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by ruhiginoue

カテゴリ:社会( 920 )

成人式と兵役

 毎年、マスコミや老人たちが「荒れる成人式」を楽しみにしている。今年はどんなふうに暴れたりするのかと面白がっているくせに、「これでは日本の未来が心配だ」などと心にもないことを言うわけだ。

 もうひとつ、成人式というと昔のように兵役をするべきだと言うオッサンがいつの時代にも一定いるものだ。そうやって鍛えろとか躾けろとか、偉そうに説く。
 これを中学の学年主任の右曲がりの年配教師(当人は若いつもりらしい)が授業中に抜かした。
 これに対して反対する生徒もいたが、それを待ってましたと言わんばかりに、その教師はボルテージを上げた。言葉と語気だけで中身は同じだが。

 だから、賛成だと言った。反対しそうだと思われていたようで、怪訝そうにされた。それで説明した。徴兵があれば、みんなで決起してリビアのカダフィ大佐みたいに体制を転覆させられるじゃないか。そしたら、その教師は黙ってしまった。

 ところで、リビアでもイラクでも今のシリアでも、大手マスコミは欧米のプロバガンダを受け売りしているが、この批判に対して当の大手マスコミ記者らが反発している。
 しかし、いつも記者クラブから垂れ流される「情報」を「報道」と称し受け売りすることに慣れ切った記者たちが、戦争の時だけ命がけで情報操作に抗するなんて奇跡が起きるものか。

 ということで、大人になるためには教師にもマスコミにも騙されないようになる訓練を早くからしておくことだ。 
 
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by ruhiginoue | 2017-01-09 12:53 | 社会 | Comments(4)
 TOKYO MX『ニュース女子』という番組は、女性のタレントたちを相手に「識者」ふうのおっさんたちがネトウヨとまったく同じヘイトやデマの説教をしており、沖縄の問題など現場を知っている者にとっては見るに耐えないひどい内容で、BPOに訴えると言う人たちもいるほどだ。
 この番組を制作したのは悪名高い『そこまで言って委員会』と同じだから、こうなって当然だという指摘もあるけど、スポンサーが美容液のDHCということで、この会社がこのところウヨ番組の提供をしていることから、不買運動を呼び掛けている人たちがいる。
 もっとも、この商品は派手な宣伝とともに無料サンプルがあると謳っていて、これを工夫して何度も手に入れさえすればいいとか、そうして手に入れたものをネットで安く売る商売をしている人たちもいるから正規に買うのはバカとか、そんなことも言われている。

 昔から、このての女性むけプロパガンダの番組はあった。有暇マダムの無知につけこむ世相講談師と皮肉られた元週刊ポスト記者・竹村健一の「奥さん、朝日新聞なんかには書いてないから知らんやろけどね」とか、『レディス4』で男性司会者が「週刊新潮や週刊文春に書いてあるとおり中国の日本軍は侵略者どころか地元の人たちにとても好評だったんですよ」と言うと女性たちが「ふーん知らなかったわあ」と大袈裟に言うなど、テレビのウヨ番組は女性に上から目線というのが相場だった。

 それに、もともと美容は広告がものをいう業界だからプロパガンダが入り込みやすい。あの高須クリニック院長の一連の言動と同じ構造である。ただ、今は昔と違って批判がネットで拡散と連帯するようになった。その点では昔のテレビが一方的の時代よりも良くなったと言える。

 それに、企業が商売のうえでポリシーを持つことも結構なことだ。だから『通販生活』誌が「原発まっぴら戦争まっぴらが左翼なら、左翼で結構です。良い商品が欲しいだけで政治の話は嫌なら、申し訳ありません。今迄ご購入ありがとうございました」と言ったわけだ。
 これとDHCも同じだ。もう買わなければいい。もともとサンプルで済ませられる商品だし、他に良い商品はいくらでもある。

 ただし、雑誌と違って公共の電波でやるなら「何を言おうと勝手」とはいかない。購買とは別に内容を問題にしていかなければならない。



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by ruhiginoue | 2017-01-07 12:21 | 社会 | Comments(2)
 給付型の奨学金制度が話題になっているが、これは奨学金の名を騙る高利貸しが大手を振ってきたことが問題になったからだ。

 しかし、私立大学と違って国立大学は、このような問題から外れている。私大の学費は大学によって金額が異なり、かなりの差があるけれど、国立大学では学費が一定に決められていて、私大に比較して安いし、出身家庭の経済状況によって減免の制度がある。
 そして、ここで問題となっているのは、制度が解りにくくて利用しにくいということだ。このため、制度の改善が必要だが、その前にまず、利用すれば有効な人たちに周知させるべきだと提言をする人たちがいる。

