井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:政治( 664 )

 拙書『朝日新聞の逆襲』の最後の部分で、朝日新聞を筆頭に日本の大手マスメディアはアメリカの大手メディアの受け売りをしたりNATO軍記者クラブから垂れ流しをして事実上アメリカに操作されていることを指摘した。
 そして民主化を偽装した傀儡政権が成立したり混乱したりの中東や北アフリカのイスラム圏諸国と同様に、日本もいずれは同じ策動によって、その形こそ違えども生活が破壊された自由のない破綻した社会へと転落してゆく危惧を表明していたが、この部分はあまり理解されなかった。

 ところが、過日すでに触れたとおり、朝日新聞が持ち上げたミャンマーのスーチー女史の化けの皮がはがれて、しょせんはアメリカの傀儡でしかなかったことがはっきりした。
 さらに、安倍の突然解散に続き前原の突然解党という事態になった。
 これらは元々ワンセットになっていて、野党共闘潰しと右派の独裁ないし翼賛会づくりを最初から目指して計画されていたことであり、前から民進党にもマスコミにも根回しがされていたはずだ。

 それは前原の知恵ではなく小池でも小沢でもない。政府の組織と委託シンクタンクの計画、アメリカの関与も可能性として低くない。安保法制、共謀罪、沖縄の美しい海を埋めて米軍基地を作る、抗議は無視して反対は弾圧する、などなど言いなり下僕として重宝だった安倍だが、経済政策の破綻で落ち目となったうえ不正が発覚して窮地となったから用済みだ。
 なら首のすげ替えである。武器を買わせたり、米軍の代わりに派兵を引き受けてくれ、国内の反対を取り締まってくれるのだったら、誰が総理でもいい。自民党が選挙で惨敗するだけでも面倒なことであり、しかも野党が結束して共産党の影響力が増大することは何としても防がないといけない。そうなる前に手を打っておこう。そう考えないわけがない。

 ただし、リビアやシリアのように内戦を起こす必要はなく、ロシアや中国のように工作など受け付けない大国とは違う、ということで日本に対しては選挙に向けて野党に手を回し、すると日本人はトロいからあっさりやられる。
 実際に、リビア、シリア、クリミア、ベネズエラ...これらアメリカの関与を指摘する人たちの中にすら、今回の安倍ー前原ー小池のクーデターに「これで安倍を辞めさせられる」と乗せられ浮かれている人たちがいるのだから、日本人はトロさは度し難いが、あるいは、よほど工作が上手ということで、ここまで周到に日本だけで出来るわけない。

 だからこそ、すでにコントロール下にあるメディも煽り立てる。テレビは民進党の護憲派議員を追い回し「安保法制を認めますか」「改憲を認めますか」とマイクをつきつけ、口籠る姿を電波に乗せてさらし者にし続けている。今や、平和とか護憲とか言って闘ってきた人たちは、汚職や秘書への暴力や不倫を疑われて離党した議員たちと同じように追い回わされ、屈服する姿を嗤われている。

 この騒ぎ方はリビアの政変とNATO軍介入の当時に酷似しているが、あの当時の報道などを批判的に見ていなかった者にはわかるまい。
 しかしアラビア語が出来てリビアでカダフィに面会したこともある小池百合子は、そのあとNATO軍にカダフィが殺されたら、その後の傀儡政権を公然と祝福していた。
 そんな人が日本の番になったら担がれていることは象徴的である。




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by ruhiginoue | 2017-09-29 15:43 | 政治 | Comments(2)
 小沢一郎の支持者を自認して美化しまくる堀茂樹という人は、小沢一郎の支持者だと公言することに勇気が要るようになってしまったとか、言えば冷笑されるとか呟いて(tweet)いたが、それはなぜかと言うと、小沢一郎を美化する人たちは「支持者」というより「シンパ」「信者」であり、略して「オザシン」と呼ばれ、ネット上ではとっくに「ネトウヨ」や「キクマコ」と同様にエキセントリックな意味あいとなっているからで、これでは勝手に持ち上げられた小沢一郎当人が気の毒なほどだ。
 それがTwitter上の無責任な匿名ではなく堀茂樹という人のように影響力を持つ人まで同じだから、問題としないわけにはいかない。

