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by ruhiginoue

世間知らずで思い上がった医師の意見

 「医療現場の危機打開と再建をめざす国会議員連盟」の会合で、元日本外科学会会長の門田守人阪大医学部教授は、医療の安全について「刑事責任の追及には違和感がある」と述べたと報じられる。他では、医師は免責せよと素人極論を述べた医師がいる。
 責任回避のため手術など危険があるものから医師が逃げ出して医療崩壊につながるということだが、苦労知らず世間知らずの医師によくある無知と思い上がりに基づく甘ったれた意見だ。
 人命にかかわる危険な仕事は医師に限らない。そして、なにかあったら責任を問われて当然である。それが嫌だというのは、医師の仕事だけ特別に尊いと錯覚しているか、ただの我が儘である。誰だって責任は厳しくもたねばならない。こんなのは常識である。ただし問題なのは、責められるべき過失と違法性がほんとうにあったかどうかである。それが存在しないのに結果だけみて責任を問われることがあってはならない。これは法の大原則だ。
 その判断が難しく、司法の場では誤りが多い。だから冤罪事件は後を絶たない。
 法医学的鑑定など無視されて、自白があったとして有罪。自白とは、警察署内の密室で強面の警官たちに取り囲まれながら弁護士の立ち会いも無いまま作成された調書である。
 意見書も鑑定書も、司法試験勉強中毒症による文系バカ丸出し判事に化学や医学など判断できるはずがなく、そうなると、警察や検察側のものをエコヒイキしておけば、自らの司法官僚としての立場が安泰であるということになりがち。ところが刑事事件ではなく、患者から民事で訴えられた場合は、訴えた医者の側にエコヒイキなどない。
 つまり、我が国の司法そのものの問題である。「それでもボクはやってない」という、電車内痴漢裁判の映画が話題となったが、そのあとも、防衛医大教授が小田急線内で女子高生に痴漢を働いたとして有罪となり、実刑だから異例の厳しさであるが、これも冤罪説がある。
 こんなので刑事事件に問われたうえいい加減な裁判で有罪にされちゃやってらんない、というのは医療に限らず日本社会のすべてにわたっているのである。
 そういう認識が欠如しているから、医師は自分たちだけの特別な被害者意識を持ち、特権意識から自分たちだけを日本全体の問題から除外して欲しいと言ってしまうのだ。
 医師は、自分たちも裁判官に負けず劣らずの専門バカで世間知らずの甘ったれだと自覚するべきである。「専門家の言う通りにしていればいい。素人は黙れ」というのが医師は大好きだが、それなら法律についても同様である。
 もちろん、専門的なことには大いに口出しすべきだ。医師たちが、たとえば仙台北稜クリニック冤罪事件で、こんなのはデタラメ鑑定だと大騒ぎするなどしてくれたら、どんなにいいだろうか。しかし、準看護師が陥れられても、その他の裁判でも、知らんぷりや無関心。なのに医師の責任というときだけ慌てて騒ぐのだから、これはみっともないとしか言いようがない。
 医師が、いかに世間擦れしておらず身勝手かということだ。これは改まりそうにない。はやく「スタートレックボイジャー」のようにフォログラフの医師が対応してコンピューターが診断するようになって、単純ミスやプライバシー侵害やセクハラがない医療が実現してほしいと願うばかりだ。

 
 
 
 
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by ruhiginoue | 2008-05-10 08:30 | 社会 | Comments(0)