 ただ、それをやっても受益者は多くないだろう。そもそも、大学で学びたいけれど学費がないという人は、まず国立大学の入学試験に受かることができないからだ。大昔と違って、入試の競争に勝てる人は親に金がある人で、そうでない人は例外的だ。

 また、その例外的な人について、身内の一人が言っていたのだが、その身内は東京大学の学生だったとき、よく寮の人たちと交流があり、ここには地方から出て来てうちがかなり貧しいという人までけっこういたけど、そんな人たちは、親が貧乏ではあるが意識が高い人だった。学者肌とか芸術家肌で売れないから貧乏というような人が目立つ。
 そんな人たちは、平均より所得が低くても学問に対する関心や理解の度合いが高い。だから金が無いなら工夫して成績を上げて進学して、ということを追求して当たり前だった。
 このような人たちは少数派だろう。

 また、親に収入はあるが賭博や愛人で散財するから子供の学費が無いという人は、いちおう収入があるので減免の審査で撥ねられてしまうし、徹底的に収入が無くて生活保護だと、義務教育ではないから進学不可とされてしまう、という実態があり、こちらのほうが深刻な問題ではないだろうか。




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by ruhiginoue | 2017-01-05 17:53 | 社会 | Comments(0)
 上西小百合議員が、家庭の経済的事情により進学できない人がいることについて、何も問題がないという趣旨の話をSNSで発信したために「炎上」した。
 そして上西議員の見識を批判する人たちが後を絶たない。

 たしかに、このような発想でいては、社会の不平等というだけでなく、国の発展にも悪影響するだろうから、強く批判の声が巻き起こること自体は当然と言える。

 しかし、上西小百合議員は、親にお金があったから進学できたし、かなりの貯金があったから選挙資金に使えて政治家になれたと率直に話している。こういう発言も貴重だろう。意見がどうか以前にまず現実を正しく認識して率直に述べていることは評価してもよいだろう。
 少なくとも、ほんとはお金のおかげなのに、なにか努力したみたいに言う人よりは、よっぽどいいんじゃないのか。

 そして、上西小百合議員のように自分は親が裕福だったから大学に進学できたし政治家になれたと正直に言う人と、片山さつき議員のように家庭が恵まれていたのに自分は努力したから東大さらに大蔵省に入ったと言うのと、どっちがタチ悪いのだろうか。

 この問題は政治家だけではなく、マスコミにも言える。社会の構造にある現実を観ないふりしたり認識できなかったりすると、それが政治家なら政策に反映するし、マスコミなら報道と論調に反映するので、どちらも社会に悪影響であり、社会が良くなることに貢献しない。
 このことでは片山さつき議員と同じなのが朝日新聞であった。家庭の経済格差は昔から教育にも影響してきたと言われていて常識のはずだが、それでも本人の努力次第だと強弁し、貧困で進学できないなんていうのは甘えだと昔から主張してきた。

 これについて詳しいことは拙書『朝日新聞の逆襲』で述べているが、政治家でも官僚でも医師でも大手メディア勤務でも、絶対に現実を直視しない。この異様に頑なな態度に比べたら、上西小百合議員の発言は率直に現実を認めているだけはるかにマシである。



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by ruhiginoue | 2016-12-30 12:00 | 社会 | Comments(0)
 貧困問題を真摯に告発している人が、いわゆる左翼やリベラルの人たちに対して、貧困を政治に利用するなと発言したため相当の反響があったようだ。貧困をなくすことが肝要なのに、政治を批判するために貧困の存在をネタにしているという話だったが、これに対し、政治を批判しないでどうやって貧困を根絶できるのか、非常識もいいいい加減にしろという反論だった。

 このように、左翼やリベラルが貧困問題を政治利用している印象を持つ人がいるのは、社会批判する人に貧困じゃない人が目立つからだろう。他人事なのに騒いでいるから、そう見えてしまうというわけだ。
 しかし、そもそも社会批判する人は、社会の歪みに気づける余裕があるから批判できるのであり、自身が貧困な人は社会に目を向けるゆとりがなく体制に従順だ。

