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by ruhiginoue

カテゴリ:司法( 497 )

 プールの更衣室で自撮り写真をTwitterに掲載したことが話題の岡口基一裁判官が、次のようにツイートしていたので、これに対して自らの裁判体験から述べたいと思う。

 「あなたの知ってる裁判官を一人書いてくださいというアンケートをしたら,たぶん,この人が一位だろうね。児島惟謙それくらい,日本の裁判官って,情報が北朝鮮ばりにベールに包まれていて,人々の記憶にも残らない。」

 これは、歴史上の有名な裁判官しか知られていないはずだということで、おそらく「スイス人で最も有名なのはウイリアムテルだ」という皮肉と同じだろう。ただ、今の時点で活躍している人ではない裁判官を挙げてもいいのなら、死刑廃止論などで有名な団藤重光最高裁判事など有名な人はけっこういるはずだ。

 また、個人的に知っている現役の裁判官としては、鬼丸かおる最高最高判事のことは弁護士の当時に相談したことがあるから知っている。少ない姓なので法曹界に鬼丸はもう一人しかいない(当時)という話もしていた。最高裁判事の立場として限界はあるが、他の最高裁判事よりは良心的であり、このためネトウヨに非難されていた。
 もちろん弁護士だったから良心的とは限らないが、世間知らずのキャリア官僚ばかり裁判官になるから荒唐無稽な事実認定をするなど非常識な判決がいっぱいだ、という指摘は昔からされている。
 
 それに、もっと弁護士から裁判官になれば、知っている人が多くなる。なのに「法曹逆一元化」で裁判官から弁護士に天下る人ばかりだから、知らない裁判官ばかりになる。
 こういう問題について、わかっていないのか、わかっていても語れないのか、語るにはパンツ一丁姿をさらすより勇気が要るか、ということなのだろう。

 ついでに、このツイートについても。

 「る~るる,るるる,る~るる♪ る~るる,るるる,る~るる♪判決の理由中で,時々用いられるのが『るる』。当事者が,通りそうもない主張をたくさんしているときに,それらをまとめてばっさり排斥するときに使われるね。」

 命のかかった当事者の必死の叫びや、弁護士が著名な学者の意見まで添えて懸命に訴えているのを、中身に踏み込まず無視する裁判官がよく使うのが「縷々(るる)」である。
 「るる述べるがいずれも採用できない」というように。
 この常套句を、岡口裁判官は、通りそうもない主張をたくさんしているのをバッサリとまとめて排斥するのだと、正しいことのように言う。

 もちろん、独りよがり、引き延ばし、はぐらかし、ということも実際に少なくない。しかし、これに対して紋切り型の言葉で対応していると、そのうち便利な言葉となって片っ端からそれでかたずけてしまうようになる。
 だから、「縷々述べるが」「独自の見解であり」「裁判の公正と無関係であることは明らかである」「当裁判所としては採用しない」「却下する」などなど、裁判官がワープロに語句登録していて、それが無い昔はゴム印を作っていたはずだ、などと皮肉られてきたのだ。





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by ruhiginoue | 2017-02-12 22:54 | 司法 | Comments(0)
 長州藩出身の政治家で井上馨は歴史上よく知られているが、井上薫という弁護士がいて、現役で女性と男性の両方がいるということを、あのプール着替え室で水着姿自撮りで話題の岡口基一裁判官がTwitterで写真付きで紹介していた。

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 薫という名は男女ともに付けられるものだが、これで思い出したのが中学の時の同級生で、桐山薫という女の子だった。
 だから、普段は「桐山さん」か「薫ちゃん」と呼ばれているけれど、よく「隊長」とも呼ばれていた。そして、「桐山さん」か「薫ちゃん」と呼ばれると「はい」と返事をするけれど、「隊長」と呼ばれると「なに!」と言った。成績の良い真面目な子だがユーモアもあった。



