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by ruhiginoue

カテゴリ:学術( 103 )

 教育学で「学校適応過剰」というのがある。「不登校」など学校に適応できない者がよく問題になるが、それとは逆に、学校にしか居場所が無い人のことだ。
 そして、不登校などとは違って問題になりにくいが、それによってむしろ深刻な問題になる。学校から出られないし、社会に出ても、学校の中の型にはめた物の見方しかできなくなる。
 
 これには色々な具体例があるけれど、その一つに、人を「文系」と「理系」で区別したがる者のことが挙げられる。
 そもそも文系と理系なんてことは、学校で分類された科目の選択でしかない。しかも、得意かどうかで選択するとも限らない。なのに、それに基づいて能力から人格まで解るという人がいるれど、それは血液型性格判断とほとんど変わらない荒唐無稽さだ。
 
 そして、ここからどんどん変なことになる。例えば、文系は情熱的な人がいると言われたりするが、それは文学部で小説とか演劇が好きな人に目立つというだけで、あくまで一部だろう。
 また、理系の大学に通うか出たかの人たちが、文系は暇で不勉強と見下し、そういうツイートも見かける。これも、一部を見ているだけだ。まず時間拘束で計るのが不適切だし、それ以上に、学費が高いとか働きながら勉強するのが困難で理系進学を断念する人も大勢いる。
 ここで特に悪質なことは、本人の責任でない親の所得格差で恵まれた人が、そうでない人を見下すことだ。とても恥ずかしいことなのだが、それに気づかない人が少なくないのだろう。

 そこへ、今、不良内閣がつけ込んでいる。デタラメでもいいから政府のすることを正当化させようとして、御用学者を動員することは昔からあったことだけど、それすらできない安倍内閣は、ついに学問そのものを否定するようになったというわけで、まさに 「焚書坑儒」だ。

 しかし、政治のお粗末に気づくのは人文系だけではない。フィールズ賞を受けた数学者の広中平祐氏は、時の中曽根首相から教育改革について意見を求められたら、こう言った。
 「スペインに優れた学者が少ないのは、フランコ独裁政権時代に閣僚たちが内政に意見できないので教育に口出ししたからだ」


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by ruhiginoue | 2015-06-27 06:24 | 学術 | Comments(2)
 人文系学部の廃止論について、そんなこというなら國學院大学の神道文化学部いらんということになれば、この宗教を利用したがっている体制側の人たちは困るのではないかという疑問が出ている。

 もっとも、神道学なんていらんと思ってるのは当の國學院大学ではないか。渋谷の丘の大学構内で、神社の隣にノッポビルなんか建てたりしてるんだから。かつて、看板の文学部に神道学科があったのだが、それが再編で神道文化学部と独立したが、それと同時に、むしろないがしろにしているのかとすら思える奇妙さである。

 そもそも、伝統的信仰や文化たる神道と、明治に作られた政治イデオロギーの神道とは大きく違い、これをたまに國學院の専門家が指摘することがあるから、邪魔に思う人が権力の側に確実にいる。
 この代表的な例として、神道学者の助教授(当時)が、靖国神社が英霊を祭っているというのは宗教の趣旨から間違いだと指摘したことに対し、神社庁が政治的意図から圧力をかけ、論文が撤回された「三橋助教授騒動」があった。

 かつて慶応法学部の小林節名誉教授が改憲論を説いているのを聞き、これならわざわざ条文を変えなくてもいいじゃないかと思った。専門家としての細かい拘りだったのだろう。
 そうしたら、彼は突然『赤旗』に出て当時の小泉首相を批判した。さらに最近では、集会に飛び入りして安倍総理に怒りをぶちまける演説をしている。
 これは、自民党の改憲論や、解釈の変更で勝手な法案を出すなどのやり方が、あまりにも無茶苦茶なので頭に来てしまったということだろう。
 
 これと同じように、滅茶苦茶をやりたがっている人たちにとっては、右派でも専門家ゆえ邪魔というわけだろう。歴史をみても、例えばナチスは、自らを熱烈に支持しているインテリたちを、インテリだから面倒なことを言いかねないと弾圧した。
 
 この調子では、安倍総理が、成蹊大より偏差値の高い大学は潰せと言い出しそうである。
 
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by ruhiginoue | 2015-06-20 18:35 | 学術 | Comments(2)

文系学部無用論について

 文系学部は私大だけで良いと言い出した人たちは、文学など趣味でやるものだというわけのようだ。そう言いたくなるのもわかる文学部の人はいるが、そのことでもって総てを語られても困るだろう。
 
