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by ruhiginoue

カテゴリ:司法( 500 )

 これは既に拙書『防衛医大の場合は』で詳しく述べたことだが、裁判の尋問で「ほんとうにそうですか」「間違いありません」「それならこれは何なんですか」と書面をつき出すのは常套手段だ。

 「同意書が無ければ手術は絶対にできない。この同意書をとっている」 
 「これがその同意書ですか」
 「そうです」
 「手術を執刀したあなた自身で実際に書いたものですか」
 「間違いありません。これは確かに私の字です」
 「では、同じ病院の他の複数の医師らが手術したあとから見て診療録に記述した内容と、あなたが書いた同意書の手術名が食い違っているのはなぜですか」
 これで医師は困ってしまった。そして、この問題が判決でも重く視られた。その後、この医師はさらに、これも前に以下に述べた通りの問題を起こしたということだ。



 これと基本的に同じなのが、国会での質問だった。質問した小川もと法相は、前に裁判官と検察官と弁護士をやっていた。答弁した稲田防衛相も弁護士だった。
 しかし稲田防衛相は、関係が無いと強調して法律相談も裁判の代理人も受けていないと繰り返したが、そこへ裁判の書面を出されて、名前が載っているではないかと問い詰められた。

 すると、同じ事務所の弁護士が連名で書面に載ることがあり、それだけだと言った。関与していないけど連名ということは実際にある。コケ脅しのことが多い。大勢の弁護士名が並んでいると、素人に対してはハッタリになる。
 また、有名な腕利きの弁護士だと、相手方の弁護士も緊張する。あの弘中弁護士も、同じ事務所の書面に、実際には関与してなくても名を載せている。しかし稲田朋美弁護士ではコケ脅しやハッタリになるだろうかと疑問だ。

 そして、書面に記名があるだけでなく出廷の記録が裁判所にあることを報じられると、後から詫びて訂正し「突然の質問だったので」と言い訳する稲田防衛相というお粗末。小川議員が「手に入れたばかりでまだ配っていないが」と書面の写しを持ち出したけど、そう言っているだけで、わざといきなり出したに決まっている。法廷では奇襲攻撃が当たり前だ。

 これで、彼女が弁護士として敗訴してばかりであることが納得できるというものだ。
 しかし、拙書『朝日新聞の逆襲』に書いた通り、稲田朋美という人は売れない田舎の弁護士だったが、産経に売り込んで騒ぎ立て、朝日新聞に嫌がらせの訴訟を呼びかけ、支援者集会では弁護士として敗訴を詫びるのではなく選挙演説。日本は無能者がそれゆえ出世するとんでもない社会ということである。


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by ruhiginoue | 2017-03-15 17:39 | 司法 | Comments(2)
 こんなこと今さら述べなくてもわかり切ったことだが、3月11日ということで蒸し返しておこう。

 あの原発事故で、菅直人総理の指示により海水注入を中止させられたという話を、安倍晋三メールマガジンが流布したが、これは東電の重役が指示したことであり、実際には中止されておらず、だいたいこれを菅総理は知らなったから、嘘を書かれたとして菅もと総理は安倍総理を名誉毀損で訴えた。
 
 ところが、菅総理の指示ではなかったことを安倍総理の側も裁判中で認めていたというのに、他のことで「中断させかねないふるまいが菅総理にあった」として、安倍メルマガは相当の部分が真実であると認定し、菅もと総理の請求を全面的に退け、この判決が確定した。

 この判決については、「客観的事実を主観的しかもあやふやな印象によって否定した」「関係のないことを強引で不自然につなげたアクロバット」などと批判されていた。
 しかしマスコミは「主要な部分で真実である」と裁判が認めたとしか報道しないうえ、ここにつけこんで安倍総理は、自分は正しいことが裁判で明らかになったという趣旨の発信をしていた。

