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by ruhiginoue

カテゴリ:政治( 625 )

 千葉県で森田健作こと鈴木知事が三選し、あんな中身の無い芸能人あがり政治家にやらせるなんて「千葉県民はバカか」と言う人たちがいるけど、そうとは言い切れない。

 もちろん、「悪名でも無名には勝る」ということもあるだろう。

 しかし実際に住んでいる千葉県民の知人に聴いたら「たしかに彼は、芸能人が政治家センセイの虚名を求めているだけの知事だが、それだから誰が知事になっても同じの無難なことしかせず、おかげで東京と大阪のように知事が余計な事をして後々まで困ることにならないじゃないか」と言う。

 これについては、石原、橋下、松井、といった人たちの現実と比較すると、千葉県民は見識を発揮したと言えるのではないか。これは皮肉だけではなく実質もそうだろう。


 この森田健作こと鈴木知事は、その時々の都合に合わせて政党を渡り歩くお調子者なので、最後は自民党に落ち着いたが、そうした経歴と芸能人あがりであることから軽く扱われてしまい、この待遇に彼は一時かなり怒っていた。しかし自ら招いたことだ。

 また、自民党とかいう以前に、もともと森田健作は芸能人だった当時から保守派を自認し、政治だけでなく社会的なすべてに対しても古めかしい発想をし、ナチスドイツや平壌マスゲーム式の秩序を好み、学校では校則改正に反対して制服の維持を独り主張し続けたことを誇りにしていた。

 なぜ彼はファシズムとかトータリタリアリズムとかいう全体主義に傾倒し、それでいて危ないという感じがせず、やけに無邪気で政治性が無いのか。
 そもそも森田健作といえば最初はテレビの学園モノで青春スターとして売り出したが、その役どころは真面目な生徒で、スポーツに励む熱血漢だった。そして、このドラマと役柄を語ると、彼はただ役を演じていただけでなく本気で共感していたそうだ。
 しかも、そうではない不良っぽい生徒をカッコよく描いているドラマは許せないと言っていた。そういうことだった。

 ただ、誰がどう見ても、青春ドラマで森田健作より、そのライバルの不良っぽい志垣太郎の方が絶対にカッコよかったのだから、僻んでもしょうがない。僻みにつき合わされてはたまらないが、そこは控えめなので三選できたということだろう。

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by ruhiginoue | 2017-03-30 18:15 | 政治 | Comments(3)

愛国詐欺と反権力詐欺

 このところ国会で問題になっていることなど政府とその関係者が肩入れする勢力について「愛国詐欺」という適切な表現により批判されている。
 この一方、逆にというか「反権力詐欺」と呼ぶのが相応しい運動もあり、そのなかで特に醜いのが、かつて極左過激派や暴力学生だった老人の世代であることは、言うまでもないだろう。

 その件で、また「救援連絡センター」の機関紙に寄稿した元爆弾事件刑事被告人の赤軍派が、自ら中心となっている「国賠ネットワーク」という団体について、相変わらずのことを述べている。
 ここで、彼自身も含めて国賠ネットワークは高齢化しているというが、それは故意にそうしてきただけである。彼らと同類の極左過激派老人だけの団体になるようにしてきたのだ。
 
 今号の「救援」でもまた「よど号事件」を美化して取り上げているが、あのハイジャック事件を起こして北朝鮮に亡命した犯人たちが拉致事件に関与したことについては、その身内が被害者の家族に謝罪していた。
 ところが、この事件で日本から逮捕状を出された人たちが、「不当な逮捕状を撤回し、逮捕状を出されたことで被った精神的苦痛の慰謝料を払え」と日本国を訴えた。ハイジャックで亡命し北朝鮮にいるので今ところ逮捕さることはないし、日本にいないから日本の裁判所に訴えることは不可能である。

 これを「国賠ネットワーク」の中心となる元赤軍派の爆弾事件刑事被告人であった老人たちが、北朝鮮にいる亡命赤軍派のハイジャック犯たちに代わって、日本で国家賠償請求訴訟を起こしたのだった。
 このとき、国賠訴訟をしていて「国賠ネットワーク」に参加していた「左翼」ではない市民たちは反対した。そもそも国家賠償請求訴訟にそぐわない内容だ。それに政治的パフォーマンスでしかないから、まず共闘できないし、また他の訴訟をしている人たちまで妙な偏見を受けてしまい、権力の側から付け込まれて悪宣伝に利用されるだけだ。
 
