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by ruhiginoue

カテゴリ:自然( 37 )

八甲田山

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 八甲田山のふもとでは、植物の色に秋の気配が表れ始めている。


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 山全体は、まだ緑の方が多いが。


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 霧が出てきた。

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 だんだん霧が濃くなる。

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 視界が狭くなってきた。
 このままだと道に迷いそうなので降ることにした。八甲田山で遭難なんてシャレにならない。

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 面白い枝振りの木だ。


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 下るにつれ霧が薄くなってきて、やや明るさを増してきた。


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 降りれば突然、別世界のような明るさ。山とはそういうもんだけど。


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 山の麓にあるバス停の近くにある建物の中に、ここでロケをした実話に基づいた映画『八甲田山』のポスターが、貼ってある。
 劇中のセリフ「天は我々を見放した」は予告編で使われたために、当時ちょっとした流行語だった。
 後で知ったけど、これはシナノ企画が製作した創価学会系映画だ。


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 途中で出会った外国人の旅行者。話す言葉でわかる以前に見た感じが典型的な韓国人の男女。




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by ruhiginoue | 2016-10-11 20:40 | 自然 | Comments(0)

札幌の見物

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札幌ではなぜか馬車が走り回っている。これを Twitterに載せたら御者の人が気がついてリツイートしていた。

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 札幌時計台は、相変わらず観光客が写真を撮っている。

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 歴史博物館になっている旧北海道庁の建物。霞ヶ関の法務省と同じだ。

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 札幌にある北海道大学の植物園。温室もあったりと、東京の調布市にある神代植物公園と同じような感じであるが、こういう植物がコロボックル伝説を感じさせる。

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 植物館の中にある民族資料室。

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 熊送りの祭壇。その様子を収録したビデオが上映されている。

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 アイヌの衣装の模様。
 『太陽の王子ホルスの大冒険』も、これを意識した衣装だったが、旧ソ連の『雪の女王』とかを意識したりで内容を変えてしまっていた。
 アイヌのオキクルミ伝説に純化して音楽も高畑勲監督の関与した『わんぱく王子の大蛇退治』と同じように伊福部昭にした方が良かった。 ストレートに『チキサニの上に太陽』をそのまま作っていれば、その分「アイヌから北欧に舞台移して企画練り直し」の時間的ロスは省けた筈だ、と言う指摘する人もいる。

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 こちらは網走の北方民族資料館に展示されているアイヌ民族の紋様。これは特に見事な細工。写真では充分に伝わらなのが残念だ。

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 こちらは敷地内の動物館。
 中には剥製や標本がたくさんある。

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 ヒグマに、にらまれた。

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 津軽海峡の動物分布の境目「ブラキストン線」なども含め、動物の標本と剥製の説明は、あらかじめ読んでおいた『きたぐにの動物たち』(本多勝一)が、守備範囲の広さと深さと解り易さから予備知識として役立った。



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by ruhiginoue | 2016-10-10 03:04 | 自然 | Comments(3)

札幌に戻る



 道東から道央さらに稚内を回って再び札幌に帰ってきた。

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「さっぽろオータムフェスト2016」開催中。賑わっている。

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 何日か前に、このテントが刃物で切られる事件があり、犯人が捕まったら60歳代の男性で、やったらスッキリしたため繰り返しやったと供述したと報道されている。
 いい年して何考えてんのかとみんな呆れていた。

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 塔の色が変わる頃、店じまいの時間となった。『蛍の光』が流れている。
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 夜になってもまだ19度もある。この時期の北海道にしては、やけに暖かい。

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 夜のススキノは新宿と区別つかない。
 ススキノで飲むなと地元の人に言われた。東京なら歌舞伎町、大阪なら北新地、だそうだからボラれるとのこと。


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by ruhiginoue | 2016-10-10 02:42 | 自然 | Comments(0)

