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by ruhiginoue

カテゴリ:社会( 926 )

 貧困問題を真摯に告発している人が、いわゆる左翼やリベラルの人たちに対して、貧困を政治に利用するなと発言したため相当の反響があったようだ。貧困をなくすことが肝要なのに、政治を批判するために貧困の存在をネタにしているという話だったが、これに対し、政治を批判しないでどうやって貧困を根絶できるのか、非常識もいいいい加減にしろという反論だった。

 このように、左翼やリベラルが貧困問題を政治利用している印象を持つ人がいるのは、社会批判する人に貧困じゃない人が目立つからだろう。他人事なのに騒いでいるから、そう見えてしまうというわけだ。
 しかし、そもそも社会批判する人は、社会の歪みに気づける余裕があるから批判できるのであり、自身が貧困な人は社会に目を向けるゆとりがなく体制に従順だ。

 これは貧困だけでなく他のことでも同じだ。オスプレイ墜落は不時着とか、米兵の暴行で女性に非があるとか、そんなこと言う人は昔からいた。そして、これは権力の側に身を置いている人だけの話ではない。
 ある同級生は、「アメリカを批判したらいけないでしょう。ご機嫌とっておかないと守ってもらえなくなるでしょう」と言い、そう思うのは政治に関心が無いからだと言っていた。政治的な問題を考えた結論ではなく、自分は庶民だから、政治に関心をもつべきではななく、権力に素直に従うということだった。

 この同級生を担任教師は絶賛していた。社会に批判的な人間は最低だと言い、そもそも政治に少しでも関心を持つのが悪いそうだ。なぜなら庶民だからで、庶民はそうやって生きるものなんだということだ。

 また別の教師は、これについて、どうせお前たちはバカなんだと侮辱した。だからムダなことはやめろというわけだ。すると他の同級生は、その御指導に感謝すべきだと言った。平凡こそ幸せだからと。


 これだから、政治利用という勘違い発言も出てくるのだろう。



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by ruhiginoue | 2016-12-18 15:05 | 社会 | Comments(0)
 日本人のマナーが良いというのは日本人が自分で勝手に言ってるだけという指摘がある。
 たしかに、ヨーロッパなどで、よく日本人のマナーの悪さについて聞く。例えば飲食店で、禁煙だと言ってるのに灰皿を持ってこいと怒鳴ったり、せっかちで早くしろと給仕係に言うだけでなく厨房に土足で入って来たり。
 
 あと、電車の「整列乗車」に外国人が驚くということもある。
 これは、マナーの良さを外国人に評価されているのだと日本人が勝手に解釈してるけど、外国メディアの人に聞くと、混雑回避の意義は認めるが、しかし指図され黙って従う様子が不気味だとも言ってる。そして、その多くはサラリーマンで、同じような服装で同じように働いている、と。

 ところで、フランス人は、熱烈な愛国心を持つと同時に、個人尊重主義により権力から愛国を強要されることには反対する人が多いといわれ、実際にそういう言動をよく見る。そんなフランスのテレビが、集団主義の好きな東洋の学校の極端な例として北朝鮮の幼稚園を取材して嫌悪感を露わにした番組を作っていた。
 この番組、北朝鮮を一見するとスターリン主義の体制であるという印象だが、現地に行ってよく観察すると実は東洋的だという結論だった。
 そこで映されていた様子を、北朝鮮としては普通に取材させているのだから普通のことだと思っているわけで、しかし取材しているフランスのテレビ局としては感覚がまるで違うという受け止め方だった。

 例えば、北朝鮮の幼稚園で先生が「平壌は世界で最もすばらしい街です。それは」と問いかけると園児たちが一斉に声を揃えて「金日成主席が住んでいらっしゃるからです」と言う。
 なんじゃこりゃとフランスの取材班は思ったようだが、日本人は違う。これとソックリだからデジャヴを起こす。他でもない日本の塚本幼稚園だ。しかもそれが天皇ならまだわからなくもないが安倍総理を園児が無邪気に称えて安倍総理の奥さんが感動したということだ。