 これは貧困だけでなく他のことでも同じだ。オスプレイ墜落は不時着とか、米兵の暴行で女性に非があるとか、そんなこと言う人は昔からいた。そして、これは権力の側に身を置いている人だけの話ではない。
 ある同級生は、「アメリカを批判したらいけないでしょう。ご機嫌とっておかないと守ってもらえなくなるでしょう」と言い、そう思うのは政治に関心が無いからだと言っていた。政治的な問題を考えた結論ではなく、自分は庶民だから、政治に関心をもつべきではななく、権力に素直に従うということだった。

 この同級生を担任教師は絶賛していた。社会に批判的な人間は最低だと言い、そもそも政治に少しでも関心を持つのが悪いそうだ。なぜなら庶民だからで、庶民はそうやって生きるものなんだということだ。

 また別の教師は、これについて、どうせお前たちはバカなんだと侮辱した。だからムダなことはやめろというわけだ。すると他の同級生は、その御指導に感謝すべきだと言った。平凡こそ幸せだからと。


 これだから、政治利用という勘違い発言も出てくるのだろう。



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by ruhiginoue | 2016-12-18 15:05 | 社会 | Comments(0)
 日本人のマナーが良いというのは日本人が自分で勝手に言ってるだけという指摘がある。
 たしかに、ヨーロッパなどで、よく日本人のマナーの悪さについて聞く。例えば飲食店で、禁煙だと言ってるのに灰皿を持ってこいと怒鳴ったり、せっかちで早くしろと給仕係に言うだけでなく厨房に土足で入って来たり。
 
 あと、電車の「整列乗車」に外国人が驚くということもある。
 これは、マナーの良さを外国人に評価されているのだと日本人が勝手に解釈してるけど、外国メディアの人に聞くと、混雑回避の意義は認めるが、しかし指図され黙って従う様子が不気味だとも言ってる。そして、その多くはサラリーマンで、同じような服装で同じように働いている、と。

 ところで、フランス人は、熱烈な愛国心を持つと同時に、個人尊重主義により権力から愛国を強要されることには反対する人が多いといわれ、実際にそういう言動をよく見る。そんなフランスのテレビが、集団主義の好きな東洋の学校の極端な例として北朝鮮の幼稚園を取材して嫌悪感を露わにした番組を作っていた。
 この番組、北朝鮮を一見するとスターリン主義の体制であるという印象だが、現地に行ってよく観察すると実は東洋的だという結論だった。
 そこで映されていた様子を、北朝鮮としては普通に取材させているのだから普通のことだと思っているわけで、しかし取材しているフランスのテレビ局としては感覚がまるで違うという受け止め方だった。

 例えば、北朝鮮の幼稚園で先生が「平壌は世界で最もすばらしい街です。それは」と問いかけると園児たちが一斉に声を揃えて「金日成主席が住んでいらっしゃるからです」と言う。
 なんじゃこりゃとフランスの取材班は思ったようだが、日本人は違う。これとソックリだからデジャヴを起こす。他でもない日本の塚本幼稚園だ。しかもそれが天皇ならまだわからなくもないが安倍総理を園児が無邪気に称えて安倍総理の奥さんが感動したということだ。

 つまり、マナーが良いとか礼儀正しいということにしているけれど、その実質は一網打尽の支配を受けやすいだけで、上にはペコぺコ下には思いやりがないというわけだ。
 その反映として、貧困な家庭で苦労する女子高生をとりあげたNHKや、保育園に子供を預けられない働く女性の怒りを評価した俵万智らに対するバッシングなどがあるのだろう。




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by ruhiginoue | 2016-12-15 17:40 | 社会 | Comments(3)

 参院TPP特別委で、安倍総理は「私はJAや全農を攻撃しているわけではない。励ましているんだ」 と発言した。これでは、暴力教師の「体罰は愛の鞭」や、育児ノイローゼ母親の「虐待ではなく躾」と同じだと言われている。

 この背景に、日本には批判する文化が育っておらず、黙って耐えることを美徳とする奴隷根性が身についている、ということがある。それで、結婚した途端に婚約中とは一変して暴君と化して平気でいる人がいるのだろう。ちょうど安倍総理の「これまでの約束とは異なる新しい判断」というわけだ。


 ところで、暴力亭主のため入院するほどの怪我をした知り合いの女性が、人権擁護委員に相談したら委員は地元の寺の住職で、必死の訴えに対し読経と同じム~ニャ・ム~ニャという口調で「人間には忍耐の精神が最も大切である」などとクドクドと説法されてしまったそうだ。

 こういうことがあるから、日本人のマゾヒズムは仏教の影響ではないかと疑っている。また、大昔から寺請制度とか檀家の制度で権力が一般人を縛る役目を仏教界は果たしてきたこともある。

