井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:司法( 516 )

 NHK受信料制度が契約自由を侵害する憲法違反であるか否かという問題で、最高裁が15人の裁判官全員を揃えた大法廷で判断するというので注目されたが、これにより最高裁の限界が露呈する結果となった。

 すでに、NHKの受信料については問題の指摘がいろいろと出ているので端折り、そのうえで最高裁の判断司法の問題をここで分析してみる。

 この裁判で最高裁は、まずNHKが勝手に契約したことにしてしまうことは許されないという判示をしていて、これについてはNHKを批判して運動してきた人たちが注目している。
 そして、テレビを設置すれば契約する義務があるということは公共性の観点から合憲であると判断した。これに対して、現実はNHKが公共性などまるで無視しているのに契約を強いているではないかと多くの人が憤っている。
 だが、これはあくまでNHKの実態が問題なのであって、制度について法的な問題を最高裁が判断するさいには言及できない部分である。

 こうなると、あとはNHKの契約違反をどう問題にするかである。
 このNHKとの契約について、過日このblogで紹介したとおり、NHKは契約について勝手に作成したひな形を各役所に送り付けて市民に渡せと権限もないのに命令している。そして、その内容には非常に深刻で重大な不正がある。
 この指摘をして、そんなものは使用しないように地元の役所に進言したところ、役所のほうでも聞き入れ、問題のある部分は塗りつぶしてから市民に渡すことにすると返答した。こういうことがあることを前にここで紹介した。

 そうしたら、最高裁判事の中で弁護士出身の鬼丸かおる裁判官は、契約を義務付けるならNHKが勝手に契約内容を決めてしまっている現状は問題だから法律を定めるべきだと意見していた。
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 昔、「毒親」に苦しむ少年に無料法律相談してくれた弁護士が、最高裁判事に出世してから制約が多い中で変節せず良識を発揮してくれることがあったので安堵していたが、今回は自分が問題にして役所に言いに行った話を意見してくれたので、少々救われた気がした。

 しかし、最高裁の判決がダメであることは変わらない。当事者らも、これでは何のために大法廷に全裁判官を集めたのか、意味がないと批判していた。多数意見が押し通され、これに難があることを見抜いた一部の裁判官ら(学者出身と弁護士出身の女性二人)が、それぞれ意見を付け、その他一人だけ部分的に反対、という具合で、まるで合議になっていない。

 これは制度の不備なのか、それとも最高裁が怠慢で判断から逃げてばかりいたため、いざというときに議論することができないのか、どちらかだろう。
 また、最高裁は、テレビに公共性がまだあるという前提に立っているが、そんなもの今では通用しないという時代の変化について、まるで認識がないようだ。
 しかし、これはメディア論の範疇であるから最高裁は対応できない。できるわけがない。無理なのだ。

 ということで、NHKの受信料訴訟は、NHKの抱える問題(これを言ったら際限ない)とは別に、法的見地に絞っても、最高裁にとってしょせん限界なのだ。それが露呈した。



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by ruhiginoue | 2017-12-07 15:48 | 司法 | Comments(3)
 映画『それでもボクはやってない』で、逮捕された主人公が検察官からいきなり「俺は騙されないぞ」と言われる場面があったが、あれは検察官の職業病のようなものだと言われる。検察官は警察官と違って司法試験に受かっているから頭の程度が違うのだという自負と虚勢が混ざった感覚が、あのような態度をとらせるのだと指摘する弁護士は多い。

 一方、検察官だった人によると、良識派の人は損をする仕事だと言う。その点で、堀田力というマスコミにもよく出る元検察官が体験を話していた。この人は他の元検察官に比して良心的だったという評判があるが、何度も騙されたと率直に語っていた。
 そのうち、困っている人にお金を貸してあげたところ一度だけ、踏み倒されたけれど実はその人が死んでいたためだったと後で判ったということがあったそうだ。これには驚いて、騙されたのではなかったことは良かったけれど残念なことでもあったという複雑な気持ちだったそうだ。
 それ以外では、よく嘘をついている人に出くわして不愉快な思いをしたけれど、そういう人は嘘をついている意識がなく、本当ではない話を本気で信じて話をしているものだと言っていた。

