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by ruhiginoue

興行は水物 「魔女の宅急便」はなぜ大ヒットしたか

 宮崎駿監督の新作「崖の上のポニョ」が公開され客入りは好調な出だしで、はたして最終的にはどうなるかという予想がされているが、これは不確定要素が多いので最後まで何とも言いがたいものだ。
 宮崎駿監督作品は、アニメファンの間で話題になりはしても興行が振るわずテレビ放映によって一般的にも人気が出ることが続いてきた。メガヒットとまでなったのは「魔女の宅急便」からで、これも最初の頃はそれほどではなかったのに、ある事件があってから映画館に親子連れが続々と詰めかけた結果だった。
 それは他でもない、つい先日処刑された、監督と同じ名字の青年が起こした事件だった。
 彼は家は裕福だったが、親から受験勉強ばかりさせられて、そのため友達もなかなか出来ず、生まれつきの変形により手の動きに不自由があり早く手術すれば治った可能性もあったのに放置されたため障害が残ってしまい気にしていたという。
 そしてビデオソフト収集に喜びを見いだし、オタクという言葉をポピュラーにし、今ならyoutubeで簡単に観られるけれど当時としては貴重だったソフトを持っていることを収集家同士で自慢しあっては悦に入る孤独な青年だった。
 そしてゆきずりの幼女に手の不自由さを見られてしまい、逆上して殺害したと証言している。法廷では、やってきた父親に「あんたのせいで僕の人生はめちゃめちゃだったんだ」と罵り、その後この父親は自殺した。
 ところが、まだ容疑者が捕まらず、小さい子供が外で遊んでいるとき殺されたという事件に不安と恐れを抱いた親たちは子供を一人で外に出さなくなり、ちょうどその時期から映画館の客が急増した。つまり、とりあえず映画にということで親子連れが押し掛けることになったらしい。
 なにが偶然に影響するかしれないので、興行とはわからないものだ。

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Commented by 三輪 at 2008-07-27 05:56 x
どこまで信じてよいのでしょうか?
1)M容疑者の幼女連続殺人で犯行声明があったのが89年の2月。4件目とされる殺人の遺体発見が89年6月。彼の逮捕は7月23日です。「魔女の宅急便」の公開は1989年7月29日でした。「最初の頃はそれほどではなかった」というのですから、あなたのおっしゃるような相関性はあるのでしょうか?
2)映画館の観客動員数増加の根拠が調べられませんでした。年ごとでは85年155,130千人、86年160,758千人、87年143,935千人、88年144,825千人、89年143,573千人、90年146,000千人という数字を見つけました(出典:日本映画製作者連盟)。特に事件発生後から逮捕前に増えている印象は受けません。
月ごとのデータは見つからないのですが、7月末以降の増加があるとすれば「夏休みだから」自然だと思います。
Commented by ruhiginoue at 2008-07-27 08:07
 この件に関しては作家の大西赤人氏が詳しく述べていましたが、映画館への入場全体ではなく「魔女の宅急便」に限ったことで映画館側の証言が根拠です。
 またその89年夏の上映作のなかで幼児向けは他には特にありませんでした。
 被疑者が逮捕されたきっかけは、幼児に声をかけているところを通りかかった年配の男性に見とがめられ「このご時世でみんなが不安になっているのに何をしているのか」と言われて警察に通報されたところ、通報した人も警察もまさか犯人とは思わず、後になってから一連の事件は自分がやったと言い出したそうなので、「魔女」公開当初は事件の真相がまだ不明で小さい子供をもつ親たちが不安を抱いていた時期です。そして怪しい者が捕まり、どうやら幼児を意図して標的としたらしいという情報が広まり始めると、今の秋葉原など無差別殺人とその連鎖あるいは模倣による犯行が危惧されたように、捕まったから安心とも言えずむしろよけい不安になるという情勢によるとの分析があります。
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by ruhiginoue | 2008-07-26 15:37 | 映画 | Comments(2)