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by ruhiginoue | 2017-01-15 17:50 | 司法 | Comments(3)
 菅野完著『日本会議の研究』によって名誉毀損されたという訴えに対し、裁判所が販売の差し止めを命じたと報じられている。
 これは、一か所だけ真実とは認められない記述があるということだった。他の争点では、すべて著者側の主張が認められたということだ。だから、著者と出版社は、言い分のほとんどが裁判で認められたことを強調している。

 それなのに、一か所だけの問題で販売差し止めになるとは、どういうことか。その、真実とは認められないというのは、あくまで根拠が薄弱ということであり、客観的な事実に明確に反しているということではない。
 だから、文句のある人が反論するべき程度であり、このような場合は、一部に問題があるけれど他はおおむね正確であるから違法とまでは言えないというのが、過去の名誉毀損の通例である。
 つまり、出版の差し止めを命じる要件を満たしていないのに、販売差し止めを命じたのであり、これはやはり、政権に対して日本会議が大きく影響力をもっていることから、裁判官が政治的配慮をしたとしか考えられない。

 これと次の例を比較してみよう。既に報告したとおり、2012年に杉山功郎弁護士(虎ノ門法律経済事務所)を訴えた。この人には色々な方面から批判がある。
 この結果、同年8月9日にあった東京高裁判決で、杉山功郎弁護士が書面に記述したことは、「事実として認めるに足る証拠が無いものであるといわざるを得ない」と認定された。
 ところが、これが故意であるか明確でないというので、損害賠償が認められなかった。普通、故意でないとされるのは、結果として間違っていたが、しかし、いちおうの根拠がある、という場合だ。なのに、これは被告に甘い判決である。
 このとき、杉山弁護士は東京弁護士会の役員をしていた。弁護士会は裁判官の天下り先であるから、その違法行為を裁判所は断罪したがらないことは周知のとおりだ。

 これとは違い、前にインターネット上で嘘を書かれたので訴えた複数の裁判では、相手が権力を持たない一般人だったので、どの裁判でもこちらの主張がすべて認められて賠償金も得ている。

 このように、名誉毀損の訴訟は社会的・政治的に不公平なのだ。
 



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by ruhiginoue | 2017-01-08 08:25 | 司法 | Comments(2)
 日弁連の「2020年までに死刑制度の廃止を目指すべきだ」とする宣言のこともあり、先日、東京都千代田区で「犯罪支援弁護士フォーラム」のシンポジウムが開かれたが、そこではさまざまな意見が述べられたということなのに、報道では相変わらず安易な受け狙いの姿勢で、犯罪被害者の遺族らが死刑存続を訴えたという煽情的なものになっていた。

 そもそも、こういう場に被害者の遺族を引っ張り出して言わせるべきではない。もちろん、可哀想だとか残酷だとかいうこともあるが、死刑を廃止した欧米で既に指摘されているとおり、もし自分の家族が殺されたら、動揺してしまって冷静に考えられない。それで、幸い冷静でいられるうちに制度を考えておくのだ。
 だから、この集会で遺族が言ったような、もし自分に振り返ったらという話はそもそも成り立たないのだ。
 
 実際、ここで発言した「闇サイト殺人」で娘を失った遺族は、自分の娘のように殺される人および自分と同じように家族を失い悲しむ人が出ないように対策を講じることよりも、今の自分の憎しみの方が優先だった。
 この「闇サイト事件」は、犯人がインターネットで共犯者を探したことからそう呼ばれているが、しょせん俄かに知り合った連中だから仲間割れ起こして逮捕された。ここが暴力団などとは違うところだ。
 なので、これからもそうなるようにと、自首したら減刑する法律の規定に裁判の判決は従った。更に犯行を重ねる計画が未然に防がれたことも重視された。それにもかかわらず死刑にしろと被害者の遺族が主張したのだ。
 そんなことをしたら誰も自首しなくなり、逃亡したり犯行を重ねたり逮捕に激しく抵抗したりで危険だ。長引けば他の事件の捜査や防犯に使える予算と人員が浪費される。そこでまた被害者と遺族が出るかもしれない。しかし、そこまでのことを遺族は考慮しなかった。それは仕方ないにしても、それに社会の制度を合わせてはいけない。