小樽で小休止

 『カムイ外伝』の最後で、漁夫の娘がカムイに訊く。
 「ねえカムイ、なんでずっと海を見ているの」
 「俺は山の中で生まれ育ったから、海が珍しいんだ」
 「そう、私は海なんて飽き飽き」
 これと同じ会話を、海辺に行くたびにする。
 ちなみに『カムイ外伝』の漁村の話は、三巻のあと掲載誌が変わって少年漫画から劇画ふうになった最初の巻で、これがテレビのアニメの最終回になる。

 札幌よりも小樽の方が趣があると地元の人に言われたので行ってみる。やはり海を見に観光客が来るようだ。
 小樽の築港まで南下する。
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 築港臨海公園で休憩する。
 築港臨海公園のベンチにはアベックをよく見かけるが、この高校生の男女は楽しそうに一緒に勉強している。何となく感じるのだが、北に行くほど熱心に勉強してる高校生をよく見る。

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 クルーザーやヨットがひしめいている。お金があるとなぜか買う人がいて、自家用車がないけどヨットを持ってる人がいる。税金対策になるという説もあるが。

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  近くにある石原裕次郎記念館。彼はヨット好きだった。
 そういえは、うちの母がファンで、よく「なんで癌になるのが慎太郎じゃなく裕次郎なんだ」と怒っていた。障子紙破る下品な小説書いたりしていたからだが、最近までの一連の言動からすると、そう思うのはうちの母だけではないだろう。 

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 田中酒造の亀甲蔵。観光地化している。もう少し先の余市にはニッカの工場があり、これも見物客が来る。あのウイスキーは、まあいける味ではないか。

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 旧小堀商店。 他にも、この辺には古い建物が目立つ。保存していたり再現していたり。

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 小樽の港も灯が目立ち始める。

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 たそがれの南小樽駅。札幌の近辺はセブンイレブンやサンクスも目立つが、他はセイコーマートばかり。地元の人も言ってたけど、北海道のほとんどの地区はコンビニといえばセイコーマートだそうだ。 この南小樽駅から電車に乗って札幌へと向かう。




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by ruhiginoue | 2016-10-09 14:08 | 自然 | Comments(3)

ノシャップ岬と基地

 宗谷の増幌橋の近くにあるバス停で待っていてもバスが来ない。すると通りかかった車が止まって乗せてくれた。しばらく走ったらバスが追い抜いて行った。バスは遅れていたようだ。
 しかし相当の距離があるのでバス代は千円くらいになる。昼飯代にすればいいと、乗せてくれた男性が言った。ややゆっくり走っているのは、交通取り締まりをしているから警戒しているということだった。
 その男性は昭和二十年代の生まれだと言う。これから稚内に仕事で行くが、かつてほど漁業の賑わいがないと言う。
 「五十年も経てば変わるさ」とのことだ。
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 稚内に着くと、たくさんの照明を吊り下げたイカ釣り船が日本各地から来ていた。石川など遠方からの船も停泊している。


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 海産物店は、いちおう活気がある。それでも昔ほどの盛況ではないと言われてみると、たしかに感じるものがある。
 それでもカニとイカは美味かった。
 これで思い出すのだが、小さいころに想像で描いた海の絵では、タコもカニもみんな生きているのに赤く塗っていた。まるで「クレクレタコラ」であった。


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 稚内のスーパーマーケットにはロシア語の表記がしてある。
 ロシアの漁船から乗組員が来ると、買い物するのは良いが、銭湯の経営者はよく頭にくると言う。長い間に渡り入浴していないうえ魚の臭いや鱗だらけだから、洗う湯を普通の入浴客より大量に使うので割増料金を取りたいほどで、そのうえ飲酒しての入浴は危険だからダメだとどこの公衆浴場でも表示してあるが、そんなことロシアの漁夫はお構いなしだという。


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 ノシャップ岬の方へ行くと、よく鹿を見かける。野生の鹿なんて北海道の人は見慣れていると言う。道路に「シカ注意」の表示があり、堂々と道路を渡る鹿を自動車が待っている。そして公園で堂々としている。近寄ったり餌をやったりしないよう注意書きが表示してあり、奈良の鹿とは大違いだ。