 この、本当ではない話を本気で信じているというのには色々と原因があるだろうが、そのうち、精神病による妄想の人によってネット上で嘘を書かれたから裁判に訴えたという話を、このブログでしたことがある。
 その人自身が精神病であるが、確実な証人がいるので嘘ではないと抗弁したからその証人が法廷に呼びだされたところ、その証人も精神障害者で手帳を所持していて、しかし証言はちゃんとできると言うので証言させたら奇声を発したり証拠の写しをひったくって破ってしまったり滅茶苦茶で、裁判官も書記官も廷吏も傍聴人も呆れたり怖がったりであった。
 これにより、その被告には賠償命令の判決となり、そのとき被告は「精神障害者の証言だから信用できないとは差別判決だ」と非難していたが、控訴を取り下げて賠償金を支払ってきた。ただ障害者だから信用できないということではなく、証言の内容が信用できるものではなく、しかも証言のとき態度が正常ではなかったというものだったからだ。

 ところが、支払ってきた額が正確ではなく少なかった。それを指摘したところ、その元被告は逆ギレして嫌がらせをしてきたので、それが住んでいる古いアパートの大家や仲介の不動産屋に敷金の差し押さえができることを通知するなどの対応をした。また、精神病ということで地元役所の福祉担当にも相談した。
 それからしばらくしたら、何か言われたのか残りの支払いをしてきた。これでいちおうは解決だが、この人の病気は悪化の一途らしく、まだ嘘を話している。そのときは本気だから、事情を知らない人は一時的に信じてしまう。しかしすぐ気づく。

 どうやら聞くところによると賠償金は母親に出してもらったらしい。成人していれば親の責任ではない。むしろ、困ったら泣きつくということをして、それで尻拭いのようなことはしてやるから、甘やかす結果となるようだ。
 しかし、こうなると他所様の話である。支払いが済めば無関係となる。
 あとは、なにかあった場合にだけ、騙されないようにと他の人たちに指摘してやることだ。もっとも、これはネット上のことで、実生活ではすでに誰からも相手にされていないらしい。

 こういう人がいるのだから、ネット上だけの話には要注意である。




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by ruhiginoue | 2017-11-30 22:28 | 司法 | Comments(1)
 検察審査会も、話題の告発書の題名と同じ[Black Box]であることが明らかとなったが、これについてはすでに悔しい思いをしてきた人たちが大勢いて、今回は一部のマスコミがなんとか騒いだから知られるようになったというだけである。
 そして今回も、不起訴相当になったわけもわからないし、証拠として提出された調書も、被害を訴える女性が所轄で話した内容と違っているし、11人の審査員について気になる男女構成比さえ審査補助員を付けなかったわけとともに法務省は回答を拒否した。
 このように、検察をチェックする検察審査会の不透明と不当が批判されているが、これとまったく同じなのが日弁連である。各弁護士会をチェックする立場であるはずが、まるでやらないしその内容も不透明である。

 この元TBS記者事件の背景には、加害者が「総理ベッタリ」といわれる男だったことが政治的圧力の原因であっただろうと指摘されているが、その政権が進める軍拡によって軍事産業が肥大化し、産業界と政権との癒着はますます強固になって、いずれ軍事依存の産業構造から脱却できなくなるだろうとも指摘されている。
 こうした軍拡と戦争で儲ける大企業の顧問弁護士たちも当然いて、邪魔な市民に対して迫害もしている。
 しかも、大企業から豊富な報酬を得ている弁護士たちは、各弁護士会および日弁連の中で強い勢力をもっている。
 だから、弁護士会や日弁連が政府の姿勢を批判する声明を発しても、それは表向きだけのことで、実質は戦争賛成の立場で組織的に活動しているというべきだ。

