井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:社会( 979 )

臓器移植の審議は慎重に

 臓器移植について、患者団体連絡会が厚労省で記者会見し、脳死での臓器提供条件を緩和する同法改正案の審議が進まないことにいら立ちを見せた。
 現行法下での臓器提供が少ないために海外に渡航する患者や、移植できずに死亡する患者が後を絶たないというが、そもそも日本で臓器移植問題がこじれたのは、医学界の体質によるものだ。
 札幌医科大学の「和田心臓移植」が、「日本初の快挙」と言われたいがために功を焦り、提供者の死の診断に疑惑が大いにあり、そのうえ不必要な移植を行っており、移植を受けた患者も死亡した。人体実験であり殺人だと告発もされたことから不信が始まっており、これは改まっていない。
 移植を待つ患者の団体にも問題があり、同時に、患者たち個人も、焦りのあまり他への思いやりのかける言動がある。「福祉作業所で単純作業するしかない奴を有効利用すべき」などとナチまがいの発言や、そういうことを心配して臓器移植にはもっと慎重な議論をと言って訪ねてきた車椅子の障害者に向かって「移植を待つ人たちを殺すつもりか」と罵声を浴びせたりする。
 これでは臓器移植条件の規制緩和など恐ろしくてできるはずがない。それを求めるなら、医学界の人権意識を高める運動も求められる。
 
Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-10-16 21:33 | 社会 | Comments(0)
 外科医が不足しつつあり、地域格差が生じるなど将来的な問題が予想されているという報道がある。
 国立病院機構のアンケートによれば、外科医が不足している一番多い理由は、労働条件が厳しいからということだが、具体的に厳しさとは何かとなると、受け止め方は様々だから一概には言えないだろう。
 そもそも、人員がそれ相当にいれば、ワークシェアリングによって負担軽減ができるはずだか、数そのものが少ないのか、経営上の問題で揃えられないのか、もうすこし詳しい検討が必要だ。
 ただ、数そのものが不足気味であることは、以前から言われている。
 なぜなら、一つには、外科を志望する者が減ってきたということがある。
 もともと外科は医学の花形と言われ、意欲的な者が志望する傾向があった。ところが、仕事がきついからと嫌がる者が増えてきたという。これは、東京医科歯科大学が他学部卒の学士入学を始めた一因でもあるが、受験制度の影響らしく、要領ばかり良い者が多くなり、履修に「楽勝科目」を選ぶのと同じ感覚で専門科を選択する傾向になってしまったという。
 それで教授たちは「もっとアホが欲しい」と言ったそうだが、これは、貧乏くじ引こうと、自分の興味のあることや他人に尽くすことをやろうとする者という意味だ。たしかに、そういう者は減っているだろう。
 しかし、教授たちが嘆く一方で、医学界の方にも問題があると指摘されてる。医学界は封建的だと言われるが、とくに外科は徒弟制度が厳しく、今時の若者では耐えられなくて当然だと、不満げに言う教授も、反省して言う教授も、どちらもいる。
 また、優秀な女性の進出はどんな分野でもあり、これは医学もそうだが、仕事がきついから女の子では勤まらないと決めつけて撥ねてしまう教授も少なくない。
 このように、いろいろな問題があって人員数そのものが減少してくれば、当然ながら、一人当たりの負担が重くなり、このことからまた問題が生じて、ますますなり手が減ってしまうだろう。
 もちろん医師不足には政府の失策があるが、医師養成のシステムも問題があり、それは医学界が変わることで改善しつつはあるが、少々手遅れ気味というのが現在の混乱を招いたと言える。

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-10-01 04:41 | 社会 | Comments(0)

救急患者搬送拒否問題

 妊婦が救急車で搬送されたが病院から受け入れを拒否される事件が、僻地とか地方だけでなく東京でも起き、都知事は国に改善を求めたそうだ。
 この背景には、まず医師が足りないことがあると言われてる。それは政策の失敗によるものだとの指摘もある。
 しかし、時間のかかる医師の養成を今さら初めても「泥縄」というやつであり、将来に備えることはいいが、今そこにある危機には対応できない。だから、医者が足りないのはもうわかったから、それは将来への対策をするとして、今考えなければならないのは、足りない中でどう工夫するかということだ。
 足りないものについて当面をしのぐためには、他から調達するのが基本だ。国内に足りない場合は外国から輸入することだ。労働力なら外国から出稼ぎを受け入れることがよくある。しかし、医師はどうか。
 いろいろな研究の分野では、金のある国がない国から優秀な人材を穫ってしまうという問題が起きているが、そういう将来への投資にかかわることではなく、即戦力となる医師が当面欲しいということなのだから、水準以上の医師が余っている国があることが前提となるのだが、それを具体的に考えてみると、「外人助っ人」は、とうてい現実的とは言えない。
 そうなると、あとは効率化しかない。その問題はまず搬送である。対応できない状態の病院に運んでも無意味どころか危険なだけだし、運んでみたら駄目だったなんてことになってもいけなのだから、119番通報があったと同時に、対応できる医療機関を検索したうえあらかじめ連絡を入れて、確実に受け入れられるところへ向けて救急車は出発し、移動している間に医療機関は患者の到着に備えるようにするシステムを充実させることしかない。
 もちろん、そうなるように努力はしているのだろうが、まだ工夫の余地はあるはずだ。もし無いのなら、あきらめなければならない場合を覚悟して自ら対策を考えておくように広報するべきた。
 
 Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-09-29 06:13 | 社会 | Comments(4)
 ジャーナリズムの格言に「犬が人に噛み付いても記事にならないが、人間が犬に噛み付けば記事になる」というのがある。よくあることでは誰も見向きしないが、珍しければみんな興味を持つということだ。
 長野で、中三が父親を斧で殴り逮捕された。また、だ。少年犯罪が何かと騒がれるのは、「人が犬に噛み付いた」のと同じだからだ。
 ほんとうは、大人あるいは親が子供を虐待して死なせる事件のほうが深刻なのだが、よほどのことでない限り、少年犯罪ほど騒がれはしない。黙認されてしまうことも多い。だからたまに問題になると、きまって加害者の大人は「しつけのつもりだった」と言い訳するし、そういう大人を擁護する者が必ず現れる。
 そもそも少年犯罪より大人の犯罪の方が凶悪に決まっていて、とくに暴力団の場合はたちが悪いのだが、珍しくないので話題にならない。糾弾したら「お礼参り」される恐れがあるから、及び腰になりがちでもある。
 ところが、少年の場合は安心して叩きのめすことができるし、そこへ加えて、ふだん見下していた者が逆襲してきたことへの恐れと憎しみが拍車をかける。
 つまり、少年犯罪は、もちろん色々と問題ではあるが、その程度は、どんなにひどくても報道されているほどではない、ということだ。
 
 
 

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-09-24 15:00 | 社会 | Comments(0)
 高知市で、飲食店のいざこざに出動した警官たちが、対処に窮したあげく暴行酔客の気を鎮めるために店員に土下座させたため、とんだ弱腰警官だと批判されている。
 私の祖父は警官で、現場から叩き上げてかなりの地位に昇ったが、それまでに、もめ事に対処しなければならないことは数えきれないほどあり、もちろん今回のような場合も何度かあって、そのときは他人にさせるのではなく自分が土下座してみせたそうだ。
 普段は権力を笠に着て威張っている者が、こうして恥を忍んで頭を垂れているのに、それでも納得できないのかと問われれば、どんなにたちの悪い奴でもさすがに反抗はできない。
 そして、なぜ代わりに謝るのかといえば、それは、まず公僕なのだから国民のために頭を下げる程度のことをするのは当然で、また、客としては店に不満を言う権利はあるのだが、しかし暴力行為に及んだ以上は違法なので警察としてはそちらを優先的に対処しなければなならないからだ。つまり「ごめん。お前の気持ちはわかるが、それでもお前をしょっぴいて行ってぶち込まなければならないんだ」と言うことだ。
 こうすれば、直接ではない分、より説得力を増す話術と態度になり、かつ、威圧感もむしろ強くなるということだった。
 それができないと、「警察なんてあてにならない。ヤクザにみかじめ料を払ったほうがまだ頼りになる」と言われてしまい、警察の威信が低下するということで、みんな頑張った。
 それが、だんだんと国中がファッショ的になって行くとともに駄目になってしまったらしい。そして今でも治っていないようだ。

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-09-22 22:28 | 社会 | Comments(0)

薬剤師の過ち

 日野市立病院で、消毒薬の濃度を間違えたため、塗られた患者が負傷した。薬剤師の過ちであったと、病院側は説明している。
 医師と看護師は使用する薬品をいちいち自ら確認していられないので、安心して使用できるようにするのが薬剤師の責任だ。医者が間違えて処方箋を書いてしまったときも、指摘しなかった薬剤師まで責任を問われる。そうした場合にちゃんと対処できるようにと国家資格を持つ者が働いており、資格が給与にも反映される。人命に関わるのだから、素人がやってもいい単純作業ではないのだ。
 しかし「弘法も筆の誤り」ということもあるのだから、熟練したプロでも過ちがあることを前提に防止策を考えて採るのは職場の管理責任である。現場や個人に責任を押し付けて済ませる「トカゲの尻尾切り」ではいけない。
 薬学部は脇役部と皮肉られるように、医師の脇にいて目立たないほとんど裏方だが、その割には責任が重い。四年制から六年制となり責任はより重くなるが、医師に対して立場が強くなる訳ではないから大変だ。
 だから、プロが働いているといっても、事故防止には職場の管理体制の充実が必要だ。