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 ノシャップ岬とその灯台では、やはり観光客が集団で来ていたが、強風のため、みんな大急ぎで記念写真を撮影して退散して行った。


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 遠く海を眺める。やや波が荒い。
 83年の大韓航空機007便事件の直後は、捜索が来ていたと地元の人に聴いた。また、何か光ったのを目撃した人もいると言う。ミサイルによる爆発か、その前に発射した警告の曳光弾かは、わからないそうだ。
 アメリカは、ソ連軍が民間機を撃墜したと非難し、ソ連は軍事基地の上空に民間機が侵入するわけがないからスパイ機だと非難した。「007便」とはシャレにならないとも言われた。
 後に隠されていた事実が判明した。あの時、アメリカ軍の偵察機がソ連軍基地の上空に侵入し、そこへ来た大韓機が間違えられて攻撃されたのだった。冷戦の犠牲ということだが、なにより気の毒なのは乗客たちであった。
 
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 拳銃と覚醒剤の密輸入を発見したら110番という旗が強風にバタバタと音をたてている。


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 これも、直接見たかったものだ。自衛隊の稚内分屯地。
 ここはもともと漁業しかないような所で、かつての賑わいではない。高い山が無くてスキーやスノボの客は来ないから、あとは流氷見物で、しかし冬の気候は厳しい。
 そして就職には公務員ということになるが役所の仕事は多くない。そして自衛隊ということになるから、バスの中でも入隊案内のアナウンスが必ず流れる。

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by ruhiginoue | 2016-10-08 15:36 | 自然 | Comments(0)

最北端の宗谷岬

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 早朝の旭川は雨だった。旭川は札幌に比べると田舎っぽい。札幌は東京ほどではないが名古屋の次くらいの都会だと言われている。
 後に稚内の人から聞いたが、旭川は今も暴力団が幅を利かせているということだ。

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 旭川で一番電車に乗り、しばらく進むと雨はどこかへ通り過ぎてしまった。
 幌延に着くと、この晴れた空と心地よい風。空の色と雲の形が最北端へと誘う。

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 兜沼でしばらく停車する。ここはよくキャンプしに来る人たちがいる。吹き渡る風が心地よい。

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 対向車が来て、単線なので待つ。
 こういうことは特急に乗ると感じられない。急いで行って、ほんとうに楽しいのだろうか。

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 稚内に着く。日本の最北端だから、線路はここで行きどまりということだ。

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 稚内から宗谷岬まではやや距離がある。その最北端から北の海を眺める。
 
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 表示がないと判らない人のために作られたもの。この向こう側に降りることができるから、そこから遠く海を見た。

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 本多勝一『北海道探検記』で嫌悪感を述べられていた歌碑。「流氷溶けて、春風吹いて、ハマナス咲いて」と陳腐な言葉だということだが、こちらに言わせると、素朴な表現だが率直に情感がこもっているということならともかく、これでは説明っぽすぎて詩になっていない。

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 これは色々な人たちが言っていることだが、ただ歌がきっかけで知られるようになったという説明ならまだしも、歌の録音まで流すことはないだろう。
 このため、せっかく海の音や鳥の声を楽しんでいるところを妨害される。悪しき観光地化を示すものだ。
 
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 このような観光客が集団でやってくる。思い出づくりというより証拠写真を業者
に撮ってもらって回るというのが実態だ。これで楽しいと思えるのだろうか。
 この時、とくにオバサンたちの声がやかましくて、つまらない歌の比ではない。そこに最近では中国語と韓国語が混ざる。オバサン軍団のけたたましさに国境はないということか。

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 高台から最北端を見下ろす。

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 慰霊碑があるけれど、背後の絵に描いたような雲のほうに目が行ってしまった。

