菅野完氏のツイートについて
2017年 09月 19日
先日、Twitterの差別発言の問題について、差別はだいたい匿名の無責任なアカウントだから、顕名であればいちおう責任をもった発言と見做すことができるという指摘をした。
ところが、実名と顔写真と連絡先の携帯電話番号と住所まで掲載していた菅野完氏のアカウントが永久凍結された。
ちょうど、あの籠池氏が逮捕され、国会を開かないでいた総理が選挙と言い出し疑惑隠しと批判され、なら不信任案で対抗すべしとツイートした途端、籠池氏と一緒に騒いで安倍内閣批判していた菅野完氏のアカウント永久凍結という次第。
これでは、実際にどうかは別だが、陰謀だと騒がれても仕方ない。
これにより、基になった菅野完氏の発言が消失してしまったので、それに対して述べた話の意味がよくわからなくなってしまったから、説明しておこう。
先日、菅野完氏は、大学の先生など自分が給料をもらっている身であると講演料を要らないと言うが、これはフリーランスの者としては迷惑だという話をしていた。
しかし、講演を要らないと言う大学の先生は、給料もらってるから金をもらわなくても大丈夫なのではなく、自説を広めたいからだ。
それだけでなく、本業である講義でさえ、あちこちの大学を駆けずり回って講義して、新幹線に乗ったりするから給料もらっても交通費に消え、手間暇を考慮したら赤字ということもよくあるが、それでも自分の話を一人でも多くの人に聴いてもらいたいのだ。
例えば法学部で教える知り合いは、自分が弁護士になっても人権派弁護士が一人増えるだけだから、それよりも大勢の学生の中から人権派弁護士が何人も産まれて欲しいと願い、儲からないのに一所懸命に講義してる、と言っている。大学の仕事でそうだから、市民運動から報酬を受取らなくても当然だ。
こうした心意気を、「スト破り」の一種であるかのように非難して欲しくないものだ。
by ruhiginoue
| 2017-09-19 20:47
| 社会