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by ruhiginoue

カテゴリ:政治( 603 )

 都知事選挙にからみ、反石原票を分散させるという大学教授の共産党批判を掲載した「週刊金曜日」に対し、されたほうの共産党は反論している。
 もともと、他の選挙でも、共産党が独自候補を立てるために、反自民票が割れてしまい、結果として自民を利しているという批判は前からあった。
 しかし、これまで共産党は他党派との連携を模索してきた。ところが、反自民というが喧嘩して出てきただけで中身は同じの輩が多い党派から拒絶されたのはもちろん、敵より同族を批判することに悦楽する旧社会党に近い左派からも、「共産党は願い下げ」と罵声を浴びせられた。こうして仲間はずれにされた意地で、共産党は独自候補を立て一定の得票をして見せることで面子を保つしかないように追い込まれてきたのが実態である。
 そんな惨めな状態を打開できない共産党の覇気のなさも、もちろん問題だが、その一方で共産党は、国政では二大政党プロパガンダに追い詰められているものの、地方議会では存在感を示してもいる。そんな政党に対して、始めから提案しておくべきものを、すでに決定して発表してしまい引っ込みがつかなくなっているところへ文句を言ってもしょうがないだろう。
 それに、共産党が獲得できそうな票数が、石原と浅野の争いに影響しそうなのかどうか、具体的な数字が予想できないのだから、週刊金曜日が掲載した意見は無意味だろう。
 
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by ruhiginoue | 2007-03-22 21:48 | 政治 | Comments(0)
 都知事選挙に立候補するか否かで話題となったタレント弁護士の丸山氏が言ったことだが、「都知事選の候補予定者は、政党の看板を降ろしながら中身は政党頼りで、おかしいと思った。」とは、誰でも感じている。
 もともと石原都知事も、反自民・公明で当選したはずだが、その後は言うまでもない。元宮城県知事の浅野教授が、立候補するかどうか明言を避けることで注目を集めたのは、石原方式の模倣であり、民主党の推薦は受けないとしながら、一方で民主党は応援すると公言し、選挙が近づくと急に石原批判をはじめた。それまでは賛成ばかりだったのに。これを共産党に指摘されるわ、都知事自身からも怒りを向けらるわで、情けない限りの民主党である。
 これに対して、正直に政党を全面に出しているのが共産党だが、その候補の元足立区長吉田歯科医師はどうかといえば、組織票ブラス他候補への批判票だけになりそうなので、見込みが薄い。それどころか、反石原票を食ってしまうと「よりマシ論者」たちに非難されてしまい、まるで日本版ラルフ・ネーダーである。
 しかし、石原都知事の都政私物化など腐敗の数々を暴いたのは共産党であり、週刊誌が「慎太郎は赤旗に白旗か」と見出しするほど追い詰めたのだから、自らが取って代わるようでなければ政党失格であるのに、この勢いの無さはなぜか。
 共産党は、マスコミが偏向していて騒いでくれないと責任転嫁しているが、それは瑣末なことである。石原告発は面白かったからマスコミが受け売りしたが、立てた候補者は面白くなかったから取り上げない。それだけのことだ。
 共産党より大きい政党たちですら、自力では当選の自信がなく、無党派市民にすり寄りたくて政党色隠しをしているのだから、まして共産党だけではどんなに頑張っても無理である。
 では東京都狛江市はどうだ。狛江は共産党が、自民・公明・民主・生ネ・連合を破った。これを共産党は無邪気にはしゃいでいる。赤旗は満足な分析をせず狛江に続けと叫び、他の地方では議員たちが「快挙」とおめでたいことを言っている。
 しかし共産党だけで勝てるなら、都知事だってなんだって、みんな共産党のはずだ。狛江市は長年にわたる保守政治の中で腐敗が進み、ついに前市長がバカラ賭博で借金夜逃げという前代未聞の不祥事が起きた。 東京の中で目立たない日本で三番目に小さな市が一躍全国に知れ渡った。市民が怒り、保守派もあえて共産党候補に投票した。しかし、それだけなら一期だけで終わっている。ところが3期12年続いている。それも、他党派の包囲網のなかでマスコミも含めた敵から集中砲火を浴びながら。
 それはなぜか。共産党を市民が説得して成立した政権だったからである。狛江市議会の共産党議員団幹事長だった矢野裕氏を、議員辞職させて市長選挙に立候補させることに、共産党本部は反対した。リスクが高すぎるから当然だ。しかし市民団体が、二桁の候補者から矢野氏を選んだという事実は無視できなかった。そして市民団体と矢野氏は徹底的に細かく政策を擦り合わせて合意すると、共産党を説得した。最初は断念を迫った共産党も、政策合意の緻密さを知ると反対を撤回して支持と支援を決めた。社民党の保坂展人議員も、隣の世田谷から応援に来た。排他的な共産党選挙としては異例である。だから、矢野市長を押した勢力は広範だが大同団結でも野合でもなかった。それが強みであった。
 こうした経緯で誕生した市長なので、政策も党派色は押し出さず是々非々を貫き、特色は福祉と文化と財政再建に反映させる。市民集会に出席したときでも、たとえば狛江市は「岸辺のアルバム」のモデルだが、臨する多摩川の氾濫など災害のとき、自衛隊の出動を要請するかどうかまでも、市長は直接対話している。
 このようにして、反共攻撃は結果として反市民となる構図を作りあげることに成功した。だから矢野市政は持ちこたえられたのだ。不信任攻撃にも曝されたが、これを何度も乗り切った。このとき矢野市長は白髪が一気に増え、これを見た市民が心配して応援のため市議会傍聴に駆けつけたのである。これを足立区は出来なかったのだ。
 つまり、理想の選挙を既に実現した共産党が他所ではできておらず、しかも、他の党派が、試みてはいるができていないのに対して、共産党が試みることすらやっていないのである。滑稽である。それが、今回の都知事選挙にあらわれている。
 
 
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by ruhiginoue | 2007-03-13 01:05 | 政治 | Comments(1)
 「アフリカ人を拉致して奴隷にしたのは、奴隷商人たちが行ったことであり、アメリカは、あくまで売っているのを買っただけである」
 この主張は、最近こそ公然とは言えないようだが、人種問題で揉めに揉め、かのキング牧師やマルコムXが活躍し、暗殺された時代と、それからしばらく後までは、アメリカでかなり強い調子で叫ばれていた。
 同時に、奴隷を使用していたのは一部のアメリカ人にすぎないとも言われた。南北戦争で奴隷解放が一つの大義とされたのは、奴隷に依存する南部を批判するための口実であったわけだし、その南部でさえも、奴隷を使用して莫大な利益を上げているのは一部の富農たちであった。
 このことは、その時代を背景に、黒人奴隷の誇り高い血統を描いた感動の大河ドラマ「ルーツ」にも描かれた。「ルーツ」は、「マルコムX自伝」で知られるアレックス・ヘイリーの同名著書が原作であるが、テレビドラマ化に当たっては、原作には出てこない白人貧農が、ちょうどスタインベックの「怒りの葡萄」のように登場する。
 つまり政治的な理由から、「ルーツ」をテレビ化するためには、黒人奴隷はアメリカぐるみの犯罪ではないというエクスキューズを挿入せざるを得なかったのである。
 だからアメリカは日本を非難する資格があるか、というのではない。今ちょうど日本内部で議論されていることは、アメリカとしてはすでに経験済みのことであり、その上で日本に話を持ってきたのである。このことを日本はもっと考慮して対応すべきである。

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by ruhiginoue | 2007-03-11 00:24 | 政治 | Comments(3)