井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

日本人のタカリ根性

 チェコ人は、カフカについて、プラハに居たがドイツ語で書いていたからドイツ文学と言うし、フィンランド人は、ムーミンの作者について、スウェーデン語を使っていたから違うと言う。なのに日本人はカズオ イシグロが英国籍で英語で書いてるのにノーベル賞ではしゃぐ。

 これについて、恥ずかしいと言う日本人もいるが、もともと金メダルやノーベル賞に便乗するのは日本人のタカリ根性だ。なにかあると寄ってタカって、便乗するだけならまだしもオコボレを頂戴しようとする。

 この日本人のタカリ根性は昔から指摘されているが、これが選挙にも影響し、選挙事務所ができると、運動を手伝う人たちのために賄う飲食物を目当てに寄ってくる人がいる。特に田舎がひどいもので、各候補の事務所を掛け持ちして回り、どっちが気前いいかと比較している。
 これが「先進国」だと、選挙事務所ができたら、興味を持った人は訪ねていき、居合わせた運動員から政策を聴くものだ。また、その政策に共感できたら、寸志という感じで幾らかの寄付を置いて帰る。

 私事だが、防衛医大訴訟の時も、実は、友達とかではない一部の野次馬的な者が、国を訴えても勝てないとか、そんなことをするものではないとか言い、「無駄」「非国民」などと、実にひどいものだったが、そんな奴らに限って、勝訴してマスコミに取り上げられると「テレビのインタビューみたよ」「陰ながら応援していた」などと言ってきて、中には「賠償金が入ったんだってな。今晩空いてるからな」と言った奴までいた。

 そういうクズは論外として、あの当時、なぜまとまった金額の振り込みがあったのかの事情を知らない銀行員が、投資しないかと「営業」に来ていて、正直言うと、それにのって増やしていたのだった。
 また、インタビューに対し稿料扱いで報酬を支払うとの申し出があり、ありがたく受け取った。そしてテレビの製作会社から振り込みがあったので、そこの銀行の人は、そっち方面の仕事をしていると思っていたそうだ。
 そういうのも、みんな投資に回していた。

 こうした背景に、知り合いの冤罪被害者のことがあったからだ。その人は無実の罪で刑務所に入ったが真犯人の逮捕で潔白が完全に証明され、何年も刑務所に入っていた賠償金が国から出た。
 そして、マスコミから取材を受けて報酬を払うと言われても、報道なのだからと辞退していた。このように、とても堅い人だった。

 ところが、すでに補償があったのに、警察の捜査の不正を問題にして国家賠償請求を新たに起こそうという話があり、これに彼はのったのだが、この大変さのため心身共に疲労困憊して体の具合が悪くなってしまい、仕事ができなくなった。
 そのうえ、補償で受け取った金があるから休養できるかと思っていたら、その金はすべて裁判のために使い果たしてしまったそうで、体調も悪いし貯蓄もないから生活保護を受けていると言うので驚いた。

 ということは、そこまで追い込まれる裁判をけしかけた人たちは、支援していると言っていたけど、金銭面では何も支援してなかった、あるいは、ろくに支援していなかった、ということになる。
 これで思い出したが、けしかけた人たちには左翼崩れの学生運動世代の老人が目立ち、あの人たちを実際に見てよく知っている。あれは支援すると言いながら自分たちの自己満足で反権力を叫ぶ材料に利用しているだけだ。
 そして、ダシにしているから、親身になることはなく、「人権」を標榜していても人権意識など欠片も無い。だから被害に対してもザマアミロと言わんばかり。それどころか、実際にそう口にして嘲り笑っているクズ連中である。

 あのとき連中は原告と一緒に写真を撮って運動のホームページに掲載していたが、「支援」していると見せるためのアリバイ工作でしかなかった。こんなことなら、小池百合子みたいに一人三万円とか言えばよかっただろう。裁判支援カンパとして協力してくれと言っても、あいつらでは払わないに決まっているが。

 つまり、田舎で強い自民党には日本人のタカリ根性が影響しているだけでなく、それを批判している連中にだって同じことが言えるのだ。むしろ、反権力を標榜しながら権力犯罪の犠牲者を食い物にして笑っている分、たちが悪いと言える。
 こういうのを直接見ているので、それを考慮した対応をせざるを得ないのだ。



[PR]
Commented by keitan020211 at 2017-10-10 20:07
和夫石黒は自ら日本が根であるし日本語が役に立っていると語っています。
そうであれば「日本の誇り」と騒ぐことは何等おかしいことではありません、
当人が日本のことを何も語らないのに「日本の誇り」と騒げば非常識ですが。
今までの様々な例を見ていて反射的にそれらと同じと思ってしまったのでしょうか?