 つまり、マナーが良いとか礼儀正しいということにしているけれど、その実質は一網打尽の支配を受けやすいだけで、上にはペコぺコ下には思いやりがないというわけだ。
 その反映として、貧困な家庭で苦労する女子高生をとりあげたNHKや、保育園に子供を預けられない働く女性の怒りを評価した俵万智らに対するバッシングなどがあるのだろう。




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by ruhiginoue | 2016-12-15 17:40 | 社会 | Comments(3)

 参院TPP特別委で、安倍総理は「私はJAや全農を攻撃しているわけではない。励ましているんだ」 と発言した。これでは、暴力教師の「体罰は愛の鞭」や、育児ノイローゼ母親の「虐待ではなく躾」と同じだと言われている。

 この背景に、日本には批判する文化が育っておらず、黙って耐えることを美徳とする奴隷根性が身についている、ということがある。それで、結婚した途端に婚約中とは一変して暴君と化して平気でいる人がいるのだろう。ちょうど安倍総理の「これまでの約束とは異なる新しい判断」というわけだ。


 ところで、暴力亭主のため入院するほどの怪我をした知り合いの女性が、人権擁護委員に相談したら委員は地元の寺の住職で、必死の訴えに対し読経と同じム~ニャ・ム~ニャという口調で「人間には忍耐の精神が最も大切である」などとクドクドと説法されてしまったそうだ。

 こういうことがあるから、日本人のマゾヒズムは仏教の影響ではないかと疑っている。また、大昔から寺請制度とか檀家の制度で権力が一般人を縛る役目を仏教界は果たしてきたこともある。

 今でも地域によってはちょっと田舎に行くと檀家の影響が生き残っていて、これは墓は郊外の霊園じゃダメだとか言ってる人がまだいるためだ。あと無縁仏は全部つぶして駐車場や幼稚園にし、親に呼びかけ住職が市議会議員に立候補とかいうこともある。その住職が、まさにそれだった。


 これについて、坊主だからDVを隠蔽したと言うより、むしろ「人権擁護委員」だからという指摘もある。公的な役職を得るには「アカみたいなこと言わない人」であることが必要だからだ。それに、人権擁護委員をやっている人でも「ここだけの話、こんな所に相談しても無駄」と言っているそうで、こういうことは自分でも直接に知っている話が色々とある。
 また、訴えるにしても、とにかく今の暴力から逃れなければ危険なので一時的に身を隠すいわゆるシェルターを、という意見があるけれど、そうしたら自民党など保守派が「家族制度の崩壊につながる」と反対していた。日本の伝統的な家制度は家族をツールや道具としか思っていない。だから人を粗末にする。これなら自民党の改憲草案があの調子であるのも当然だ。

 ただ、その女性はDVにもいちおう人権擁護委員が対応する建前なので相談していて、これは埼玉県の話で、東京ならそこまでひどいことはないと聞いたから夫に黙って引っ越し、そこで役所や色々な人や団体に相談して解決(離婚など)したそうだ。
 そして「やっぱりダサイタマだ。もう二度と埼玉には住まない」と言っていた。
 
 そうえいえば、港湾バスのストライキについて、「あれは自分も利用するから不便ではあったが、労働者の権利だし、安全の為であるから利用客のためでもある」と言って理解を示す人がいる。
 あの西武線は、例の堤義明が他社のベアに少し上乗せしてやるからと言って労働組合を作らせず、そこで公私混同のやりたい放題だったことは有名だけど、それを沿線の住民たちの多くを占める埼玉県民たちは「ストがないから良いね」と言って何も考えないから、「やっぱりダサイタマ民度が低い」と昔から笑われてきたのだった。

 あの『パタリロ』で知られる魔夜峰央が埼玉を「ディスる」漫画を描いていたが、こういう実態に触れていないのであまり面白くなかった。



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by ruhiginoue | 2016-12-05 18:01 | 社会 | Comments(0)

