井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:自然( 41 )

 避暑に北海道へ行ったさい、沼地は蚊が多くて刺されまくってしまったが、その一方で昆虫が豊富であったから昆虫観察の画像と動画を色々blogとTwitterに掲載していた。
 それは前に、神秘的なセミやトンボの羽化、幻想的なホタルの求愛、衝撃的なスズメバチによる殺戮、美しいチョウの羽、子供に人気のクワガタ、などなど紹介していたが、その一方であまり人気が無くて人によっては見て悲鳴をあげてしまうのがガの幼虫であった。
 あのとき、七月だったから、そろそろ台風が来る前にサナギになろうと木に登る毛虫や芋虫たちを撮影していた。色は美しいが形と動きが気味悪いと感じる人が多かった。

 そして大型のガが羽化する九月になったのだが、それまでに幼虫は栄養をたっぷり補給していた。このため葉っぱを大量に食べていたが、今年はその大型蛾クスサンが大発生だったそうで、大型なうえ数が多いので栗の葉が食い尽くされてしまい栗の実は壊滅的な打撃となった。
 だから今年の秋は栗拾いができなくなりそうな所もあると報道されている。
 それでテレビ局がクスサンの説明をするなかで、こちらで撮影した幼虫の動画がちょうどいいので使わせてほしいという連絡があった。TBSの夕方からの番組『Nスタ』の20日の放送であった。了承したので提供者としてクレジットするということだった。

 という次第で、夏の昆虫観察が意外なことで報道に使用されたのだった。それで大発生と聞いて、今年は確かにやけにウジャウジャいるなと思っていたが、それを納得したのだった。

 これがそのクスサンの動画である。虫とくに毛虫が苦手な人は閲覧要注意。


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by ruhiginoue | 2017-09-23 12:53 | 自然 | Comments(5)

ホタルの逢引

 人間様の世界では週刊誌やワイドショーが騒いで醜いばかりだが、昆虫の世界を眺めている分には幻想的で美しい限りである。
 それとも、その目線で見ると、人間の社会と同様に色々あるのだろうか。

 7月に、北海道の東大沼でホタルが乱舞していたのを観察した。ちょうど花火大会だったが、なんかショボイので観光客たちはホタルのほうに目をやる人が多かった。
 その当時、東京の墨田川花火大会では「二万発打ち上げた」とテレビなどで報じられていたが、この一方で地元の七飯町長は広報で「二百発打ち上げます」と得意になっていた。

 ホタルは英語ではファイアーフライ。
 トンボはドラゴンフライというだけに獲物を襲う様子が狂暴で、テントに侵入したオニヤンマを外に出してやろうとした人の親切が理解されず危害を加えられそうになったと感じたようで、手に噛みつかれていた。オニヤンマのような大型トンボにはスズメバチも餌食になるほどだ。
 ところがホタルは成虫になると何も食べない。ホタルは幼虫の時トンボと同様に水中ですごし、小型の貝カワニナを猛烈に食べている。そして成虫になると蓄えた栄養が尽きて死ぬまで何も食べずにひたすら逢引きするのだ



 失礼して照明をあてて撮影。
 こうなる前の互いに光って接近する様子(動画参照)のほうが情感がある。それはどんな生物も、人間も同じかもしれないが。


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by ruhiginoue | 2017-09-10 20:46 | 自然 | Comments(4)
 先月、北海道の東大沼で、スズメバチによるアブラゼミ殺戮を目撃した。

 日が落ちて薄暗くなったとき、テントを張っているすぐ近くの木の下で、何やらバタバタと音がするので見たらアブラゼミが草の中でもがいている。どうしたのかとよく見ると、セミの胴体にスズメバチが取り付いていた。

 咄嗟にスマートフォンのカメラで動画撮影した。スズメバチは毒針で執拗にアブラゼミを刺している。ついに動かなくなったアブラゼミに、スズメバチは食らいつく。そして肉をもぎ取って飛んで行った。

 この動画を見せると、他のキャンパーたちは驚き、近くで観光客相手の飲食店をやっている人は、スズメバチに刺されたら救急車を呼ばないといけないほどの猛毒で、口で吸うと口腔の傷から毒が侵入する。
 そこで吸出し道具をつかわないといけないが、これは役所が店などに配布しているから、もしも刺された人がいたら連絡するように、とのことだった。

 すでに北海道では熊が人里に出たと報じられることが何度もあるけれど、熊よりもスズメバチによる死者の方が数倍多い。

 この動画を見ると、模様からモンスズメバチのようだ。モンスズメバチは日没後にも活動する珍しい種で、幼虫が主にセミを餌にしているから、たぶん間違いないだろう。

 タイトルおよび断末魔の羽音が止んで死の静寂となったところへ音楽を入れてあるが、映画『スウォーム』のサントラ盤からパロデイ的引用なので、やや大袈裟である。




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by ruhiginoue | 2017-09-03 20:48 | 自然 | Comments(6)
今、北海道でテント張っているけれど、東京が暑いのに対し肌寒い位の涼しさを満喫している。