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 日が低くなると、その方を海の鳥たちが眺め佇んでいる。

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 たそがれてくると、観光客たちは潮のように退いて行った。この美しい光線のなかで雲と波を感じようという気持ちにはならないようだ。

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 そして海に没するようにして太陽が沈んでゆく。


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by ruhiginoue | 2016-10-06 23:03 | 自然 | Comments(2)

知床半島について

 知床半島に行ったら、すっかり観光地化していた。バスがかなり奥まで通っている。
 それで最も奥地の方まで行くと、カムイワッカの滝がある。温泉と混ざって水温が常に三十度くらいのぬるま湯になって湯気が出ている滝である。
 服のまま首まで浸かって「良いかけ流し湯だ」と言っている人もいた。

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 北海道に住んでいる人も言っている。今では展望台が出来て観光客が大挙してやってくるが、もともと知床半島は秘境で、地元の人でも行ったことがない人が多かったそうだ。
 昔、他所から来て住み着いた人たちがいて、農地開拓を試みたものの自然環境の厳しさから挫折して去って行ったということだった。そういう土地だった。

 散策に入ることにしたが、熊が出たばかりなので要注意だと言われる。

 知床五湖と呼ばれる湖は、「一湖」から「五湖」まで名付けられているが、あまりに単純な命名だと地元の人も言っていた。
 富士五湖の西湖のような、奇妙な生物が棲んでいそうな雰囲気はない。そういえば、昔は屈斜路湖に怪物が棲んでいるという噂があったが、今ではまるで語られない。
 とにかく知床五湖の周囲は美しい風景である。

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 前にも述べたとおり、伊福部昭の歌曲『オホーツクの海』や『知床半島の漁夫の歌』の雰囲気は感じられない観光日和だった。

 歌なら『知床旅情』が有名だが、あと北海道を舞台にした『男はつらいよ 知床旅情』という映画があり、劇中でその歌も唄われる。三船敏郎がゲスト出演していて、このシリーズには志村喬ら『七人の侍』だった人は何人か出ているが、ここで三船敏郎が出たのは山田洋二と自宅が近所だったかららしい。いつものようにご近所の挨拶をしたさい山田監督が「そうだ、三船さん、こんど『男はつらいよ』に出てくれませんか」と言ったら、三船敏郎があの口調で「おっ、寅さんと共演ですか。いいですね」と言うことになった。
 その前は、渥美清と三船敏郎の共演と言えば戦争映画だった。渥美清は庶民の兵士をよく演じていて、三船敏郎は司令官の役だった。

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 三船敏郎のCМで最も有名なのが「男は黙ってサッポロビール」だったが、知床では地ビールが売られていた。
 ちゃんと麦芽とホップだけで作られていると表示されている。そうでないとビールではないのだが、色々と混ぜてあるものが横行している。

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 熊が出たばかりだから警戒するように言われていたところ、何か動くから「出た」と思ったら鹿だったので安堵する。

 しかし熊や鹿からすると「出た」のは人間の方だろう。熊や鹿が棲んでいるところに人間が押しかけて行ったわけだから。
 
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by ruhiginoue | 2016-10-06 15:42 | 自然 | Comments(0)
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 網走刑務所と網走監獄博物館を見学したあとは、網走の北方民族博物館へ。北方民族博物館の建物が面白い。
 北大の博物館はアイヌだけだったが、こちらは北欧の少数民族から北極圏のイヌイットまで網羅している。


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 上は漁獲を象っているらしい。
 再現された熊送り(イヨマンテ)の祭壇もあるが北大の博物館と同じだった。

 イヨマンテの歌は古関裕而の作曲した歌謡曲があるが伊福部昭の方が本当っぽい。
 ただ本多勝一の『アイヌ民族』を読むと厳粛な宗教儀式だけではなく陽気な祭りで男女の親睦にもなり、みんな楽しみとあるから、それなら古関裕而の歌も悪くない気もした。

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 イヌイットの住居の再現。
 本多勝一『極限の民族』カナダエスキモー編にあった描写を確認。ちゃんと犬も寝ている。