 それでも国賠ネットワークの過激派世代老人たちは強行したうえ、「よくそんな裁判を仕掛ける気になるものだ」とか「世間一般からはもちろん進歩的な市民からも共感を得られず逆に反感を持たれるのではないか」とか疑義を呈されると、そんなことは無いと否定し「国賠ネットワークの人たちが支援してくれている」と繰り返した。これが一部メディアにも取り上げられてしまった。
 そして、当然ながら敗訴である。
 
 しかも、実際には支援どころか普通の市民たちからは反対されているうえ、普通の市民たちの国賠に対しては協力しないどころかその被害を嘲笑している。権力犯罪により身障者にされた人を侮辱したり指さし大口あけて笑ったり、それはそれはひどいもので、この様子を直接みたときは、この老人たちは言動と顔つきから完全に脳が狂っていると確信した。これでは同類の老人以外は耐えられなくなって出て行く。
 そんな彼らは自らをこう持ち上げる。
 「我々は反体制活動をして逮捕されたことがあるんだ。お前たちと違ってエライんだ」

 まさに、右派の「愛国詐欺」の一方にある左派の「反体制詐欺」だ。左派の方は老人限定だからもうじき死んでくれるが、しかし、この老人世代のせいで左翼ぎらいになる人たちが激増し、そして右派が勢いづき「愛国詐欺」も横行する一因となったのだから。車軸の両輪である。

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by ruhiginoue | 2017-03-25 17:46 | 政治 | Comments(0)
 あの籠池氏の証人喚問に先立ち、自民党の国体幹部が「国家に対して喧嘩を売るってことがどれだけ大変なのか分かってないよ」と発言したと報じられている。

 これと同じようなことを、防衛医大の医療過誤で国家賠償請求訴訟を起こしたときに言われた。
 「国を裁判に訴えるとは天に唾する行為だ」
 これは、警察が民事介入してのことだ。医者の側の弁護士が担当警官を唆した。
 そして警官は「医者からどんな被害を受けたのか聴きたい」と呼び出しておいて、警察署に行ったら「防衛医大を訴えた政治的背景はなんだ」と質問した。
 そんなものは無いと言ったら「とぼけるんじゃねえよアカ野郎、自衛隊に難癖つけるのが目的だろう」と机を叩きながら怒鳴ったのだった。
 そのうえで、何度も「国を裁判に訴えるとは天に唾する行為だ」と。

 これに原告の弁護士が「警察が介入する事件ではないはずだ」と毅然として通告した。
 また、防衛医大の側でも「手術の内容からして裁判沙汰も当然だ」と他の医師たちが指摘し、現職自衛官も「人間がやることなのだから国にも間違いはあり、自衛隊だって例外ではない。被害の救済を求めて裁判を起こすことは国民の正当な権利だ。それに、責任を追及してくれたほうが医官の質向上になり自衛官とその家族と国家のためになる」と喝破した。

 このあたりは拙書『防衛医大の場合はドキュメント医療裁判』で詳しく述べている。これはアマゾンに、まあ綺麗なほうで値段が安い古本もあるので、それでもいいから読んでいただきたい。

 後に、その問題の医師からは非常に有名な芸能人も被害に遭ったので、これを週刊誌がとりあげ、当方にも取材がきて記事になったこと、さらにNHKまでが取り上げたことは先述した通りだ。
 この医療裁判のことは新聞とテレビが取り上げていたが、被告が防衛医大というだけで医師の誰が問題かは追及されなかった。それで医師について知らない人が多く、また問題が起きたということだ。

 とにかく、同じく公的な地位にいても、その防衛医大同僚医師や現職自衛官のような立派な人がいる一方で、唆される警官や自民党国対幹部のように驕った人もいる、というこことだ


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by ruhiginoue | 2017-03-24 17:56 | 政治 | Comments(3)
 ほんとうに自衛隊の任務が大事なら、もっとマシな防衛大臣にしてくれないかと、内心では列席した人みんな思っているのではないか。
 という感じがした防衛大の卒業式だが、その訓示で稲田朋美防衛相は、自衛隊の幹部となる人たちに「栄光あれ」と言ったそうだ。

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 これで思い出したのは、金正日総書記が軍の式典で将校に言ったこと。
 「栄光あれ」(ヨンゴァンイズラ 영광있으라)
 
 調子も似ているので、もしかすると稲田防衛大臣は影響されたのかしら?