テントの周りにいろいろな昆虫がやってくるが、朝起きるとセミとトンボが羽化している。
湿地帯だから水中にヤゴのいるトンボもやってくるわけだ。
ところで、チョウなどのサナギ中で脚も羽も出来る完全変態とは違い、トンボもセミも不完全変体でもともと足があり脱皮して後から羽が生える。
そして最初は透き通っているが次第に色が濃くなっていく。

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ついに羽が完全に伸びると飛んでいくのだが、セミは唸るような音を立てて飛んでいくのに、トンボはわずかな音で離陸する。
後の時代に進化してきた昆虫は胴体の中にある筋肉で体を震わせながら羽を動かすけれど、もっと前の時代から居たトンボは羽と胴体の間に筋肉があり直接動かしているという仕組みの違いがある。

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その形から納得だが、トンボの語源は「飛ぶ棒」らしい。英語ではドラゴンフライで、普段飛んでいるところを見る昆虫は「何とかフライ」例えばホタルはファイアーフライであるが、あのうざいハエは、ただフライだ。

そのトンボはドラゴンフライと言うだけに肉食でどう猛だ。幼生の水中でも成虫の空中でも獲物を捕らえて殺しバリバリ食べてしまう。大きなオニヤンマなどスズメバチだって餌食にする。
もっと昔は大きかったことが化石によりわかっていて、恐竜と同じ時代からいたけど、その頃は大きさが1メートル位あったらしい。

しかしトンボは肉食だけどハエなど繁殖力が強いものを主に食べていたので、環境が激変しても生き残れたと言われている。
その点でやばいのは人間様じゃないか。世界規模でも言われていることだけれども、北海道でも酪農で牧場がたくさんできて、その辺から水が汚れ始めていることが指摘されている。



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by ruhiginoue | 2017-07-20 16:16 | 自然 | Comments(2)

八甲田山

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 八甲田山のふもとでは、植物の色に秋の気配が表れ始めている。


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 山全体は、まだ緑の方が多いが。


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 霧が出てきた。

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 だんだん霧が濃くなる。

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 視界が狭くなってきた。
 このままだと道に迷いそうなので降ることにした。八甲田山で遭難なんてシャレにならない。

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 面白い枝振りの木だ。


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 下るにつれ霧が薄くなってきて、やや明るさを増してきた。


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 降りれば突然、別世界のような明るさ。山とはそういうもんだけど。


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 山の麓にあるバス停の近くにある建物の中に、ここでロケをした実話に基づいた映画『八甲田山』のポスターが、貼ってある。
 劇中のセリフ「天は我々を見放した」は予告編で使われたために、当時ちょっとした流行語だった。
 後で知ったけど、これはシナノ企画が製作した創価学会系映画だ。


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 途中で出会った外国人の旅行者。話す言葉でわかる以前に見た感じが典型的な韓国人の男女。




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by ruhiginoue | 2016-10-11 20:40 | 自然 | Comments(0)

札幌の見物

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札幌ではなぜか馬車が走り回っている。これを Twitterに載せたら御者の人が気がついてリツイートしていた。

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 札幌時計台は、相変わらず観光客が写真を撮っている。

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 歴史博物館になっている旧北海道庁の建物。霞ヶ関の法務省と同じだ。

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 札幌にある北海道大学の植物園。温室もあったりと、東京の調布市にある神代植物公園と同じような感じであるが、こういう植物がコロボックル伝説を感じさせる。

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 植物館の中にある民族資料室。

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 熊送りの祭壇。その様子を収録したビデオが上映されている。

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 アイヌの衣装の模様。
 『太陽の王子ホルスの大冒険』も、これを意識した衣装だったが、旧ソ連の『雪の女王』とかを意識したりで内容を変えてしまっていた。
 アイヌのオキクルミ伝説に純化して音楽も高畑勲監督の関与した『わんぱく王子の大蛇退治』と同じように伊福部昭にした方が良かった。 ストレートに『チキサニの上に太陽』をそのまま作っていれば、その分「アイヌから北欧に舞台移して企画練り直し」の時間的ロスは省けた筈だ、と言う指摘する人もいる。

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 こちらは網走の北方民族資料館に展示されているアイヌ民族の紋様。これは特に見事な細工。写真では充分に伝わらなのが残念だ。

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 こちらは敷地内の動物館。
 中には剥製や標本がたくさんある。