 この裁判について、菅もと総理の弁護士は何をやっているのかという批判があり、実際に下手だったという部分はあっただろうが、それよりも問題なのは、同じように訴訟をしても、菅もと総理が総理であるときに訴えるか、自民党に政権が戻る前に訴えていたら、判決は逆だったはずだ、ということ。
 もともと、どんな内容の裁判でも、権力に近いところにいる者ほど有利であることは常識であり、司法権の独立など絵に描いた餅であるから、不正の牙城を突き崩すことは非常に困難である。
 時には、法廷で公然と馴れ合いや「政治的配慮」を求めることが横行していて、傍聴席から怒りの野次が飛び、警備員がやってきて強制排除ということは、決して珍しくない。
 そして名誉毀損の訴訟では、さらに露骨になる。事実も法律も無視してやると裁判長がヘラヘラしながら嘯いたり、あるいは目を血走らせながら恫喝したり。

 もちろん、こんな裁判官ばかりではないが、政治的な裁判になると、必ず評判の悪い裁判官がくりかえし出てくる。裁判官を決めるさいに裏工作があることは既に告発があるけれど、そうでもないとあり得ない人選であるから、裁判を実際に見ている人たちはとっくにわかっている。

 ただ、こういう問題について、そもそも菅もと総理がよくわかっていない人であるから下手を打った、ということでもある。東京工大卒だから詳しいとか言って原発の外国売り込みに出かけておいて事故になってから脱原発と言い出したがアメリカに圧力かけられてダメだったというようでは、これまで特に原発がからむと司法の場でどれだけ醜いことがあったか、おそらく彼は、ほとんど認識が無かったのではないだろうか。

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by ruhiginoue | 2017-03-11 14:55 | 司法 | Comments(3)
 東京都小金井市のライブハウス前で、出演するために訪れた女性がナイフで刺され一時は意識不明となる大怪我をしたが、この事件の犯人に懲役14年の判決となったと報道された。
 この被害者の女性は大学生であると同時に音楽活動をしていて、アイドルとしてファンがいたそうだが、そのファンのうちの一人がストーカーと化し、その執拗な付きまとい行為が原因で拒絶されたと感じ、刃物を購入して待ち伏せして犯行に及んだらしい。

 この事件について、犯人はまったく反省しておらず、これを法廷で露骨な言動によって表明していたから重刑となったが、しかし刑期を終えてから心配だと被害者は語ったそうだ。この調子では、長く刑務所に入っていても治らないのではないかということだ。
 その一方で、警察がストーカーの心理を知らず不適切な対応をしたとか、法律がSNSに対応していないとか、被害者が無防備であったとか、いろいろな指摘や意見が出ている。

 まず、気を付けないといけないのは、法改正をするにしても、こういう場合に必ず権力の側が悪用しようとして変な規定にしてしまい、SNSの言論を弾圧する方にもっていこうとすることだ。
 また、被害者は加害者からSNSでしつこくされたうえ付きまとわれ危険を感じていたのに、それでもライブハウスに出演しに行っており、これでは襲われに行ったようなものではないかという批判もある。

 ただ、もともと芸能活動をしていればストーカーの被害には遭うのがむしろ当然で、ここで金があれば対策もとれる。今は亡きホイットニーヒューストンの映画『ボディーガード』のように腕利きの用心棒を雇う事もできる。やはり今は亡きデビットボウイは「ステージの上で殺されたい」と表では言いながら、親交のあったジョンレノンの事件があってからボディーガードの人数を増やしていた。
 これは大スターだから可能なことで、ライブハウスで小規模の活動をする人にとっては対策が困難ということが多いだろう。

 この項は次回に続く。
 





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by ruhiginoue | 2017-03-03 16:48 | 司法 | Comments(5)
 プールの更衣室で自撮り写真をTwitterに掲載したことが話題の岡口基一裁判官が、次のようにツイートしていたので、これに対して自らの裁判体験から述べたいと思う。

