韓国で横溝正史人気
2008年 10月 17日
今、韓国で横溝正史の作品が人気だそうだ。同国ではすでに孫が活躍する設定の漫画『金田一少年の事件簿』(ルパン三世みたいなものか)が先に人気があったことも影響しているようだが、本家横溝作品自体にも魅力が感じられるらしい。
それは、横溝作品の特徴、おどろおどろしい内容の背景によるのではないか。地方社会の閉鎖性と血縁。これは日本で薄れてきているけれど、韓国ではより多く残っている。
そうした雰囲気は良いが、肝心の謎解きとなると、名探偵のはずの金田一耕助の推理が後手後手となって、さんざん人が殺された後に解明というときには取り返しがつかない悲惨な事態となっているものだ。そうでないと見せ場が作れないからで、トリックも、たとえば『犬神家の一族』でマスクの男の中身がすり替わっていたというのが映画になってしまうと『モルグ街の殺人』とそっくりで、さほど独創的とは言えなかったりする。
日本では既に、七十年代の末に『金田一耕助さん・あなたの推理は間違いだらけ 』という、物語と謎解きの絡みの杜撰さを批判した本が出て話題になっている。いずれは韓国でも、そうしたことが話題となるはずだ。
韓国で今、横溝正史がヒットするワケ
それは、横溝作品の特徴、おどろおどろしい内容の背景によるのではないか。地方社会の閉鎖性と血縁。これは日本で薄れてきているけれど、韓国ではより多く残っている。
そうした雰囲気は良いが、肝心の謎解きとなると、名探偵のはずの金田一耕助の推理が後手後手となって、さんざん人が殺された後に解明というときには取り返しがつかない悲惨な事態となっているものだ。そうでないと見せ場が作れないからで、トリックも、たとえば『犬神家の一族』でマスクの男の中身がすり替わっていたというのが映画になってしまうと『モルグ街の殺人』とそっくりで、さほど独創的とは言えなかったりする。
日本では既に、七十年代の末に『金田一耕助さん・あなたの推理は間違いだらけ 』という、物語と謎解きの絡みの杜撰さを批判した本が出て話題になっている。いずれは韓国でも、そうしたことが話題となるはずだ。
韓国で今、横溝正史がヒットするワケ
by ruhiginoue
| 2008-10-17 10:27
| 国際