 つまり、警察と検察だけでなく弁護士にも気をつけて騙されなうようにしないと危険である。それだけ日本の法曹界が全体的に腐敗の巣窟と化しているということだ。



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by ruhiginoue | 2017-11-27 19:42 | 司法 | Comments(0)
 東京大学法学部卒の愚かしさが3パターン出揃う。

 まず舛添要一元東京大学助教授(今の准教授)、元東京都知事。

 座間の9遺体遺棄事件で被害者の氏名・顔写真が報道されたことにつき、「日本国憲法は加害者保護に偏しており、被害者保護が不十分。自民党第一次改正草案も25条の3として『犯罪被害者は、その尊厳にふさわしい処遇を受ける権利を有する』という条項を付加する改正を提案している。この改正には反対はなかろう」
 
 これは憲法の範疇じゃないと、早速の指摘がされていた。今の憲法の下、法律で出来ること。舛添氏も自民党も、憲法の本質を理解していないと言うことがよくわかる。
 そもそも、被害者は他殺でも自殺でも死に追いやられたことが人権侵害で、加害者は権力から追及される立場として人権を配慮されなけばならず、遺族はそっとしておいてもらうことと個人情報を保護される(両方を合わせてプライバシーという)ことが人権で、これらはそれぞれ尊重されるもので比較するものではない。
 
 だいたい、憲法と刑法そのほかの法律の区別ができたら、こんな滑稽なことは書けないはずだ。大学院は政治学専攻でも、学部で基礎は踏まえているはず。いったい彼はどうしてしまったのか。
 つまり、本当に法学部を卒業したのかというお粗末。


 次は山尾志桜里もと検察官、衆議院議員。

 「改憲論議に先手打つ」
 「これまでの改憲議論は『一文字でも変えたい改憲派』と、『一文字も変えさせない護憲派』による二項対立の構図に絡めとられてきた。だがもうこうした不毛な構図からはいい加減脱却すべきだ」

 これは私生活の不倫疑惑よりはるかに深刻だ。改憲と護憲の対立や論争は「不毛」と両方をこき下ろしたうえで、自分はもっとハイレベルと言ってのける上から目線の独り善がりである。
 まるであの三浦瑠麗という人がやっているお粗末と同じである。そんな三浦氏を小林よしのり氏は「東大出とは思えないバカ」と言うが、それと同類の山尾氏のことは、どうやったらあんなに持ち上げられるのか不可解である。
 
 東大卒の女性がみな変ということではないが、政治の話になると、片山さつき、豊田真由子、山尾志桜里、三浦瑠麗、などおかしなことになるのはなぜか。共通しているのは、なんとしてでも他人を見下そうと腐心して滑稽な言動をとることだ。
 つまり、高学歴らしさが自然に発揮できず、下手に偉ぶりたがるという醜悪さである。
 

 あとは木村草太首都大学東京教授(正式肩書)、「新進気鋭の憲法学者」(マスコミ用語)

 「我が家では、思春期以降の深刻な悩みに備えて、『親に相談したくない悩みができたら、弁護士のところに行くように』と伝えている。彼らは守秘義務があるから、必要があれば、親にも秘密にする。でも、話を聞くだけじゃなくて、とり得る具体的な措置を提案してくれるはず。」

 ほとんどの事を相談に乗ってもらえて、かつ信頼関係が築かれているという、有り得ないに近い前提の話である。未成年者なのに、費用の事もあるのに。
 そもそも弁護士は紛争の「敗戦処理」をするだけで、本質的な解決はできない。そして法律家が思春期の悩みに応えられるとも到底考えられない。
 これはやっぱり学者サマの意見にすぎないということ。実務は全然違う。だいたい弁護士は守秘義務なんて守らない人がざらにいる。そのことで懲戒請求されても弁護士会も日弁連も屁理屈をこねて庇う。裁判に訴えても、やっぱり裁判官は身内だし弁護士会は天下り先だから、無茶苦茶な屁理屈をこねて庇う。