 あの「安倍総理ベッタリ」山口敬之TBS記者(当時)が準強姦で訴えられた事件は、その逮捕状が圧力によって握り潰されたうえ不起訴となり、さらに検察審査会が理由も示さず不起訴相当の判断をしたことに、批判と憤りが巻き起こっている。
 ところが、これを喜ぶ山口は、自分の潔白が証明されたように言い、その被害を訴える女性・詩織さんの話を鵜呑みにしたマスコミには法的措置をとると威嚇しはじめた。
 しかし不起訴はあくまで刑事裁判での有罪は困難ということであって、決して無実や冤罪ではない。特に本件の場合、事実およびその証言と物的証拠は存在する。だからこそ裁判所は逮捕を認めたのだし、なのに逮捕するなと警察に圧力がかかったうえ不起訴となったことが大問題になって騒がれたのだ。また刑事とは判断の基準が異なる民事は残っている。
 それを、自分は悪くないと証明されたように言う山口は間違っている。

 ここへ、陸山会事件での強制起訴をこじつける者たちがいる。もちろん事件の中心にいた小沢一郎自由党代表のシンパたちである。
 あの判断をした検察審査会は不透明であり、そのタイミングからすると政治的な陰謀ではないかと疑われたが、そのうえこのたびの山口準強姦容疑不起訴があって、これも不透明なうえ政治性があるとしか思えないから、よって小沢は潔白で無実だという飛躍した論法である。
 そんなことをいくら叫んだところで、灰色であることは小沢も山口も同じである。山口は不起訴で小沢は強制起訴の点は異なるが、しかし不起訴の山口も、起訴されて無罪判決となった小沢も、潔白や無実ではない。
 したがって、検察審査会について問題があると言うまでは可能だが、それをもって小沢は冤罪とか潔白とか言う根拠にはならない。当たり前のことだ。
 つまり山口は不起訴だが潔白ではないという検察審査会への批判は、そのまま小沢にも跳ね返ってくる話なのだ。

 そもそも、小沢が自民党にいる間と、その後に率いた自由党が自民・公明と連立していた時期に、いくらでもネタはあったはず(これは石原慎太郎も指摘していた)なのに見過ごされて、喧嘩して離党のあと連立も解消して政権交代に関与したら告発という経緯だから、検察審査会は内容ではなく立場で判断しているであろうことは、だいたいみんなが考えていることだ。
 また、検察審査会だけでなく、裁判官弾劾も、各弁護士会および日弁連の綱紀審査・弁護士懲戒も、不透明なうえ事実や法律や道理ではなく立場によりけりであることは全く同様であるから、司法全体の問題なのである。小沢が特にどうこう言う話ではない。
 
 しかも、小沢が強制起訴された裁判では、そこまでしたからには面目をかけて徹底的な立証が当然なされ、きわどい無罪となった。あくまで無罪であって無実ではない。ここで検察審査会に政治的意図が働いたことは充分に考えられ、これは山口の不起訴相当と同様に不当だが、それと小沢が潔白か否かとは問題が別なのである。
 そこを小沢シンパたちは解っていない。あるいは無視しているのだ。
 
 なにより小沢シンパたちには、単に間違いだということだけでなく、本当に許せないことがある。
 それは、被害者の女性が悲壮な覚悟のうえで記者会見したが理由も示されず不起訴とは酷すぎるけれど、そこへ便乗して自分が支持する政治家の身から出た錆を、裁判の内容を無視して小沢無罪の部分だけ取り出し、潔白とか冤罪とか言っている、ということである。

 もともと小沢一郎は、現存する者としては最大の、金に執心な政治家であり、そこから政治家の立場と個人的蓄財という問題を追及されて、秘書らは有罪となったが小沢は灰色の無罪だったのだから、そうした体質からして、今問題の安倍総理のことを言えた柄ではないのだが、それを検察審査会から不透明な対処をされたというだけで詩織さんと同じ可哀想な犠牲者に仕立てることで擁護する連中は詩織さんを愚弄している。恥を知るべきだ。


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by ruhiginoue | 2017-09-26 16:00 | 政治 | Comments(2)
 今月20日、天皇夫妻の私的な旅行で埼玉県日高市の高麗神社を訪問という報道があり、これは国際関係や国籍のことで物議や騒動や議論となっている今の時期を意識しての行為であろうと指摘されている。
 それというのも、高麗神社は朝鮮半島の高句麗が7世紀に滅亡した前後に、同市を中心とする地域に移り住んだ渡来人ゆかりの神社で、高句麗の王族が祭られているからだ。