 また、家族を殺されたけれど死刑に反対する人たちもいて、その訳はいろいろとあるけれど、それに対して、そんなことを言う人は家族に対する愛情が希薄だという非難になってしまい、そんなことは失礼だから絶対に言ってはいけないのだが、しかし感情的になって言ってしまったことを非難もできないし、というように限が無くなる。

 このような現実があるのだから、遺族を引っ張り出すこと自体が良くないのだ。そんなことも解らない弁護士たちに呆れている。



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by ruhiginoue | 2016-12-19 17:57 | 司法 | Comments(2)
 千葉大医学生らの集団レイプ事件で、犯人の身元が伏せられているのは、被害者が誰なのか判ってしまう可能性があるためだと警察は発表した。
 ところが、これを百田尚樹は、政治家など誰かエライ人の息子が犯人だからではないかという憶測があるとしたうえで、そうでなく実は犯人が在日外国人だからではないか、などと言いふらし、こうした彼の言動に対し大きな批判の声が巻き起こっている。

 そもそも、これまでずっと、在日外国人が犯人である場合も実名は発表されるし、報道もされている。在日外国人なので実名を伏せられたというのは最初からありえない話だ。在日外国人の排除と差別を扇動する目的でデマを飛ばしたのならトンデモナイことだが、それにしても口からデマカセの程度がひどすぎる。だから、この百田という人の心性はネトウヨとほとんど同じだと言われるのだ。

 さらに、先日発売された週刊誌『フライデー』が、「千葉大学医学部レイプ事件『これがエリート医大生の素顔だ』」と題して、容疑者たちの素性をスッパ抜いた。
 これで、「犯人は在日外国人」という百田のツイートにはなんの根拠もないことが、さらにハッキリした。
 この記事によれば、犯人は父親も兄も弁護士という法曹一家、日本法曹界でも指折りの名家、曾祖父は東京帝国大学法学部で岸信介元総理の学友、最高裁判事などを務め、また身内には法律関係の財団法人の理事長や各弁護士会の幹部経験者などが「ゴロゴロ」いる、と知人が証言している。

 つまり千葉県警が成年の容疑者であるにもかかわらずその氏名を公開しなかったのは“法曹界の名家”であることに配慮した結果だったのであり、ちまたで囁かれていた憶測のとおりだったのだ。
 しかし、百田尚樹は相変わらずしょうがない奴だというのは、もう分かり切っていることだ。むしろここで真に問題なのは、それなりの地位の人の馬鹿息子が犯人だったから名を伏せたということの方だ。

 これについて、すでに指摘するメディアも出始めている。
 周知のとおり、弁護士・検察・警察の司法は身内に甘いうえ、組織同士もお互いにべったりの関係であり、不祥事をかばい合う関係にある。
 そうなると、当然ながら今回の事件についても法曹界のルートを通じて情報公開に圧力がかかったであろうことは想像に難くないし、容疑者の曾祖父が安倍晋三首相の祖父・岸信介と親密な関係にあったことを警察組織が忖度した可能性もあるだろう。
 ということだ。

 法曹界が身内の不祥事をかばい合い、そのため露骨に汚いことをする実態は、すでにここで具体的に取り上げている。
 例えば、防衛医大の医療裁判の件である。防衛医大の側でも、問題のある医師を放置しては自衛官とその家族さらに国民全体の命に関わるとして責任の所在を明らかにして被害の賠償もした。
 ところが、問題を起こした医師個人に雇われた弁護士は、その医師が防衛医大を去ってから開業して商売できるようにと、不祥事の隠蔽工作をした。そのため捏造の証拠を出したとか、事務所のホームページに虚偽を書いたとか、そういう問題を法廷で問われることになった。
 すると、その弁護士はまともに反論をせず、元高裁判事であることや国の委員をしていることなどを強調して露骨に「政治的配慮」を求めた。
 すると呆れたことに裁判官も応え、訴えられた後から事務所のホームページを書き直しているので最初からこう書くつもりだったはずだから違法ではない、などなど非常識が満載された判決であった。
 これは何かの冗談かと思うほどだが、判決文に堂々と書かれていて、読んだら弁護士も法学部教授も椅子から転げ落ちそうなほどビックリ仰天した。

