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by ruhiginoue

海底超特急マリン・エクスプレス

 手塚治虫原作の長編アニメ映画『海底超特急マリン・エクスプレス』がスクリーンに拡大上映される。エコロジーをテーマにした作品特集として。
 これは79年の夏に「24時間テレビ」で放送されたもので、このときちょうど映画館では『銀河鉄道999』が公開されており、邦画で最高の興行収入となった。
 同時にもう一つ、時を同じくして『指輪物語』が公開されていた。後に『ロードオブザリング』三部作としてCGを使用した実写映画となったのと同じトルーキンの小説が原作で、アニメ化は振るわなかったため第一部だけで終わった。
 『指輪物語』は、CG実用化の前だったから、動画の困難な大群衆場面などを“ロートスコープ”という技術を使用していた。実写をセル画にトレースする機械である。当時『アニメージュ』誌はこの技術を紹介して「はたしてこれがアニメといえるのか」と疑問を呈してしたし、宮崎駿監督は「『指輪物語』は最低のアニメ。それを手塚治虫ともあろう人が真似して」と言っていた。つまり『火の鳥2772』のことである。
 私事だが、「映画館で観たアニメ映画でいちばん印象的だった作品は」と問われると、ウケ狙いで「ラルフ・バクシ監督の『指輪物語』」と答えていたことがある。すると大体の人が予想通り「あんなのアニメじゃない」。そして「悪趣味」などと非難されそうになり、これをかわすため「レナード・ローゼンマンの音楽が良かったから」と言ったものだ。
 さて、そんな時期の作品『マリン・エクスプレス』は、宇宙ではなく深海を走る特急の話として始まり、途中で唐突にタイムスリップして中世(有史以前?)の鎧軍団の闘いとなり、「『指輪物語』みたい」という台詞まで出てくる。そしてまた現代に戻り海底特急は目的地に到着する。
 中盤が長過ぎて、しかもそのドラマとスペクタクルは、最初と最後の海底特急と科学文明と自然環境というテーマとは噛み合ず、強引に挿入されたような感じであった。そんなことさえしなければもっと完成度が高くなったはずだ。DVDで改めて鑑賞して、そう感じた。

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by ruhiginoue | 2008-09-10 12:20 | 映画 | Comments(0)