 また、これで思い出されることは、2001年の天皇誕生日にさいしての記者会見で「桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると続日本紀に記されていることに韓国とのゆかりを感じています」と発言したことで、やはり報道のさい引き合いに出されている。
 この当時、在日韓国人らは、こうした発言が天皇から公式に出たことに驚いていた。感動したと言っている人たちを見かけたものだ。韓国系日本人プロレスラーの前田日明も「だから天皇陛下を誰よりも尊敬しています」と公言していた。

 ところで、高麗神社とは埼玉県だと小学生が遠足に行くところであった。そして歴史を学ぶとする場合もあるが、そう言いながら渡来人という話はタブーだった。「騎馬民族征服国家説」など色々な方に話が及ぶからだろう。
 また、高麗神社のある埼玉県日高市は716年の天智天皇の時代から明治29年(1896年)の1000年以上の間「高麗郡」という行政区画にあったが、その後は高麗神社のある界隈が「入間郡日高町」となり、少ない人口などからやめておくべきという意見もあったが「町」では恥ずかしいということで無理して「市」になったというくらい埼玉の山の中で凄い田舎だけど、それでもそこに昔から住んでいる人たちは、ここは朝鮮から渡来した人たちが開拓したから奈良と同じだと誇っている。

 あと、格安中華料理チェーンの「日高屋」は、創業者の出身地が日高だったから名付けられた屋号で、埼玉県が発祥の地である。これは衣料品安売りチェーン店「ファッションセンターしまむら」が埼玉の田舎から発祥して全国に展開したのと同じであり、衣食の安い店として有名なチェーン店はどちらも埼玉から全国に広がったということである。
 これは「ちなみに」ということであって、特に埼玉をこき下ろしているわけではない。



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by ruhiginoue | 2017-09-22 17:32 | 政治 | Comments(6)
 山尾志桜里議員が週刊誌に不倫疑惑を騒がれたことで所属する民進党から離れることにして、提出した離党届が受理されたと報道され、また当人も自ら公表した。
 これについて、不倫とか不貞行為があったとする証拠があるわけではなく、当事者も否定しているのだから、やましいことがないのに離党とは奇妙だという指摘があり、脇が甘かったことで迷惑をかけたと当人は言っているが、不倫したけど離党などしていない議員は同党に他にもいるし、他の党にもいるのだから、自ら進んで離党とは不可解である。

 それで、もしかすると不倫疑惑を口実に民進党内から追放されたのではないかという見方をする人たちがいて、そもそも不倫疑惑は同党内から週刊誌に働きかけたものではないかとまで疑う人達がいる。
 というのも、山尾志桜里議員が国会質問で話題になったことからにわかに知名度が上がり、それで党の要職にという話になり内定もしたが、しかし当選二回の議員が他の当選回数が多い年長の議員を差し置いて、ということに反発や嫉妬があったのではないかと推測されるからだ。
 それを察した山尾志桜里議員は、週刊誌の記事だけでなく党内に嫌な気分になってしまい出ていくことにしたのではないか。

 その心中は不明だが、政党に限らず色々な団体で、後から入った人や年少の者が注目されたり成果があったりすると、先にいた人たちから反感を持たれたり僻まれたりするものだから、これは民進党でもありうることだと十分に考えられる。
 例えば市民運動団体でも、最初にはじめた人達が先輩面していたが、ただ歳をとって実は功績のようなものがなく、それで後の世代の人達が成功するようになると邪魔になって嫌がらせをするものだ。
 それでも我慢して一緒にやっていると必ず迫害がエスカレートして追放するまで止めないから、そうなる前に出ていくことが精神衛生も含めて最善と判断するわけだ。
 こういうことは、追放されたというべきか見限ったというべきかわからないが、その時はけっこう清々しているものである。

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by ruhiginoue | 2017-09-11 16:11 | 政治 | Comments(0)
 山尾志桜里議員が不倫をしている疑惑を週刊誌に報じられたことで、内定していた民進党の役職就任を取り消しになり、また同議員は離党の意思を表明して届け出が受理されたそうだ。

