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by ruhiginoue

それよりまず裁判官に

 死刑の実態を知る助けになるよう、昔の記録を放送するというが、それは録音だという。音声で想像とはNHKFMの「音の風景」みたいだが、ステレオではないだろう。
 裁判員制度実施を控えているから実態をまず知らしめるというのは、考え方としては大島渚監督の映画「絞首刑」の冒頭と同じだ。
 アメリカの記録映画「ジャンク」が日本公開されたときは、電気椅子のことが話題となった。電圧で眼球が飛び出さないよう絆創膏を貼っておき、するとその下から血が流れ出す。衝撃の映像だが興味本位の映画であった。
 興味本位ではなく、ほんとうに知ることが必要なのは、漠然とした死刑執行の場面より、具体的に誰が死刑になるかだろう。特に自分が判決に関わった場合。だからアメリカなどでは判決をした裁判官が必ず執行に立ち会う。自分の判決に責任を持たせるためだ。
 影響はいろいろだ。納得する場合もあるし、開き直った凶悪犯を見て無力感を覚えたり死刑制度の犯罪抑止効果に疑いを抱いたり、もちろん最後まで無実を訴え裁判官に呪いの言葉を吐きかける場合もある。裁判官も自問自答する。
 ところが、これがない日本では、裁判官は事務的に右から左へと処理するだけ。ちょうど黒澤明監督の「生きる」で役所の課長が大量の書類にいちおう目を通して捺印をくりかえす戯画化した場面のようになる。これで国民の生殺与奪が決められる。
 よく死刑囚には目隠しをするが、本当に目隠しされているのは死刑を決める人たちなのだ。
 
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Commented by 信天翁 at 2008-04-16 20:25 x
「死刑の実態を知って欲しい」???。 「死刑の実態を知らない」とは、何を言いたいのか?。何を知れば「死刑の実態を知る」事になる?  まさか文化放送という放送局は、多くの国民が「死刑って、とても明るく、楽しいお祭り・・」と思っているとでも考えていた? 今から死んでゆく被告人と看守の最後のやりとりと死刑執行の瞬間の暗い雰囲気を知って「死刑とはこんな雰囲気なのか・・」と驚くとでも思っている? この放送を聞けば、多くの国民が「こんなに悲しい刑は止めるべきだ」と改めて考え直すとでも期待している? だとすれば、今までこの放送局は如何にいい加減に「死刑判決」というものを考えていたかという事を自ら告白しているようなものでしかありませんね。 死刑制度に対する賛否の意見がある事は結構な事です。 でもそれを考える事を目的として死刑執行の瞬間の録音が意味ある事と考える放送局としての「常識」を疑わざるを得ません。
死刑執行の手段として電気椅子か?絞首刑か?を選ぶ為というなら解らないでも無いが、そんな事は民放が放送で国民に投げかける課題ではないでしょう。
Commented by ken at 2008-04-16 21:08 x
ruhiginoue氏の、裁判官が事務的に死刑か否かを決めているような表現は如何な物か?裁判官も人間であり特別に人間以上の資質を備えている訳ではないから、その時点での最善の努力での判決を下す。 悲しい事に裁判官とは人を褒める仕事ではなく、被告人に対して適正な「制裁」を下す作業。 それだけに人から感謝されるような立場ではないだけに「右から左へと事務的に・・」で死刑判決を下しているような表現はブログの主催者としての品格を問われますよ。 死刑制度の是非論と死刑判決を下す裁判官批判を一緒にしないように。 最近の極悪な犯罪の被害者の遺族が「被告人の死刑判決を望む気持ち」を述べています。 これは当然と思う。
自分愛する家族が理由も無い非常な犯罪で命を奪われても、それでも「被告の命は尊い。死刑反対」と言える人も中にはいるでしょう。恐らくそのような人達が「死刑反対論」を主張していると思う。でも大多数の人は違うと思いますよ。 私も私の愛する家族が犯罪に巻き込まれるような事があれば、絶対に犯人を許しません。 
Commented by なめこそば at 2008-04-16 23:19 x
>ken

あんまり滑稽なので一言。
裁判官は自分が下した死刑判決には責任を持つべきだから執行に立ち会う義務があってアメリカなんかそうだ。
ところが日本は違うというruhiginoue氏。
このような具体的な問題点が挙げられているのに、なんら具体性がない反論めいたことを言う。
死刑制度がある国の死刑判決にさいする裁判官の責任について比較をして論じているのだから、死刑制度の是非論であるはずがない。
どうやったらこんな読み違いができるのか奇妙である。
 
Commented by なめこそば at 2008-04-16 23:21 x
本題だが、
放送局はたんなる話題作りをしたいだけなのに国民に知らせたいとは国民をばかにしている。
by ruhiginoue | 2008-04-16 14:22 | 司法 | Comments(4)