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by ruhiginoue

東京大空襲とは何だったのか

 霞ヶ関に行ったら、原告団がビラを配布していた。
 周知のとおり、東京大空襲は、無差別爆撃により多数の市民が犠牲となった。
 同じく第二次大戦で空爆による多数の犠牲者を出したイギリスとドイツは、国が個人レベルまで補償をしているのに、日本は軍人と軍属にのみ補償をし、一般人は「受任論」すなわち「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」つまり我慢せよということで、国は補償を拒否した。
 そんな恥ずかしい態度を改め、国は被害者とその遺族に補償すべきと迫る国家賠償請求だ。
 それならアメリカに請求すべきという人がいるけれど、そんな人たちは義務教育の社会科で習ったはずのことを忘れている。講和条約によって、戦災の国民への補償はそれぞれ自国で行い、旧敵国への賠償請求は放棄するという約束である。
 それゆえ同様に、ドイツとイギリスは、戦争で互いにロンドンやベルリンを爆撃したが、そこで生じた被害にはそれぞれ自国で補償している。
 また、戦争終結を遅らせた時の政府の責任も、原告は問うている。これは広島と長崎に共通する問題だろうが、しかし広島と長崎は東京より軍事都市の特徴が強いという事実もある。アメリカ軍も、東京爆撃作戦は、民間人虐殺で戦犯に問われないかと危惧していたほどだ。
 それでも日本政府が降伏を拒否し続けたから、攻撃をエスカレートさせるしかなかった、というアメリカの言い分のとおりなら、日本政府の責任が問われるだろう。
 ところでベトナム戦争では、東京をはるかに上回る数と性能の爆弾が投下されたが、犠牲者ははるかに少なかった。それは民間人用の防空壕が軍によってしっかり作られていたからだった。日本は、皇居と大本営だけ軍によってしっかりした防空壕が作られ、民間人用は各自で掘れということだったから、お粗末で、逃げ込んでもほとんど無意味だった。
 そのうえ、バケツリレーで火災を消そうというアホウとしかいいようのない訓練をさせられていて、真面目にやった人たちは逃げ遅れて死んだ。
 そのアホウをやらせた役所の官僚とは、鈴木俊一。後の東京都知事である。この人は731部隊で働いていたこともある。
 こういう事実を、なんで野党は選挙の時に突かなかったのか。
 今は都知事選の話題が盛り上がっているが・・・
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by ruhiginoue | 2007-03-09 21:11 | 司法 | Comments(0)