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 ヒグマに、にらまれた。

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 津軽海峡の動物分布の境目「ブラキストン線」なども含め、動物の標本と剥製の説明は、あらかじめ読んでおいた『きたぐにの動物たち』(本多勝一)が、守備範囲の広さと深さと解り易さから予備知識として役立った。



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by ruhiginoue | 2016-10-10 03:04 | 自然 | Comments(3)

札幌に戻る



 道東から道央さらに稚内を回って再び札幌に帰ってきた。

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「さっぽろオータムフェスト2016」開催中。賑わっている。

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 何日か前に、このテントが刃物で切られる事件があり、犯人が捕まったら60歳代の男性で、やったらスッキリしたため繰り返しやったと供述したと報道されている。
 いい年して何考えてんのかとみんな呆れていた。

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 塔の色が変わる頃、店じまいの時間となった。『蛍の光』が流れている。
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 夜になってもまだ19度もある。この時期の北海道にしては、やけに暖かい。

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 夜のススキノは新宿と区別つかない。
 ススキノで飲むなと地元の人に言われた。東京なら歌舞伎町、大阪なら北新地、だそうだからボラれるとのこと。


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by ruhiginoue | 2016-10-10 02:42 | 自然 | Comments(0)

小樽で小休止

 『カムイ外伝』の最後で、漁夫の娘がカムイに訊く。
 「ねえカムイ、なんでずっと海を見ているの」
 「俺は山の中で生まれ育ったから、海が珍しいんだ」
 「そう、私は海なんて飽き飽き」
 これと同じ会話を、海辺に行くたびにする。
 ちなみに『カムイ外伝』の漁村の話は、三巻のあと掲載誌が変わって少年漫画から劇画ふうになった最初の巻で、これがテレビのアニメの最終回になる。

 札幌よりも小樽の方が趣があると地元の人に言われたので行ってみる。やはり海を見に観光客が来るようだ。
 小樽の築港まで南下する。
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 築港臨海公園で休憩する。
 築港臨海公園のベンチにはアベックをよく見かけるが、この高校生の男女は楽しそうに一緒に勉強している。何となく感じるのだが、北に行くほど熱心に勉強してる高校生をよく見る。

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 クルーザーやヨットがひしめいている。お金があるとなぜか買う人がいて、自家用車がないけどヨットを持ってる人がいる。税金対策になるという説もあるが。

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  近くにある石原裕次郎記念館。彼はヨット好きだった。
 そういえは、うちの母がファンで、よく「なんで癌になるのが慎太郎じゃなく裕次郎なんだ」と怒っていた。障子紙破る下品な小説書いたりしていたからだが、最近までの一連の言動からすると、そう思うのはうちの母だけではないだろう。 

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 田中酒造の亀甲蔵。観光地化している。もう少し先の余市にはニッカの工場があり、これも見物客が来る。あのウイスキーは、まあいける味ではないか。

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 旧小堀商店。 他にも、この辺には古い建物が目立つ。保存していたり再現していたり。

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 小樽の港も灯が目立ち始める。

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 たそがれの南小樽駅。札幌の近辺はセブンイレブンやサンクスも目立つが、他はセイコーマートばかり。地元の人も言ってたけど、北海道のほとんどの地区はコンビニといえばセイコーマートだそうだ。 この南小樽駅から電車に乗って札幌へと向かう。




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by ruhiginoue | 2016-10-09 14:08 | 自然 | Comments(3)

ノシャップ岬と基地

 宗谷の増幌橋の近くにあるバス停で待っていてもバスが来ない。すると通りかかった車が止まって乗せてくれた。しばらく走ったらバスが追い抜いて行った。バスは遅れていたようだ。
 しかし相当の距離があるのでバス代は千円くらいになる。昼飯代にすればいいと、乗せてくれた男性が言った。ややゆっくり走っているのは、交通取り締まりをしているから警戒しているということだった。
 その男性は昭和二十年代の生まれだと言う。これから稚内に仕事で行くが、かつてほど漁業の賑わいがないと言う。
 「五十年も経てば変わるさ」とのことだ。
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 稚内に着くと、たくさんの照明を吊り下げたイカ釣り船が日本各地から来ていた。石川など遠方からの船も停泊している。


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 海産物店は、いちおう活気がある。それでも昔ほどの盛況ではないと言われてみると、たしかに感じるものがある。
 それでもカニとイカは美味かった。
 これで思い出すのだが、小さいころに想像で描いた海の絵では、タコもカニもみんな生きているのに赤く塗っていた。まるで「クレクレタコラ」であった。