 どうやらこの法学者の先生は裁判沙汰になった経験がないようで、弁護士に係らないでいられたのは実に結構、幸せなことではあるが、それでこんなことを公言するとは「幸せ」というより「オメデタイ」というべきだ。しかも、これでは子供のころに悩んだことも多分なかったのだろう。
 つまり、学校の勉強はがんばったが世間の現実を知らないという井の中の蛙ということ。

 「やれやれ」である。見事に3パターン揃い踏みである。

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by ruhiginoue | 2017-11-12 12:15 | 司法 | Comments(4)
 選挙のついでに民主的な制度のふりをした有害無益な最高裁判事の国民審査が行われる。ここで、この裁判官を不信任しようという呼びかけがされているが、愚かなことだ。

 もちろん、自分としては辞めさせたい最高裁判事がいるけれど、その一方では良い仕事をしていると確信する最高裁判事もいる。
 そして、自分が評価している理由が逆に気に入らず辞めさせたいと言う人達もいる。

 つまり価値観の違いだ。それによって信任か否かと決めるべきではない。なぜなら司法は政治と違うし人気商売でもないからだ。それを投票したところで民主的ではない。こんな制度は廃止すべきであるから、みんな投票を棄権しよう。

 また、毎度のことだが、最高裁判事の審査にさいし、その簡単な経歴と仕事ぶりについて漠然とした情報が与えられていて、これで判断せよというのだから殆どの人たちはわからなくて困るし、そのうえ無知な人達が、わかったふりしたり、わかったと錯覚したりで、デタラメを言い散らしている。
 これは、審査される最高裁判事の関与した裁判について、法律を全然知らない人達の勝手な思い込みによる低劣な扇動である。

 もともと、判例時報でさえ裁判官や弁護士が読んで、その曲解にいい加減にしろと怒りたくなることがあるのだから、まして新聞記事などマスコミ報道はいいかげんな要約をしていることが珍しくない。
 かつて自分が勝訴した裁判について、相手が負けた愚痴を自分のブログに書いていたが、そこで裁判官を罵りながら判決の要旨が滅茶苦茶だったから、同じ被告が別件でも被告になっていたところで、こういうデタラメを書いていたと複写を見せ「チクって」やったのだが、担当の裁判官は率直に話す女性で「まあ、しかし新聞の記事だって司法記者が書いているはずなのに変な要約していることがよくあるのだから、素人ならしょうがないでしょう」と言った。

 なのに、二次情報であるマスコミの報道だけに頼って、裁判の内容を咀嚼しないで記事の切り貼りしたうえで騒いでいる人が大勢いるのだ。
 しかもネットで適当に知っふりしただけのことが多い。例えばあの憲法学の新鋭とマスコミに取り上げられる木村草太という人が最高裁について批判していると言う人の話をよく見たら、そのリンク先は有料会員しか読めない記事で、実際は彼が何と言っているか趣旨を知らなかったから、読みもせず見出しだけ利用しているのがバレバレだった。
 このような人がネット上には多い。

 あと、裁判所は全国各地にあるが最高裁は一つしか無いので全国から上告が集まり、最高裁には最高裁判事でない大勢の裁判官が勤務し下請けで振るいにかけているから、あの判事なら話を聞いてくれるはずだという期待がたくさん裏切られる、という話は前にした。
 このような実態を知らない人ばかり、というより知ることがほとんどできない。かくいう自分だって、東京地裁で原告の立場のさいに、たまたま当たった親切な裁判官から、地裁にいた裁判官が異動で最高裁に行ったことについて、最高裁判所に勤務する裁判官と最高裁判事は違うと指摘され、言われてみれば当たり前のことだが意識していなかったことに気づかされた。

