井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:社会( 979 )

 かつてストーカー被害を警察に握りつぶされて殺害された詩織さんもいた。その不正を隠蔽するため警察はマスコミに情報操作し、詩織さんは大学生なのに風俗嬢だったという嘘を流布し、いかがわしい交友があったから事件に巻き込まれ自業自得と印象づけた。

 これを思い出したのは、もちろん今話題の詩織さんのためで、被害を訴えた側が権力に不都合だとセカンドレイプされるということが普通であるのが日本という国である。

 やはり医療裁判を起こしても「セカンドレイプ」される。特に美容外科や審美歯科は女性への侮辱が凄い。医師の周囲だけでなく野次馬からも被害を受ける。外見ばかり気にしているから自業自得だというわけだ。
 これと同じことを男性に対してもよくやり、その場合は被害者をマイケルジャクソンやDead or Aliveのピートバーンズのような人だったということにしてしまう。

 それで、防衛医大の形成外科でも同じ弁解になってしまう。他の大学病院の医師でもやっているように、実は公務員の兼業は禁止なのだが抜け穴もあって、他所で美容外科をやって儲けている。そして問題を起こし裁判になって、病気や怪我の治療が目的だったのに、美容だったと言うわけだ。
 そして、裁判の後に国の対応が問題になり、自衛隊が原告に裏でこっそり探りを入れていたことが発覚し国会でも問題になった。

 このとき、ぜひマスコミに報じて欲しいので色々と工夫をし、例えばテレビのインタビューでも刺激的なことを言うようにして、当時アメリカが敵対する国を誹謗していた言葉をそっくり使って、日本も「ならずもの国家」だと言った。そうしたらテレビの画面では強調のテロップが付いた。放送されたらウケていた。
 これについて、やはり何か被害に遭ってマスコミに取り上げて欲しいと願っている人たちは、どうやったら良いかと悩んでいて、そういうウケ狙いを思いつく人は羨ましいと言われた。

 ところが、あの前文部事務次官の前川氏は、ひどい仕打ちに遭って普通なら日本なんて最低だと言うところなのに、それを言わせようと記者が質問しても「そんな国だとは思いたくない」と。
 それだけ彼は本当の意味でのエリートでエスタブリッシュメントということであり、こちらのほうが今の政権にとって厳しい批判であろう。

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by ruhiginoue | 2017-06-04 12:38 | 社会 | Comments(7)
 電車で痴漢にされそうになったとき、迅速に弁護士を呼べるなどの「痴漢冤罪保険」があり、この加入者が急増して10倍以上になっているという。

 しかし、そもそも満員電車がひどすぎる。
 前に女性専用車両が導入された当時、これも応急処置でしかないという指摘があった。それをテレビで筑紫哲也が話していたが、たまたまその時に映画の話で出ていた〈おすぎ〉が「そうよ。それにオカマはどっちに乗ればいいのかしら、アタシだとか」と言い、その問題も確かにある。あくまで問題は満員電車である。

 また、満員電車の問題は痴漢だけでなく、押し合いへし合いしているうちに肘やカバンがぶつかったとか足を踏んだとかで喧嘩になることもある。それで周囲の人たちが「ラッシュだからお互い様でしょう」と喧嘩している人たちをなだめている場面を見かけたりする。

 それ以前に、超満員の車両に長時間乗っていることによるストレスと体力の浪費が問題だ。もったいない。このエネルギーを有効利用したら莫大な利益だろう。
 かつて、すごい満員電車で通勤していたことがあり、それによって疲労した様子で出勤してきたのを見た上司から、早起きして混雑を避け、仕事が始まるまで事務所で仮眠したらいいと言われた。
 これは寝る場のある職場だけに可能なことだが、こういう対策も考えたらいいと思う。



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by ruhiginoue | 2017-06-01 15:49 | 社会 | Comments(3)
 ベランダでタバコを吸う人は、自宅では家族に有害物質を吸わせないようにしたり室内がヤニで汚れないようにしたりと気を使いながら、隣近所に迷惑をかけている。煙が隣から室内に侵入もするし、洗濯物に悪臭が付く。
 これが裁判になり、あまりにもひどい場合は迷惑行為で慰謝料を払えという判決が出たこともあるが、このように吸いすぎる人のせいで隣近所に吐き気やアレルギーなど深刻な健康被害が発生しているため「ベランダ喫煙禁止法」の制定を目指す運動が始まったと報道された。
 とりあえず、集合住宅に住みベランダで喫煙したい人は最上階に住むと決めればいい。「バカと煙は高いところへ」って昔からいうとおりだから。