 また、その弁護士が所属する東京弁護士会に懲戒請求したところ、侮辱的な文書を送り付けてきたうえ関係者にまで送付するなどの迫害を受けた。
 このため訴訟にしたところ、訴えのとおりその東弁の作成した文書には証拠の裏付けのないことが書かれていると判示はされた。
 だが、日弁連に異議を申し立てて訂正する制度となっているし、誤りが故意であるか不明なので、損害賠償請求は棄却された。

 そこで、この判決を基に日本弁護士連合会に異議を申し立てたが、日弁連は何の根拠も示さず、東京弁護士会は正しいという文書を送り付けて来た。そのうえ綱紀委員会に異議を申し出たが、なんと日弁連から、提出期限に遅れたから無効だという返答があった。
 もちろん遅れていないし、提出したさい窓口で日付入りの受け取り印を捺されているなど明確な証明がある。
 しかし、それを訴える場が無い。これを知っていて、日弁連は毎度のようにこの手口を使用している。このことも周知であり、各地で大勢の人たちが問題にして批判しているが、それでもお構いなしにイカサマをし続けている恥知らずぶりである。

 そうしたら、例の『週刊ポスト』などが取り上げた大橋巨泉氏の死去に関しての問題である。あの元防衛医大の医師が関与していたのだ。彼が大橋氏に薬の誤投与をして衰弱を促進してしまったという指摘を他の医師がしていた。
 これに遺族は悔しがり、まさか防衛医大で医療過誤事件を起こし裁判で敗訴した「前科」のある医師だとは知らなかったし、防衛医大で皮膚科の講師だったのに辞めてから専門外に手を出していたとも知らなかったと言う。

 このように、法曹界の腐敗と身内不祥事隠蔽は人命にかかわる問題である。それに比べたら、小説家の下品な発言もひどいとはいえ深刻さが違う。


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by ruhiginoue | 2016-12-04 15:13 | 司法 | Comments(3)
 2010年に、奈良県警から取り調べを受けている最中に死亡した男性医師の遺族らが、遺体の状況から暴行を受けていた可能性があると主張し、警察に告発状を提出した。
 テレビの報道によれば、この医者はミスして患者を殺した容疑で逮捕されていたらしい。ここで映っていた病院は小さかった。でかい国立病院だったらこんなことないだろう。逆に訴えた患者や家族が警察から暴力的対応を受ける。これは拙書『防衛医大・・・』にも書いたとおりだ。

 あのマイケル クライトンによると、アメリカでも警官による暴行死があり、それを警察が治療に当たった医師のせいにするので、医師は警察を信用しないと書いていた。日本なら警察病院が隠蔽してくれるが。
 そんな事件で、前に外国人が被害に遭い、その裁判では裁判所に大使館の青ナンバー車が横付けされ、降りて来た外交官が傍聴していた。これも、その外国が大国か小国かで判決が変わってくるようだ。

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 この小林多喜二の遺体のような足は、あぐらをかいて座っていたからだと警察が裁判で主張し、そんな非常識なことを裁判で堂々と警察が言ったのかと驚く人もいるけれど、それは裁判で通用するから言うのだ。どんなに荒唐無稽でも警察の言うことだから信用できるという認定が判決文の雛形になってるからだ。現実には絶対ありえないことを、警察が言うんだからあったんだと裁判所は必ず認定する。そうでないことは極めて稀な例外である。だから、よく警察官は「俺たちは木の股から子供を産ませることだってできるんだ」とうそぶく。

