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by ruhiginoue

カテゴリ:司法( 500 )

バカげた裁判員制度

 この問題は既に周知だが、ただし司法に関心がある人たちの間でのこと。そういう人は少数派。それで裁判官が次のように注意を促すそうだ。
  
 「新聞やテレビで見聞きしたことに基づいて判断してはいけません」
そうです。マスコミの犯罪報道は警察の情報操作ですから。
「被告が有罪であることは検察官が証明する」
ただし証明できないとき、強引に有罪にするのが裁判官の仕事で、その共犯者が裁判員です。
「法廷に出された証拠だけに基づいて判断」
それで検察に不利な証拠は隠しても良いことになってます。
「常識に従って、罪を犯したことは間違いないと考えられる場合に有罪。逆に疑問がある時は無罪」
しかし、そうすると必ず裁判官と対立しますから、聞き流してください。

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by ruhiginoue | 2007-05-23 23:11 | 司法 | Comments(6)
 確かに、末期患者の無用な延命より「尊厳死」が求められる場合がある。そして医師が患者を死なせて問題となることが何十年も前からあった。
 しかし、家族から頼まれたからという抗弁は受け入れられない。
 遺産相続の関係で、家族が死の時期を操作したがることが実際にあるし、医師が患者の同意もなく行ったことで訴えられたとき「家族に頼まれたから同意があった」と抗弁して、裁判で通用してしまうことが現実にある。それが時にはとんでもないこと、たとえば医師が自分の興味のため人体実験も同然のことをしておいても、正当化されてしまったりする。
 だから、今回(↓)のような場合でも、正当化はできない。

 和歌山県立医大病院紀北分院で2006年2月、女性患者=当時(88)=が人工呼吸器を外され死亡した事件で、殺人容疑で書類送検された男性医師が、県警の調べに「家族から外してくれと言われた」と供述していたことが23日、分かった。県警は06年3月、分院からの届け出を受け、医師らから事情を聴くなどして捜査。女性の余命が短く、家族の要請があったことから、医師の悪質性は低いと判断し、今年1月書類送検した。Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
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by ruhiginoue | 2007-05-23 11:36 | 司法 | Comments(1)
 最高裁長官が記者会見し、裁判員制度について真面目な人ほど消極的だと言う。
 人の運命を左右するのは重く感じるからのようだが、そりゃそうだろう。ネット上で軽々しく「死刑だ」「殺せ」などと書いている連中でもないと、とても務まらない。きっと、裁判員になったら精神に異常を来す人や自殺する人がでるだろう。
 裁判官が、荒唐無稽な判決をして批判されるのがそろそろ嫌になってきたから、デタラメ正当化のため国民に責任を押し付けようと作ったのが裁判員制度。
 この制度で裁判員のすることは、裁判官の追認をするだけ。陪審員のように裁判官の暴走を食い止める機能はもっていない。
 裁判員制度なんて駄目だ。陪審員制度でないと。


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by ruhiginoue | 2007-05-02 22:32 | 司法 | Comments(0)

学力テスト差し止め訴訟

 学力テスト差し止め訴訟、まだぞろ裁判に無知な人たちが湧いて出て、原告らはくだらない非難を浴びそうだ。
 学力テストの問題は4月2日の当ブログで指摘した。
 今回はさらに、業者が情報を濫用しないかという当然の危惧が指摘された。
 これに限らず、何かを裁判で問う場合、社会的影響などの戦略論と、どの法律を利用するかという戦術論がある。
 そして今回は民間業者の介在と個人情報保護法が採られた。
 これは裁判という手段を活用するなら常識なのだが、何も知らない人は「なんでこれがこういうことになるのか」と無知丸出しで批判し、時には自分の無知に気づかないままプログなどで持論や体験談を披露する醜態を演じる。気をつけよう。

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by ruhiginoue | 2007-04-17 07:00 | 司法 | Comments(0)

日本の戸籍制度の特殊性

 卵子は当人のものだが、子宮の病気のため他の女性に依頼して代理出産された子を、実子として届けたが、これは最高裁の判断によって受理されないこととなったらしい。
 戸籍は何のためにあるのかと言えば、まず扶養や遺産相続といった財産上の意義で、次に、優性学的見地から近親結婚を防ぐため。
 今回の場合、遺伝的には実の親子だから、近親結婚防止のためには実子と認めた方がいいのだが、そもそも代理出産の技術が無かった時代に作られた法律なので、予定してない事態となったわけだ。
 代理出産には、もちろん問題がある。様々な危険が伴うことはすでに指摘されていて、だから代理出産そのものを認めてはならないという指摘はもっともであり、お墨付きを与えてはならないという意見も正しい。しかし、ここでは産まれてしまった子供の戸籍の話である。
 高裁はアメリカの判例をここでも有効とすることで実子と認めてよいと判断したが、これを最高裁は否定した。法制度の不備であることは最高裁も認めており、無い制度に無理して対応しては問題が起きるということだ。
 それは戸籍制度のためだ。そもそも日本の戸籍制度は世界的に見ても特殊で、家族は経営体という観念が強い。だから戦前までは「家制度」があり、戦後も法務大臣がその立場にもかかわらず「戦後憲法は個人主義的で、家制度を否定したのが良くない」と公言したように、信奉者が多い。同じ感覚で「夫婦別姓で家族制度が崩壊する」などと真顔で言う人もいるくらいだ。
 つまり、日本の家族制度は、個人の結合ではなく、また、血縁関係とか遺伝などよりも、機構に組み込まれているかどうかのほうが重要なのだ。だから、女性の再婚禁止期間なる法規定がある。DNA鑑定もできるようになったし、そもそも子供が出来るのは生物学的なことであって法律上の結婚によって出来る訳ではない(だから出来ちゃった結婚なんていうのがある)けれど、こんな不合理な制度の廃止ではなく期間短縮にしようとの発想で、とにかく形式だけは保とうとする。
 こうした制度に今のところは従わざるを得ないと最高裁は判断したわけだ。
 