運転免許自主返納の特典

 過日、高齢者の起こす交通事故について話題にしたが、こうした高齢者の交通事故が相次ぎ死者が出ている事態について政府が対応を協議し、運転免許の自主返納した人の生活の足を確保すべきという指摘があったと報道された。

 これは、かつて国鉄分割民営化など公共交通手段を虐待しながら、同時に、高齢化社会が来るからと消費税を導入しておいて、交通のことは考えてなかったということだ。
 そもそも、国鉄に代表されていた全国規模の組織化された労働者の存在は権力にとって邪魔だったから潰したというだけのことだ。これは言うまでもない常識だが、無関心の人たちが多く、そんな人たちには問題の構造が見えてこない。あの当時は井上ひさしや野坂昭如が熱心に訴えていたが、理解不能人なほうが多かった。そして二人ともすでに故人である。

 今、運転免許の自主返納をしたら、自治体が特典を与えることにしていて、その多くは次のようなものだ。
 
「タクシー代補助」
「廃車費用無料」
「買い物代行サービス」

 この他、「ヤクルト400プレゼント」もある。直接的ではない景品という感じだ。
 すごいのが大阪府であった。
 
「生前遺影写真撮影料・10%割引」
「遺言・相続・成年後見等の相談料無料」
「葬儀・基本コースから5%割引」

 それなら、なかなか引退しない政治家にも適応すべきだったろう。国鉄分割民営化で労働運動つぶしに成功したと自慢する中曾根もと総理とか石原もと都知事とか。





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by ruhiginoue | 2016-11-26 14:19 | 社会 | Comments(3)

 全国の図書館で利用はマイナンバーという話は、思想調査の悪企みが見え見えだと言われている。利用者としては特に便利なことが何もなく、ただでさえ個人情報の不正が指摘されているマイナンバーだから、当然のことだ。

 ところが、この問題を理解できず、なんとなく便利だろうから、なんとなく良いのではないかと思う人たちがいる。その中には普段から図書館などろくに利用していないから、便利になるかどうかもわからないでいて、きっと便利だと言ってしまう人も。


 こういうことは何年か前にもあった。NHKの連続ドラマに、図書館に勤務する男性が知り合いの女性に本を何冊か推薦して、「これまで借りた本の傾向から調べた」と言う場面があり、問題になった。

 これは、図書館の職員として不適切な行為であるし、異性に対してのことだからなおさらだ。さらに、政治的な意図により借りた本から思想の傾向を調査することにもつながる。

 ところが、そういうことをまるで理解できない人たちがいて、なにがどう問題なのかさっぱり意味が解らず「親切にして何が悪いの?」と言うから、あのときすっかり呆れたものだった。


 また、これは前にテレビでも取り上げられていたが、企業が学生の個人情報を調べて採否を決めることは違法なのに、コッソリやっているところがあり、これを興信所とか私立探偵で働いていた人たちの内部告発があって明るみに出た。

 ところが、学生寮に電話でプライバシー侵害の質問があっても、受けた管理人のおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさん、らがペラペラしゃべってしまうことがよくあり、問題になってテレビで取り上げられたら、取材に対して「就職に必要なことだから質問されたら答えないといけないと思っていた」と真顔で言っていて、悪気が全然なかった。

 しかも、かかってきた電話の相手が本当に名乗ったとおりなのかも確認していない。これだから「俺、俺だよ」という「振り込め詐欺」にひっかかる人がいるのだろう。


 他にも、落語に出てくるようなお節介の大家さんが入居者に、国勢調査を回収に来たら渡しておいてあげると言って預かり封を破って中を見てしまったり、権力による管理がゆきすぎだと反発してボイコットするという人に「難しいですか。参考に他の人の見ますか?」と親切のつもりで言ったり、ということもあった。


 このように、プライバシーの意味が解っていないとか、公私の区別ができないとか、権力の怖さを知らないとか、そういうことだけでなく、自分のしていることはノゾキ趣味であるという自覚のない人が少なくないのだ。