 さらに、日本は三審制といわれるが、事実を争うのは一審と控訴審の実質二回である。最高裁判所での上告審は法律審であるから事実認定は覆らない。
 それに、門前払いでなくても最高裁としては法制度上受け付けられない場合がある。今は亡き団藤重光最高裁判事も、明らかに無実の人が有罪になったけれど最高裁への上告としては不適法だったのでどうしようもないことがあり、中には死刑判決まであったと言っていた。
 そこで最高裁では取り上げられない制度であると伝えたところ、最後の望みをかけていた被告人の家族から「人殺し」と罵声を浴びせられてしまい、つらかったと言う。それで、死刑だけは取り返せないので廃止論を説いた。

 なのに、「この最高裁判事は、この事件でこんなことだったから不信任のバツつけよう」と、口から出任せのようなことを言う人たちが大勢いる。これらは言っているそばから法律も裁判もチンプンカンプンであることがわかってしまう。
 これはネトウヨ連中に限らない。野党の支持者とか現政権に批判的な人達でも、軽薄な人や無知な人ないし極端に左翼っぽい人になると、誤りと独りよがりで冷静な判断ができず、敵認定したらひたすら攻撃という猪突猛進型気質を発揮する。ネットだけなら大した害はないが、運動の現場ではしばしば迷惑な存在と化しているのが現実である。
 そして、最高裁判事国民審査でも同様のことをしているのだ。Twitterで「最高裁判事は国策判事に決まってるーっ。全員バツだっ。この俺様は反権力だーっ」と七十年代の学生運動のノリで叫ぶ単純な人たちがいるけれど、この燃え方からすると、この匿名アカウントは全共闘世代の爺さんだなと苦笑させられる。

 そもそも最高裁判事の国民審査は制度自体が間違っているけど、今の制度を是と仮定しても、情報が乏しいうえ無知な人が法律や裁判の仕組みを知らずにデタラメを煽っている人ばかりで話にならないのある。
 だから冷静になって、投票に行ったら、無益な最高裁判事の国民審査は「棄権します」と用紙を返却することだ。




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by ruhiginoue | 2017-10-16 16:28 | 司法 | Comments(2)
 「私が受けた行為は28年間生きてきたなかで最も醜い人権侵害」
 そう言って、あの詩織さんは損害賠償を請求して提訴したとの報道である。
 そして「最も」ではなく2番目になる。訴訟すれば「セカンドレイプ」が待っているからだ。これは国賠裁判や医療裁判も同じだが。

 先ごろ、アメリカでOJシンプソンが仮釈放された。失った自分のスポーツ記念品を取り返そうとしたが、このさい拳銃を持っていた(当人は否定)ので強盗とされ裁判で有罪となり服役していた。彼はアメリカンフットボールの殿堂入りするスター選手で、その後は俳優など芸能人として大活躍し、日本で公開された映画やテレビの作品も多い。
 そんなスターが「転落」したのは、元妻とその友人を殺害した疑いをかけられたことがきっかけであった。刑事裁判ではお粗末な捜査などが問題となり無罪となったが、被害者の遺族から民事訴訟を起こされると敗訴して多額の賠償金を支払わされる。このあいだ芸能人としての活躍ができなくなり収入が途絶えたうえ裁判で多額の出費を強いられてしまったのだった。
 このように、刑事裁判で納得できないなら民事裁判に訴えることで一定の成果が得られることもある。

 しかし、日本ではどうだろうか。そこそこの名誉回復がされた事件もあったが、逆に追及を諦めないことに対する報復的な対応をされることもある。
 特に詩織さんの場合は政治的な圧力により刑事裁判がつぶされたのだから、まだ民事裁判があると一縷の希望に賭けるしかないとはいえ、やるからには相当のリスクがある。
 まず、請求を棄却されたうえ証拠を無視してて荒唐無稽な認定をされる恐れが大きい。「枕営業」するため自ら誘ったことにされてしまったり、反訴されて逆に莫大な賠償金を払わされたりの恐れもある。最悪、口実をもうけて逮捕されたうえ国際的に悪名高い日本独特の密室取り調べで拷問や暴行を受けることもありうる。なぜなら、そうしたことは現実にたくさんあるからだ。
 そういう不正が存在しない国なら、最初から民事裁判などしなくても逮捕状が握り潰されることなく刑事裁判になっている。