 
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by ruhiginoue | 2007-03-24 13:15 | 司法 | Comments(5)

731部隊の影

 厚生官僚の天下りを最も熱心に受け入れてきたミドリ十字は、薬害HIV事件で名が地に堕ちてからも何者かが大金を投じて株価を買い支え、三菱ウェルハーマーに変わったが、もともとは日本ブラッドバンクという会社で、設立した内藤という人は731部隊で働いていた。人命軽視の体質は温存され続けていた訳だ。
 こうした、戦前の総括も満足に出来ていない国が、戦後の総括をするというのだから、とんでもないことだ。
 
 
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by ruhiginoue | 2007-03-23 18:46 | 司法 | Comments(0)
 当時人気があったスポーツタイプの自動車フェアレディーZで車体は赤。この派手なクルマを使って起きた連続女性誘拐殺人事件。
 センセーショナルに騒がれた事件で、これをモデルにしたテレビドラマも作られた。犯人の女性役に室井滋、共犯者とされた男性に玉置浩二が扮していた。
 二人は共同で事業を起こすが経営がうまくいかず、男性の方は見切りをつけようと考えていたが、女性の方は未練があった。二人は恋人のようになっていたが、男性の方は結婚していて不倫だったから、これも事業と同時に清算しようとしていた。ところが女性は独身で、別れるのも嫌で事業の継続を望み、資金を欲しがっていた。そんな中で、身代金目的の連続誘拐殺人が起きた。
 最初は、女性が被害者を誘い出し、男性が殺したと思われた。しかし男性は、やっていないし知らなかったと主張。法廷で、二人が「お前が勝手にやったことに私を巻き込んだ」と罵りあった。裁判の結果、男性の方には関与した証拠がないとして無罪、女性の単独犯行と断定されて死刑判決となった。
 ところが、後に、帝銀事件の再審などで知られる今は亡き遠藤誠弁護士が相談を受け、死刑囚に面会したところ、死刑囚の女性は、自分の単独犯行どころか共同犯行でもなく、すべては男性がやったことだと言う。
 そこで遠藤弁護士は、膨大な刑事裁判記録を精読し、1女性の単独犯行、2男性の単独犯行、3女性と男性の共犯、4第三者による犯行、の可能性があるが、少なくとも4だけは確実に違い、1には確かに不審な点もあるが、当の相談者が3ではないと言うのだから裁判で再審の主張をするとしたら1を否定して2であると言うことになり、かといって2であるという証拠もない。
 とうとう、遠藤弁護士もお手上げで、どうしても解らないからと弁護の依頼を断ってしまい、こんな事件は初めてだったと言う。
 そして、どうなったのかと思ったら、再審請求はしたが、証拠がないとして棄却されたわけだ。まさに「薮の中」の事件だ。
 