 ほんとうに困ったことである。




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by ruhiginoue | 2016-11-15 12:57 | 社会 | Comments(4)
 「沖縄には『土人』がいるそうね」と興味深そうに聞くので「あ、僕が沖縄の『土人』です」
 脚本家の上原正三さんが沖縄から東京に来た時のことだそうだ。

 知里真志保教授も、東京の大学に入って北海道から来たと言ったら「北海道にはアイヌがいるそうだが、どんな顔なんだ」と問われ「いるとも、こんな顔だよ」と。

 日本の法律では先住民族のことを「旧土人」としていて、これが差別的表現であるから問題になり改められてから久しいが、そういうことをまるで知らない公務員たちがいる。

 また、他所から来た人たちには「活動家か?」「内地に帰りなさい」などと高江抗議の市民に警官が発言している。外国へ行ったときのマナーの中で、行った先で日本のことを「内地」と言えば今居る所を植民地呼ばわりしていることになるので気を付けなければならない、ということがある。特に韓国ではその歴史から要注意である。つまり警官たちは沖縄を植民地だと言っているのだ。
 
 それに、日本の税金を使い日本の領土に外国軍の基地を建設するから日本人全体の問題であり、「内地」の活動家が抗議に参加して当然のことだけれど、そんなこともわからない公務員がいるわけだ。
 もし、わかっていて言ったのなら、必然的に、沖縄は日本の植民地であり、日本はアメリカの植民地であるから、我慢しなければならない、というのが警官たちの意識だということになる。
 ちなみに、一部の権力にへつらうマスコミが、他所から来た人たちが勝手なことをしていて地元が迷惑しているというのは、故意の嘘である。その内容が不自然であるし、特定の人を名指ししなければ名誉毀損にならないという法律についてマスコミ業界では常識だから、このデマ宣伝は悪意による確信犯である。

 また、参院内閣委で鶴保担当相は、沖縄の「土人」発言について「差別とは断定できない」「言論の自由はどなたにもある」と発言した。
 これは差別について何も知らないということだが、そのうえ、そもそも「言論の自由」とは権力によって道理が曲げられないようにするためにあるということを知らないのだ。だから、権力の側にいる者が仲間をかばって言うさいに使ってはいけないということもわかっていない。

 このような非常識は政治家に限らない。学校の教師などにもまるでわかっていない人がよくいるし、人権を守るのが仕事であると法律で規定されている弁護士が差別発言で人権侵害しても、それが原因で懲戒請求されると弁護士会と日弁連は鶴保担当相と全く同じをことを言う。

 つまり、これは一部の公務員個人の問題ではなく日本そのものの反映である。



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by ruhiginoue | 2016-11-14 17:30 | 社会 | Comments(0)
 映画『ガメラ』の一作目(1965年、昭和40年)は、北極圏のエスキモー伝説に巨大な亀が出てくるという設定で、これがずっと後になり90年代に「平成ガメラ」といわれる新作が公開されるので宣伝のためにテレビで放送されたさい、エスキモーは今ではイヌイットと言うと断り書きが表示された。


 これについては、朝日新聞に連載されて好評のうえ単行本がベストセラーになった本多勝一『カナダエスキモー』でも説明されているとおり、エスキモーは米先住民の言葉で「生肉を食う連中」というような意味であり、それを後から来た白人が種族の名前と勘違いしたためにそう呼ばれるようになったわけだから、本当はイヌイットであるし、エスキモーは蔑称である。


 このため、後に先住民などを蔑称で呼ぶべきではないという認識が浸透したので、昔の映画がテレビで放送されるさいも断り書きが表示されたということだ。


 

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 そして『ガメラ』はヒットしたので続編を作ることになり、翌年『ガメラ対バルゴン』(66年)が公開される。ゴジラおよび共演する怪獣は主に恐竜に基づいていているの対し差異を出すため巨大なカメと巨大トカゲが戦うという話にした。


