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by ruhiginoue

ノーベル賞はどうやって決めるのかといつも疑惑が

 ノーベル賞の選考について、その不透明さからいつも疑惑が持たれている。
 特に平和賞は、世界情勢など政治的な裏があるとしか思えない選ばれ方が多いと言われている。日本では、佐藤栄作総理の受賞がそうだった。アメリカの傀儡政権みたいな政策をしていたから、アメリカの圧力による受賞ではないかと言われた。このため授賞式では、会場となったスエーデンの大学に地元から市民と学生が大挙して抗議に押しかけ、佐藤氏は正面玄関から入れず裏口から入り、これが本当の裏口入学だと皮肉られたものだった。
 佐藤氏の受賞のほんとうの理由は、非核三原則を作ったことだった。核軍拡で一触即発の緊張と人類滅亡の危機と言われた時代に、唯一の被爆国の立場から、限定的とは言え抑制と節度の提唱をしたことが、高く評価されたのだった。
 これはもともと佐藤総理の考えではなかった。しかし提案を受けると「そんなものナンセンスだ」と言いながら国是とし、自分が提唱して導入したと言って売り込んだのだった。だから後にノーベル賞の選考委員たちは、「非核三原則は今でも立派な考えだと評価しているが、佐藤総理には騙された」と言っている。
 他の部門でも、あのIBM社が、世界的に著名な技術者をスカウトするとき「我が社に来てくれるなら、我が社の力でノーベル賞を取らせてあげますよ」と言った話など、裏工作があるといわれているし、文学賞では、スエーデンの賞なのに英訳されたものが候補の対象だというおかしな話があり、これもアメリカの力の影響ではないかと言われている。
 ちなみに文学賞に選ばれたけれど受け取らなかった人が二人いて、そのうちパステルナークは辞退、サルトルは拒否だった。
 サルトルは反体制を貫いての拒否だが、バステルナークのほうは『ドクトルジバゴ』がソ連で発禁となって海外に持ち出されて出版された経緯から、選ばれたのはソ連への当てつけと言われ、それでソ連当局が怒ったため、パステルナークは、授賞式に行ったらそのまま再入国させてくれず国外追放になるのではと恐れ辞退したのだが、実は『ドクトルジバゴ』が問題になったのは、主人公の不倫の話が作者の実体験だったため、なんと不道徳な小説だと非難されたからだった。それで、後に、政治的な理由かと騒いだのがバカみたいだったということになった。 
 「ノーベル文学賞を受けたのが師匠の川端康成ではなく弟子の三島由紀夫だったら、川端も三島も死ななくて済んだ」というのは大岡昇平の名言だが、もっとすごいのは住井すゑだ。例のドナルド・キーンが『橋のない川』を翻訳して世界に紹介したいと申し出た。英訳されればノーベル賞だと言われていたが、作者はあのとおりの猛烈婆さんなので、こう言って断ったそうだ。
 「『雪国』なんかが文学だと思っている人に、私の小説がわかるわけない」


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Commented by デカ at 2008-10-10 04:36 x
ノーベル賞は受賞した人が、推薦するのだとか。その推薦と独自の枠をあわせて選考をするらしい。だから、ノーベル賞0の国からは、なかなかノーベル賞が出ないとも。しかし、たかが日本のホタルイカの研究者がクラゲの研究をするだけで、あれだけの施設である。そりゃ、みんなアメリカに行ってしまうわな。
Commented by ruhiginoue at 2008-10-10 22:33
 特許だって、開発者の者になりますし。企業の物になって当たり前の日本は変わってます。
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by ruhiginoue | 2008-10-10 03:07 | 国際 | Comments(2)