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by ruhiginoue

外科医不足は前から言われてきたこと

 外科医が不足しつつあり、地域格差が生じるなど将来的な問題が予想されているという報道がある。
 国立病院機構のアンケートによれば、外科医が不足している一番多い理由は、労働条件が厳しいからということだが、具体的に厳しさとは何かとなると、受け止め方は様々だから一概には言えないだろう。
 そもそも、人員がそれ相当にいれば、ワークシェアリングによって負担軽減ができるはずだか、数そのものが少ないのか、経営上の問題で揃えられないのか、もうすこし詳しい検討が必要だ。
 ただ、数そのものが不足気味であることは、以前から言われている。
 なぜなら、一つには、外科を志望する者が減ってきたということがある。
 もともと外科は医学の花形と言われ、意欲的な者が志望する傾向があった。ところが、仕事がきついからと嫌がる者が増えてきたという。これは、東京医科歯科大学が他学部卒の学士入学を始めた一因でもあるが、受験制度の影響らしく、要領ばかり良い者が多くなり、履修に「楽勝科目」を選ぶのと同じ感覚で専門科を選択する傾向になってしまったという。
 それで教授たちは「もっとアホが欲しい」と言ったそうだが、これは、貧乏くじ引こうと、自分の興味のあることや他人に尽くすことをやろうとする者という意味だ。たしかに、そういう者は減っているだろう。
 しかし、教授たちが嘆く一方で、医学界の方にも問題があると指摘されてる。医学界は封建的だと言われるが、とくに外科は徒弟制度が厳しく、今時の若者では耐えられなくて当然だと、不満げに言う教授も、反省して言う教授も、どちらもいる。
 また、優秀な女性の進出はどんな分野でもあり、これは医学もそうだが、仕事がきついから女の子では勤まらないと決めつけて撥ねてしまう教授も少なくない。
 このように、いろいろな問題があって人員数そのものが減少してくれば、当然ながら、一人当たりの負担が重くなり、このことからまた問題が生じて、ますますなり手が減ってしまうだろう。
 もちろん医師不足には政府の失策があるが、医師養成のシステムも問題があり、それは医学界が変わることで改善しつつはあるが、少々手遅れ気味というのが現在の混乱を招いたと言える。

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by ruhiginoue | 2007-10-01 04:41 | 社会 | Comments(0)