 これについて、あの菅野完氏が、民進党内からの妨害であろうという推測をしていた。山尾議員が国会質問で政府を追及したさい迫力があったと好評だった。なら、同議員を恨み邪魔にする政府の側から週刊誌に情報提供があったのだろうか。それをするなら就任後にやって民進党に打撃を与えるはずだから、違うだろう。就任する前であったから、就任させないように身内が妨害したのだろう。そのような推測だ。

 どうなのか不明だが、不倫は私生活の問題であって議員としての活動とは直接の関係がない。なのに山尾議員に対して誤った非難をする人達がいるという指摘をしたり怒ったりする人がいる。
 その指摘や怒りの中には、ごもっともなものがある。けれど、そういう騒ぎになるのが世の常である。だから、その現実に対処して当たり前だ。山尾議員は、不倫ではないかと騒がれた相手について、仕事がらみで会う間柄であり、また何度も会ってはいるが「男女の関係」ではないと説明している。
 そういうことなら、社会の中で一緒に仕事や活動するさい異性とは二人だけで会わず立会人を添えるものだろう。無用な誤解や、悪意ある噂を立てられないように、最初から予防しておくものだ。

 だから、前にも述べた通り、美容外科の被害に遭ったという女性から相談をされることがあると「そのうち何人『お持ち帰り』したのか」などといやらしいことを言う奴がいて、そんなこと言う奴に限ってモテないものだが、それを怒るより変なことを言われないようにすべきで、第三者の女性に付き添ってもらい二人にはならない。
 これをしないから、山尾志桜里議員はその男性と二人でいるところを写真に撮られるなどしたのだし、菅野完氏に至っては実際に変な気を起こしてしまった。

 そうした脇の甘さというようなこともあるけれど、山尾議員が離党するのは不倫したからではなく(現に当人は否定している)騒ぎになり迷惑かけたから(と当人が言っているだけ)でもなく、当選二回の若輩の女性が国会質問で話題になったからと要職に就いて生意気だから追放したくなった、という人たちが民進党内に少なくなくて、それを彼女も忖度したから、週刊誌の記事を表向きの理由にして出ていくことにしたのではないか。
 これは、どこの政党でも、政党でなく運動団体でも、よくあることだ。

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by ruhiginoue | 2017-09-08 20:06 | 政治 | Comments(4)
 ナチスとヒットラーを擁護したり賛美したりの発言をして海外からも批判された高須克弥氏について、この件を反ナチのユダヤ系団体サイモンウィーゼンタールセンター(SWC)に通報するよう、国内でSWCと関係をもつデーブ スペクター氏に頼んだらどうかと、皮肉のつもりで先月ツイートしたら、そのあと本当にSWCが動きだした。
 しかし、どうもこれは高須氏を皮肉った人が、そのため高須氏から攻撃されたので、そのナチス擁護の発言など事実関係を英訳してインターネットで発表するなどしたことがきっかけだったらしい。

 ところが、そのあと高須氏は、これにからんで変な噂が流布されて、その原因は有田芳生議員ではないかと言ってきた人がいるので、有田氏を訴えるつもりだと言い出した。しかし、この情報源とは怪しいもので、そんな明確ではない根拠で訴えると言い出すのは無茶苦茶だという批判が起きた。
 そして有田氏も、普通は事実確認をしたうえで相手に内容証明を送付するなどするものだが、そういうことをしないで騒ぐ高須氏は非常識だと指摘したうえ、ほんとうに訴訟を提起するなら堂々と受けて立つと宣言していた。

 このあと、さらに有田氏はマスコミ批判を展開した。高須クリニックが派手な宣伝をしてマスコミに莫大な広告費用を払っているスポンサーの立場であるから、これで沈黙をしているマスコミの態度は悪いというわけだ。
 これはごもっともだ。
 しかし、有田議員は自分が高須医師に提訴予告されたら、スポンサーを批判しないマスコミを問題にするが、昔から美容外科の被害者は、世論に訴えたくてもスポンサーを気にするマスコミから取り上げてもらえないから、各政党の議員らに陳情して広告規制など対策を訴えてきたが、票にならないとか世間の関心が薄いとかで、だいたい門前払いだった。