 一方、東京でオリンピックを控えていることもあり、傍若無人な喫煙が国際的に問題とされた。マナーを守らせないのは後進国ということだ。
 また、受動喫煙による健康被害で莫大な医療費が使われて健康保険が圧迫され、死者も厚生労働省の推定では年間万人単位になるから、命と財政の両方から対策が急務と言われている。
 ところが、受動喫煙防止に対して執拗な妨害がある。これはタバコ業界の利益のためであろうと言う人たちがいるけど、それだけではここまでやらないだろう。

 あの、自民党内の会合で「職場はなかなか選好みできないから、先ずは弱者に配慮すべき」と提言があったら「働かなければいい」と暴言のヤジが飛んだことから判るように、自民党の主流は体質がヤンキーだからタバコはダメと言われるとブチ切れるのだ。
 こうして、自民案により都内8割で喫煙可能になってしまうと指摘されているが、もともと保守的な人には、単に自分がタバコ好きというだけでなく、嫌いな人や健康を気にする人たちに敵意を抱く人がよく見られる。これは、弱者を思いやることが嫌いなうえ、タバコを大人の男の象徴だと勘違いしているからだ。こういう連中を見て、不良が喫煙する。つまり未成年喫煙は保守性の象徴である。

 現に、そのヤジを飛ばした自民の大西英男(東京16区・70歳)議員は、2014年4月に上西小百合議員に「まず自分が子供を産め」とセクハラ発言、2015年6月は「政府に不都合な報道をするマスコミは財界に働きかけて広告収入を無くして経営に打撃を与えることで懲らしめろ」と言論報道弾圧を提言、2016年3月は「巫女のくせに」、2017年5月は「がん患者は働かなければいい」と、律儀に毎年失言と暴言をしているが、弱者を暴力で押さえつけるという発想で一貫している。
 これと同様に、自分がニコチン中毒で他人に危害を加えて何が悪いとマスコミで開き直って言っていたのが、筒井康隆、團伊玖磨、塩田丸男、久米宏、など色々な面子だが、しかし自分が中毒というだけでなく、女性を見下したり、弱者の人権を否定したり、ということでどこかしら必ず共通項がある。

 それとはやや異なる例もある。
 数年前に、雑誌の企画で原発について広瀬隆氏にインタビューしたが、その時に撮らせてもらったこの写真が変な話題になった。
 「広瀬隆ってタバコ吸うのかよ」「放射能もニコチンもヤバイのに」「煙草の方が確実に病気になるんじゃね」などと。
 しかしタバコ好きの人は、わかっていても止められないと一様に言う。このとき一緒だった雑誌の編集長はかなりタバコを吸うが、常に同席している人に配慮し、初対面の人には必ず訊いてから吸うなどマナーとエチケットがとても良い。そしてタバコの害はよくわかっているが、我慢できないそうだ。

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by ruhiginoue | 2017-05-31 16:19 | 社会 | Comments(5)
 新聞業界が、公正競争規約を遵守すると宣言するチラシを配布した。この規約は、景品の提供を制限したり、値引き販売や無料提供を禁止するものだ。
 このチラシを見た人が、これはカルテルであり新聞だけが特権を持っていて不当だと非難していた。

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 しかし、この制度の趣旨は報道と言論の自由を守るのが目的である。この規制がもしもなかったら、どうなるか。大企業や大富豪やカルト団体や外国の諜報機関が金を出し、高額な景品や無料や値引きにより自分らに都合の良い報道と論調の新聞を安売りさせ、そうでない新聞の経営を圧迫することができてしまう。

 これを知らない人がいたというわけだ。この人は医師で、四人の子供がいると言っていた。その年齢からすると、90年代の当時はとうに成人していたはずだ。
 あの時「自由競争」と言って規制を無くせと言い出した人たちがいたので、言論と報道の自由を守るべきだと声を上げた人たちがいる。筑紫哲也など報道の仕事をしている人たちは当然のこと、スポーツ選手だった長嶋茂雄らも加わっていた。

 こうした、社会の中で起きたことに無関心でいる人が、それなりの地位にいて子供もあり、それでいて的外れなことを言っていることには、よく出くわす。だから個人を批判しても仕方ないが、どうしたらいいのかと困ってしまう。

