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by ruhiginoue

松本清張「霧の旗」

 京都で、弁護士会が会員の弁護士を懲戒請求した。国選弁護人として受任した複数の事件で、被告が否認していることを裁判で否認しなかったり、被告の意向を無視して検察の主張に同意してしまうなど、ひどいものだったらしい。
 刑事事件の9割は国選弁護人で、金が無いとかコネがないなどの事情だ。中にはいい弁護士に当たることもあるが稀な確率で、多くは腕が悪いとかやる気が無いとか、それらの両方だったりする。その中によくあるのが、本件のような年寄りの弁護士。
 国選弁護人は私選とちがい報酬が安く、判決によって弁護士としての評判が変わるわけではないから、手抜きするほど得になるので頑張ろうという意欲が湧かないし、それ以前に年寄り弁護士の場合は体力がない。
 この問題は松本清張が「霧の旗」という小説にしていて、何度もテレビと映画になっている。兄の無実を訴える女性の依頼を蹴った有名弁護士、国選弁護人は被告が無実を主張しているのに有罪を前提に情状酌量を求めてばかりで、後から気になって記録を読んだ有名弁護士は、国選弁護士が見落としている数々の無実の根拠を発見するが、手遅れで・・・あとは読むか観るか。
 映画では最初に松竹で、新人だった山田洋次監督が賠償千恵子主演で、弁護士は滝沢修、次は東宝が山口百恵主演で弁護士が三国連太郎、テレビでは大竹しのぶと二谷英明、安田成美と田村高弘、星野真理と古谷一行というぐあいで、当代人気の若手女優とベテラン大御所俳優の共演で話題づくりしやすいからだろうが、出演者が違っても作品のテーマについては変わっておらず、実際に、未だ改まっていないということだ。
 
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Commented by ruhiginoue at 2007-08-30 13:09
 大阪フィルと朝比奈の翁は、ブルックナー八番が最高でした。
 東京弁護士会もコンサート企画はやっていて、「現代の音楽」の作曲家西村朗さんらも協力していました。
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by ruhiginoue | 2007-08-29 13:56 | 司法 | Comments(1)