 ただ、いちおう話を聞いてくれる秘書とか地方議員は民主党(民進党)や社民党にいたし、共産党のある議員は機関紙『赤旗』の記者に紹介してくれたので面談できた。
 しかし、その先には進まなかった。いろいろ事情はあるだろうが、そのあと「スポンサーに気兼ねしない『赤旗』を購読して」と党員が言っていると虚しく感じてしまった。
 ところが、美容外科の医師が前に防衛医大の講師だったことから情報公開制度で経歴などを調べたところ、自衛隊から逆に監視のようなことをされ、この問題で国会も騒ぐと、その件は『赤旗』と『社会新報』も、向こうから記者が来て写真入りで記事を掲載してくれた。
 そして、他の被害者たちから「あなたはマスコミに取り上げてもらえていいですね」とか「政治的に利用させていいんですか」などと言われてしまう。

  こういうことについて、有田議員はどう考えているのだろうか。
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by ruhiginoue | 2017-09-06 20:54 | 政治 | Comments(0)
 あの、とっくに遅い「Jアラート」が鳴った朝は北海道にいた。
 そのあと役所の広報が拡声器で、何か変なものが落ちていたら近寄らずに警察か消防に連絡するようにと喚いた。
 つまり、ミサイル開発の発射実験が失敗して破片などが落下したら、有害物質であることもありうるから触っても近寄っても危ないということだ。

 この点で変なのが、自民党の竹下亘総務会長の発言であった。
 今月4日、北朝鮮の弾道ミサイル発射実験で島根県などの上空を通過するとしても、「島根に落ちても何の意味もない」と発言した。
 この発言は問題ではないかと指摘され、記者団から撤回するかどうか問われたら「どこが不適切ですか。教えていただければ、考えさせて頂きますが」と言った。

 では、どこが問題か教えてあげよう。
 同会長は、首相官邸で記者団に「離島だろうと島根だろうと、落ちれば日本国の安定に極めて重大な事態。その上で戦略的に考えた場合、北朝鮮が島根を狙っていることはないという思いを話した」と釈明した。
 しかし、爆弾なら上から投下した場合に「落ちる」という表現をするが、ミサイルなら打ち込むものだから、落ちるは失敗した場合だ。それなら落下場所がどこだって危険がある。
 その意味で言ったと釈明しているのだから「島根に落ちても」というのは表現として不適切だ。
 また、米軍基地や人口密集地と違い「戦略的に」「島根を狙っていることはない」とも言っているので、それについて「意味がない」と言うなら、「島根に落ちても」ではなく、「島根を攻撃する」とか「狙う」とかしても「意味がない」と言うべきだ。
 つまり、失敗したら「どこに落ちても重大な事態」だが、標的として狙うなら「島根を攻撃する意味はない」と言うべきだった。

 なのに、なんで間違った言葉づかいをするのだろうか。
 この不適切な表現のために、発射実験の失敗でミサイルが失速し墜落したり空中で爆発した破片が落下したりの事態になっても、どうせ島根は過疎っているから心配や対策をする意味がない、ということになってしまう。
 こうなると、集中豪雨による水害が名古屋ではなく安城や岡崎だったから良かったという自民党総裁選での麻生発言や、震災が関東ではなく東北で良かったという今村復興相の発言という前例と同じ意味になってしまう。
 
 なのに、いったいどうしてしまったのだろうか。やはり自民党の政治家たちの中に、内心では田舎を軽く見る感情があるのではないか。そう疑われても仕方ないだろう。
 



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by ruhiginoue | 2017-09-05 19:17 | 政治 | Comments(5)
 民進党の代表選挙に立候補した枝野幸男もと官房長官とは、2001年にテレビで「共演」していた。と言っても別に撮影した録画が同じ報道の中で合わさっただけだが、しかし、この時の民主党(当時)枝野議員の国会での発言には、他の野党議員たちよりはるかに好感をもった。

 なぜなら、自衛隊に情報公開請求した市民を監視するようにしていた問題で、共産党や社民党の議員らは「戦前に逆戻り」などの表現で自衛隊を批判しており、これでは紋切り型と言わざるを得なかったが、それとは違っていたからだ。

