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by ruhiginoue

移植手術、患者は待てない・・けれど

 心臓移植手術を受けるためには渡米しなければならず、費用が莫大であるから募金が頼りである。アメリカでは年2125人が移植を受けるというが、そこでも費用と保険の問題があり、映画『ジョンQ』に描かれるとおり。
 「ヒポクラテスの誓いじゃなくヒポクラシーの誓いだ」
 と言って金次第の医療を批判する若い医師の台詞には苦笑である。
 日本の場合は、札幌医科大の和田心臓移植で不信を招いたことが後を引いている。
 脳死に疑問がある人から心臓を取り出したうえ、必要な範囲を超えて移植し、提供者と受け容れ患者の両方を死なせたから人体実験と批判され、和田教授は殺人で告発までされた。まるで『コーマ』(ロビン・クック原作、マイケル・クライトン監督)である。映画の最後で外科部長がこう言う。
 「もう移植しかない状態の患者の医療費はうなぎ上りで、今や防衛費をも上回り財政を圧迫している。何とかしないといけないのだが、どうしたらいいのか社会でも政治でも決められないのだから、医者が決めて何が悪い」
 そんな和田心臓移植を批判して、渡辺淳一氏は札幌医科大を去ったと自分では言っているが、「もともとあの人は医者ではなく『失楽園』書いているのがちょうどいいような人だ」と言われてもいる。
 また、日本でも臓器移植を早くという集会に、車いすに乗った重度の障害者が来て、日本の現状では身障者の臓器が狙われるというかつてからの危惧を訴えたところ、ちゃんと話を聞こうとせずはせず凄い勢いで、
 「移植を待っている人たちを殺すつもりか!」
 と、主催者側が怒鳴りつけていた姿はテレビでも放映されて驚かれたように、まともな議論ができない状態だった。これは焦りのため他者を思いやる余裕がなく感情的になってしまったと言えるが、その一方では、 
 「福祉作業所で単純作業するしかない者を“有効利用”するべきだ」と平然と言う医師もいる。
 ナチス顔負けだが、「知的障害者に人格はあるのか」と、公然と言い放ち批判されても、その知事は選挙で圧勝し再選されるのが我が国の首都である。
 それに、よかれと思って意思表示カードを持ち、提供してよいと記入しようものなら、交通事故に遭ったときに救急救命してもらえず臓器を取り出される恐れがあるという指摘もある。移植がからまなくても、もともと死因の究明には疑惑が持たれてきたのが現実だ。
 費用が問題といっても、なぜそうなってしまったのかを考えないと、これは解決しないだろう。

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by ruhiginoue | 2008-09-18 19:02 | 社会 | Comments(0)