 「あなたの知ってる裁判官を一人書いてくださいというアンケートをしたら,たぶん,この人が一位だろうね。児島惟謙それくらい,日本の裁判官って,情報が北朝鮮ばりにベールに包まれていて,人々の記憶にも残らない。」

 これは、歴史上の有名な裁判官しか知られていないはずだということで、おそらく「スイス人で最も有名なのはウイリアムテルだ」という皮肉と同じだろう。ただ、今の時点で活躍している人ではない裁判官を挙げてもいいのなら、死刑廃止論などで有名な団藤重光最高裁判事など有名な人はけっこういるはずだ。

 また、個人的に知っている現役の裁判官としては、鬼丸かおる最高最高判事のことは弁護士の当時に相談したことがあるから知っている。少ない姓なので法曹界に鬼丸はもう一人しかいない(当時)という話もしていた。最高裁判事の立場として限界はあるが、他の最高裁判事よりは良心的であり、このためネトウヨに非難されていた。
 もちろん弁護士だったから良心的とは限らないが、世間知らずのキャリア官僚ばかり裁判官になるから荒唐無稽な事実認定をするなど非常識な判決がいっぱいだ、という指摘は昔からされている。
 
 それに、もっと弁護士から裁判官になれば、知っている人が多くなる。なのに「法曹逆一元化」で裁判官から弁護士に天下る人ばかりだから、知らない裁判官ばかりになる。
 こういう問題について、わかっていないのか、わかっていても語れないのか、語るにはパンツ一丁姿をさらすより勇気が要るか、ということなのだろう。

 ついでに、このツイートについても。

 「る~るる,るるる,る~るる♪ る~るる,るるる,る~るる♪判決の理由中で,時々用いられるのが『るる』。当事者が,通りそうもない主張をたくさんしているときに,それらをまとめてばっさり排斥するときに使われるね。」

 命のかかった当事者の必死の叫びや、弁護士が著名な学者の意見まで添えて懸命に訴えているのを、中身に踏み込まず無視する裁判官がよく使うのが「縷々(るる)」である。
 「るる述べるがいずれも採用できない」というように。
 この常套句を、岡口裁判官は、通りそうもない主張をたくさんしているのをバッサリとまとめて排斥するのだと、正しいことのように言う。

 もちろん、独りよがり、引き延ばし、はぐらかし、ということも実際に少なくない。しかし、これに対して紋切り型の言葉で対応していると、そのうち便利な言葉となって片っ端からそれでかたずけてしまうようになる。
 だから、「縷々述べるが」「独自の見解であり」「裁判の公正と無関係であることは明らかである」「当裁判所としては採用しない」「却下する」などなど、裁判官がワープロに語句登録していて、それが無い昔はゴム印を作っていたはずだ、などと皮肉られてきたのだ。





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by ruhiginoue | 2017-02-12 22:54 | 司法 | Comments(0)
 長州藩出身の政治家で井上馨は歴史上よく知られているが、井上薫という弁護士がいて、現役で女性と男性の両方がいるということを、あのプール着替え室で水着姿自撮りで話題の岡口基一裁判官がTwitterで写真付きで紹介していた。

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 薫という名は男女ともに付けられるものだが、これで思い出したのが中学の時の同級生で、桐山薫という女の子だった。
 だから、普段は「桐山さん」か「薫ちゃん」と呼ばれているけれど、よく「隊長」とも呼ばれていた。そして、「桐山さん」か「薫ちゃん」と呼ばれると「はい」と返事をするけれど、「隊長」と呼ばれると「なに!」と言った。成績の良い真面目な子だがユーモアもあった。



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by ruhiginoue | 2017-01-15 17:50 | 司法 | Comments(3)
 菅野完著『日本会議の研究』によって名誉毀損されたという訴えに対し、裁判所が販売の差し止めを命じたと報じられている。
 これは、一か所だけ真実とは認められない記述があるということだった。他の争点では、すべて著者側の主張が認められたということだ。だから、著者と出版社は、言い分のほとんどが裁判で認められたことを強調している。