 また、死んだ医師の体中にある打撲傷は倒れて出来たというのが警察の主張だ。前に似たようなことがあった。知り合いの人の、島根県の松江に住んでる親戚が、交通事故に遭い、最初は警察が轢逃げとして捜査していたけど、検問で怪しい車が見つからず、すると警察は交通事故ではなく転んで怪我をしたことにしてしまった。 
 その現場には自動車が衝突したような破損が舗道や縁石に有り、その写真もあって見せてもらった。ところが警察の方で交通事故じゃないと結論した途端に取り替え工事されてしまった。いつも仕事の遅い田舎の役所にしては異常に迅速だった。

 そういうことを普段からしているのだから、あの陥没も早く直せて当然だろう。お役所にとっては不祥事を一刻も早く隠蔽することが最優先課題である。
 なのに、陥没を一週間で埋めたから仕事が早い「日本スゲー」と外国から賞賛されていると自画自賛の報道がされている。ほんとうに早くて良いと思っているなら、「こんな大きな穴をこんなに早くふさぐことができるんだったら、お役所は他の仕事も早くやれよ」と言うのがマスコミの仕事じゃないのかね。




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by ruhiginoue | 2016-11-19 16:24 | 司法 | Comments(4)
 結婚後に職場で旧姓使用が認められず人格権を侵害されたとして、東京都内の私立中高一貫校「日大三高・中学」に勤める30代の女性教諭が、同校を運営する学校法人に旧姓使用と約120万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(小野瀬厚裁判長)は10月11日、女性の請求を棄却する判決を言い渡した。「職場で戸籍上の氏名の使用を求めることには合理性、必要性がある」「個人が結婚前に築いた信用、評価の基礎となるもので、通称として使う利益は法律上保護される」と認めたうえで「職員を特定するために戸籍姓使用を求めることは合理性がある」「医師など旧姓が認められない国家資格も多数ある。戸籍姓と同じように旧姓を使用することが、社会に根付いているとまでは認められない」ということだった。

 その報道によると原告の女性教諭は、「生徒や保護者、同僚も旧姓で呼んでくれている。戸籍姓を強要されパワハラと変わらないのに、我慢しろと言われた感じで非常に悲しい」「裁判官の中に女性が1人でもいたら判断が変わったかもしれないと思います」などと述べ、弁護団は「社会の動きに逆行する判決だ」として控訴する方針を示した。

 しかし、裁判官に女性が居なかったことは関係ない。これは裁判官が裁判官のくせに法律を知らなかったのだろう。


 この判決の荒唐無稽さにはすでに批判が起きている。

 まず、最高裁大法廷が2015年12月、夫婦別姓を認めない判決を言い渡しており、その一つが「旧姓を通称としての使用が広まることで、不利益は一定程度緩和される」というものだった。この最高裁の判断によって、職場などで旧姓使用ができると考えられてきたのに、この最高裁の判示に反している。

 また、原告の教師は多くの生徒や保護者からも旧姓で呼ばれているので、旧姓で識別されてる現実がある。戸籍性でないと特定できないというのは非常識で現実離れしている。まったく学校と司法の判断が意味不明の妄想である。


 そもそも、最高裁の判断が既にあり、ここで、戸籍はあくまで親子兄弟姉妹夫婦など「身分関係を公証する」ためのものであり、他は関係はないので戸籍と異なる姓名の使用は禁止されていない、と判示されていて、これに他の裁判所も従っていた。なのにこの東京地裁判決は違反している。だから、医師などが旧姓を認められていないことも実は違法である。


 しかし、最高裁はこう判示しているという指摘をしても「そんなことお前に言われなくてもわかっている」と反発して、それでいて、それを踏まえた判決をするのではなく逆の判決を出すというガキっぽい裁判官が少なくないのだ。

 そして、おそらく学校としては嫌がらせとかセクハラの感覚だったのだろう。それを裁判官たちもわかっていたはずだ。


 だから、学校とか裁判所の精神年齢が問題なのだ。




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by ruhiginoue | 2016-10-24 16:03 | 司法 | Comments(2)
 「殺したがるバカどもと闘って」 
 瀬戸内寂聴さんが日弁連シンポで死刑制度を批判したが、殺生を戒める宗教者として当然の発言だ。