 このためニューギニアから持ち込まれた大トカゲの卵が医療用の赤外線を浴びて急成長する設定になったのだが、ここでニューギニアの人たちを「土人」と呼ぶセリフが何度も出てくる。これはテレビ放送のさい音声が消されるようになり、平成ガメラの公開時に旧作が次々とテレビ放送された当時には、この作品だけ差別的なセリフが多いからと見送られた。


 その後、対応が変わり、差別用語の音声を消すのではなく「現代においては不適切な表現がありますが、当時の時代背景と芸術性とオリジナリティーを尊重し、そのまま放送します」と断り書きが表示されるようになる。



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 こういうことがあるのに、「土人」と警官が言うなんてとんでもないことだが、単に差別用語だからというのは問題の矮小化であり、ここでは植民地扱いされることに抗議する沖縄県民に対して言ったことだから、海外でも報道されているのだ。もしも、アメリカで先住民に、中国でチベット人に、警官が「土人」と言ったら、どうなるか。


 しかし、前に亡くなった水木しげるは、戦争でニューギニアの人たちと親しくなり上官に背いて勝手に仲良くしていて、戦後も繰り返し訪問したから、地元の人を親しみを込めてわざと「土の人」「土人」と言ったから差別にならなかった。


 そういうことだから、機動隊の人たちも組織の上層に背いて弾圧をやめて沖縄の人たちと仲良くなれば、土人と言ってしまったことも解決する。


 よく水木しげるが著書でも描いているようにニューギニアの人たちはみんな楽しくていい人であり、これは本多勝一『極限の民族』で最も面白いと言われる『ニューギニア高地人』でも、滞在した村の族長ヤゲンブラ氏をはじめ名キャラが続々と登場し、その面白さでいつまでも印象に残るため、七味唐辛子のヤゲンボリを見ても連想してしまうようになる。


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 ところで、土人と侮辱するのもアメリカ軍が基地を作るのも植民地だからだが、その破壊し放題を日本の大手マスメディアは昔から批判できない。


 だから例えば朝日新聞は、米軍が派手にサンゴ礁を破壊している実態ではなく、ダイバーがサンゴに落書きしたなんていうつまらない問題を、それも雇ったカメラマンが自作自演していたのに気がつかず、一面にカラーで写真を載せてしまい社長が辞任したことがある。


 そして今もNATO軍記者クラブ幹事も同然だから、沖縄の基地問題でも背景にアメリカがいて日本は傀儡政府であるから、という問題をきちんと批判できないのだ。




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by ruhiginoue | 2016-11-01 15:48 | 社会 | Comments(4)

高齢者が起こす交通事故

 このブログも、サイトがエラーしやすいと言われているので他に変えようかと思いつつ、すでに何年も書き続けているが、かつて書いたことのうち、運転免許更新の話があったことを思い出した。
 
 警察の運転免許センターに行って手続きをしてい時、そこにかなり年配の男性が来て、運転をやめるから免許を返しに来たと言う。対応した婦人警官が、免許は更新しなければ失効すると指摘したのだが、その男性はこう言った。
 「免許を持っていると、つい運転してしまいそうだ。歳だから運転に自信がなくなってきた。それでもう自動車はやめようと思ったけど、まだ運転免許があると、少しならいいかと思って運転してしまうかもしれない。そのとき本当に大丈夫かと心配になった。取り返しのつかないことを仕出かしてからでは遅いので、怖いからすぐに免許を無くしたほうがいい」
 それで、婦警が免許を受け取って廃棄処分し、その旨を書面に記載した。手間をかけたと礼を婦警に言うと、その男性は帰って行った。

 この時、その一方では、その男性と外見では同年配という感じの男性が更新に来ていて、視力検査をしていた。あの、円の切れている方向はどちらかというものだが、
 「わかりません」
 「これがわからないと更新できませんよ」
 「じゃあ左」
 「『じゃあ』は、ないでしょう」
 というやりとりになっていた。
 はっきりわからないが、なんとなく判断すればいちおう当たっているというくらいで、なんとか、やっとこさ合格だった。しかし大丈夫だろうかと担当の警官も首かしげて言っていた。この時はなんとかなったが、この年齢では今後さらに視力が悪化することはあっても、改善することはまずないだろうから、先が心配である。