 それなのに、一か所だけの問題で販売差し止めになるとは、どういうことか。その、真実とは認められないというのは、あくまで根拠が薄弱ということであり、客観的な事実に明確に反しているということではない。
 だから、文句のある人が反論するべき程度であり、このような場合は、一部に問題があるけれど他はおおむね正確であるから違法とまでは言えないというのが、過去の名誉毀損の通例である。
 つまり、出版の差し止めを命じる要件を満たしていないのに、販売差し止めを命じたのであり、これはやはり、政権に対して日本会議が大きく影響力をもっていることから、裁判官が政治的配慮をしたとしか考えられない。

 これと次の例を比較してみよう。既に報告したとおり、2012年に杉山功郎弁護士(虎ノ門法律経済事務所)を訴えた。この人には色々な方面から批判がある。
 この結果、同年8月9日にあった東京高裁判決で、杉山功郎弁護士が書面に記述したことは、「事実として認めるに足る証拠が無いものであるといわざるを得ない」と認定された。
 ところが、これが故意であるか明確でないというので、損害賠償が認められなかった。普通、故意でないとされるのは、結果として間違っていたが、しかし、いちおうの根拠がある、という場合だ。なのに、これは被告に甘い判決である。
 このとき、杉山弁護士は東京弁護士会の役員をしていた。弁護士会は裁判官の天下り先であるから、その違法行為を裁判所は断罪したがらないことは周知のとおりだ。

 これとは違い、前にインターネット上で嘘を書かれたので訴えた複数の裁判では、相手が権力を持たない一般人だったので、どの裁判でもこちらの主張がすべて認められて賠償金も得ている。

 このように、名誉毀損の訴訟は社会的・政治的に不公平なのだ。
 



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by ruhiginoue | 2017-01-08 08:25 | 司法 | Comments(2)
 日弁連の「2020年までに死刑制度の廃止を目指すべきだ」とする宣言のこともあり、先日、東京都千代田区で「犯罪支援弁護士フォーラム」のシンポジウムが開かれたが、そこではさまざまな意見が述べられたということなのに、報道では相変わらず安易な受け狙いの姿勢で、犯罪被害者の遺族らが死刑存続を訴えたという煽情的なものになっていた。

 そもそも、こういう場に被害者の遺族を引っ張り出して言わせるべきではない。もちろん、可哀想だとか残酷だとかいうこともあるが、死刑を廃止した欧米で既に指摘されているとおり、もし自分の家族が殺されたら、動揺してしまって冷静に考えられない。それで、幸い冷静でいられるうちに制度を考えておくのだ。
 だから、この集会で遺族が言ったような、もし自分に振り返ったらという話はそもそも成り立たないのだ。
 
 実際、ここで発言した「闇サイト殺人」で娘を失った遺族は、自分の娘のように殺される人および自分と同じように家族を失い悲しむ人が出ないように対策を講じることよりも、今の自分の憎しみの方が優先だった。
 この「闇サイト事件」は、犯人がインターネットで共犯者を探したことからそう呼ばれているが、しょせん俄かに知り合った連中だから仲間割れ起こして逮捕された。ここが暴力団などとは違うところだ。
 なので、これからもそうなるようにと、自首したら減刑する法律の規定に裁判の判決は従った。更に犯行を重ねる計画が未然に防がれたことも重視された。それにもかかわらず死刑にしろと被害者の遺族が主張したのだ。
 そんなことをしたら誰も自首しなくなり、逃亡したり犯行を重ねたり逮捕に激しく抵抗したりで危険だ。長引けば他の事件の捜査や防犯に使える予算と人員が浪費される。そこでまた被害者と遺族が出るかもしれない。しかし、そこまでのことを遺族は考慮しなかった。それは仕方ないにしても、それに社会の制度を合わせてはいけない。