 子供の頃、大学とは白衣を着て顕微鏡のぞいたりするところだと思っていたから、小学校の時に担任の教師が、大学の授業とは先生が黒板に書いたことを学生がノートに書き写すものだという話をした時は驚いた。
 それなら本を読めばよいから、わざわざ通学する意味がないと思った。そして大学に入ったら、やはり黒板を写す授業があった。しかしそんな授業はむしろ少数派だった。

 たしかに本なんて、自宅か通学時の電車の中でも読める。大学に来たら、せっかく同じ勉強するためにみんなで一カ所に集まったのだから、本は前の授業で配ったレジュメと併せて既に読んだことを前提にディベートしよう、という授業のほうが多かった。
 それに文系の学部は、もちろんお坊チャマお嬢チャマの嗜みや教養もやるが、悪ガキどもが喧嘩の仕方を覚えるところでもある、という先生が多かった。

 大昔から、日本は「つれづれなるままに」とか「はるはあけぼの」なんて呑気に言っているけれど、中国は「論語」「孫子兵法」だ。こういう現実を知らなければ、日本が国際社会で生き延びることができない。
 文学でもそうなのだから、法学、政治、経済などは、なおさらだ。文系の一般教養に理数系の科目が必須となっているのは、公害問題などで御用学者を粉砕したり、医療裁判で医学部教授らを論駁する必要があるからだ。

 また、地方の国立大の先生たちが講師としてやって来るのは、交通費と手間暇を考えたら赤字なのだが、色々な大学で持論を説いたり、東大の権力諂いどもの実力が大したことないという現実を私大生に教えたり、そういうことをするために回っているということだった。

 これだから、文系学部を排したいという人たちがいるのではないか。

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by ruhiginoue | 2015-06-19 12:20 | 学術 | Comments(2)
 これはアメリカの例だが、腎臓移植手術の同意について問題になり訴訟になったところ、専門家は、過去の例から手術の成功率は極めて高く、手術の失敗は5%にも満たないから、他の手術に比較して極めて安全であると結論し、これを裁判所は採用した。
 しかし、移植手術ができるのは移植に適した者すなわち体質が似ている者ということであり、そうなると提供した者も同じ病気にかかる率が高い。つまり、この心配は、移植に適しているほど高くなる。
 つまり、手術の成功率の数値それ自体は正確でも、それだけで安全性を判断することはできない。この指摘を後からされるまで気づかなかったことを、裁判所は批判されたのだった。

 このように、専門家が数値を持ち出しても、その数値自体が正確かという問題が先ずあり、次に、その数値を以て判断して良いのかという問題になる。

 これと同様なのが、先日また墜落したオスプレイ機の件だ。乗組員が死亡してばかりで「未亡人製造機」と皮肉られていたが、事故率は他の航空機より低いので安全だと言う人たちがいる。
 しかし、その事故率とは、飛行距離あたりの事故率であった。航空機は機種により運用が異なるので、これで安全性を判断することはできない。速度や場所など飛行条件が異なるし、航空機は離着陸のさい危険が多いのだから、その点では一度の飛行距離が長いほど事故率は少なくなる。特にオスプレイは、長距離用として開発された機種であり、またヘリコプターとも飛行機ともつかない操縦のやりにくさから離着陸で事故を起こしている。だから、基地周辺から心配されるのだ。
 
 というように、分野は違っても、数値に丸め込まれないように注意が必要だ。

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by ruhiginoue | 2015-05-21 21:30 | 学術 | Comments(5)
 どうも人の顔を覚えるのが苦手なほうで、いま売れっ子の女優・有村架純のことを見たことはあるのに知らなかったのは、すっかり長澤まさみだと思い込んでいたからだった。見比べると違うと判るのだが。

 それはともかく、その有村主演の『ビリギャル』は、最低の成績だった女子高生が努力して有名私大に合格という実話に基づいていると謳われてきたが、この美談はウソだと指摘されている。
 実は、有名進学校で、事情がありビリになったことがあるというだけだから、どん底から上昇したわけではないという。

 それを言ったら、もっと酷いのは「医学者」の野口英世だろう。彼は勉強で努力した人の代表格として、戦前は修身の教科書に、戦後も偉人伝に登場したけれど、医師で作家の渡辺淳一が『遠き落日』で暴いたように、その美談はウソばかりだった。野口英世は極めて不真面目かつ低能だった。
 このことは、当時を知る関係者が証言しているし、ノーベル賞候補も含めた全ての研究が間違いだった事実もある。
 
