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by ruhiginoue

「耐えろ!所詮われわれは人間だ」

 「ロボコップ」が久しぶりに新作だそうだ。
 日本の「メタルヒーローシリーズ」に影響され、スタッフが東映に来て「宇宙刑事ギャバン」などの器材を見学して行ったそうだが(確かにソックリ)、殉職した警官が復活というのも平井和正原作の「エイトマン」があったし、石森章太郎の「ロボット刑事」というのもあった。もっと古くは「タンクタンクロー」とか「人間タンク」などがあって、日本古来からの発想のようだ。そうしたアイデアを集積したのだから、ロボコップの真の作者は「八手三郎」だと言うこともできる。
 しかし「ロボコップ」は描かれる近未来にリアリティがあった。国家財政の危機から公的機関が次々と民営化され、軍隊や警察まで民間企業に丸投げ。企業利益優先のため劣悪な条件で働かされる警官たちはストライキし、その間に犯罪が激発。しかしそれは下町のことであって、セレブな人たちの住む高級住宅地や六本木ヒルズのようなビルは租界のような別世界。そこでも利益と権力争いのため足の引っ張り合いがあり、時には殺しまで。
 そんな中で、自分が何者か模索し戦い続けるロボコップ。
 続編はさらにリアルにしたけれど暗すぎた。悪徳企業家たちは逃げ延び、「悔しい」という婦人警官に対してロボコップが言う。
 「耐えろ!所詮われわれは人間だ」
 音楽も良かった。バーホーベン監督は「ジェリー・ゴールドスミスに作って欲しかったけれど、そんな巨匠は作曲料が高くて、ロボコップのような低予算では起用できなかった」と言っていたが、確かに見るからに安っぽいB級SF活劇だった。でもバジル・ボドゥリスの作曲したロボコップのテーマはとても良かったし、続編ではもっとベテランのレナード・ローゼンマンが作った「ローボコーップ、ローボコーップ」という合唱つきのテーマ曲もなかなか。
 三作目の空飛ぶロボコップはやりすぎだったし、テレビシリーズはやや子供向けだった。ところが新作はますます暗くなるという。一作目の予言が今では当たっていて受け容れられるということか。

  
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by ruhiginoue | 2008-07-26 14:59 | 映画 | Comments(0)