので、格闘家としては異色の趣味と言われ、これについてテレビで久米宏からに訊かれたさい、読み終わった本は捨ててしまうと言っていた。
なぜなら、マンションに住んでいて、集合住宅は収納場が少ないためだと言う。ジャイアント馬場を主人公にしたアニメ映画では一戸建ての邸宅に住んでいたが、隣にラッシャー木村の家があるなど現実ではなかった。
ただ、ジャイアント馬場は前に一戸建ての自宅に住んでいたが、何度も泥棒に入られたので防犯のためマンションに転居したと言っていた。一戸建てよりは侵入しにくく、特にオートロックなら安全性が高い。
また、ジャイアント馬場が何度も空き巣に入られた時は、出場している試合がテレビで生中継されている時だったそうだ。これでは今自宅に居ないとテレビで全国に宣伝しているようなものだ。この話に久米宏は、自分もよく生放送をやっているから心配になってきたと言った。
とにかく、住居を物置にするのはもったいないし、階段など安全を犠牲にするのは論外である。だから前にも述べたが、自分の場合は自宅近くに貸物置があるので、本はそこに入れている。密閉しているから紫外線や湿気の被害もない。
ところが、孤独な老人の収集癖だけでななく、読み返すことがない本を並べて悦に入る人がいて、そうした人には、たくさん読んだと自己満足しているけど頭に入っていない人が目立つ。
これについて、老人に注意した知り合いは、こう助言している。
「書籍=教養とか勘違いはやめて下さい。優れた本を読んだなら、生き方に反映させましょうよ。」
by ruhiginoue
| 2017-09-17 20:03
| 雑感