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by ruhiginoue

高田馬場なら問題にならなかっただろうが

 漫画家の梅図かずお氏が建築中の自宅をめぐって、ついに裁判となったそうだ。
 外壁が景観に悪影響を及ぼすと周辺住民から苦情が出ていたが、差し止め仮処分が却下されたことで梅図氏が「法的に理解してもらい、全国の同じ立場の方に勇気を与えてくれた」とコメントしたことに、住民が反発したためらしい。
 あくまで仮処分であり、これは認められようと逆だろうと、裁判所が当事者どちらかの言い分をすべて本格的に正しいと判断したのではない。そういう制度だ。だから、梅図氏の発言はやや行き過ぎで、挑発的に受け取られてしまったのだろうし、そこへ、他の地域への影響まで言及してしまったことも訴訟への動きを加速させたのだろう。
 前にも指摘したが、これが高田馬場だったら、駅から見える質屋の派手なあの看板もあるくらいの所だから、反発されなかっただろう。しかし梅図氏は、前は自作映画化の主題歌を作詞作曲して『高田馬場サンバ』と歌っていたが、そこから雰囲気のまるで異なる武蔵野市に転居して今回の騒動だ。同市でも、吉祥寺駅周辺なら問題は起きなかっただろうが、閑静な住宅街だから反感を買ってしまった。
 あの界隈は、もともと学者や芸術家など「文化人」が多く住み、美術学校があったので画家や漫画家も、よく、住み着いていた。そのため超個性的な人が多く、このことによって同時に、穏やかで落ち着いた雰囲気にもなっていた。だから、文化人である梅図氏が転居してきて、ギカ個性を発揮しようとして落ち着いた雰囲気の周辺と軋轢を生じさせてしまったわけで、梅図氏と周辺住民と、どちらが正当かとは、難しくて一概には言えないのだ。
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by ruhiginoue | 2007-10-25 11:38 | 社会 | Comments(0)