 それに、国も野口英世をちっとも偉いと思ってないから、千円札にしただけだった。彼が本当に優秀なら、家が貧しくて大学に行けなかったことを由々しきこととして、学費無料化など対策を講じているはずだ。
 だいたい、勉強に限らず、努力と成功の美談は作り話か、後からのこじつけというのが相場だ。真に受けては愚かである。

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by ruhiginoue | 2015-05-04 18:18 | 学術 | Comments(0)
 先日、知人がメーデーについてツィターで苦言を吐いたところ「愛国」「日の丸」「靖国」の好きな連中のどこか琴線に触れたらしく、それだけでフォローしてきたそうだ。だから、「止めとけ」「TLよく見ろよ」と。
 これと似たような感じで、こちらも前に朝日新聞を批判したら慌て者のネトウヨにフォローされた。けれどもよく読めば、朝日新聞なんて全然リベラルじゃない、とこき下ろしてる。だから、「お前らの期待には全然外れてるぞ」ということがあった。
 これについて、狂信者というのは「何が書いてあるか」ではなく「どの単語が含まれているか」で反応するから、という指摘があった。そのとおりだろう。

 ただ、初期のネトウヨは、ひきこもりオタクみたいな落ちこぼればかりだったが、後から現れたネトウヨには、その低い発言水準から信じられない高学歴もいる。
 これはなぜかと不思議がられたが、要するに、ネトウヨの政治談義が、その低水準ゆえ大学の履修でいう「楽勝科目」と化したからだ。
 そして要領のいい高学歴者は、適当に政治談義できるネタとして選択したまで。そういう人に接したことがあり、判った。
 これについて、大学で教えているという人が、「頭の痛い問題」だと言う。彼としては、自分の講義を「楽勝科目」にするつもりはないのだけど、学生がそのように考えて提出してくるレポートを弾いてこなかったことから、そのつもりはなくても実質的にそういう科目になってしまっているかもしれない、と言う。
 
 たしかに、厳密性を発揮して重箱の隅をつついたり、人それぞれの評価があって良いものを無下に否定したり、そういうのは学問として如何なものかと思われるが、そこから変な要領の良さを発揮してしまい、程度が低下するということも現実としてある。
 だから、悩ましいものである。
 
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by ruhiginoue | 2015-05-03 12:42 | 学術 | Comments(2)
 先日、FMでブラームスの『大学祝典序曲』を放送していたが、これは旺文社の「大学受験ラジオ講座」が始まる時に流れるらしい。このラジオ講座を聞いたことがないが。
 これで勉強して東大に入った人もいるそうだが、これで勉強した高校の同級生は全然ダメで、結局は予備校に通い始めた。だからラジオ講座の印象が悪くなってしまった。

 さて、先月に知り合いの記者から、記事を書いた号をもらった『フライデー』誌には「ミス東大 藤澤季美歌」や、AからEまで5ランクに分けたうちに入らない不人気で定員割ればかりの「Fラン大学」の記事があった。

 けど、コレは何の冗談だろうか。
 東京大学の伊東乾准教授は、自分が応援している鈴木寛が落選して山本太郎が当選したことについて、鈴木の知性がわからない大衆は間違いをした、山本太郎は芸能界入りして高校を中退しているから学問はそこで終わりだ、などとツイートして批判されたが、その一環としてこう書いた。

‏ 「普段言わないことだけれどあえて書けば、鈴木寛氏は灘ー東大法、僕の場合は武蔵ー東大理、幼馴染で様々な分野で教授をやってる友人が大量に居り、一旦事が起きたら基礎的な内容からしっかり再確認して間違いのない体制で事に対処する人的ネットワークがあるので、極めて細心に問題毎に対処している訳で」

 これは作文としても少々奇妙な表現だが、内容が気恥ずかしいにもほどがある。どうやら当人は真面目なのだろうが、読んでこっちが赤面しそうだ。
 この伊東乾という人は、あと菊池誠や高田純らもそうだが、学位やら学歴や受験が、こうも自我を肥大させるのかという標本としてホルマリン漬けにしておく価値ならあるかもしれない。


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by ruhiginoue | 2015-05-01 09:04 | 学術 | Comments(2)
 相変わらず、中川八洋筑波大学名誉教授が、変なことを書いている。そこらのネトウヨでも簡単に書いていることを、得意になってエリート意識を剥き出して喚くのは昔から変わらないから、失笑させられる。
 しかし、原発反対は左翼の陰謀とか、プーチンは北海道に侵攻するためオバマを恫喝したとか、あまりの「名文」に気分が悪くなってしまったという人もいる。
 