 もちろん、そのような現実を承知のうえで後戻りできない覚悟をして「ルビコン川」を渡ったのだろう。
 だから裁判に付随する問題について、詩織さん側は適切に対応するはずだ。
 例えば、マスコミはまだ相手にしてもいいが運動団体は構ってはならないということ。日本の運動団体は人権擁護に関心がない左翼崩れ老人の自己満足の場。人権侵害を受けた一般市民は支援ではなくネタとかダシにされるだけで、なかでも特に女性、まして性犯罪の被害者は酷い侮辱と嘲笑をされるのが実態だ。
 しかし、これらは言われなくてもわかっていることであろう。



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by ruhiginoue | 2017-10-03 15:12 | 司法 | Comments(0)
 なるほど、ちょっとした閃きだったのだろう。

 中学三年生の女子が、ネット上で、専門学校生の21歳の女性から人気アイドルグループのコンサート・チケットを譲り受ける交渉をし、その話がまとまると自分ではなく、やはりチケットを求めている他の女性に成りすまして、そちらへチケットを送付するように指定した。

 そうとは知らない専門学校生の女性は、指定されたとおり他の女性にチケットを送付し、この代金は専門学校生ではなく売買サイトを通じて中三女子の口座に振り込まれた。これで中三女子は丸儲けである。
 しかし、この他の女性にとっては、チケットを入手してその代金を支払ったので取引が無事終了である。

 それとともに、中三女子は今度は専門学校生になりすまして、やはりチケットを求める高校生など更に別の女性らと交渉し、専門学校生の口座に代金を振り込ませた。
 こうして専門学校生には、その女子高生など別の女性たちからチケットの代金が振り込まれ、これを専門学校生は、先にチケットを送付した他の女性から振り込まれた代金と受けとめて、これで取引は終了したと思った。

 ところが、女子高生らは代金を振り込んだのにチケットが届かない。それで詐欺の被害に遭ったのではないかと疑って警察に相談した。
 こうなると、専門学校生が女子高生などから代金を受け取っておいて商品を渡さなかったと見られてしまう。そして専門学校生は詐欺の疑いで警察に逮捕されてしまった。

 この事件について、今、機器の進歩によりネットでの犯罪は、思いついたら年少者でも簡単に実行できると指摘したうえで、この防止策をどうするかについて説く人の談話が、マスコミに掲載されている。
 ただ、もともと年少者が、犯罪になるということまでは考えが及ばず、ちょっと閃いてグッドアイデアだと実行してしまう話は、よくある。
 例えば、前に小学生がネットで株の売買を知り、小遣いで少額の購入をすると、捏造話で株価を釣り上げ売却益を得ていた事件があった。製薬会社の株を買ってから、同社が画期的な新薬を開発したという噂を各サイトに書き込む、という手口であった。
 こういうのは「風説の流布」という犯罪であり、なぜなら経済を混乱させるからで、当然だと少し考えればわかるが、年少者には考えられない。
 
 だから防止策も必要だが、今回のチケット詐欺は手の込んだこととはいえ中学生がやったことで、誤認逮捕された専門学校生が一貫して否認しているのに、まともに調べず19日も拘留した警察の対応が問題だ。
 このあと専門学校生の女性が自ら郵送の記録を取り寄せて検察に提出したことで真相が判明したが、それは警察が最初にやることだった。
 もともと、日本の警察は、一旦目星をつけたら何が何でも犯人に仕立てようとして事実確認をしようとしない。
 そうなるのも、そんなやり方が裁判で通用するからだ。いくら警察と検察が杜撰だったり無茶苦茶だったりしても、裁判所が追認しなければ、警察も検察も改めざるを得ない。
 だから、最も悪いのは多くの裁判官たちである。




