ウォール街と松本零士の母
2008年 07月 20日
アメリカで、不景気になると離婚が増え、とくにウォール街に顕著だという。
『ウォール街』という映画があった。この映画のオリバー・ストーン監督はユダヤ系で父親が投機ビジネスをしている裕福な家の出だったが、不良で麻薬などの問題を起こしたあげくヤケクソになって名門大学を中退しベトナム戦争へ志願。この体験が『プラトーン』になった。
つづいて作った『ウォール街』ではまた主演がチャーリー=シーンで父親のマーティン=シーンと実の親子が親子の役で共演。気骨ある父とバカ息子というのはマーチンとチャーリーも同じだった。よく警察沙汰を起こすことは父子同じだが、父は反戦などデモや座り込みが原因で、息子は酒や女の問題だった。
映画の中でバカ息子チャーリーは、マイケル=ダグラスふんする悪党にそそのかされてインサイダー取引をして逮捕される。父親の勤め先を食い物にしようとする投機家に対して、「職場の仲間と労働組合を裏切ることはできない」と儲け話を断固拒否するマチーン親父の毅然とした姿に感動して悪事をやめようとする息子だったが、「転職してなんとかやって行ける」と言うのに対して付合っていた彼女から「さんざん贅沢をした今になって、なんとかやっていけるレベルでは満足できない」と拒否されてしまう。そして手錠かけられて泣きべそかきながら連行されていくバカ息子チャーリー。女を見る目も無かったわけだ。
ホリエモンと付合っていた、売れないながらもいちおう芸能人の彼女は、その後どうしたのだろうか。
ところで漫画家の松本零士氏が言っていたが、彼の母親は元教師で、子供の宿題を見て適切な添削をしてくれたそうだ。子供の頃は、大人だからできるのだろうと思っていたが、普通はとてもできないことだった。
松本氏の母親の世代で、女性が学校を出て教師になれるということは、かなり恵まれた家庭の出身だった。それが結婚してから貧乏になってしまった。松本氏の父親はあまり成功していない商人だった。だから、貧乏そのものに加えて、損な結婚をしたことを、周囲から嘲笑されたそうだ。
しかし、悔しくても歯を食いしばって耐えて、子供たちを養うために働き続けた。そんな苦労を、いいとこ出のお嬢さんだった人が乗り越えられたのは、誰が何と言おうと自分が好きで結婚したという確信があったからだった。
その影響だろう、松本作品の主人公には「他人がどうであろうと自分は自分」という信念の人が多い。いま歌手と揉めている『銀河鉄道999』も、極貧の母と息子が寒さに耐えている場面から始まり、それは父親がいないからで、機械化文明の風潮に反対したため殺されたという会話が交わされている。そして結末も、機械化文明は誤りとして崩壊する。
こんな話をしても、やはり女性は、苦労や貧乏は嫌だと言うものだ。どこの家庭でも、女の子には苦労させないように親は気を使う。
松本氏だって、「サルマタケ」が生える四畳半のアパートで暮らしながら気持ちだけは崇高でいる主人公を体験から描いてはいるが、その後SFで大ブレークするまでは、「悪女」でおなじみの奥さんの漫画のほうが売れていたから悔しかったと告白している。
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『ウォール街』という映画があった。この映画のオリバー・ストーン監督はユダヤ系で父親が投機ビジネスをしている裕福な家の出だったが、不良で麻薬などの問題を起こしたあげくヤケクソになって名門大学を中退しベトナム戦争へ志願。この体験が『プラトーン』になった。
つづいて作った『ウォール街』ではまた主演がチャーリー=シーンで父親のマーティン=シーンと実の親子が親子の役で共演。気骨ある父とバカ息子というのはマーチンとチャーリーも同じだった。よく警察沙汰を起こすことは父子同じだが、父は反戦などデモや座り込みが原因で、息子は酒や女の問題だった。
映画の中でバカ息子チャーリーは、マイケル=ダグラスふんする悪党にそそのかされてインサイダー取引をして逮捕される。父親の勤め先を食い物にしようとする投機家に対して、「職場の仲間と労働組合を裏切ることはできない」と儲け話を断固拒否するマチーン親父の毅然とした姿に感動して悪事をやめようとする息子だったが、「転職してなんとかやって行ける」と言うのに対して付合っていた彼女から「さんざん贅沢をした今になって、なんとかやっていけるレベルでは満足できない」と拒否されてしまう。そして手錠かけられて泣きべそかきながら連行されていくバカ息子チャーリー。女を見る目も無かったわけだ。
ホリエモンと付合っていた、売れないながらもいちおう芸能人の彼女は、その後どうしたのだろうか。
ところで漫画家の松本零士氏が言っていたが、彼の母親は元教師で、子供の宿題を見て適切な添削をしてくれたそうだ。子供の頃は、大人だからできるのだろうと思っていたが、普通はとてもできないことだった。
松本氏の母親の世代で、女性が学校を出て教師になれるということは、かなり恵まれた家庭の出身だった。それが結婚してから貧乏になってしまった。松本氏の父親はあまり成功していない商人だった。だから、貧乏そのものに加えて、損な結婚をしたことを、周囲から嘲笑されたそうだ。
しかし、悔しくても歯を食いしばって耐えて、子供たちを養うために働き続けた。そんな苦労を、いいとこ出のお嬢さんだった人が乗り越えられたのは、誰が何と言おうと自分が好きで結婚したという確信があったからだった。
その影響だろう、松本作品の主人公には「他人がどうであろうと自分は自分」という信念の人が多い。いま歌手と揉めている『銀河鉄道999』も、極貧の母と息子が寒さに耐えている場面から始まり、それは父親がいないからで、機械化文明の風潮に反対したため殺されたという会話が交わされている。そして結末も、機械化文明は誤りとして崩壊する。
こんな話をしても、やはり女性は、苦労や貧乏は嫌だと言うものだ。どこの家庭でも、女の子には苦労させないように親は気を使う。
松本氏だって、「サルマタケ」が生える四畳半のアパートで暮らしながら気持ちだけは崇高でいる主人公を体験から描いてはいるが、その後SFで大ブレークするまでは、「悪女」でおなじみの奥さんの漫画のほうが売れていたから悔しかったと告白している。
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by ruhiginoue
| 2008-07-20 15:17
| 国際