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by ruhiginoue

小池知事の「デモ封じ条例」のフライング事実

 小池知事の下で進められている東京都迷惑防止条例改正案の内容がひどいと弁護士やマスコミが指摘している。これは法令と同じ目的で法令よりも厳しい規制を定める「上乗せ条例」であり「法律の範囲内で条例を制定することができる」とする憲法94条の規定に違反しているからだ。

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 また、この条例の危険性について、自由法曹団の弁護士が「ストーカー規制法は『恋愛感情』でのつきまといが対象」「ところが、条例案の要件の『ねたみ、恨みその他悪意の感情』はあいまいで、『安倍ヤメロ』というデモの掛け声だって“悪意”とみなされる恐れ」と、具体的な指摘をしている。
 この自由法曹団は運動団体なので、どこまでやるかは別にして、いちおう権力に立ち向かう意思のある弁護士が加入するものだから、反対は本音である。

 これとは異なり、各弁護士会および日本弁護士連合会は、弁護士として仕事するために加入しなければならない団体であるから、会員の政治的立場は人によって全然違い、商売優先とか権力の手先とかの弁護士が多くいて、そういう者ほど金も勢力もあるから幅を利かせている。このため当然ながら、表向きは権力に立ち向かっているように装っていても、実際は権力に追従と協力をしているのが実態である。

 そして、その条例、自由法曹団所属弁護士が指摘するような政治的な濫用は、確実に意図されているだろう。なぜなら既にフライングの行為が、それも弁護士から起きており、これを正当化しようとの策動が続いていたからだ。

 例えば、前にも説明したとおり、防衛医大の医療過誤訴訟の最中に「ストーカー」として刑事告訴された件だ。医師に対する恨みと悪意の感情で批判しているから原告の患者を逮捕して口封じせよという告訴状が、国の代理人の弁護士らによって作られ警察に受理された。その一人は元高裁判事。もう一人は法学博士。
 これは法を曲解していると指摘され、困ってしまった彼らは「ストーカー的」と言っただけだと屁理屈の弁解であった。
 いくら下手な弁解をしたところで、これは元防衛医大医師の決定的な証言が出る直前の告訴だったから、その意図は推して知るべし。結果は、告訴が不処置となり訴訟で患者の勝訴となった。

 しかし、この虚偽告訴を問題にすると、東京弁護士会は弁護士の評判を落とす営業妨害であると喚き散らし、身内かばいあいと権力の手先である実態を露呈させた。
 このさい、元高裁判事と法学博士の弁護士らが素人からツッコミ入れられたことについて、弁護会が反省ではなく逆恨みしていて無様であった。さらに日弁連も今流行りの書面改竄によって逃げたのだ。
 こうした改竄はどこの役所でも普通で、政治問題となって発覚したに過ぎないが、弁護士会は制度的に追及されないので、やりたい放題である。証拠は山ほどあり、所持している人は大勢だが、それを知っていて弁護士会は堂々と恥もせず不正をしまくっているのだ。

 このようなことが十年以上も前から続いてきて、この醜悪な実態に合わせて条例を作ろうというわけだ。



by ruhiginoue | 2018-03-19 16:09 | 司法