 ところで、かつて筑紫哲也が言っていた。新聞に活気がない原因は宅配だ、と。商売にとっては好都合でも報道にとっては良くない。いい記事が載ったからみんな読もうとして買うので売れる、ということであるべきだ。そういう指摘だった。
 その点では、先日の朝日新聞が加計学園の件でスクープし大いに話題になり、コンビニや駅のスタンドから朝日新聞だけ早々に売り切れとなったことは、結構なことである。



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by ruhiginoue | 2017-05-28 17:58 | 社会 | Comments(0)
 英国のマンチェスターで22人が死亡したテロ事件を捜査していた英警察は、実行犯を自爆した英国籍のリビア系男性であると断定した。

 これについて今日の朝日新聞は「リビアのカダフィ政権が民主化運動『アラブの春』で倒れてから妻子を残し帰国」と書いているが、実際はNATO軍の攻撃によって侵略されたものだった。また、そもそも民主化運動ではなく外国からそそのかされた傀儡による反乱であった。
 これは客観的事実であり周知のことだが、NATO軍記者クラブから垂れ流される「情報」を受け売りするメディアは相変わらず虚偽を報じ続ける。

 こういうことがシリアにもみられる混乱とテロの原因であり、アメリカとヨーロッパとロシアの関係に影響していて、さらに北朝鮮の態度にも影響しているのだが、これらを故意に無視し続ける(そうせざるを得ない)ため、安保でも沖縄でも国内の問題について本質に迫る報道ができないのだ。

 しかし、この一方で朝日新聞は一面から社会面まで加計学園と総理の関係について証言を取り上げるなど大きく報じている。
 これに比べ、読売新聞のあのひどい体たらく。証言者が「ミスターグッドバー」をやっていたかのような記事を大きく掲載し、御用新聞どころか週刊誌にも劣るだろう。
 これで思い出すのは警察を告発した映画『ポチの告白』の、あの場面。不祥事が裁判沙汰になったが、警察から裁判官に電話があって「あなた風俗店に行ったことありませんか」と脅す。これを読売新聞が請負うとは、ひどい堕落である。

 これだから、拙書『朝日新聞...』でも紹介した「最近の朝日新聞はダメじゃん」に対する伊藤千尋記者の「じゃあ読売新聞でいいんですか」は、まだ有効だということになる。


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by ruhiginoue | 2017-05-25 17:29 | 社会 | Comments(9)
 「維新」の連中は、どいつもこいつも人相から言動までがまるでヤンキーで、それが今回は極道のパシリを務めた。委員でもないのに法務委員会を荒らしたわけだが、そんな丸山議員のツイートに賞賛のリプライが大量に付き、その数もだが内容も異様で、一通り見まわすようなふうに読んでみると、どれも似たり寄ったりの内容が多く、文章の書き方も同じ特徴を持つ。
 これは複数アカウント使用の同一人物が多くいるということではないかと見る向きもある。バイトを雇って「打ち子」をやらせているという指摘が前からあり、この一部ではないかということだ。

 それをいったら「高須院長を応援している」というのにも、同じ特徴が見受けられた。高須クリニックの話に反応するアカウントは、一部の例外を除いてツイートもリツイートも同じ内容のものばかりで、言葉遣づかいまで同じなものも多数。それらが同時に同じ質問もするし、その一方で民族や人種の差別などヘイトツイートを必ずやっている。

 そして、先日は典型的ネトウヨが変なこと言って絡んできたからブロックしたところ、別アカウントが全く同じことを言ってきて「ブロックしても、たくさんアカウント持ってるから無駄だぞ」と何度ブロックしても執拗だった。
 こうして、多数を偽装していることを自らバラしてしまうマヌケが、時々いる。

 ところで、なぜ拙書には高須クリニックの話が医療の本じゃなく『朝日新聞…』のほうに書いてあるのかと質問する人がいるけれども、これはマスメディアの問題であって医療の問題じゃないからだ。それと、ネトウヨ発言する老人は問題が違う。
 そして、高須クリニックを支持している人たちには、いわゆるミソジニストが目立つ。親和性があるから当然だが、そこへ行って手術を受けようって女性がいるわけだ。そういう問題である。



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by ruhiginoue | 2017-05-23 16:16 | 社会 | Comments(2)
 週刊新潮が週刊文春に「産業スパイ」「カンニング」と怒っている話題だが、かつて週刊文春は例の花田編集長時代に、週刊朝日が「文春の【独占手記】は【独占立ち話】だ。路上でほんの数分だけ話したのが長編の手記に化ける花田マジック」と告発して攻撃したことがあるけれど、その九十年代から久しぶりの週刊誌と週刊誌の対決となった。