 今でも地域によってはちょっと田舎に行くと檀家の影響が生き残っていて、これは墓は郊外の霊園じゃダメだとか言ってる人がまだいるためだ。あと無縁仏は全部つぶして駐車場や幼稚園にし、親に呼びかけ住職が市議会議員に立候補とかいうこともある。その住職が、まさにそれだった。


 これについて、坊主だからDVを隠蔽したと言うより、むしろ「人権擁護委員」だからという指摘もある。公的な役職を得るには「アカみたいなこと言わない人」であることが必要だからだ。それに、人権擁護委員をやっている人でも「ここだけの話、こんな所に相談しても無駄」と言っているそうで、こういうことは自分でも直接に知っている話が色々とある。
 また、訴えるにしても、とにかく今の暴力から逃れなければ危険なので一時的に身を隠すいわゆるシェルターを、という意見があるけれど、そうしたら自民党など保守派が「家族制度の崩壊につながる」と反対していた。日本の伝統的な家制度は家族をツールや道具としか思っていない。だから人を粗末にする。これなら自民党の改憲草案があの調子であるのも当然だ。

 ただ、その女性はDVにもいちおう人権擁護委員が対応する建前なので相談していて、これは埼玉県の話で、東京ならそこまでひどいことはないと聞いたから夫に黙って引っ越し、そこで役所や色々な人や団体に相談して解決(離婚など)したそうだ。
 そして「やっぱりダサイタマだ。もう二度と埼玉には住まない」と言っていた。
 
 そうえいえば、港湾バスのストライキについて、「あれは自分も利用するから不便ではあったが、労働者の権利だし、安全の為であるから利用客のためでもある」と言って理解を示す人がいる。
 あの西武線は、例の堤義明が他社のベアに少し上乗せしてやるからと言って労働組合を作らせず、そこで公私混同のやりたい放題だったことは有名だけど、それを沿線の住民たちの多くを占める埼玉県民たちは「ストがないから良いね」と言って何も考えないから、「やっぱりダサイタマ民度が低い」と昔から笑われてきたのだった。

 あの『パタリロ』で知られる魔夜峰央が埼玉を「ディスる」漫画を描いていたが、こういう実態に触れていないのであまり面白くなかった。



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by ruhiginoue | 2016-12-05 18:01 | 社会 | Comments(0)

運転免許自主返納の特典

 過日、高齢者の起こす交通事故について話題にしたが、こうした高齢者の交通事故が相次ぎ死者が出ている事態について政府が対応を協議し、運転免許の自主返納した人の生活の足を確保すべきという指摘があったと報道された。

 これは、かつて国鉄分割民営化など公共交通手段を虐待しながら、同時に、高齢化社会が来るからと消費税を導入しておいて、交通のことは考えてなかったということだ。
 そもそも、国鉄に代表されていた全国規模の組織化された労働者の存在は権力にとって邪魔だったから潰したというだけのことだ。これは言うまでもない常識だが、無関心の人たちが多く、そんな人たちには問題の構造が見えてこない。あの当時は井上ひさしや野坂昭如が熱心に訴えていたが、理解不能人なほうが多かった。そして二人ともすでに故人である。

 今、運転免許の自主返納をしたら、自治体が特典を与えることにしていて、その多くは次のようなものだ。
 
「タクシー代補助」
「廃車費用無料」
「買い物代行サービス」

 この他、「ヤクルト400プレゼント」もある。直接的ではない景品という感じだ。
 すごいのが大阪府であった。
 
「生前遺影写真撮影料・10%割引」
「遺言・相続・成年後見等の相談料無料」
「葬儀・基本コースから5%割引」

 それなら、なかなか引退しない政治家にも適応すべきだったろう。国鉄分割民営化で労働運動つぶしに成功したと自慢する中曾根もと総理とか石原もと都知事とか。





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by ruhiginoue | 2016-11-26 14:19 | 社会 | Comments(3)

 全国の図書館で利用はマイナンバーという話は、思想調査の悪企みが見え見えだと言われている。利用者としては特に便利なことが何もなく、ただでさえ個人情報の不正が指摘されているマイナンバーだから、当然のことだ。

 ところが、この問題を理解できず、なんとなく便利だろうから、なんとなく良いのではないかと思う人たちがいる。その中には普段から図書館などろくに利用していないから、便利になるかどうかもわからないでいて、きっと便利だと言ってしまう人も。


 こういうことは何年か前にもあった。NHKの連続ドラマに、図書館に勤務する男性が知り合いの女性に本を何冊か推薦して、「これまで借りた本の傾向から調べた」と言う場面があり、問題になった。

