高齢者のカメラ小僧が傍若無人
2018年 06月 18日
第21回総合写真展の受賞作品の一つに、湖面から鳥の群れが一斉に飛び立つ様子を撮影したものがあったが、実は音と光で刺激し飛び立たせたものだったという、やらせより悪質な行為で撮影しており非難を浴びた。
このところ、鳥の生態を知らない愛好家や、自分の撮影のことしか考えない愛好家が、傍若無人なふるまいをして問題になっていて、中には、営巣中の鳥を撮影したあと他の人に同じ写真を撮影させまいと巣を枝ごと撤去してしまう事件まであった。その、鳥を驚かせて撮影した人は、そんなことをしたと悪びれもせず、逆にそうやって上手く撮ったと自慢し、それで問題になっていたが、風貌から年配というより高齢というべきだった。こうした高齢の「カメラ小僧」が少し前から問題になっていた。
この「カメラ小僧」とはアイドルやレースクイーンなどをカメラ持って追いかけている人のことだが、この行動をする人が、自然を撮影するのが流行る中にまで現れたから困ったことになる。
かつて、自然保護に携わる若い人の活躍と苦悩をテレビが取り上げていた。生態系を守るためには靴底に付着した異物に要注意という場所に、観光客のために遊歩道を作り、ここから絶対に降りないようにと注意していても、これを無視する人が時々いるのだ。
その様子をテレビが望遠で撮っていたが、カメラを持った爺さんが婆さんらを撮ってやると言って、場所を確保しようと立ち入り禁止の場所に入ってしまう。その時の爺さんの悦に入った表情ときたら実にスケベったらしかった。
あの、群馬県で85歳の爺さんが起こした事故も、そうだった。老人福祉センターに集う高齢者たちの中に80歳の女性がいて、この人を帰りに自分の車に乗せて送って行きカッコつけていたから、どうしても自分で運転したかったらしい。最近あちこちぶつけてばかりだからと心配する家族の送迎を頑として拒み、家を抜け出したのに気づいた家族が駐車場まで追いかけたが、ふりきるように発車してしまい、それで他の自動車にぶつけて壊し、続けて塀にもぶつけ、登校途中の女子高校生16歳と18歳の二人をはねて意識不明の重体にし(のちに16歳のほうは死亡)、さらに信号待ちで停まっていた自動車にぶつかって運転手を負傷させ、やっと止まって、これで警察に逮捕されると爺さんは「わからない」とか「気が付いたら事故になっていた」などと繰り返して言っているという、唖然茫然の事態であった。
このうち、運転が下手になったのは寄る年波だからだが、マナーや女性に対する態度の問題は、今の老人の世代は若いころからのことであった。まさに石原慎太郎の世代で、障子紙を破れなくなったけどスケベは相変わらずで、だからクルマやカメラを凶器にしているのだ。
by ruhiginoue
| 2018-06-18 17:55
| 社会