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by ruhiginoue | 2017-09-12 12:33 | 司法 | Comments(2)

菅野完氏の裁判は不可解

 ノイホイこと菅野完氏が女性に性的暴行を働いた件が裁判になり、一審で賠償命令の判決となった。

 すでに週刊金曜日が報じており、それをここでも話題に上げたことがある。菅野氏はどうして一緒に活動している異性に手を出したのか。活動している中で敵がいる場合、手を出した女性が敵に取り込まれることもあるし、最初から回し者でハニートラップを仕掛けていることもある。
 なのに無警戒で疑問だということを指摘した。 2人きりで会うことはしない。そうなりそうな場合には誰か女性に同席してもらう。
 それが当たり前のはずだ。

 ただ菅野氏の場合、週刊金曜日の記事や裁判の記録や彼の訴訟代理人の弁護士の話を照らし合わせてみると、初対面の女性ではあったが、もともとネット上で交流があり互いに良い印象で、そして直接会ったとき菅野氏はその女性に好意を持ち、インターネットを使いたいから自宅に行っても良いかと持ちかけたところ、その女性は少し迷ったようだったが承諾して招き入れてくれたから、「口説いても良いか」と言い、迫ったということだった。

 まぁこういう場合には普通、よい返事を待つものだ。その間に目を見つめたり手を握ったりするなら、そこで拒否されてもそれ以上しなければ何も問題にならない。
 ところが菅野氏は、下手なのか知らないのか忍耐がないのか、押し倒したうえ顔に口をくっつけてしまった。それで拒否されたからやめて、帰るように言われて素直に従った。

 ここで、本当に悪い奴だったら止めたりはしないだろう。初対面の男性を女性が自宅に招き入れたのは事実だから、彼女の方から誘っといて後から気が変わったとか、いくらでも言えるだろう。

 しかし菅野氏は、やり方はまずいし、やった内容も良くないけれど、それ以上は強引なことをしなかったうえ、自分に非があると認めて謝ってるわけだから、まだ同様の事件の中では悪質さが低い方だと言える。
 少なくとも、薬飲ませて強姦し、逮捕されそうになったら総理に媚びて作ったコネを利用し権力の力で握りつぶしてもらう、なんて奴に比べたら、良心的なくらいである。

 それなのに、なぜ和解できなかったのか。その女性は条件として菅野氏にTwitterを止めるという条件を突きつけてきた。この件についてTwitterで説明をし謝罪をしろとか、あるいは逆にこの件については一切触れるなと言うのなら当然のことだろうけども、 Twitter そのものを止めるというのは、この件と関係がない。

 これはとても相手が飲めるような条件ではないし、また裁判でも認められないだろう。これは最初からわかっていて当然である。だから無理な条件を突きつけることで和解を壊し裁判にしたかったとしか考えられない。

 そうなると、そのときの菅野氏の行動が、よほど女性にとっては恐怖だったか、信頼を裏切られた思いだとか、そういうことで許せなかったと言うことかもしれない。

 とにかく、この裁判は不可解である。


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曇の形が変わり、季節の移りを感じさせる。


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by ruhiginoue | 2017-08-09 13:22 | 司法 | Comments(0)
蓮舫の二重国籍という違法でもないことが騒動にされ、これに便乗して騒ぎデタラメや差別をする人たちの中に、裁判所でよく見かける「阿蘇山大噴火」と名乗る傍聴マニアがいる。
ここで彼は法律無知をさらけ出して差別までした。問題になってから慌ててツイートを削除したとのことだ。

彼はただの野次馬根性で裁判を傍聴して性犯罪などを面白がってたりする男。そんな興味本位と冷やかしの傍聴人は映画『それでもボクはやってない』にも描かれていた。
彼はもともとお笑い芸人で、裁判をネタにして笑いをとってるだけだったのに、それが急に政治の話を始めて野党の代表者を攻撃し始めたということは、背後からそののかした者が誰かいたのではないか、そうでなければ彼はそういうことに関心を持ったり発言したりはしないはずはずだ、という指摘もある。

