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by ruhiginoue

革命家から政治家へ脱皮したカダフィ

 カダフィ大佐は27歳の熱血青年将校だったとき無血クーデターで国王を追放し最高権力者に。派手なパフォーマンスと威勢のいい言動によってカリスマとか風雲児と呼ばれた。
 そんな人らしく、欧米諸国とイスラエルはもちろんエジプトなど穏健な近隣諸国も批判して、軍事衝突もしばしばだった。核兵器が欲しいからワルシャワ条約機構に入れてくれと言ってソ連に断られたことまである。ホメイニ氏のイランとフセイン大統領のイラクとは盟友だった。
 しかし、90年代に入ったころからおとなしくなって、彼も歳を取ったといわれたが、実は考えが変わっていた。軍備増強するより各国との経済関係を強化するほうが攻撃されないという現実を認識した。
 そしてイラクはやられてしまったがリビアは安泰であった。
 この路線を進めているのが、カダフィ大佐の跡継ぎと言われる息子で、経済とともに文化交流に熱心で、彼自身が画家の肩書きを持ち、国際展示会に出品しながら外交に励んでいる。
 父親が軍人で御曹司は芸術家というのは北朝鮮と共通しているが、金正日が路線転換で苦労しているのに対して、リビアは親父の代から筋道が付けられていて、これが有効なのであろう。
 
 リビア国歌はいかにも彼の国らしい。まるで昔の戦争映画の音楽。しかし歌詞は「アラー・フ・アクバル」神は偉大なりと讃えている。 

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by ruhiginoue | 2008-04-20 07:22 | 国際