 もしも、憎しみに凝り固まっている被害者の家族を問題にした発言だったら、気の毒な人をバカとまで言っては可哀想な気もするけれど、そうではなく、これは「闘って」と弁護士に対して言ったわけだから、権力を乱用する人を問題にしている。そして、権力と闘うのが弁護士の責務のはずなのに腰抜けが多いから、しっかりしろと言ってるわけだ。

 なのに、政治家と癒着した団体が被害者遺族を利用して言葉尻を捉えた攻撃をしたら屈して謝罪してしまった日弁連。やはり弁護士は腰抜けばっかりで闘う気など無いと証明した。

 この攻撃を仕掛けた、被害者の団体と言いながら政治家と癒着している「あすの会」は、前に鳩山邦夫法務大臣が、死刑を大臣の確認なしでやれと主張したうえ執行命令を連発したことで、それを批判した朝日新聞に圧力をかけて謝罪させたが、今度は日弁連に、というわけだ。

 そうした政治家に取り入って死刑を乱発させる団体の中心人物に、冤罪事件に取り組んでいる団体の人が、冤罪の問題について質問したところ、日本では起訴されたら九割が有罪になるから問題ないという凄い答えが返ってきたと、質問をした人から直接聞いている。
 これは冤罪事件にとりくむ団体の集会でのことだったが、いくらなんでも非常識すぎるので信じられない人が多かった。しかし言質をとっていること、他の場でも同じ趣旨の発言があったこと、などから確かであった。
 しかも、これと同じように、裁判の間違いは一部だから死刑をやれという発言は、大谷明宏のように表面では反権力といっているマスコミ人からも出ている。権力による殺人の制度で間違いから殺される人がいても良いというのでは「殺したがるバカ」と言われても仕方ないだろう。

 しかし、こういう話をしても虚しいと某同級生が嘆いていた。彼は死刑廃止論について特に明確な意見を主張する人ではないが、しかし田舎の実家の父親が「死刑廃止なんてとんでもねえ。悪いことした奴はぶっ殺して当たり前だ」と、いくらなんでも単純すぎるので、「でも、ぶっ殺すのも、悪いことしたと決めるのも、どっちも権力なんだから、怖いよ」と言ったら途端に親父はチンプンカンプンになったということだ。 
 これだから世論調査で死刑賛成が圧倒的なのだろう。



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by ruhiginoue | 2016-10-09 15:51 | 司法 | Comments(2)
 手塚治虫は子供の頃、戦争から帰ってきた父親が苦労話をすると、腹が減って食べるものなくて、と言いながら肉を食べていたと言うので、逆に贅沢してるじゃないかと思ったけど、記録映画『ゆきゆきて神軍』を観て、もしかしたらこのことじゃないかと思った、と書いていた。

 うちの祖父は戦争に行ったことがあるから軍人恩給をもらっていた。怪我もせず無事帰国したが、よほど壮絶なことがあったらしく、性格がすっかり変わってしまったと家族に言われていた。その娘である母はビデオで『ゆきゆきて神軍』を観ると、「お爺ちゃんに見せてはダメ」と厳命したのだった。

 『ゆきゆきて神軍』に遠藤誠弁護士が出てくるが、奥崎謙三の他にも永山則夫や帝銀事件の平沢貞通、NHKを訴えた東郷健、反戦自衛官、どぶろく訴訟、などの裁判を引き受け、弁護士報酬を受け取らず大変熱心であったと当事者から直接聞いた。
 金のためだから責任を持ち熱心にやると言う弁護士もいるが、金のために汚いことをする弁護士もいるし、金を取らずに熱心な弁護士もいる。

 ただ、遠藤誠弁護士はもともと民事と商事に強く会社の顧問もしていて、金のための裁判だと負けたことが全くないから稼いでいた。それで反権力反体制傾向が強い裁判で、趣味のようなもんだからと金を受け取らず、労の大きい仕事なのに張り切っていたそうだ。