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by ruhiginoue | 2017-03-21 14:13 | 政治 | Comments(5)

日本人の大いなる勘違い

 このことは、何度でも念を押しておかなければならないことだ。

 お友達にタダ同然で国民の財産をあげて検察も警察も動かず、マスコミ各社の世論調査でも内閣支持率が大して下がらないのが不可解だとか訳が解らないという人たちがいる。
 また、この森友学園問題だけでなく、普通ならこれ一発だけで政権が吹っ飛ぶという危機に何度も見舞われたのに未だ倒れていないのは、安倍自民党政権が凄いからではなく、この国の社会が、不正や間違いを正すというまともな自浄能力を失ったからだろうと考える人たちがいる。
 これらは、とんでもない勘違いである。

 もともと日本人には不正を憎む心がない。あったけれど失ったというのは、老人がよく「最近の若い者は」というウワゴトを吐くのと同じだ。間違った認識を持ち、昔を美化して懐かしみ、社会問題を後の世代に責任転嫁する。そうすることで、昔はよかったけど今はだめになったと思い込もうとする。

 では、なんで日本人は不正を憎もうとしないのか。それは、不正があればその利益のオコボレにあずかろうとするからだ。日本人には伝統的にタカリ根性があるという指摘は昔からあって、これが日本人の醜いところだと言われてきた。
 このタカリ根性によって、不正を憎むより不正による利益のオコボレにあずかろうとする。これは日本人が歴史的に培ったメンタリティであり、二千年の長きにわたり成立して染みついた伝統的な処世術であり、まさに国体の精華なのだ。

 この認識が、自民党政権は悪いと批判したり怒ったりしている人たちに欠落しているから、その批判や怒りが有効にならないのだ。



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by ruhiginoue | 2017-03-17 19:33 | 政治 | Comments(21)
 このblogに突然アクセスが殺到した部分があり、それは今話題の菅野完氏について触れた話だ。彼は運動がらみの女性に強引に迫り無理矢理チューっとやってしまったと問題にされたが、そういう場合は後から変なことを言われないよう仲間の女性を同伴して会うものなのに、なんでそうしなかったのか。自分は美容外科の問題で女性に相談されて会うときはそうしている、という話をした。
 これに寄せられたコメントは、あの人は人相とか目つきからすると本当だったんでしょう、というものだった。

 しかし、彼のおかげで困ったことになった稲田防衛相は、初の女性総理の候補とまで言われていたけどダメになりそうで、これに最も喜んでいるのは小池都知事で、そうなったら自分の出番だとほくそ笑み、菅野氏にお礼のチューでもしてやりたい気分ではないだうか。

 しかし、稲田防衛相は国会答弁で、なんですぐバレる話をしたのか疑問だと言う人もいる。あのひとは物憶えが悪いか、あるいは都合の悪い話はサッサと忘れるかで、ほんとうに記憶違いしていたのではないか、ということだ。
 それにしても稲田防衛相は、あのとき質問されて、否定したら何か証拠を出して突っ込んでくるのではないかと警戒すべきで、だから、時間が経っているから細かいことは確認しないとよくわからないというように応じるものなのに、真正面から否定してしまったからダメなのだ。

 あの質問をした小川もと法相は、前に裁判官と検察官と弁護士をやっていた。法廷戦術では、後から「記憶違いであって虚偽ではない」と言い逃れされないように予め伏線を張り釘を刺しておき、実際には記憶違いである場合でさえそうでないように断言させてしまうのが上手い尋問である。
 そして、重ねて否定する稲田防衛相に対し、小川議員は裁判書面を取り出し、これに名前が載っていると言って突っ込んだ。小川議員は、入手したばかりで配っていないと言っていたけど実は奇襲攻撃するため伏せていたのだろう。
 これで後から訂正して謝罪する稲田防衛相は、弁護士のくせにかなりマヌケである。

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by ruhiginoue | 2017-03-16 19:18 | 政治 | Comments(0)
 国有地払い下げ問題が国会で議論されているなかで稲田朋美防衛相は、その学校法人森友学園に弁護士として関わっていたのではないかと国会で質問されると、法律相談を受けたことも訴訟代理人を引き受けたこともないと否定する答弁をした。
 これは民進党の小川敏夫議員が質問に立ったさい、念のためということで何度も確認したところ、答弁に立った稲田防衛相は重ねて否定したということだった。
 しかし続けて小川議員は、訴訟の書面の写しを資料として出し、これには代理人の弁護士が稲田防衛相だったという記載があり、答弁と食い違っていると指摘した。
 
 それでも否定していた稲田防衛相だったが、書面に名が記載されているだけでなく裁判所に出廷した記録まであるという報道がされると、一転して、記憶に基づいて答弁したが忘れていたかもしれないと言い出した。
 このように、裁判の書面に記名はあるけど弁護士に憶えが無いというのは、よく法律事務所が相手方とくに素人に対してコケ脅しで、実際には関わっていない同じ事務所の弁護士を連ねて書くから、それだった可能性があるけれど、それだけでなく出廷までしているとしたら、やはり関わりがあったことになる。