私は受賞の報を見て直ぐに本屋へ和夫石黒の本を買いに行きましたが
全く見当たりません。勿論外国人作家の所を先ず探しましたが、余りに見当たらないので念のために日本人作家の所をも探しました。
地元の本屋は乗りが悪いと思います。
Commented by ruhiginoue at 2017-10-11 10:54
日本の法律だから、自分は苦労してないけど苦労した人に賠償金から飲食を奢らせて当然だ、日本人なので、という話と同じ牽強付会なので、おかしい。
そういう牽強付会が自然と出てしまうのは、やはり日本人としてのタカリ根性が染みついているからでしょう。
Commented by Neutralizer at 2017-10-11 13:23 x
そのタカリ根性は我が国の歴史から見ても欧米みたいに一般国民が決起して自治をなしたことが極端に少ないか時の権力者によってすぐ叩き潰されることが多かったのがもとではないでしょうか。
 そうなることが続くと力のある者への抵抗よりも寄り添って生きることが楽だから依存してしまい、現在のように権力者の暴走に無抵抗かつ共依存してしまう心理が我々日本人に根付いてしまっているのです。私自身も無意識に身近な誰かに依存しているのかもしれません。自戒すべきことです。
Commented by ruhiginoue at 2017-10-11 17:35
それで、武将を英雄にしたNHKの大河ドラマとかが人気があるのでしょう。
アメリカで「水戸黄門」が「日本で最も人気のあるテレビドラマ」と放送されたら、日本人は何を考えているのかと呆れられたのですから。
しかし「七人の侍」は絶賛され、「忠臣蔵」はヨーロッパだと「アーサー王と円卓の騎士」みたいだと好意的で、南米だと「ヤクザの殺し屋を雇って吉良上野介を殺しゃいいのに」だったそうで、お国柄ですね。
Commented by ケーキイーター at 2017-10-12 20:32 x
だから、宮崎駿監督が時代劇を作ると、『もののけ姫』みたいな、奇抜に見える既存のとは違った映画になるのかな。
Commented by ケーキイーター at 2017-10-12 20:57 x
エントリー先、ひょっとしたら違うかもしれないけど。アメリカではもう日本人をやたらと悪役にした映画は作れないんでしょう。「日系人強制収容所」なんて馬鹿なことを昔、やっちゃったから。香港の人ならOKなんだけど。アチョーッ!
Commented by ruhiginoue at 2017-10-12 21:22
ちがいます。共産主義やイスラムを悪者にするプロバガンダに忙しいからです。
『パールハーバー』など、日本が悪者のハリウッド映画は、相変わらずひどい描写です。
Commented by 名無し at 2017-10-13 01:45 x
権力犯罪者どもにとりましては「日本人のタカリ根性」を抑える目的で
靖国神社上げと神風特攻隊上げが必要不可欠なのですね。
ワタシの商売相手で納品期日をキチンと守り、貸した金をマトモに返す一般人の日本人は
かならず靖国神社または各道府県の護国神社に最低年一度は参拝、
神風特攻隊は日本が世界に誇る英雄として尊敬しており
それに恥じない人生を送るための道徳律としておる人々だらけであります。
Commented by ruhiginoue at 2017-10-13 12:26
だから、田舎では事務所でまず神棚の有無を見ろというのが商売のコツとして言われるのです。金品の問題であって信仰ではありませんから。
Commented by ケーキイーター at 2017-10-13 21:46 x
私が「インディ・ジョーンズ」シリーズを嫌う理由が解る。テレビ放送か何かで一本観て、懲りちゃった。「ナチスの悪党をやっつける」だの「旧ソ連をやっつける」だの、そんなくだらない勧善懲悪もの(当然、皮肉)しか作れないのかね。
Commented by ruhiginoue at 2017-10-14 17:56
ハリウッドは、先住民を野蛮人に退治する騎兵隊を正義の味方にし侵略を正当化したり、悪徳保安官のワイアットアープをヒーローにし、その被害者の善良なクライトン一家をならず者に描いたり、というプロパガンダを作ってきたところですから。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by ruhiginoue | 2017-10-10 19:51 | 社会 | Comments(11)