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by ruhiginoue

アンナ・マクダレーナ・バッハの日記

 グスタフ・レオンハルトがバッハに扮した映画があった。だから演奏は同時録音。もちろん演技は素人。それに比べると、ストコフスキーは名優だった。
 さて、バッハの作品中、その妻が作曲したことを示す証拠を発見したと主張しているのが、ダーウィン・オーケストラの指揮者マーティン・ジャービス氏である。彼はは、30年を超える研究と法医学的な手法により、バッハの2番目の妻であるアンナ・マクダレーナ・ビルケが、バッハの名曲の一部を書いたことは明白だという。
 「無伴奏チェロ組曲が、ヨハン・セバスチャンによって書かれていないことに疑いはない」
 同氏は英国王立音楽院の生徒だった10代のころにバッハの作品に疑念を持ち始め、無伴奏チェロ組曲を演奏しているときに何かがおかしいと確信し、01年には、チェロ組曲がバッハの作品でないという理由を18通り考え付いたとしている。
 また楽譜のコピーを入手して法医学的手法などで分析を行ったところ、バッハの友人である音楽家の手書きで「バッハ夫人によって書かれた」という記述を発見したとも語っている。
 バッハの作品は膨大で、ただ書き写すだけでも一生かかっても全部は不可能だと言われている。それくらいスゴい人だったと、ある音大の先生が説くので、それじゃあ他の人が作ったものも混ざっているに決まっていると思ったものだ。だって、物理的に有り得ない。
 そのときは話に合わせて口答えしなかった(自らの性格から奇跡的だ)けれど、内心では「崇拝のあまり美化した伝説を疑おうとせず、合理的な考えが出来なくなっているのだな」と考えて笑っていた。
 そもそもバッハの作品は粗製濫造で、一度で消費される内容だから、繰り返しの鑑賞には耐えないものが多い。だから、どれがどれだか判らなくなる。しかも、高橋悠治が指摘するように、失敗作ばかり。
 これは北大路魯山人の焼き物と同じだ。もともと素人臭いし、他人が作った素焼きに絵付けだけしたものまでいっぱいだから、ガラクタ同然のものが「もしかして」と鑑定人のところへたくさん持ち込まれる。
 ところが、祭り上げられて伝説と化しているため、みんな思っていることがなかなか言えず、ほんらい不要な、検証するまでもないことを検証して主張しなければならなかったということだろう。





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Commented by デカ at 2008-10-10 22:04 x
音楽はその楽譜を頭の中で三次元のグラフにして理解すると、作曲家の癖が、風景ののように見えてくるのである。
これはちょっと違うというのは誰でもわかるのだが、それが別人のだとまで言うのは、実に大したものなのである。
Commented by ruhiginoue at 2008-10-10 22:29
 状況証拠から明らかでも、直接証拠の提示となると大変ですね。
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by ruhiginoue | 2008-10-10 21:53 | 音楽 | Comments(2)