 「情報公開制度は開示して問題がないと判断した行政文書だけが対象であるのに、そこへ外国の諜報機関などが正面から来るという非現実的な仮定をしたうえで開き直る発言が自民党内から出ていると報じられている。完全に報道されたままの発言であるかは未確認だが、このような報道が各マスコミからされるに相当の発言があり、誤った認識を持つ議員、あるいは誤解を招く発言、どちらにしても問題であるから、小泉総理(当時)は総理大臣としても与党の総裁としても、リーダーシップを発揮するべきではないか」

 このように。枝野議員は国会の質問で総理大臣を問い詰め、たたみかけていた。洗練された議論の技巧である。知り合いの社民党の地方議員は、枝野氏は右派だからと否定的だったが、そういうことに囚われず議題を純粋に追及していく姿勢は説得力があり、手法も知的である。
 ところが、こういう発想をする人が少ない。それが日本の抱える根源的な問題である。  

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 防衛医大の訴訟が終わった直後のことであった。詳しくは拙書『防衛医大の場合は…』で説明してあるから省略。
 画像は動画サイトからのスクリーンショット。この後、枝野氏は官房長官になって震災のさいに活躍、中谷氏と柳沢氏は集団的自衛権で対立、井上は映画より医療の話を書くほうが増えた、ということである。
 

 



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by ruhiginoue | 2017-09-02 20:56 | 政治 | Comments(4)

羽田孜もと総理の死去

 羽田孜もと総理大臣が死去したそうだ。80歳代前半で老衰とはちょっと早い気がするが、特に病気が見当たらなかったのだろう。

 この人は総理大臣として非常に短い間だけ勤めたけれど、これについてテレビで山瀬まみが面白いことを言っていた。

 よくテレビには「つなぎの番組」というのがあって、それは何かの事情で打ち切りになってしまった番組の後、次の番組の用意ができるまで放送するものだから、好評であろうとなかろうと関係なく次の番組が用意できたら終了すると最初から決まっている。
 そうした番組を「よく私もやったけど」と彼女は言っていた。
 そして、「つなぎの番組」と同じような内閣を羽田氏はやらされてしまって、それでも真面目にやっていたから、とても気の毒だったと言っていた。

 たしかに「つなぎの内閣」だった感じがする。
 その当時、新党の結成式典でオペラに日本語の歌詞を無理矢理当てはめて不自然なアリアみたいなのを自ら歌っていたけど、オペラファンだったらしい。

 しかし、こういうことが昔から日本は下手だね。北朝鮮がよっぽどうまいよ。
 


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昨日の夕暮れ。

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by ruhiginoue | 2017-08-30 17:35 | 政治 | Comments(0)
 海外の紛争地帯に行かされる自衛官らの人権を守ろうと運動していた人たちがいた。政治の犠牲にされるとかアメリカに利用され命が危ないとか言って。
 それをうち消そうとするように、喜んで行くと言う自衛官たちをテレビが執拗に流していたものだった。

 もちろん、都合が悪い部分を隠したり、自衛官に言わせたり、ということを一切やってないと言うのは無理があるし、現実に、イラクで負傷した自衛官が、原因は米軍だったので被害を隠ぺいさせられた、など大手マスメディアでは報じられず、告発はあったが広く知られていない事実がある。

 しかし、政府を批判するために自衛官の人権などと言っている人たちも、感覚がずれている。
 なぜなら、自衛官として働いていた人たちの話を聞くと、実際に喜んで紛争地帯に行きたがる自衛官や医官は少なくないそうで、それは組織の中で高待遇を受けて昇進する絶好の機会と捉えているからだ。
 やはり組織としても、危険のある業務を進んでこなす人はそうでない人より優遇するのが当たり前であり、手当も高額にする。だから、就職したからには積極的に迎合する。

 そして、個人で政治を変えられないから、抵せず、流されるのでもなく、波に乗ろうとする。
 これは昔からだった。例えば代表的な話とも言えるけど、学費が要らないから防衛大に入った人が、もし戦争になったら真っ先に戦争に行かされると心配されたら、「いや防衛大を出てれば、戦争になっても命令する側になるから、される側よりも安全だ」と言った話がある。

 そして今は、どんな問題があっても海外派遣されることを絶好の機会と捉えるわけである。
そういう発想の人たちがいることを考えなければ運動は失敗する。


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 少し離れて眺める駒ケ岳。もうじき雨の予報。


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by ruhiginoue | 2017-08-28 16:46 | 政治 | Comments(0)