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by ruhiginoue

黒澤作品リメイク

 著作権問題についてはチャップリンの判決で述べたとおりだが、最近の黒沢作品のリメイクは廉価版DVDより犯罪的だ。
 この間放送された「生きる」なんて、こんな名作中の名作に勝手なリメイクする気がしれなかったが、内容も、演出と演技の迫力不足を補うため音楽を入れ過ぎていた。ほとんど同じ内容なのだが、オリジナルと違うのは音楽が入ることだという場面ばかり。
 「荒野の七人」をみて、「七人の侍」でデビューした土屋義男は笑いこけたというし、黒澤明監督も、宮崎駿監督との対談で「リメイクなんてたいていはろくなものにならない」と言っていた。
 それなら、「荒野の用心棒」のように図々しいほどの盗作のほうがむしろ楽しいくらいだし、「スターウォーズ」みたいに分野をそっくり変えてしまうのも面白い。
 はたして織田裕二の「椿三十郎」はどうだろうか。
 
 

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Commented by ケーキイーター at 2007-09-15 10:29 x
 リメイクだけでなく、「パート2」もつまらないな。例外はあるけど。
Commented by 監督 at 2007-09-15 12:13 x
「荒野の七人」は「大脱走」のジョン・スタージェスが撮った名作だ。音楽もすばらしい。この監督は黒沢に電話をし黒沢は「とてもいい」と賛辞を送っている。それにしても黒沢は三船あっての黒沢だ。役者もいないのにリメイクなどするものではない。
Commented by ruhiginoue at 2007-09-15 23:09
 黒澤明は「七人が退役した軍人とでもいうならともかく、ガンマンなんて野武士たちと同じだろう」と言ってました。たしかに、ならず者が善行とは設定が変だと言われています。スタージェス当人へはリップサービスではなかったでしょうか。
 宮崎駿は「白人のガンマンたちがメキシコ人の農夫たちを助けるなんて構図は問題ですよ」と批判してました。
 土屋義男が笑ったのは、ユル・ブリンナーが銃を回してホルスターに納めるなど空虚な曲芸をしていたことに対してでした。
 音楽はエルマー・バーンスタインの代表作でしたが、音楽がすばらしいからと映画まで賛美していたら、ジェリー・ゴールドスミスやジョン・ウイリアムスやエンニオ・モリコーネが素晴らしい音楽をつけているけど映画は情けないものがいっぱいありますけど。
 それでも傑作というのはどういうところでしょうか。
 あと黒澤あっての三船の間違いでしょう。フォードあってのウエインというように。実際それで三船もウエインも気にしてました。三船も「出演作の中で記憶している価値があるのは黒澤作品だけ」と言ってました。溝口健二の一番人気作「西鶴一代女」や稲垣浩の「無法松の一生」に主演していたというのに。
Commented by ruhiginoue at 2007-09-15 23:10
 ただ、いい役者がいないからいい映画が撮れないというのはよく言われていることです。
 あと、リメイクのほうがいい場合はあります。「遊星よりの物体X」よりリメイクの「遊星からの物体X」など技術の進歩だけでなく話の内容も。
Commented by イタリアンエジプシャン at 2007-09-16 23:30 x
Back to the futureなんかも,三作とも普通に楽しめるヨン。
Commented by 監督 at 2007-09-17 09:10 x
「遊星からの物体X」
リメイク?タイトルだけだろ?リメイクと言うなら「偉大なるリメイク」だな(笑。
それから黒澤がそんなケツの穴の小さいことを言ってたのは初耳だ。宮崎なら言いそうだが(笑
Commented by 前のりてぃ at 2007-09-17 21:15 x
「S・W・A・T」って映画がある。癖のある隊員を探しにまわるくだりがある。七人の侍のパクリとかオマージュと言う者もいるだろう。はやまるな。「桃太郎」をリメイクした黒澤が偉いのなら結局のところ『演出力』につきるということだ。

>リメイクの「遊星からの物体X」
というブログ主ならリメイクの「桃太郎」が何か理解できるだろう?
Commented by ruhiginoue at 2007-09-17 22:50
>Back to the future
 製作のスピルバーグが言うには、これはもともと三部作にするように作っていたということですが、一方で、製作会社から「ET2」を作ってくれとうるさく言われ、これは1話で完結しているのだから無理して続編を作ってもうまくいかないと説明して拒否したそうです。
 映画会社は、大ヒット作の続編なら出来が悪かろうと確実にそこそこ儲かるという態度で、だからスピルバーグは不愉快で断固拒否したとのことです。
 つまり、続編がだいたいつまらないのは、そうしたサラリーマン的態度の映画会社重役たちのせいで、大企業のコングロマリットに組み込まれてしまった結果だと言われてますね。
 ゴッドファーザーは「2」のほうが完成度が高くてアカデミー賞も獲得したけれど、前作ほどのヒットではなかったということですが、1の方が血の抗争などが派手だったこと、「2」のロバート・デ・ニーロの演技も良かったけど「1」のマーロン・ブランドの圧倒的存在感には及ばなかったからと言われてますね。
Commented by ruhiginoue at 2007-09-17 23:01
 やはり役者ということでしょうか。「オーメン」シリーズでは続編にも名優をそろえたけど「1」では脇役だけどビリー・ホワイトローの乳母がすごい怖かったから続編が及ばなかったとも言われてますね。
 「物体X」が旧作と新作では別物というくらい違うことはもちろんです。「たたり」のリメイク「ホーンティング」がCG技術の進歩でかえって駄目になったというのと対照的だとは思います。
 桃太郎と七人の侍は似た構図がありますが、もとは古文書に戦国時代の農民が侍を雇い村を守るため戦ったという記録があったのを黒澤らが読んで企画したとのことです。そもそも侍は田畑を略奪から守るための傭兵として発生し、だからサブラウモノでサムライとなったのですからね。
 あと、リメイクと言えば台湾で桃太郎をSFギャグ解釈で映画化したものもありましたが。
Commented by ruhiginoue at 2007-09-17 23:09
 「七人の侍」を意識したものとしては、「地獄の七人」で捕虜救出の殴り込み部隊を結成するためにジーン・ハックマンが要員を探しまわりますし、ロジャー・コーマンのSFで「宇宙の七人」もありました。 
 「荒野の七人」は「七人の侍」の重厚さに比べると軽薄な感じがすると言われてますが、米のために闘うのが金のために闘うことになっているため、心意気で命をかけるということが十分伝わらなかったのではと考えていますが、いかがかと。
 スタージェスは、次第に勧善懲悪と開拓者精神高揚に疑問を感じて、マカロニウエスタン風のドロドロした世界に入っていきますが、その一つ「墓石と決闘」など面白かったと思います。あまりヒットしなかったようですが。
 言い忘れましたが、エルマー・バーンスタインは「荒野の七人」とともに「大脱走」のマーチも名曲です。
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by ruhiginoue | 2007-09-15 01:49 | 映画 | Comments(10)