 この書面では、稲田防衛相と一緒に法律事務所を運営していた夫の弁護士と一緒に記名があったそうで、画像がインターネット上にも出ていたから見ることができた。これだけならともかく、裁判に出廷していた記録もあるということで、そうなると意味あいが違ってくるから稲田防衛相は慌てたのだろう。大臣が国会で虚偽答弁したのでは更迭されかねないからだ。
 そこで、あくまで忘れていたことにしたのだろう。それなら嘘ではないからだ。最近また国会で「記憶にございません」という答弁があるから七十年代のロッキード事件の当時を思い出して懐かしいという人たちがいる。テレビでドリフターズをはじめお笑いでさんざんネタにしていたし、小学生も先生に叱られてよく言っていた大流行語だったから、昔からあったロッテのお菓子のおまけシールにも「記憶にございません」があったものだ。

 ただ、この件とは全く別に、もっと昔、知り合いの弁護士が言っていた。法律相談だけなら、次々と受けたら忘れることもあるが、受任して代理人になったら、どんなに数が多く、終わってから時間が経過しても、細かい部分はともかく、ひき受けたこと自体はいちおう憶えているそうだ。
 今回、質問に立った小川敏夫議員は裁判官と検察官と弁護士の経験があるので法務大臣も務めていて、稲田防衛相は弁護士だった。つまりどちらも法曹の人であった。  
 これより少し前に、元検察官の山野志桜里議員らの質問に対して、経済官僚だった金田勝年法務大臣がお粗末な答弁をしていたことについて、あの白パン判事が、これだから素人はダメだとtweetしていたが、では稲田防衛相のお粗末答弁は何なんだろうか。

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by ruhiginoue | 2017-03-14 16:22 | 政治 | Comments(5)
 千葉県知事選挙に、森田健作こと鈴木知事が再々選を目指して立候補するそうだ。
 千葉県の森田健作こと鈴木知事は、もともと色々な政党を渡り歩く国会議員だったが、その後は自民党にいながら無党派と嘘をついて千葉の知事になってしまい問題となった。
 しかし個人的に党員ではあるが「公認候補」ではなかったので違法ではないとされた。これは、公認候補であれば党の政策に拘束されるし、有権者も判断の主要な基準とするが、そうではないから法的には問題ではない、ということだ。

 では、道義的とか政策的とかいうことではどうか。森田こと鈴木知事は、議員ではなく知事の場合は特定党派に偏ってはいけないから無党派を標榜したと言っていたが、そうすると当選してからこの公約を守ったかどうかが問題になる。
 それについて、特定党派に偏らないという公約は果たした。これといって何もしないので特定党派に偏らないのだ。やったように見えることは、もともと知事が誰であっても行われたことで、そこに芸人あがり政治家がよくやるように顔を出しているだけ。

 もともと、政治家のセンセイという虚名を欲しがる成り上がり志向の芸能人でしかない森田健作こと鈴木知事だから、それらしく体裁だけ整えてこれという特徴のある仕事をしてないと同時に余計なこともしないので、とくに努力したわけではないが特定党派に偏らないという公約だけは実行したのだ。
 それで、千葉県民としては「まあいいじゃないか」ということで再選もした。そんな感じだと千葉県民の知人に聞いた。

 また、千葉に限らず、知事が頑張ったから良くなるということは無いということも言われている。そうなると、石原とか橋下のように余計なことをしてしてくれないほうが良いということになる。
 もちろん千葉にも特有の問題があり、例えば医療の劣悪さは千葉県と群馬県か双璧だといわれていて、だから千葉に越した大橋巨泉氏は辛い死を迎えたということも言える。しかし、これを知事が頑張ったところで改善できるかというと、そうでもないだろう。
 この千葉の医療については、過去にここで以下のように述べているとおりである。




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by ruhiginoue | 2017-03-13 17:33 | 政治 | Comments(5)
 稲田朋美防衛大臣を即刻罷免すべきであるという指摘が出ている。
 これは、国会で稲田防衛大臣が教育勅語を肯定したためだ。
 ここで肝要なことは「国会で」と「大臣が」の部分だ。国会では、すでに衆参両院で、教育勅語は封建主義で全体主義であるから新しい時代にそぐわないとして排除すると全会一致で決議されている。
 つまり、教育勅語の内容について何をどう考えて発言しようと一般人なら勝手だが、国会で大臣が勝手にしてはいけない、ということだ。