そういう事はあり得るだろうが、それ以前の問題として、この「阿蘇山大噴火」と名乗る人は、いつも派手な格好して裁判所にやってくるから目立つけれど、裁判所の前で情宣活動している人たちがいても関心を示さず、訴えのチラシも彼は必ず受け取らずに無視をして素通りするから、社会的な関心は全く無い人なんだろう、と裁判所に出入りする人たちは、みんな言っていた。

そういえば「霞っこクラブ」という女性たちもいる。被告を見て面白がる悪趣味集団で、おそらくあの「オウム真理教事件」の時に、教団幹部をアイドルに仕立てる「上祐追っかけギャル」に触発されたのだろうが、被告人の男性に逢いに行くと言ってオシャレして傍聴に行き、はっきりと社会派の関心がある人お断りとあらかじめ宣言している。

それは個人の趣味とはいえ、深刻な人権問題とか社会問題を茶化してしまうのだ。そしていずれ変な利用をされるという図式だから、放置してはいけない。批判するベきは批判しないと。


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by ruhiginoue | 2017-07-24 10:40 | 司法 | Comments(0)
 奈良市の地裁で27日に判決の言い渡しがあったさい、地裁の葛城支部と勘違いした被告側の弁護士が遅刻してしまい、このため開廷が約2時間遅れたそうだ。
 この言い渡された判決は無罪で、その弁護士はマスコミの取材に「せっかく無罪を勝ち取ったのに、場所を間違えてしまい、恥ずかしい。関係者に申し訳ない」と釈明したということだ。

 この日、開廷時間の午後1時10分になっても弁護士が来ず、間違えて同支部に行ったことがわかり、裁判官が午後3時からに変更した。延期を告げられた男性被告は「弁護士が間違えるんですか。そんなことでいいんですか」と不服そうに述べたらしい。
 この被告は奈良県天理市内の男性(79)で、カラオケ店の女性経営者に約1週間のけがを負わせたとして、傷害罪に問われていたが、判決は「女性の供述には不合理な変遷があり、信用性が乏しい」などとして男性に無罪(求刑・懲役1年2月)を言い渡した。判決について検察は、控訴するかどうかなど「判決内容を精査し、適切に対応する」とのこと。

 これは弁護士が交通機関や健康上の問題が急に発生したのではないのに遅刻したのが珍しいということだろう。原告と被告は間違えることが珍しくないし、あと、時間通りに来たけれど緊張してしまいトイレに駆け込むことがよくある。
 これで前に知り合いに頼まれて傍聴したとき、被告の男性がそうだった。裁判官に限らずエライ人は自分が待たされると怒るが、そこは法曹人ではない不慣れな一般人だから緊張してしまうことを弁護士が裁判長に説得していて、裁判長も了承していた。
 そして遅れて来た被告人の男性は「すみません。気が張って尿意を催してしまいました」と言い、裁判長が「しょうがない」というように頷くと「シッコ猶予ということで」と言った。
 これは意識したダジャレだったのか、そんな余裕が緊張しているのにあるのか、と思っていたが、とにかくこの人は微罪ではあるが有罪となることは諦めていて情状酌量を求めていたところ実際に「執行猶予」付きの判決となった。

 ところで、判決の言い渡しで別の法廷になることはあり、伝言ミスか言い間違えか、当日行ってみたら違ったので遅刻してしまうということは過去にもあった。
 これは他でもない自分にも経験があり、これは拙書『防衛医大…』でも述べたとおり、早めに行ったので聞いていた法廷と違うことがわかってから間に合ったが、弁護士は間に合わず、勝訴だったので「だったら聞きたかったな」と弁護士は残念がっていた。

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by ruhiginoue | 2017-06-28 15:45 | 司法 | Comments(2)