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 本多勝一『カナダエスキモー』の犬ソリ踏破は疾走感のある名文中の名文だけど、朝日新聞の社長夫人が犬をペットとして可愛がる女性だったので怒り、その部分が朝日新聞には掲載されなかったという話を思い出した。単行本で読むと見事な描写だ。

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 近くにあるオホーツク流氷館でクリオネを見たり氷点下体験室に入ったりしたあと、その展望台から網走湖を見下ろす。

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 博物館からの帰りに歩いて網走川から網走湖へ二時間ほどかけて歩く。この水も雲も黄昏を待機している。
 本多勝一『北海道探検記』では、網走湖の周辺こそ北海道らしいとされている。魚が多いことは、湖の畔を歩いているだけで魚がたくさん泳いでいる姿が見え、時々、鳥に襲われて食べられた死骸が転がっていることから、よくわかる。
 
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 網走湖畔は観光施設が並んでいて、こういう安易な金任せ観光にはなじめない。
 歩いてやってきたのは、網走の次の駅になる「呼人」(よびと)。
 ここも網走湖などを目当てに観光客が来る。この夜は古い安宿に泊まるが、ここもWi-Fiを入れたそうだ。時々、外国人が来て、Wi-Fi完備でないと不便だと言うから導入したそうだ。
 
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 呼人の無人駅の近くで唯一の店は、ちゃんと朝7時から夕方6時半まで開いているから地元の人は「コンビニ店」と言っていて、昭和どころか70年代の香りがする店である。ここでパンと牛乳を買う。飲み終わったら瓶を戻して30円の返金。これがほんとは健全かも。低温殺菌で美味かったと言うと、店のおばさんは「判るでしょう」と。


 翌日、雨に濡れ立つ無人駅から旭川へと向かう列車に乗る。水害のため帯広と同様に橋が壊れ、その区間は代替のバスに乗り換える。観光の書き入れ時なのにキャンセルが相次いで泣きたい気分だと地元の人たちは言う。


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by ruhiginoue | 2016-10-05 18:00 | 自然 | Comments(0)

♪ここは網走番外地

 知床斜里を発ち、網走に来た。
 網走駅前には先住民族モヨロ人の象が設置されている。
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 よく、観光地には、絵の穴から顔を覗かせて記念写真を撮るパネルが設置されているが、網走駅にあるのはこれ。北海道の人でも知らない人がいて、この写真を見せたら笑っていた。
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 駅から、あばしり川に沿ってしばらく歩くと、網走刑務所がある。
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 網走刑務所を見物しに来る観光客もいるそうで、その向かい側にある売店を訪れ、囚人の作った家具や封筒などを見るそうだが、東京では新宿駅前ターミナルなどで展示会がしばしば催されるから、そこで見たことのある製品ばかりだった。

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 網走刑務所の職員たちが出てきた。

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 こちらは網走監獄の歴史を展示した博物館。網走刑務所から見上げる山の中にある。
 手前の人形は、網走監獄から六回も脱獄した名物囚人「五寸釘の又吉」。不運にも落ちていた釘を踏んで怪我をし、それでも走り続けたことから渾名がついた和製パピヨン。

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 監獄の外観。

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監獄の内部。

 解説によると、最初は内乱のため軍事犯と政治犯が多かったが、その後は暴力団関係者が多くなり、入れ墨の囚人が目立つようになったとのことだ。
 そして工事現場で強制労働など、近代化の過程で世界各地で行われたことが日本にもあったというわけだ。
 また、フランスの刑事政策を参考にしたとのことで、だから、やけに『パピヨン』と似ているわけだ。
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 懲罰独居房の再現。7日重湯だけ。二重扉で真っ暗。『パピヨン』と同じ。
 パピヨンことアンリ シャリエールは「『フランス人権宣言』なんて糞食らえだ」と当時の刑事政策の人権感覚を批判していたが「なるほど」である。
 