 また、家族を殺されたけれど死刑に反対する人たちもいて、その訳はいろいろとあるけれど、それに対して、そんなことを言う人は家族に対する愛情が希薄だという非難になってしまい、そんなことは失礼だから絶対に言ってはいけないのだが、しかし感情的になって言ってしまったことを非難もできないし、というように限が無くなる。

 このような現実があるのだから、遺族を引っ張り出すこと自体が良くないのだ。そんなことも解らない弁護士たちに呆れている。



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by ruhiginoue | 2016-12-19 17:57 | 司法 | Comments(2)
 千葉大医学生らの集団レイプ事件で、犯人の身元が伏せられているのは、被害者が誰なのか判ってしまう可能性があるためだと警察は発表した。
 ところが、これを百田尚樹は、政治家など誰かエライ人の息子が犯人だからではないかという憶測があるとしたうえで、そうでなく実は犯人が在日外国人だからではないか、などと言いふらし、こうした彼の言動に対し大きな批判の声が巻き起こっている。

 そもそも、これまでずっと、在日外国人が犯人である場合も実名は発表されるし、報道もされている。在日外国人なので実名を伏せられたというのは最初からありえない話だ。在日外国人の排除と差別を扇動する目的でデマを飛ばしたのならトンデモナイことだが、それにしても口からデマカセの程度がひどすぎる。だから、この百田という人の心性はネトウヨとほとんど同じだと言われるのだ。

 さらに、先日発売された週刊誌『フライデー』が、「千葉大学医学部レイプ事件『これがエリート医大生の素顔だ』」と題して、容疑者たちの素性をスッパ抜いた。
 これで、「犯人は在日外国人」という百田のツイートにはなんの根拠もないことが、さらにハッキリした。
 この記事によれば、犯人は父親も兄も弁護士という法曹一家、日本法曹界でも指折りの名家、曾祖父は東京帝国大学法学部で岸信介元総理の学友、最高裁判事などを務め、また身内には法律関係の財団法人の理事長や各弁護士会の幹部経験者などが「ゴロゴロ」いる、と知人が証言している。

 つまり千葉県警が成年の容疑者であるにもかかわらずその氏名を公開しなかったのは“法曹界の名家”であることに配慮した結果だったのであり、ちまたで囁かれていた憶測のとおりだったのだ。
 しかし、百田尚樹は相変わらずしょうがない奴だというのは、もう分かり切っていることだ。むしろここで真に問題なのは、それなりの地位の人の馬鹿息子が犯人だったから名を伏せたということの方だ。

 これについて、すでに指摘するメディアも出始めている。
 周知のとおり、弁護士・検察・警察の司法は身内に甘いうえ、組織同士もお互いにべったりの関係であり、不祥事をかばい合う関係にある。
 そうなると、当然ながら今回の事件についても法曹界のルートを通じて情報公開に圧力がかかったであろうことは想像に難くないし、容疑者の曾祖父が安倍晋三首相の祖父・岸信介と親密な関係にあったことを警察組織が忖度した可能性もあるだろう。
 ということだ。

 法曹界が身内の不祥事をかばい合い、そのため露骨に汚いことをする実態は、すでにここで具体的に取り上げている。
 例えば、防衛医大の医療裁判の件である。防衛医大の側でも、問題のある医師を放置しては自衛官とその家族さらに国民全体の命に関わるとして責任の所在を明らかにして被害の賠償もした。
 ところが、問題を起こした医師個人に雇われた弁護士は、その医師が防衛医大を去ってから開業して商売できるようにと、不祥事の隠蔽工作をした。そのため捏造の証拠を出したとか、事務所のホームページに虚偽を書いたとか、そういう問題を法廷で問われることになった。
 すると、その弁護士はまともに反論をせず、元高裁判事であることや国の委員をしていることなどを強調して露骨に「政治的配慮」を求めた。
 すると呆れたことに裁判官も応え、訴えられた後から事務所のホームページを書き直しているので最初からこう書くつもりだったはずだから違法ではない、などなど非常識が満載された判決であった。
 これは何かの冗談かと思うほどだが、判決文に堂々と書かれていて、読んだら弁護士も法学部教授も椅子から転げ落ちそうなほどビックリ仰天した。