 まあ、トップに立つと今度は維持するのが大変なもので、するとライバルが気になってきて抜かれないようにするうちに相手の邪魔を始める、なんてのはよくあることで、これはその典型だろう。
 この報道によると、同じ曜日に発売される週刊文春に情報が漏洩してるようなことが何度もあったので、週刊新潮は数年前から調査を開始し、文春の関係者を尾行するなどしていたところ、ついに発表前の広告をコピー機にかけているところを目撃し、写真に撮ったということだ。

 これで思ったのだが、それは昨年の夏にあの大橋巨泉氏のことで週刊新潮から連絡があったときのこと。週刊新潮が取材したけど問題の医師が逃げ回るようにして時間がかかってしまい、校了に間に合わないので記事の掲載ができないということで、木曜日ではなく翌週の月曜日に発売される週刊誌にネタを譲るということになった。
 これは懇意にしている記者や編集者だから、ということで『週刊ポスト』に、という次第であった。
 このさい、週刊新潮の側から、うちで掴んだ情報だから他のマスメディアには言わないようにということであった。それは当然であるからわかるのだが、こちらは『紙の爆弾』とか『サイゾー』などと付き合いがあるので、そちらに話さないで欲しいという意味かと思っていた。
 そうではなく、向こうとしては週刊文春が念頭にあったのかもしれない。なんせ校了の後に広告の見出しから追跡取材するのだから。そう思ってみると辻褄が合う。


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by ruhiginoue | 2017-05-18 16:00 | 社会 | Comments(3)
 報道によると、汗ばむ陽気となった6日、葛飾区の「郷土と天文の博物館」前の田んぼで、1年を通じて稲作を学ぶ同館の講座の一環の田植えがあり、親子連れなど約40人が参加、農村体験活動などをしているNPO「古瀬の自然と文化を守る会」(茨城県)のメンバーの指導で、子どもたちは「泥で足が動かないよ、助けて」と悲鳴を上げながらも、田んぼ2枚(約110平方メートル)の田植えを1時間半ほどで終えた。

 こういうの、どうなんだろうか。これはいちおう親子で自由参加なのだろうが、気が進まないのにやらされる子供は必ずいるものだ。
 かつて自分も小学五年の時、学校で強制された。身体が丈夫でないのに無理にやらされた子たちはつらそうにしながら我慢していた。今でいう「ブラック部活」と同じシゴキ感覚が、学校側にはあった。
 それを「米作りの大変さを身をもって知る必要がある」と教師は言うので、なんか中国の文化大革命の「下放」みたいだと言ったら、担任の女性教師に殴られてしまった。だから嫌な思い出だ。
 この程度のことは小学生でも五~六年生になれば普通に言う。よく運動会でマスゲームみたいなことをやらされるが「北朝鮮じゃあるまいし」とか言っていた。

 あと、ご飯を食べるなら作り方や作る大変さを知っておくべきだという、いちおうもっともな説明を教師がしても、ならコメなんて食べなくていいという子供が大勢いた。稲作は農作業の中でも特に大変な作業である。そんなことやめて他のものを食べたほうがいいのではないか。いや、もうすでにコメなんて好きじゃないからほとんど食べてないという人も、かなりいた。
 あと、左寄りな人の中には、天皇が労働とは程遠い儀式で田植えをしているのに頭にきてコメをボイコットしている人がいる。そもそも日本に貧富の差と重労働をもたらした稲作など否定し「瑞穂の国」であることをやめようというのだ。
 これは左翼だけでなく自民党など保守にも多いらしい。だからアメリカでさえトランプ大統領が拒否したTPPを促進し、日本の農業を壊滅させようとしているわけだ。

 かつて「平成の米騒動」があった。90年代は天候不順により農作物の不出来で、北朝鮮は食糧難になっていたが、日本でもコメが足りなくなっていた。この当時に若い世代の人たちは、親の世代が無理して高いコメを手に入れて大喜びしていたのに唖然としていた。
 そして、せっかく苦労して手に入れたのだから自分で全部食べればいいと親に言う一方で、おかげでコメから解放されたと大喜びで他のものを食べていた。毎日パンやラーメンで嬉しいという同級生がいたし、自分の記憶でもあの当時はパスタばかり食べていて満足していた。