 政治的な迫害のため偽名で書きつづけた名脚本家ダルトン トランボを描いた映画『トランボ』が話題だが、『パピヨン』もトランボによる脚本で、彼はカメオ出演もしている。囚人に「おまえたちは国から厄介払いされたのだ」と言い放つ官僚の役だ。

 いつか脱獄してやると言って身体が鈍らないよう独房の中で腕立て伏せをしていたり、脱走して「ザマミロ俺はここだ」と叫んだりする主人公。昼に工事現場で働きながら夜はタイプライターに向かい、偽名で書いた脚本でアカデミー賞を受けたトランボが反映しているのだろう。
 
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 こちらは本物の蝶々。
 敷地内の花壇を舞うクジャクチョウ。関西以南は生息せず、関東地方では山や高原に生息し、北海道では平地にもいるということで、見かけない蝶が北海道ではそこらの花壇にも乱舞しているというわけだ。

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by ruhiginoue | 2016-10-04 15:54 | 自然 | Comments(8)

北海道で巡った神社

 北海道で稚内に向かう電車に乗ると、その途中に塩狩峠がある。ここであった実話を基にした小説『塩狩峠』は、三浦綾子の作品のなかで『氷点』に次いで有名だが、かつて受験英語を習っていた司法試験浪人の塾先生が敬虔なキリスト教徒で、入学祝いに『新約聖書』と『塩狩峠』を贈られた。ただ、入学したのは國學院である(笑)
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 「塩狩峠記念館 三浦綾子旧宅」の看板が、美しい木々の中に立っている。聖地巡礼のようにして来た人たちがいた。
 この小説の主人公は、母親の影響で父親に続き入信し、猥談もしない道徳的な男になり、病床の女性との純愛のあと結納の当日に列車の暴走から他の乗客を助けるため犠牲になった。しかし実話を基に脚色を加えた美談としか思えなかった。
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 日本のキリスト教徒に三浦綾子のファンは多い。敬虔な信徒ほど三浦綾子の小説に感動し、曽野綾子は好きじゃないと言う。曽野綾子ファンはミッションスクールで信仰ではなく礼儀や躾と嗜みという感覚の、少女漫画で主人公を虐めるお嬢様みたいな人が多い。


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 函館山のふもとの函館護国神社の鳥居から市街と海を臨む。夜になると夜景を観光のウリにしていることで知られる。
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 そして暗くなると、函館山の展望台からこの夜景。自撮り棒で頑張ってる人たちは、フラッシュ有りでは背景が写らず、フラッシュ無しだと自分が真っ黒い影になり、悪戦苦闘していた。
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 大学での神道レポートがきっかけで、先々で神社があると見たくなる。これは函館護国神社。ここも函館戦争で政府軍兵士の招魂から始まった。新しい看板に「縁結び」。どこの神社と寺でも商売でやっている。しかし戦争で引き裂かれては…

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 知床斜里の黄昏は、紫だちたる夕焼け。
 
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 斜里の神社。無表示だが石狐があり稲荷らしい。
 鳥居が丸太ん棒のままだが、ちゃんと細くなっている方をしめ縄と同じ向きにしている。大学で神道の講師が全国神社の鳥居を研究し形を分類していたが、それで給料もらっているのかと学生たちに言われていた。学究なんてどの分野も似たようなものだが。

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 これは↑網走監獄二見湖畔神社。豊作祈願する。

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 宗谷岬神社↑は日本最北端の神社だが、宮司がいる神社という意味で、無人駅と同じ神社はもっとたくさんあり、そんなところこそ自然の中にあり神々しいものだ。
 これは他所から移転してきた神社らしく建物が新しい。左右にいる陰陽を示す阿吽の像は狐ではなく狛犬だ。

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 ノシャップ岬の近くにある岬神社↑。


 まあ、神社に関心の無い人には、どうでもいいことか。



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by ruhiginoue | 2016-10-03 16:22 | 自然 | Comments(0)