 だいたい、大臣として国会で発言するなら、その仕事としてのことだから、個人的な話をするものではない。
 だから任命した総理大臣は、個人の勝手な発言をした大臣を罷免しないといけないということだが、その総理大臣からして、妻のことを言われて不愉快とか個人的感情を言っている。関係のないことで妻のことを出されたのならともかく、その妻のやっていたことが問題になっているのだし、そもそも個人の感情なんて関係なく、大臣としての立場から答弁しないといけないことだ。
 それがわかっていない総理大臣に任命された防衛大臣というわけだから、こんなことになっているのだろう。

 余談だが、教育勅語の内容で批判されることが多い「有事のさいは国のために命を捨てよ、これは天皇の命令だ」という意味の部分だが、その内容ではなく文法で、「一旦緩急あれば」という始まりの「あれば」は「あらば」ではないかと、あの大宅壮一は小学生の時に優等生だったので授業中に指摘したところ「天皇陛下の間違いを指摘するとは不敬」と教師に殴られたそうだ。
 それで彼は天皇が嫌いになったらしい。戦後は転向して「無思想」と言いだしたが。
 
 そもそも、「教育勅語」は「朕」から始まり「御名御璽」で終わるが、これは勝手に天皇に成りすましての作文であることは常識だ。明治神宮で配っているパンフを本気で信じている人はいないだろう。

 矢作俊彦+大友克洋『気分はもう戦争』に、こんな場面があった。中国に行って、時代に取り残された山賊の老人から日本人である証明に教育勅語を暗唱しろと言われる。
 これで、この国士舘高校中退は困ってしまう。
 
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 かつて大友克洋のマンガの真似をして自称右翼に言ったことがある。明治神宮のパンフで憶えてしまったから先に暗唱してみせて「さあ、あなたの番ですよ」と言ったら退散しやがった。
 あんなこと言ってるが、稲田防衛大臣は果たして教育勅語を暗唱できるだろうか。とにかく、同大臣の場合「手元に白紙の領収書が260枚」は「あれば」のほうだろう。




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by ruhiginoue | 2017-03-10 18:22 | 政治 | Comments(6)
 オーストラリアのアボリジニ族の狩猟道具から玩具のブーメランが生まれたが、これはよく誤解されていて、標的に命中したうえ戻って来るという都合が良すぎる武器として活劇に描かれることがあるけれど、そんなことはあり得えない。ほんとうは回転することで弧を描き戻って来るから反復して投げることで鳥などの獲物を追い込むためのものだ。

 どうであれ、ブーメランとは戻って来るものである。そこから喩えとして例えばフランス映画『ブーメランのように』(1976年、原題『COMME UN BOOMERANG』)という題名の作品がある。これはアランドロン扮する元やくざ者の主人公が、今では実業家として成功しているけれど、その地位も財産もなげうって、逮捕された息子を警察から奪還する決意をし、かつての侠気を取り戻すという話である。
 また、西城秀樹のヒット曲『ブーメランストリート』も、「♪ブーメラン」と繰り返した後に「きっとあなたは戻って来るだろう」と唄う。

 ところが、誰が最初に勘違いしたのか、他人を批判した内容が自らにも当てはまるという意味で「ブーメラン」と言っている人たちがいる。もちろんいわゆるネットスラングであり、使っているのは程度の低い「ネトウヨ」ばかりである。
 ところが、これを産経新聞はサイトの見出しに使用していて、しかもネトウヨと同じように政府に媚びて「民進党の批判はブーメラン」と記載してしまう。これは、喩えとして不適切であるうえ、内容が記事にも論説にもなっていない。ただの提灯持ち、それもヘタクソなものだ。
 これが、よく2ちゃんねる掲示板など各地に丸写しされていて、ネトウヨが受け売りしているというより産経新聞の関係者が受け売りされているようにみせる自作自演をしているような、実に情けない状態である。

 これだけなら、一部の愚か者のやっていることですむが、総理大臣がよく口にするから日本は末期的だ。「ブーメラン」という間違った喩えのネットスラングを使用するだけで充分みっともないが、しかも「天に向かってブーメランを投げているようなもの」と身振りまで交えて国会で言っていた。この人は「天に唾はく」というよくある喩えを知らないのだろうか。
 これだから「云云」を「伝伝」と読み違えたりもするのだろうし、上に投げれば何でも落ちてくるが横に投げて戻って来ることに意味があるブーメランを、この人は知らないのかもしれない。
 
 こうしたお粗末は情けないが、それよりも、自分の不祥事を問題にされたら他人のことを言い出すというのが醜い。こういうことは小さい子供が大人に叱られたときにやることだ。これだから「還暦幼児」と言われるのだろう。
 

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by ruhiginoue | 2017-02-28 16:56 | 政治 | Comments(0)