 だから、なにも苦労してコメを作ることないと考える人は、今ではもっと多いのではないか。コメを一切食べなくてもいいという人はもちろん、好きじゃないからなるべく食べたくないと言う人も少なくないはずだから。
 あの「むのたけじ」という100歳で死んだ紛い物の元朝日記者は、筑紫哲也の番組で農産物自由化に反対して「稲作が輸入されて日本人は長生きできるようになった。稲作を否定することは育ての親を侮辱することだ」と言っていたが、虐待し続けた親など否定して当たり前だと思った人は大勢いて、自分もそうだった。
 なので、必要とはいえない田んぼ作業を、強制だけはやめてほしいものだ。



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by ruhiginoue | 2017-05-09 16:13 | 社会 | Comments(5)
 人種や民族への憎悪を叫ぶ「ヘイトデモ」が横行が横行している。汚い言葉の罵声をあげながら堂々と繁華街を練り歩き、これに反対する人たちは警察に制止される。つまり権力の公認であり、政権の意を受けているためだ。
 この中には右翼もいるが、むしろ普通の市民が多い。そして、社会に対して真面目に問題意識をもって運動に参加している。ただ、そういう真面目な人には、そのやり方に疑問を感じて途中で脱退してしまうということが、よくあるという。

 このような運動を広めた桜井こと高田という人の師匠だった西村という人(後に訣別)は、毛沢東の著書を愛読しているという。このことを併せてみると、庶民が政権の意を受けて権力の公認で排外主義的に気勢をあげながら街中を練り歩く様子は、文化大革命での紅衛兵と酷似している。上から指示されたとおりであるが、草の根からの愛国的保守運動ということだ。

 だから、このヘイトには中国も対象となっているけれど、実は昔の中国であったことの輸入と焼き直しのようなものである。
 もちろん、この種の運動ではなくても、同じ感覚で叫んだり喚いたりしている人たちは、よく見かける。中には、勝手に騒いでいる「エア御用」と呼ばれる人たちもいる。だから、けっこう普遍性がある感覚なのかもしれない。少なくとも東洋的な発想に基づいていることは確かだろう。



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by ruhiginoue | 2017-05-08 17:30 | 社会 | Comments(2)
 アメリカのニューヨークタイムズ紙は、この5月3日に、電子版の有料購読者数が今年1月からの3カ月間で30万8千件増えて191万件に達したことを表明した。2011年に電子版を有料化してから四半期では最大の伸びで、前年の3月末と比べると1年間で75万5千件65%の増加となったという。
 このニューヨークタイムズ電子版の購読料4割増収は、トランプ政権批判が支持された結果とみられている。

 これを日本の朝日新聞が報じたところ、「他所のことを記事にするより手前がやれ」と朝日新聞を批判するツイートをよく見たが、これは記事の読み違いである。そう批判できるのは、それがニューヨークタイムズなど外国の新聞ではなく日本国内の新聞だった場合である。
 このニューヨークタイムズについての朝日新聞の記事は、外国と違って日本では政権批判なんて無理だという諦観を表明したものだ。
 それなのに、朝日新聞に頑張れとけしかけるのは無責任である。どんなことでも自分でやらずに他者に言うのは簡単だし、それで応援するならともかく、だいたいの人は何もしない。

 そもそも日本では無理なことだ。相手が強くても勇気をもって批判する者を応援する文化は、日本に存在しない。モノ申した者が迫害されると権力に便乗して一緒に叩くか、見て嘲笑うか。それが日本の伝統的思考と行動である。
 その、ニューヨークタイムズが増益を発表した5月3日は朝日新聞阪神支局事件から30周年だが、これに「ゴミ記者を銃で処分した記念日めでたい」などネトウヨなどが異常者ぶりを発揮しているけれど、右翼はもちろん左翼とか人権派を自称してる連中でも、この話をしながら「ケッ、ケッ、ケッ」とか嫌らしく笑っている。そういう様子をことあるごとに何度も見てきた。

 これはただ日本人の習性で、他人のことだと残酷が快く不幸が楽しいのだ。だから強者に媚び弱者を虐げ、これに異を唱える者は生意気だと迫害する。このため、臆病者や卑怯者であることを潔しとしない者は、日本が嫌いだということになってしまう。是々非々というだけで「反日」と言い出す人たちがいるのも、この構造によっている。
 これをはっきりと認識して物事に当たるべきである。



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by ruhiginoue | 2017-05-07 11:31 | 社会 | Comments(4)