それで、高齢化社会になると年寄りの冷や水による交通事故が激増すると心配されてきたが、こういうことに出くわすのだから、そろそろ危なくなるのではないか、ということを何年か前にブログに書いたものだった。

 これを思い出したのは、先日、八十歳代後半の男性が自動車を運転して他の自動車に突っ込み乗り上げるような形になったうえ、近くにいた小学生の集団を巻き込んで死傷者が出たという事件の報道があったからだ。
 この人は用もないのに真夜中に自動車で走り回り、夜のドライブを楽しむという感じではなく認知症だったのではないかと言われている。そのために免許更新のさいは心配されたが、その時はまだなんとか大丈夫で、その後に悪化したうえ深刻な事故を起こしてしまったのではないかと言われている。
 
 これまで、高齢者の交通事故というと被害者になってしまうことがよく言われていたけれど、それだけでなく運転して加害者になることが問題になっている。この場合、能力が衰えても慎重になっていれば大丈夫なのに、慢心や過信で事故を起こす人がいるという指摘もある。

 それで、高齢化社会になったら心配だといわれてきたことが、現実になってきたということで、そういう高齢者の運転する自動車が怖いと言う人たちがいるとともに、自分の親が心配になる人が増えている。自宅の車がどこかに擦って傷いていて、親の運転が原因で、新車に傷つけやがったと怒るだけならまだいいが、深刻な事故にならないかと不安なのだが、もう運転をよせと言っても聞いてくれないと嘆き心配する人たちの話を聞くことが増えてきている。




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by ruhiginoue | 2016-10-30 13:59 | 社会 | Comments(10)

電車内での化粧と裸

 東急電鉄が、電車内で化粧をしないように協力をもとめる広告を出し、これに賛否両論があるという話題について、あの池田信夫という人が「なんで賛否両論なのか。社内の化粧は痴漢と同じ迷惑行為だ。私は見つけたら絶対にやめさせる」とツイートしたため、相変わらずバカなことを抜かすものだと呆れられている。車内での化粧についてどう思うかとは別に、化粧と痴漢が同じだと思っているからだ。
 
 これは、化粧に厳しいようでいて実は痴漢に甘いという意味になる。そこが問題だ。そして、そう言うなら痴漢も「私は見つけたら絶対にやめさせる」べきだが、果たして彼にそのような勇気があるだろうか。彼はいつも弱者に対しては強く出るという人だから、女性に文句は言えても男性には言えないのではないか。車内で化粧をしている女性が強そうで、文句を言ったら途端に殴ってきそうな怖そうな女性だったら、どうか。

 また、かつて東京都国立市に住む男性が、仕事から帰宅するとき電車中で、携帯電話で話している声がうるさいと文句を言ったところ、その女性から痴漢だと言われて逮捕されてしまう事件があった。被害を訴えた女性が警察に呼び出されても無視し続けたので嫌疑不十分ということになったが、男性は身に覚えがないから、あの女性が逆恨みして狂言をしたのではないかと言って怒っていた。
 しかし、警察の対応を問題にして国家賠償請求訴訟を起こしたが、確たる証拠もなく痴漢をしたと認定され敗訴してしまった。警察も事件にできなかったことなのに。他の事件でもひどい判決ばかり出している裁判官だったので、国を訴えたことに対する報復ではないかと言われた。