 これは、図書館の職員として不適切な行為であるし、異性に対してのことだからなおさらだ。さらに、政治的な意図により借りた本から思想の傾向を調査することにもつながる。

 ところが、そういうことをまるで理解できない人たちがいて、なにがどう問題なのかさっぱり意味が解らず「親切にして何が悪いの?」と言うから、あのときすっかり呆れたものだった。


 また、これは前にテレビでも取り上げられていたが、企業が学生の個人情報を調べて採否を決めることは違法なのに、コッソリやっているところがあり、これを興信所とか私立探偵で働いていた人たちの内部告発があって明るみに出た。

 ところが、学生寮に電話でプライバシー侵害の質問があっても、受けた管理人のおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん、らがペラペラしゃべってしまうことがよくあり、問題になってテレビで取り上げられたら、取材に対して「就職に必要なことだから質問されたら答えないといけないと思っていた」と真顔で言っていて、悪気が全然なかった。

 しかも、かかってきた電話の相手が本当に名乗ったとおりなのかも確認していない。これだから「俺、俺だよ」という「振り込め詐欺」にひっかかる人がいるのだろう。


 他にも、落語に出てくるようなお節介の大家さんが入居者に、国勢調査を回収に来たら渡しておいてあげると言って預かり封を破って中を見てしまったり、権力による管理がゆきすぎだと反発してボイコットするという人に「難しいですか。参考に他の人の見ますか?」と親切のつもりで言ったり、ということもあった。


 このように、プライバシーの意味が解っていないとか、公私の区別ができないとか、権力の怖さを知らないとか、そういうことだけでなく、自分のしていることはノゾキ趣味であるという自覚のない人が少なくないのだ。


 ほんとうに困ったことである。




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by ruhiginoue | 2016-11-15 12:57 | 社会 | Comments(4)
 「沖縄には『土人』がいるそうね」と興味深そうに聞くので「あ、僕が沖縄の『土人』です」
 脚本家の上原正三さんが沖縄から東京に来た時のことだそうだ。

 知里真志保教授も、東京の大学に入って北海道から来たと言ったら「北海道にはアイヌがいるそうだが、どんな顔なんだ」と問われ「いるとも、こんな顔だよ」と。

 日本の法律では先住民族のことを「旧土人」としていて、これが差別的表現であるから問題になり改められてから久しいが、そういうことをまるで知らない公務員たちがいる。

 また、他所から来た人たちには「活動家か?」「内地に帰りなさい」などと高江抗議の市民に警官が発言している。外国へ行ったときのマナーの中で、行った先で日本のことを「内地」と言えば今居る所を植民地呼ばわりしていることになるので気を付けなければならない、ということがある。特に韓国ではその歴史から要注意である。つまり警官たちは沖縄を植民地だと言っているのだ。
 
 それに、日本の税金を使い日本の領土に外国軍の基地を建設するから日本人全体の問題であり、「内地」の活動家が抗議に参加して当然のことだけれど、そんなこともわからない公務員がいるわけだ。
 もし、わかっていて言ったのなら、必然的に、沖縄は日本の植民地であり、日本はアメリカの植民地であるから、我慢しなければならない、というのが警官たちの意識だということになる。
 ちなみに、一部の権力にへつらうマスコミが、他所から来た人たちが勝手なことをしていて地元が迷惑しているというのは、故意の嘘である。その内容が不自然であるし、特定の人を名指ししなければ名誉毀損にならないという法律についてマスコミ業界では常識だから、このデマ宣伝は悪意による確信犯である。

 また、参院内閣委で鶴保担当相は、沖縄の「土人」発言について「差別とは断定できない」「言論の自由はどなたにもある」と発言した。
 これは差別について何も知らないということだが、そのうえ、そもそも「言論の自由」とは権力によって道理が曲げられないようにするためにあるということを知らないのだ。だから、権力の側にいる者が仲間をかばって言うさいに使ってはいけないということもわかっていない。

 このような非常識は政治家に限らない。学校の教師などにもまるでわかっていない人がよくいるし、人権を守るのが仕事であると法律で規定されている弁護士が差別発言で人権侵害しても、それが原因で懲戒請求されると弁護士会と日弁連は鶴保担当相と全く同じをことを言う。

 つまり、これは一部の公務員個人の問題ではなく日本そのものの反映である。



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by ruhiginoue | 2016-11-14 17:30 | 社会 | Comments(0)