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by ruhiginoue

プラダを着た悪魔

 映画『プラダを着た悪魔』は、メリル=ストリープが相変わらず上手かったけれど、ファッション雑誌業界のそれなりに意味があって厳しい姿を描き出しながら、それを新入り主人公の女性が単なる反感から理解へと進みながらも、最後はほんとうに行きたかったジャーナリズムに向かって去っていくという、見事なオチの付け方だった。
 このような雑誌が日本にはあるだろうか。どこまで真面目に作っているのか疑問で、そんな中で部数が落ち込み、インターネットの出現に責任転嫁しているだけではないだろうか。
 もともと女性向けのファッション雑誌は広告収入が欲しくて出しているようなもので、費用を高く設定するために部数は水増ししている。読まれてもいないのに発行され、返品廃棄がとても多いから、記事なんていい加減で当然だ。
 また、外国で数年生活して日本に戻ってきた女性が言っていたのだが、さまざまな言語で発行されている老舗の『COSMOPOLITAN』の英語版を読んだら、面白くて面白くて、帰国してからも続けて読もうと思い日本語版を買って読んだら、くだらなさに愕然としたそうだ。薄っぺらで、女性の生き方について語り合う発想がない。最近は特に強まっているセックス関連記事は昔からあったが、これもちゃんと生き方の一部としての視点が存在していて、ところが日本版にはサッパリであった。こんな調子だから、日本語版は表紙を外人モデルから日本のモデルにした途端に売れなくなり廃刊することになる。男性向け雑誌でも、本家『PLAYBOY』が同様だった。
 業界全体が不振の中で伸びているという雑誌は、だいたい一時的でしかなく、そもそもテレビなど他のメディアとタイアップして支持されているという自作自演に近いことをやっている。数年前に一時流行した「シロガネーゼ」がテレビで馴れ合い特集をしてもらっていたし、女性編集長になって2度目の路線変更した『新潮45』のえげつない記事と、その編集長の低劣なテレビタレントぶりなど最悪だ。
 タイアップといえば『MAQUIA』のように、御用美容ライターを使ってお奨めの美容クリニックと称し、医療ミス事件を起こしたり裁判で敗訴するなどの問題がある所を紹介している。そしてあの上質な紙と印刷と安すぎる定価。女性の副編集長は、問い合わせに対して金銭授受は否定していたが、『白衣を着た悪魔』を女性たちに美化して紹介していると評すべきことには変わりない。ちなみに商品名が似ている化粧品を売っている会社は、直接の関係は否定していたが。
 つまり、内容が悪いから売れなくなったのはむしろ当然で、売れていた過去が間違っていた、というような雑誌が多いのだろう。

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Commented by デカ at 2008-10-19 11:51 x
プラダってプラウダか?
Commented by ruhiginoue at 2008-10-20 05:29
 プラダはイタリアだけどプラウダはロシア語で「真実」。
 帝政時代に真実を唯一報じていた新聞ですが、革命によってカウンターからオーダーになったら御用と化しました。
 権力に媚びる奴はだめということで「プラウダにプラウダなし、正論に正論なし」と言われるわけです。
Commented by とよひと at 2008-10-21 06:05 x
はっきり言って、そのようなバカな雑誌を出しているのは集英社だよ。
Commented by ruhiginoue at 2008-10-22 07:44
 集英社の雑誌で、広告ではなくちゃんと儲けている雑誌は「ジャンプ」だけだと昔から言われています。
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by ruhiginoue | 2008-10-19 06:48 | 社会 | Comments(4)