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-08-30 17:58 | 社会 | Comments(1)

退職金問題

 ストーカー殺人警官の退職金問題だが、警官が自殺してしまったため制度上仕方なく支払われてしまうことに疑問や批判がある。ただ、相続して受取る親は、被害者の遺族に慰謝料的に支払う意思を表明している。
 これが、退職金は支払わず、被害者遺族が国家賠償請求裁判を起したとしたら、どうなるか。法律構成が国賠ないし民法の使用者責任であっても、警官の犯行は職務とは無関係な個人の行為であるから公権力の行使に該当しないと言う判決だろう。拳銃に対する警官教育と管理が不備だったとか、勤務時間中にストーカーをしていた疑いについては、まだ認められる可能性があるが、予見できなかったとか屁理屈をこねて棄却される恐れがある。
 一審で原告勝訴でも、二審は管轄から、日本一悪質な判事が多く、退官してから政府機関に行く判事も目立つ東京高裁になるので、桶川の女子大生ストーカー殺人事件とか、横浜の警察官取り調べロシアンルーレット被疑者殺害事件の前例のように、強引に警察の責任を免除してしまうだろう。特に悪どい判事だと、殺された方にも落ち度があったなどの誹謗を判決文に書く。
 最高裁はもっと権力ベッタリなのは言うまでもない。
 だから退職金は、加害者遺族に支払ってから被害者遺族に渡るようにするのが現実的である。本当は裁判で断罪するのが健全なのだが、この国は政府の中枢が犯罪共犯者募集サイトみたいなものだからしょうがない。

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-08-29 18:47 | 社会 | Comments(0)

規制は無駄 

 犯罪サイトで知り合った男たちが凶悪事件を起したことで、サイト規制を叫ぶ者も出始めているが、そんなことしても無駄である。悪いことしようとする奴は必ず抜け道を探すもの。
 それよりも、今回の事件のように、うまくやろうとしても、しょせんは安易に集まってきた落ちこぼれな奴らばかりだから結束も工夫も中途半端で、なにをやっても必ず失敗してしまい、自分が損どころではない大変なことになってしまう現実を公的広報して知らしめるべきだ。

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-08-29 18:15 | 社会 | Comments(0)

「命だけは平等だ」

 大阪で、救急車の事故があり、搬送中の妊婦が流産してしまったが、そもそも搬入しようとした病院のあちこちで受け入れてくれなかったため、救急車が迷走させられて、なんと奈良から大阪までやって来たのだという。
 つまり救急患者たらい回しというわけで、これは昔から大変な問題になっていた。
 これを解決しようと頑張ったのが徳州会の徳田虎雄医師で、その著書「命だけは平等だ」に記述しているが、彼は自らが僻地の出身で医療過誤どころか医療過疎により大変な思いをした経験から医師になり、24時間体制年中無休の総合病院を作るなど、当時としては画期的な仕事をした先覚者だった。
 大学を出てすぐ、資金も人脈もない中から、病院を作る土地や建築費用の提供者を探しまわって実現したというのだから、相当の政治力があったわけで、だから後で実際に政界進出したのだが、医者が頑張っても結局は政治なのを目の当たりにしてしまったらしい。医師が選挙に出て国会議員になりたがるのは、こういう事情もあるのだろう。
 今回の事件は、奈良の救急医療体制の不備が指摘されているから、これも結局は政治問題というべきなのだろう。

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-08-29 14:12 | 社会 | Comments(6)
 犯罪サイトで知り合った連中が女性を拉致して殺害し金品を奪った事件は、共犯者の中から怖くなったと自首した者が出て発覚した。
 もともとこの事件は愉快犯の要素が強いが、やってみると大変でもあり、その割には利益が少なく、そして発覚への恐れも発生して変にエスカレートしていくものだ。そして、黙っていればすむ場合ですら、耐えられなくなってゲロってしまう者が出て、そこから芋ツル式である。
 悪ガキだった人ならわかるだろうが、悪さをした仲間の中から、途中で怖くなり「やっぱ謝りに行こうよ」と言い出す奴が出たりするものだ。そして、自分が言い出しっぺのくせに「誘われた」とか言う奴もいる。これは子供の悪さでも大人の犯罪でも違わない。
 結束の固い組織でも仲間割れはあるのだから、まして安易な犯罪仲間なんて話にならない。こういう現実を、もっと広報するのが犯罪抑止になる。道徳を説いたり刑罰を厳しくしたりするより、効果はあるだろう。

Excite %u30A8%u30AD%u30B5%u30A4%u30C8 : %u793E%u4F1A%u30CB%u30E5%u30FC%u30B9
[PR]
by ruhiginoue | 2007-08-28 15:45 | 社会 | Comments(2)