 しかし、このような感覚のセンセは筑波大学に目立ち、その中でも特に目立つのが中川八洋センセではあるが、そもそも、筑波大がこのような人たちの巣になってしまったのは、ちょうど阪大の菊池誠のような物理学者・福田信之学長の専制支配により、カルト宗教の代表格である統一教会の魔窟と化したから、だった。

 ただし、本業で実績のない物理学者だが筑波大学長として独裁者となった福田信之という人は、統一教会シンパとして悪名高くなる前すでに同窓生から「ヘァツ」と言われていた。そう、彼と同世代の理系学者に聞いた。
 この意味は、理工学用語でドイツ語を使うが、(同学社の辞書など、理工学用語充実と謳っている)から、そこで「性格が悪い」を婉曲に「心」の'' Herz''と言ったのそうだ。
  
 すると菊池誠など、まさに「ヘァツ」だ。

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by ruhiginoue | 2015-04-20 19:23 | 学術 | Comments(0)
 医師になった人にむけて医師会が配布するパンフレットの中に「自殺防止マニュアル」というのがあって、これは患者を追いつめないようにするためのものらしいが、一瞬は、医師が過労やストレスで自殺しないようにするものかと思ってしまうものだ。

 それというのも、医者はけっこう自殺するからだ。失敗して患者を死なせちゃったり、助けられるはずの患者を上司が口出しや手出しをして殺してしまったり、なんていう事の連続で悩み、しかも勉強したおかげで命を断つ方法をよく解っていて、また薬物も手に入れやすい立場なので。

 しかし、患者が死んでも「率で言うとほんの数パーセントです。後は病院のリスクマネージャーに。文句があるなら、こっちも弁護士を依頼します。賠償金なら、うちで加入している損害保険の会社が交渉します」と言えるようになって、医者は一人前である。

 『ボクが医者を辞めたわけ』『医者が尊敬されなくなったわけ』という本の著者である永井明という元医師がテレビに出演したさい、医者や看護師の言うことを聞かない困った患者の実例を紹介されると、こうコメントした。
 「でも素直にしてたら死にますよ」

 これは医者に限らず、学者でも教師でも、なんでもそうだ。

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by ruhiginoue | 2015-03-28 11:17 | 学術 | Comments(3)
 群馬大病院の術後死18人という騒動では、執刀した医師が独断で手術方針を決めたり、そこに保険が効くかのきわどいところがあったり、ということが問題になった。

 この問題の医師のように、大学病院で地位にあぶれた人は、開業して自費診療で商売を始めたがるから、その実績を大学病院にいる間に作ろうとする。「大学病院で経験あり」は最高のハッタリだ。

 自分が医療裁判をしている時、問題の医学部講師は手術について「身体のこの部分を切っても障害が発生しないことは医学的に明らかだ」と断言したうえ、だから患者は嘘つきであると口汚く罵った。

 これに対し他の医学部の専門医から反論もあったが、その前に複数の街医者が呆れて、こう言っていたのだ。
 「その講師バカだなぁ。“切っても障害が発生しない”じゃなく、“障害が発生しない切り方もできる”だ」

 これは一例にすぎない。もともと大学の先生は、けっこうお粗末だ。だから簡単に信じては危ない。

 例えば、福島と周辺の農産物に不安を持つのは当たり前のことで、ちゃんと検査されてるのかという不信感もあるし、基準以内と言うその基準自体いかがわしかったりもするが、それ以前に、汚染された場所でとれた農産物を食べて大丈夫か、なんてことは、これまで人類が全く経験していない。

 それを、この数字だから大丈夫だ、なんて言ってみても、実際どうか保証は無い。将来何かあった場合、大丈夫だと言ってた連中は絶対に責任を取らない。何かわかった時には寿命が尽きている人もいるだろうし、生きていても、あの時点ではあれが精一杯だったから仕方ないと言い訳する。

 実際に、自分も医療裁判に大学の准教授の発言を録音して提出したが、そこではこう言っていたのだ。
 「あなたの手術をした当時は正しいと思われていたが、後から問題があるとわかったので、今ではやらなくなった」

 こういう現実があるので、大学のセンセイだとか学者だとか言って威張っている人を信用しては危ないのだ。要は中身であり、肩書きではないのだから。

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by ruhiginoue | 2015-03-20 14:08 | 学術 | Comments(0)