 大学で世話になった法学部教授も、法学者である傍ら弁護士として研究と実務の二足のわらじをはき、大学から給料もらってるからと、刑事事件の弁護で依頼人から金を受け取らなかった。八王子にあったころの地裁支部でバッタリ再会し、予定を変更して傍聴した思い出がある。
 この先生が言うには、働き盛りの年齢の弁護士たちが金儲けに走らずに刑事弁護を熱心にやれば、下手に制度をいじくる司法改革よりも冤罪が減ると言っていた。

 だから橋下徹弁護士も、タレントで稼ぎながら、労力ばかり多く利益は乏しい刑事弁護をひきうけたりしてれば立派な弁護士だったんだろうけど、そういう安田弁護士らを逆に検察側にくっ付いてテレビで誹謗してたりする。
 しかも、そんなことしてるお蔭でポピュリズムに乗っかって政治家になっちゃったりする。それが日本の現実である。
 
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by ruhiginoue | 2016-08-18 16:37 | 司法 | Comments(3)
 Twitterで誰かを非難し、「前にこんな発言をしている、これが証拠だ」と画像を貼っている人がいるけれど、こういうのは信用されない。その前後を読んで話の流れを確認してみなければ、そういう意味に解釈して良いのか判らないからだ。
 ところが、そこまで注意している人は引っかからないけど、悪意がある人は意図的に確認作業をしないで言葉尻を捉えるから、悪意の集団内で真実として拡散される。一般的には通用しないが、そこにたむろする者たちはもともと信用など気にしていないという指摘もある。たしかにネット上ではよくあることだ。

 この「被害」に遭ったことがある。そのさい途中からTwitterの言葉尻を見て絡んできた中に、実名を出した法律事務所と弁護士がいくつか混ざっていた。中にはいきなり攻撃的だったり、非常に嫌らしいことを執拗に書いて粘着してきた者たちがいた。
 いくら気楽なTwitterとはいえ、それゆえ途中からではわからないとか、まずは真意を確認しないといけないとか、誰かが悪意で煽ったり、いわゆる炎上商法のため挑発したりする「釣り」であるとか、そういうことがあると指摘する利用者たちもいたのに、気づかない弁護士と法律事務所が、いくつもあったのだ。

 そんな弁護士と法律事務所が誰で何処なのか、こちらのTwitterを見れば判るが、これらの弁護士と法律事務所に依頼したら危険があると言える。先に指摘したようなTwitter上での悪意を真に受けるということは、それを見抜く力が無いということであるからだ。Twitterでなくても証拠の文書や証言について、言葉尻ではなく経緯と解釈ということから適切であるかどうかは裁判で常に問題となるのだ。
 そういうことに対してずさんな弁護士と法律事務所は、避けておいたほうがよいに決まっている。そのリストというべきTwitterである。

 また、弁護士と法律事務所がSNSに人の悪口や非難を書いていたら、そこは避けるべきだ。
 一般論的に天下国家を論じて政治家の批判をするのとは違い、業務上の立場から対立したり気に入らなかったりでそんなことをする者は、ちょっと事情が変ったりすると依頼人らに対しても同じことになるからだ。

 これは実際に医師も弁護士も裁判沙汰になった例があり、弁護士会への懲戒請求となるともっと多い。そして裁判所も弁護士会も身内には甘い対応をしてばかりいるが、それでも訴えが認められたり、認めはしなくてもその決定や判決の文中で弁護士が苦言を呈されたり、ということがあるほどなのだ。
 
 そんなところに個人情報を委ねることは非常に危険であるから、あらかじめ避けるべきだ。

 これは知り合いの弁護士が言っていたことだが、仕事のことで批判されることはあって当然のリスクで、その中には納得できないことなどもあるが、それに対して、だいたいは普段の仕事で信頼を築くことにより解決できるし、まして名指し非難されたわけでもないのにムキになって食ってかかるなんて大人げない。これは他の弁護士もそう思うだろう。


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by ruhiginoue | 2016-08-15 11:00 | 司法 | Comments(0)