 こんなことがあるのだから、池田信夫という人が痴漢の男性どころか化粧する女性に注意することも、そんな勇気があるのか大いに疑問である。

 そもそも、公共の場でのマナーやエチケットと刑事事件になる違法行為とを区別できない人が問題なのだが、これと同じことが湘南であった。
 「水着や上半身裸での乗車はご遠慮ください」
 この駅の表示の写真を撮って「では下半身裸はいいの」とツッコミを入れたつもりのツイートをした人がいたのだ。
 この表示の文の要点は最後の「ご遠慮ください」の部分だ。つまり、普通はしないことだが、海水浴客の多い所なので、つい水着や上半身裸のまま乗車してしまう人がいないとは限らず、実際に駅員から注意された人もいるから、あらかじめ遠慮するように求めているわけだ。
 ところが、公共の場での下半身裸は「猥褻物陳列罪」という違法行為であり刑事事件になる犯罪だ。遠慮してもらうことではない。「金を払わずに商品を持っていくのはご遠慮ください」とか「標識の速度より早く走ることはご遠慮ください」なんて言わない。万引きは「窃盗罪」だし、標識を無視したスピードを出せば「法定速度順守義務違反」である。これらと同じだ。

 つまり、「上半身裸」に気を取られて「ご遠慮ください」を見逃すと間違うということであり、ここぞという要点に注意するべきだという教訓である。
 
 

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by ruhiginoue | 2016-10-28 14:17 | 社会 | Comments(1)
 先日、弱い者がさらに弱い者を叩く例をネット上で発見した。病弱だからTwitterが楽しみの可哀想なネトウヨのオッさんが、沖縄で抗議してる連中は金持ちがリゾート感覚で遊びに行っていて、機動隊員たちは安月給で出張していると、何の根拠もなくつぶやいていた。権力に擦り寄り、実質は愚痴と僻みである。
 この僻みは昔、学生運動が盛んだった頃に、家が貧乏だから進学できなくて警察や自衛隊の下っ端になった人が、大学生に対して向けていたものとも共通する。デモ隊に暴力をふるっていた警官が妬みの言葉を吐いていたと東大生などが証言している。
 また、エリートの官僚とかヤクザでも組織の上の方とかにいる男性には、けっこう美人の奥さんがいて、だから裁判のヤクザ案件を傍聴すると見ものだと言われているが、よく下っ端の警官が取り調べのさい、何が何でも長く刑務所に入れてやると言う意味で「女房がババアになるまで抱けないようにしてやる」と嫉妬むき出しで言うそうだ。

 しかし、貧しいので公務員を選び弾圧する側になったけれど、そうなるように権力が仕向けて庶民大衆を分断してるんだから、騙されていけないと言っていた警察官や自衛官もいたのだ。

 そういえば、防衛医大の医師らが「訴える奴は診療も災害救助も拒否してやればいい」と言ったことに最も怒ったのは知り合いの自衛官だった。「不良医師は追及したほうが自衛官と家族と国のためだし、公的機関の責任を問うことは国民の正当な権利だ。そんなことも解らないのか」と。
 よく自衛官は肉体労働者とか体育会系とか、自虐的に自ら言う場合も、他人から揶揄されて言われる場合も、防衛医大の医官から見下されて言われる場合もあるが、では、そんな自衛官でも簡単にわかることが、なんで秀才だったはずの医者にわかんねぇのか、ガリ勉の世間知らずか、それともエリートの思い上りか、と自衛隊学校を出た自衛官が言った。
 もちろん、どこの医師も一般に社会性がない傾向という前提がある。

 あと、その自衛官は奥さんが美人だが、一流大を出て大企業に勤めている男性から求婚されたけど自衛官を選び、それはまず顔が良かったからだが、それとともに、学歴とか勤務先とかをウリにする男性より、そんなことをひけらかさない男性のほうが良かったから選んだと言っていた。そういう人はエリート意識も変な僻みもないということだろう。
 だから、単身赴任して頑張っているのに妻に冷たくされたと放火した自衛官とか、離婚で自爆自殺した元自衛官とか、他の女性が良くなったので妻と離婚したいと言う一方で選挙資金の不正から逮捕された元空幕とか、逆の人たちもいるのだろう。




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by ruhiginoue | 2016-10-26 11:52 | 社会 | Comments(2)