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by ruhiginoue

橋下府知事のどっきりカメラ

 懐かしい日テレの人気&顰蹙の番組『どっきりカメラ』みたいなことをしていた大阪府の橋下知事だが、あの番組はほんとうのハプニングもあればヤラセもあり、また騙した方と引っ掛けられたほうとで、実は逆だったというオチもあり、どっちがどっちだか最後までわからないというのもウリだったから、はたして今回の騒動も実態はどうなのか。
 そもそも隠し撮りは、撮り方による。これは低いアングルから仰角で撮った田代まさしのような疑惑という問題ではない。
 (ネット上では、知事にエッチな意図は無かったかという疑いを述べている人たちがいるし、子供が出入りする場所だと児童性愛者の疑いをかけられ、実際に職を失った教師がいるけれど)
 問題は、カメラを据え付ける位置によって映像の印象はいくらでも変わるから客観的な判断材料にはならないことだ。
 だから、警察の被疑者取り調べの「可視化」でも、それを指摘されている。富山冤罪事件被害者の柳原氏も、自分の体験から「どこをどう撮るかで、なんとでも変わる」と言っていた。
 それに、弁護士も立ち会わず密室での自白調書がそのまま裁判で採用されて刑事事件の証拠の王様という日本の司法の破滅的実態があるから、それ以前の問題ということだ。
 同様に橋下知事の隠し撮りも、それ以前の問題として、子供のための施設があって、税金つかって有益かどうかということなのだから、利用する子供たちに率直な感想を尋ねないと話にならないじゃないか。
 これは、子だくさんの子煩悩をウリにしている橋下氏にしては、お粗末ではないか。利用する子供は漫画コーナーばかりと言う橋下氏は、自分は親から漫画より勉強と言われて来て、それが当然と思っているのかもしれないが、そんなことばかり言うお父さんでは子供たちが気の毒である。
 それに、漫画のどこが悪いのか。橋下知事の出た早稲田大学の先生が非常勤講師として来たとき受講したことがあるが、そのとき『ナニワ金融道』は面白いし法的な勉強にもなる。法学部の参考書として大学図書館に置くべきだと言っていた。
 橋下知事が物心ついたくらいの頃は、漫画といえば俗悪文化の代表で、梅図かずおの『呪いの蛇女』とか永井豪の『ハレンチ学園』が「子供に悪影響」としてPTAからやり玉に上がっていたが、今は違う。次期総理の最有力候補が『ゴルゴ13』で世界情勢の勉強をしたとギャグにされるほど漫画大好きを公言しているではないか。今は総裁選挙でおおわらわだけど、もう少し暇だったら何か発言したかもしれない。
 また、漫画を読んでから他の本へ関心が向くことだってある。少年時代に『風の谷のナウシカ』を読んで「虫を殺してはいけない。虫が世界を守っている」というのから関心を持ちレイチェル・カーソンの『沈黙の春』を手にした経験者としては、他の子供にもそういうことがあるはずだと言いたい。橋下さんのように、ひたすら学業とスポーツに熱心だったというお方には理解しにくいのかもしれないが。
 それに、ちゃんと仕事しているかコッソリ録る(撮る)なんて人は、自分が嫌われる。『宇宙戦艦ヤマト』の企画会議でそれをやっていた西崎義展氏みたいに。これで藤川圭介氏が松本零士氏に「もう西崎さんとは付合いきれません」と言って、松本氏も同意したそうだ。その後の西崎氏の悲惨な末路。
 あと、二言目には「民間では」と、親方日の丸への反感を利用して正当化するやり方は、ウザいからやめて欲しい。官も民も、どちらも、ひとくくりにしてこうだと言うことはできないし、他所がやっているかどうかで是非を判断すべきでないし、なにより、もう使い古されてしまっている。
 
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Commented by ぎが at 2008-09-08 08:30 x
「ワーストブログインジャパン」2008年09月07日の記事によると、橋下の行為は2000年に労働省(当時)が「労働者の個人情報保護に関する行動指針」に反しています。

「第2 個人情報の処理に関する原則」「6.特定の収集方法」に
(4) 使用者は、職場において、労働者に関しビデオカメラ、コンピュータ等によりモニタリング(以下「ビデオ等によるモニタリング」という。)を行う場合には、労働者に対し、実施理由、実施時間帯、収集される情報内容等を事前に通知するとともに、個人情報の保護に関する権利を侵害しないよう配慮するものとする。ただし、次に掲げる場合にはこの限りでない。
 (イ)法令に定めがある場合
 (ロ)犯罪その他の重要な不正行為があるとするに足りる相当の理由があると認められる場合

誰か訴えてくれないものでしょうか。
Commented by ruhiginoue at 2008-09-08 15:13
 違法なことも権力者の大義名分のもとでは正当化される。これは最近の風潮です。アメリカの「愛国法」みたいに。バットマンが皮肉ってましたね。
Commented by 9の部屋 at 2008-09-10 17:48 x
こんにちは。
>それに、ちゃんと仕事しているかコッソリ録る(撮る)なんて人は、自分が嫌われる。『宇宙戦艦ヤマト』の企画会議でそれをやっていた西崎義展氏みたいに。
この情報元は何処でしょうか?
私は宇宙戦艦ヤマトの熱狂的ファンですが、初耳です。
勉強させて下さい。
まれにではありますが、一方の当事者の主観のみで、第三者的にはなんら問題無いような“逆恨み”も世間にはあるようです。

>「もう西崎さんとは付合いきれません」
これは藤川さんの書籍からかと思いますが、何時ごろの話か分かりますか?
事実として「宇宙戦艦ヤマト」の作品群で、最後の作品「完結編」に松本氏は参加していました。
藤川さんはその1つ前の作品まで参加していました。

Commented by ruhiginoue at 2008-09-10 18:51
 西崎氏が自分がいないときに他のスタッフが何を話しているかを気にして密かに録音していたという話は、藤川氏の著書に書かれていて、藤川氏はこの西崎氏の行為を「常軌を逸した」とまで述べています。
 それで、『ヤマトよ永遠に』を最後に降りると松本氏に伝え了承してもらったという記述でした。
 『Ⅲ』ではごく一部で書いていましたが、他のほとんどは素人同然の人が脚本を書いたためひどい作劇でした。
 それで『完結編』では、おそらく舛田利雄監督が『二百三高地』の縁で紹介したのでしょう、名脚本家の笠原和夫が参加。
 だから映画化版のなかで構成上では最高の完成度となった、という趣旨のことを拙書(出版社と著作権法上の対立にて絶版中)に書いたところ、反完結編のファンから私は非難されてしまったということが。「島を殺した」という他愛無いものから「冗長」という脚本ではなく演出の責任ではないかというものまで、さまざまでした。
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by ruhiginoue | 2008-09-07 09:05 | 社会 | Comments(4)