人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

「政治家は言葉がすべて」

 豪雨の被害について、もちろん麻生さんの「岡崎市だからいい」とは「被害に遭ってもいい」という趣旨で発言したのではない。「名古屋が同様の豪雨に見舞われたとしたら、それよりはまだいい」という意味であり、「被害があの程度で済んだのは岡崎市にとって不幸中の幸い」という意味が含まれている。
 しかし、被害が無かったならともかく、被害は有ったわけだから、それを他と比較して「いい」というのは失礼だ。
 個人のレベルでも、そうした言い方の間違いで怒らせたり傷つけたりしてしまう失敗はある。例えば、実際によくある話だが、子供を亡くした親について、「あの人には子供が他にもいるからいいが、この人はたった独りの跡取りだった」と言った場合、もちろん子供が死んでいいという意味ではないが、失礼になってしまう。
 だから、同じ趣旨を言うにしても、「あの人は子供が他にもいるけれど、それでも、とても辛いのだ。まして、この人の場合はたった独りの跡取りだったから」などと言べきだろう。
 豪雨についても、「岡崎市も大変だったが、名古屋だったらもっと大変なことに」とでも言うべきだ。どうして、そのような配慮が出来ないのだろう。
 故渡辺美智雄さんは、問題発言が多かったが、「騒がれるのは私に影響力があるからだ。まだ若い駆け出しのころは、何を言っても騒ぎにならなかった。新聞だって一行も書いてくれなかった。今より、もっと凄いことを言っていたんだよ」と開き直って笑いを取っていた。しかし、本当に自分が人を傷つけたときは、率直に謝罪していた。西舘好子さんを井上ひさしさんとの離婚のことで侮辱してしまったときは、後で自ら電話をかけて謝罪している。
 そして渡辺さんの死後、跡を継いだ顔ソックリの息子さんは、森総理の相次ぐ失言についてこう言っていた。
 「政治家は言葉がすべてです。後になって真意が伝わらなかったとか曲解されたなどと言っても通用しません。自信がないなら喋らないで欲しい(つまり政治家をやめろ)」
 麻生さんを擁護する人は、マスコミのせいにしていたりするけれど、それも織り込み済みで発言しないといけないことは、政治家として向き合うべき現実だろう。まして総理最有力候補である。隙を見せてしまい突っ込んで来たのがアメリカか中国か北朝鮮だったら、どう対処するんだろう。例えばアメリカでは、相手の言うことが正論だと思っても、どこかにつけ込んで反撃するかはぐらかすかするのは、当たり前のディベートテクニックであり、専門書も出ていて、読んで政治家は練習していたりするものだ。

Excite �G�L�T�C�g : �Љ�j���[�X
by ruhiginoue | 2008-09-16 23:58 | 政治