 また、その弁護士が所属する東京弁護士会に懲戒請求したところ、侮辱的な文書を送り付けてきたうえ関係者にまで送付するなどの迫害を受けた。
 このため訴訟にしたところ、訴えのとおりその東弁の作成した文書には証拠の裏付けのないことが書かれていると判示はされた。
 だが、日弁連に異議を申し立てて訂正する制度となっているし、誤りが故意であるか不明なので、損害賠償請求は棄却された。

 そこで、この判決を基に日本弁護士連合会に異議を申し立てたが、日弁連は何の根拠も示さず、東京弁護士会は正しいという文書を送り付けて来た。そのうえ綱紀委員会に異議を申し出たが、なんと日弁連から、提出期限に遅れたから無効だという返答があった。
 もちろん遅れていないし、提出したさい窓口で日付入りの受け取り印を捺されているなど明確な証明がある。
 しかし、それを訴える場が無い。これを知っていて、日弁連は毎度のようにこの手口を使用している。このことも周知であり、各地で大勢の人たちが問題にして批判しているが、それでもお構いなしにイカサマをし続けている恥知らずぶりである。

 そうしたら、例の『週刊ポスト』などが取り上げた大橋巨泉氏の死去に関しての問題である。あの元防衛医大の医師が関与していたのだ。彼が大橋氏に薬の誤投与をして衰弱を促進してしまったという指摘を他の医師がしていた。
 これに遺族は悔しがり、まさか防衛医大で医療過誤事件を起こし裁判で敗訴した「前科」のある医師だとは知らなかったし、防衛医大で皮膚科の講師だったのに辞めてから専門外に手を出していたとも知らなかったと言う。

 このように、法曹界の腐敗と身内不祥事隠蔽は人命にかかわる問題である。それに比べたら、小説家の下品な発言もひどいとはいえ深刻さが違う。


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by ruhiginoue | 2016-12-04 15:13 | 司法 | Comments(3)
 2010年に、奈良県警から取り調べを受けている最中に死亡した男性医師の遺族らが、遺体の状況から暴行を受けていた可能性があると主張し、警察に告発状を提出した。
 テレビの報道によれば、この医者はミスして患者を殺した容疑で逮捕されていたらしい。ここで映っていた病院は小さかった。でかい国立病院だったらこんなことないだろう。逆に訴えた患者や家族が警察から暴力的対応を受ける。これは拙書『防衛医大・・・』にも書いたとおりだ。

 あのマイケル クライトンによると、アメリカでも警官による暴行死があり、それを警察が治療に当たった医師のせいにするので、医師は警察を信用しないと書いていた。日本なら警察病院が隠蔽してくれるが。
 そんな事件で、前に外国人が被害に遭い、その裁判では裁判所に大使館の青ナンバー車が横付けされ、降りて来た外交官が傍聴していた。これも、その外国が大国か小国かで判決が変わってくるようだ。

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 この小林多喜二の遺体のような足は、あぐらをかいて座っていたからだと警察が裁判で主張し、そんな非常識なことを裁判で堂々と警察が言ったのかと驚く人もいるけれど、それは裁判で通用するから言うのだ。どんなに荒唐無稽でも警察の言うことだから信用できるという認定が判決文の雛形になってるからだ。現実には絶対ありえないことを、警察が言うんだからあったんだと裁判所は必ず認定する。そうでないことは極めて稀な例外である。だから、よく警察官は「俺たちは木の股から子供を産ませることだってできるんだ」とうそぶく。

