人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

反論ではなく罵声で応じた山崎雅弘氏

 かつて、山崎雅弘という人は、中国での日本軍による残虐行為について告発は他にもあるのに朝日新聞の本多勝一記者ばかりが歴史修正主義者らに攻撃されていて、それは中国側の言い分を鵜呑みにするから付け込まれるのだと発言した。
 これに対して、本多記者の記事および記事に基づいた著書の内容は、そんな内容とは程遠いと述べた。(当blog2015年12月)
 
 だいたい、中国の日本軍について告発を書いている人は色々いるけれど、その中で特に本多記者の記事を歴史修正主義者らが攻撃目標とするのは、そうすることに最も「インパクト」があるからだろう。
 なぜなら、同記者の知名度と朝日新聞の影響力そして『中国の旅』は朝日文庫の「本多勝一シリーズ」中で、ロングセラーとなった『日本語の作文技術』に次いで二番目のベストセラーであるためだ。
 これらの事実から、歴史修正主義者らが攻撃するさい標的とするのは当然のこと。こんなことは言うまでもないはずだ。

 ところが先日、その山崎雅弘を名乗るコメントがblogにあり、この件でe-mailを送ったということだ。実際にメールは来たので返信をした。
 すると、今度はTwitterで山崎雅弘という人のアカウントが、メールを出したら返信が来たという話をして、「冒頭の書き出しは『ご本人かどうかなど確認できないので』。どこまでも無礼な人だと呆れる。」と発信した。
 たしかに、その書き出しではあるが、それは、もし、なりすましを本人だと思い返信しては迷惑をかけるので、それに配慮してまず一般的内容にとどめると告げたまで。それがなぜ「無礼」なのか。

 また私信の内容を勝手に公開することは非常識ではないのか。そういうことを、なりすましがやることも考慮したわけだ。本人がやるとは思わなかったが。
 そして、この山崎雅弘アカウントのツイートに、内容を確認せず、また私信の内容を公然と話している非常識に気づかず、「いいね」している人たちがいた。それらはすべて匿名の無責任アカウントであったが、こういうこともあるから、やってはいけないことなのだが、どうも彼にはわかっていないようだ。

 また、Twitterでは実名と写真付きでさえ偽物があり、先日「永久凍結」されてしまった菅野完アカウントも早速偽物が出現し、ウッカリ騙された人もいたから、要注意である。
 ましてメールは、今問題の前原民進党代表が前に辞任した原因であり自殺者も出ている「偽メール事件」などがある。個人的にも、二年前、なりすましメールの被害に対して訴訟を起こして勝訴し賠償金を払わせたことは、ここで報告したとおり。(東京地裁立川支部)

 このようなことがあるから、自分だけでなく相手方へも配慮して、まだ確認が取れないので一般的な範囲にとどまる返事であるとし、その範囲で話の趣旨については返答をしている。
 それを「無礼」とは何事か。例えば「ばか」とか不穏当な言葉があったなら問題にしてもいいが、そうではないのに、山崎雅弘という人は勝手に私信の内容を公然と誹謗したのである。

 また、山崎雅弘という人は、このblogをスクリーンショットで画像添付したうえ、「『彼の著書を読んだら典型的な[司馬史観]だったという指摘があり』とあるが、自分で私の著者を読んで確かめたわけでもないらしい」とtweetしている。
 これを読むと、山崎雅弘という人の著書について評価するさい、ただ「司馬史観」であると評した人の話を紹介したことになるが、実際にblogに書いたことは、そもそも著書への評価ではないのだ。要するに、その著書が保守派と同じだと指摘する人がいて、またTwitterでの発言はいちおう進歩的立場だが、内容的にはそうとは言えない、という話の前振りにすぎない。

 これは、もともと山崎雅弘という人に対して批判的な人たちの多くが指摘していることであり、それを前提としている話だ。
 「『リベラル』側にもそんな安倍晋三を後押ししているとしか思えない人間がいる。想田和弘と山崎雅弘である」
 「本当に『9条が大事』だと思っているのならこんなことを迂闊に書くものではない。安倍晋三への援護射撃以外の何物でもないと私は断定する。しかし、そんな想田和弘に同調するのが山崎雅弘である」
 など、ネット上でいくらでも拾ってこれるほど、山崎雅弘という人は偽リベラルであるという批判があり、そこから、著書に対してもそうだと指摘する人もいて、ただしここで問題とするのはTwitterでの発言である、ということだ。

 なのに、山崎雅弘という人は文句があるにしても自分はそんな(司馬史観)つもりではないと反論すればいいだけなのに、また受け止め方や解釈や評価は人それぞれのはずなのに、書いた自分が思うのと違うのだから読んでないらしいと的外れな反論をする粗雑な言質を展開している。根拠がないけど「らしい」と書いたから良いではないかと抗弁したが認められなかった判例を、彼は知らないのだろうか。

 ちなみに、「司馬史観」と言ったのは知人で、もちろんその人の独自の解釈であるが、持っている本の当該部分を見せてもらって読んだところ、その評価に賛成ではないが、にもかかわらずそう言われても仕方ないと思われる部分があり、なぜならそのように直接の記述をしてはいなくても、この著者は根がそういう発想に対して親和性があるからだろうと感じたのだ。だから紹介したまでであり、繰り返すが書評をしているのではない。

 ということで、たいへん問題なのだが、しかし、今ちょうど山崎雅弘という人が注目されているのは別件のこの発言である。

 「今回の小池新党騒動で一番意外な感じがするのは、小沢一郎氏が全面的にこの流れに同調していること。一部では『小沢氏が仕掛け人』との説もある。小沢一郎氏と自由党の政治的路線は、日本国憲法の理念に一番近いと思っていたが、大きな勘違いだったのかもしれない」

 この認識に対して「すっげぇなぁ…」と呆れている人もいる。
 小沢一郎が自民党幹事長だった湾岸戦争時に自衛隊派遣を主張したり、旧自由党時代に改憲試案で現行憲法が無効だと主張したりしたことを、山崎雅弘という人は知らないのだろうか。
 この二十余年、小沢一郎の何を見てきたのだろう。民意を反映せず議員たちが政局に明け暮れる主因である小選挙区制と政党助成金を作り、保守二大政党樹立がライフワークの小沢が日本国憲法の理念に一番近いはずがない。ちゃんと歴史を知れば正に今この状況こそ小沢一郎の本懐だろうに。
 憲法前文が、日本は戦争を起こしてしまったことへの反省をふまえて平和に貢献し国際社会における名誉ある地位を得たいと謳うのを、そのために海外派兵するのだとトンデモ屁理屈をこいた政治勢力の中心的人物が小沢一郎ではないか。それが憲法の理念に近いと言う人は、手前もそういう考えなのだろう。

 このような趣旨の指摘と批判が巻き起こっている。こうして、山崎雅弘という人が偽リベラルの軍国主義路線同調者だと以前から言われてきたことに、また補強する発言が飛び出したというわけだ。
 こうなると、山崎雅弘という人の本多勝一記者への中傷誹謗も、歴史修正主義を批判するとみせかけた婉曲な歴史修正主義への後押しだと考えれば、一貫性があって納得できるというものである。
 だから、それを問題にされたら図星だったので焦り、反論ではなく中傷誹謗で応じたということではないかと考えたりもする。もちろん、当人にその意識が無い可能性も否定できないが、いずれにせよ山崎雅弘という人が非常識で汚いやり方をした事実は変わらない。



ブログランキング・にほんブログ村へ

by ruhiginoue | 2017-10-01 14:32 | 社会