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by ruhiginoue | 2007-03-23 18:24 | 司法 | Comments(0)
 ホリエモンこと堀江貴文に実刑判決。
 彼の失敗は、まず目立ったこと。もう少し年長なら、カカシを立てて自分はその陰にいて操る。
 次に、権力にすりよったこと。権力の内部でも葛藤や抗争があることまで予想していなかったのだろう。フジサンケイ買収劇で、裁判官が味方してくれたことに慢心したはずだ。このときの鬼頭季郎判事は権力すりよりで悪名高く、すぐに退官して内閣府に行った。しかし、情勢が変わったのだ。
 韓国のドラマ「チャングム」を連想した。宮廷の官僚オ・ギョモが、癒着していた政商チェ・パンスルとその一族を切り捨てるべきか思案していると、側近から言われる。「オ・ギョモ様、情に流されては将来に禍根を残します。チェ一族は大きくなりすぎました故」
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by ruhiginoue | 2007-03-16 19:29 | 司法 | Comments(1)
 無様にも原告は「不当判決」と負け犬の遠吠えをしています。手前のお粗末を棚に上げて。「君が代」を国歌に法定させてしまった政治的敗北を司法で解決しようとしても駄目。
 自分の思想信条に反することを仕事で強いられることは、どんな職業にもあります。公務員は特にでしょうし、裁判官など最たるものです。個人的に死刑制度に反対でも、最も重い刑罰が相当という場合は、その制度がある以上、死刑判決とせざるを得ません。団藤重光元最高裁判事の著書「死刑廃止論」を読んで、死刑制度廃止すべきと考えるようになった裁判官はけっこういるはずです。この本は極めて説得力があり、これを読んで反論したうえで死刑制度存続を主張した人は、まずいないほどですから。
 自分の信念に反して職業上の義務から「こいつを殺せ」という命令をしなければならないことに比べたら、嫌悪する国歌の演奏に協力させられることなど、もちろん苦痛ではあろうけれど、比較的軽いものだと考えることができます。
 そうなると、当該判決が「信条に反する行為を業務としてさせられたからといって信条そのものの否定とはならない」というのも、屁理屈とばかり言ってはいられないでしょう。裁判官の身になれば、認めてくれると考える方がどうかしてます。
 だから、藤田最高裁判事の反対意見のとおり、「拒否する者にわざわざやらせなくても済んだかどうかで差し戻すべき」を、最初から原告の方で主要な争点とすべきでした。そのうえで、「君が代」が気に入らないなら、どうやって国歌の地位から引きずり落とすかを別に考えるべきです。ついでに言うと、藤田さんは保守反動ですよ。もともと行政法学者だし。行政法学界は、塩野宏さん(御用学者とはこの人のための称号)が、日本一偉いところです。それと藤田さんが相容れない人ではありません。だけど行政法学者出身判事だから、行政法コメンタール発想をしただけです。同じ発想を、原告もすべきでした。
 ところが、「君が代」の歴史的経緯と政治性と芸術的嗜好というぐあいに、裁判で必要不可欠とは言えない問題を、どうしてもしたくてしょうがなかったようです。 個人の信条と公務員としての義務の関わりが争点のはずなのに、それを横に退けて、思想とか世界観の話を、ついしたくなる心情は解りますが、裁判は勝つか負けるかの駆け引きの世界ということを、原告らは忘れていたようです。
 あきらかに、原告側の戦術的失敗でした。
 そのうえ、完敗で敵を増長させてしまうし、生徒の親たちからは、「会社だったら即刻クビなのに教師は甘いな」と言われ、生徒たちからは「生徒には不合理で屈辱的な校則に決まりだから従えと言っているくせに」などと突き放される。
 社会的影響という戦略でも失敗でした。

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by ruhiginoue | 2007-03-10 01:56 | 司法 | Comments(2)
 霞ヶ関に行ったら、原告団がビラを配布していた。
 周知のとおり、東京大空襲は、無差別爆撃により多数の市民が犠牲となった。
 同じく第二次大戦で空爆による多数の犠牲者を出したイギリスとドイツは、国が個人レベルまで補償をしているのに、日本は軍人と軍属にのみ補償をし、一般人は「受任論」すなわち「耐え難きを耐え、忍び難きを忍び」つまり我慢せよということで、国は補償を拒否した。
 そんな恥ずかしい態度を改め、国は被害者とその遺族に補償すべきと迫る国家賠償請求だ。
 それならアメリカに請求すべきという人がいるけれど、そんな人たちは義務教育の社会科で習ったはずのことを忘れている。講和条約によって、戦災の国民への補償はそれぞれ自国で行い、旧敵国への賠償請求は放棄するという約束である。
 それゆえ同様に、ドイツとイギリスは、戦争で互いにロンドンやベルリンを爆撃したが、そこで生じた被害にはそれぞれ自国で補償している。
 また、戦争終結を遅らせた時の政府の責任も、原告は問うている。これは広島と長崎に共通する問題だろうが、しかし広島と長崎は東京より軍事都市の特徴が強いという事実もある。アメリカ軍も、東京爆撃作戦は、民間人虐殺で戦犯に問われないかと危惧していたほどだ。
 それでも日本政府が降伏を拒否し続けたから、攻撃をエスカレートさせるしかなかった、というアメリカの言い分のとおりなら、日本政府の責任が問われるだろう。
 ところでベトナム戦争では、東京をはるかに上回る数と性能の爆弾が投下されたが、犠牲者ははるかに少なかった。それは民間人用の防空壕が軍によってしっかり作られていたからだった。日本は、皇居と大本営だけ軍によってしっかりした防空壕が作られ、民間人用は各自で掘れということだったから、お粗末で、逃げ込んでもほとんど無意味だった。
 そのうえ、バケツリレーで火災を消そうというアホウとしかいいようのない訓練をさせられていて、真面目にやった人たちは逃げ遅れて死んだ。
 そのアホウをやらせた役所の官僚とは、鈴木俊一。後の東京都知事である。この人は731部隊で働いていたこともある。
 こういう事実を、なんで野党は選挙の時に突かなかったのか。
 今は都知事選の話題が盛り上がっているが・・・
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by ruhiginoue | 2007-03-09 21:11 | 司法 | Comments(0)