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 稚内のスーパーマーケットにはロシア語の表記がしてある。
 ロシアの漁船から乗組員が来ると、買い物するのは良いが、銭湯の経営者はよく頭にくると言う。長い間に渡り入浴していないうえ魚の臭いや鱗だらけだから、洗う湯を普通の入浴客より大量に使うので割増料金を取りたいほどで、そのうえ飲酒しての入浴は危険だからダメだとどこの公衆浴場でも表示してあるが、そんなことロシアの漁夫はお構いなしだという。


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 ノシャップ岬の方へ行くと、よく鹿を見かける。野生の鹿なんて北海道の人は見慣れていると言う。道路に「シカ注意」の表示があり、堂々と道路を渡る鹿を自動車が待っている。そして公園で堂々としている。近寄ったり餌をやったりしないよう注意書きが表示してあり、奈良の鹿とは大違いだ。

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 ノシャップ岬とその灯台では、やはり観光客が集団で来ていたが、強風のため、みんな大急ぎで記念写真を撮影して退散して行った。


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 遠く海を眺める。やや波が荒い。
 83年の大韓航空機007便事件の直後は、捜索が来ていたと地元の人に聴いた。また、何か光ったのを目撃した人もいると言う。ミサイルによる爆発か、その前に発射した警告の曳光弾かは、わからないそうだ。
 アメリカは、ソ連軍が民間機を撃墜したと非難し、ソ連は軍事基地の上空に民間機が侵入するわけがないからスパイ機だと非難した。「007便」とはシャレにならないとも言われた。
 後に隠されていた事実が判明した。あの時、アメリカ軍の偵察機がソ連軍基地の上空に侵入し、そこへ来た大韓機が間違えられて攻撃されたのだった。冷戦の犠牲ということだが、なにより気の毒なのは乗客たちであった。
 
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 拳銃と覚醒剤の密輸入を発見したら110番という旗が強風にバタバタと音をたてている。


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 これも、直接見たかったものだ。自衛隊の稚内分屯地。
 ここはもともと漁業しかないような所で、かつての賑わいではない。高い山が無くてスキーやスノボの客は来ないから、あとは流氷見物で、しかし冬の気候は厳しい。
 そして就職には公務員ということになるが役所の仕事は多くない。そして自衛隊ということになるから、バスの中でも入隊案内のアナウンスが必ず流れる。

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by ruhiginoue | 2016-10-08 15:36 | 自然 | Comments(0)

最北端の宗谷岬

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 早朝の旭川は雨だった。旭川は札幌に比べると田舎っぽい。札幌は東京ほどではないが名古屋の次くらいの都会だと言われている。
 後に稚内の人から聞いたが、旭川は今も暴力団が幅を利かせているということだ。

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 旭川で一番電車に乗り、しばらく進むと雨はどこかへ通り過ぎてしまった。
 幌延に着くと、この晴れた空と心地よい風。空の色と雲の形が最北端へと誘う。

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 兜沼でしばらく停車する。ここはよくキャンプしに来る人たちがいる。吹き渡る風が心地よい。

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 対向車が来て、単線なので待つ。
 こういうことは特急に乗ると感じられない。急いで行って、ほんとうに楽しいのだろうか。

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 稚内に着く。日本の最北端だから、線路はここで行きどまりということだ。

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 稚内から宗谷岬まではやや距離がある。その最北端から北の海を眺める。
 
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 表示がないと判らない人のために作られたもの。この向こう側に降りることができるから、そこから遠く海を見た。

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 本多勝一『北海道探検記』で嫌悪感を述べられていた歌碑。「流氷溶けて、春風吹いて、ハマナス咲いて」と陳腐な言葉だということだが、こちらに言わせると、素朴な表現だが率直に情感がこもっているということならともかく、これでは説明っぽすぎて詩になっていない。

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 これは色々な人たちが言っていることだが、ただ歌がきっかけで知られるようになったという説明ならまだしも、歌の録音まで流すことはないだろう。
 このため、せっかく海の音や鳥の声を楽しんでいるところを妨害される。悪しき観光地化を示すものだ。
 
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 このような観光客が集団でやってくる。思い出づくりというより証拠写真を業者
に撮ってもらって回るというのが実態だ。これで楽しいと思えるのだろうか。
 この時、とくにオバサンたちの声がやかましくて、つまらない歌の比ではない。そこに最近では中国語と韓国語が混ざる。オバサン軍団のけたたましさに国境はないということか。

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 高台から最北端を見下ろす。

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 慰霊碑があるけれど、背後の絵に描いたような雲のほうに目が行ってしまった。

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 日が低くなると、その方を海の鳥たちが眺め佇んでいる。

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 たそがれてくると、観光客たちは潮のように退いて行った。この美しい光線のなかで雲と波を感じようという気持ちにはならないようだ。

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 そして海に没するようにして太陽が沈んでゆく。


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by ruhiginoue | 2016-10-06 23:03 | 自然 | Comments(2)