 また、死んだ医師の体中にある打撲傷は倒れて出来たというのが警察の主張だ。前に似たようなことがあった。知り合いの人の、島根県の松江に住んでる親戚が、交通事故に遭い、最初は警察が轢逃げとして捜査していたけど、検問で怪しい車が見つからず、すると警察は交通事故ではなく転んで怪我をしたことにしてしまった。 
 その現場には自動車が衝突したような破損が舗道や縁石に有り、その写真もあって見せてもらった。ところが警察の方で交通事故じゃないと結論した途端に取り替え工事されてしまった。いつも仕事の遅い田舎の役所にしては異常に迅速だった。

 そういうことを普段からしているのだから、あの陥没も早く直せて当然だろう。お役所にとっては不祥事を一刻も早く隠蔽することが最優先課題である。
 なのに、陥没を一週間で埋めたから仕事が早い「日本スゲー」と外国から賞賛されていると自画自賛の報道がされている。ほんとうに早くて良いと思っているなら、「こんな大きな穴をこんなに早くふさぐことができるんだったら、お役所は他の仕事も早くやれよ」と言うのがマスコミの仕事じゃないのかね。




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by ruhiginoue | 2016-11-19 16:24 | 司法 | Comments(4)
 結婚後に職場で旧姓使用が認められず人格権を侵害されたとして、東京都内の私立中高一貫校「日大三高・中学」に勤める30代の女性教諭が、同校を運営する学校法人に旧姓使用と約120万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(小野瀬厚裁判長)は10月11日、女性の請求を棄却する判決を言い渡した。「職場で戸籍上の氏名の使用を求めることには合理性、必要性がある」「個人が結婚前に築いた信用、評価の基礎となるもので、通称として使う利益は法律上保護される」と認めたうえで「職員を特定するために戸籍姓使用を求めることは合理性がある」「医師など旧姓が認められない国家資格も多数ある。戸籍姓と同じように旧姓を使用することが、社会に根付いているとまでは認められない」ということだった。

 その報道によると原告の女性教諭は、「生徒や保護者、同僚も旧姓で呼んでくれている。戸籍姓を強要されパワハラと変わらないのに、我慢しろと言われた感じで非常に悲しい」「裁判官の中に女性が1人でもいたら判断が変わったかもしれないと思います」などと述べ、弁護団は「社会の動きに逆行する判決だ」として控訴する方針を示した。

 しかし、裁判官に女性が居なかったことは関係ない。これは裁判官が裁判官のくせに法律を知らなかったのだろう。


 この判決の荒唐無稽さにはすでに批判が起きている。

 まず、最高裁大法廷が2015年12月、夫婦別姓を認めない判決を言い渡しており、その一つが「旧姓を通称としての使用が広まることで、不利益は一定程度緩和される」というものだった。この最高裁の判断によって、職場などで旧姓使用ができると考えられてきたのに、この最高裁の判示に反している。

 また、原告の教師は多くの生徒や保護者からも旧姓で呼ばれているので、旧姓で識別されてる現実がある。戸籍性でないと特定できないというのは非常識で現実離れしている。まったく学校と司法の判断が意味不明の妄想である。


 そもそも、最高裁の判断が既にあり、ここで、戸籍はあくまで親子兄弟姉妹夫婦など「身分関係を公証する」ためのものであり、他は関係はないので戸籍と異なる姓名の使用は禁止されていない、と判示されていて、これに他の裁判所も従っていた。なのにこの東京地裁判決は違反している。だから、医師などが旧姓を認められていないことも実は違法である。


 しかし、最高裁はこう判示しているという指摘をしても「そんなことお前に言われなくてもわかっている」と反発して、それでいて、それを踏まえた判決をするのではなく逆の判決を出すというガキっぽい裁判官が少なくないのだ。

 そして、おそらく学校としては嫌がらせとかセクハラの感覚だったのだろう。それを裁判官たちもわかっていたはずだ。


 だから、学校とか裁判所の精神年齢が問題なのだ。




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by ruhiginoue | 2016-10-24 16:03 | 司法 | Comments(2)