井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:国際( 403 )

 トランプ大統領の就任式を報じる大手マスコミが、八年前のオバマ大統領の時に比べて詰めかける人たちが乏しく、いかにトランプという人は国民に人気が無いかと述べている。
 その証拠がこの写真だそうで、これを朝日新聞記者たちがツイートし「不人気なトランプ」の合唱に加わっている。
 ただ写真を見ると公平な条件での比較だと無意識に受けとってしまう。しかし、同じ催しの同じ時間帯を撮影して比較する写真だろうか。これを証明したうえで証拠だと言わなければならないが、そう言う人がいない。
 そして就任式を撮影した写真を見ると、大群衆が詰めかけている。

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 アメリカからの情報をネットで調べると、反対派に阻まれてたどり着けなかったと言う人たちがいて、また州兵と警官が入り口を塞ぎ入場制止している写真もある。混乱が予想されるので、デモ隊を中に入れないために一切の入場を止めて、支持者まで排除してでも、とにかく中で騒ぎや混乱が起きないようにした、というのがもっとも自然な解釈だろう。


 それなのに、「トランプはオバマに比べ人気がない」なんて報じるメディアおよび朝日新聞記者らのツイートは、ちゃんと検証した上でのことなのだろうか。しないで、いい加減な受け売りをしているとしか思えない。

 そもそも、アメリカで大統領に当選するということは、得票の比率がどうであれ多数の人が投票してるわけだし、そこから一部でも一カ所に集まれば人集りが生まれるはずなのだから、ガラガラというほうがむしろ不自然である。


 これは、リビアでカダフィが国民に演説していた時の動画を思い出す。大勢の支持者が詰めかけているのに、欧米およびその受け売りする日本のメディアは、孤立無援になっているという嘘を繰り返し流してきた。

 この点で、世界で最も悪質だったのがCNN次いでBBC、日本で最も悪質だったのが朝日新聞だった。


 だいたい「反トランプ」の合唱やデモンストレーションをする人たちは、その100分の1でもオバマのシリア、リビア、イエメンの戦争に抗議の声を挙げただろうか。
 こういうところに、「リベラル」の欺瞞と衰退の原因がある。アメリカでも、朝日新聞も。



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by ruhiginoue | 2017-01-22 16:37 | 国際 | Comments(4)
 トランプ次期アメリカ合州国大統領は、同じことを言うにも受け狙って威勢よくしているが、そのうち受けているのが「製薬会社は殺人罪を犯している」というものだ。

 これで思い出したのが菅直人もと総理の厚生大臣時代のことだ。彼は歴代の厚生大臣とは違い、製薬業界ではなく患者の側に立ったことで評価されている。そして、陳情の手紙に対しては秘書の代筆だったりするけれど一応は返事を出すなど誠意を見せていた。
 これと大違いなのが小泉純一郎厚生大臣だった。常に業界寄りで、献金を受けて贅沢な暮らしをして海外旅行したりグルメ三昧だったりし、改革派を自称するので薬害などの被害者が陳情の手紙を出しても全く返事を出さなかった。

 このように、菅直人は小泉純一郎などとは大違いだったのだが、それで名を挙げた勢いで新党を結成して総理になったものの、それまでの過程で、多くの患者とその家族と支援する市民や弁護士たちの努力の上澄みを浚い、すべて自分の功績のようにしてしまった。
 だから、薬害など医療問題に関わる運動や裁判をしてきた人たちから、菅直人はけっこう評判が悪いのだ。それでも、小泉などよりははるかにマシということでもある。

 それなら、いっそのことトランプ次期大統領のように威勢よく過激なくらいに製薬業界を批判していたら良かったかもしれない。ただ、あの当時の日本では、そういう威勢の良さが受け入れられなかった可能性もあり、そこで発言することは博打になってしまう。
 しかし、今の菅元総理は失うものがないのだから、今のような半端なことをしていないで、もっと積極的な言動をとるべきだろう。

 ところで、アメリカの人気ドラマ『ER』は民主党支持を明確に打ち出しているが、そうしたら薬害についても、批判は陰謀論とか無知とか言う誹謗を根拠もなく主人公に語らせているなどしていて、アメリカのリベラルは虚飾ばかりであることを再認識させられる。ジョージクルーニーもメリルストリープも偽装のリベラルであることは、その言動から暴かれている。このことは既にここでも指摘した。
 こうした実態が、トランプ当選の一因だろう。

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by ruhiginoue | 2017-01-16 15:52 | 国際 | Comments(3)
 トランプ次期米合州国大統領の会見で、毎日新聞の社説が「メディア差別は許されぬ」という題で「驚くべき光景だった」と書き出しているが、この「社説」のほうが「驚くべき」内容であり、日本のマスメディアの退廃の凄まじさを改めて再認識させられるものだった。


     この記者会見でトランプ次期大統領は、CNNの記者に対し、自分は他の記者を指名しているのだから割り込まないようにと言うなどして険悪な雰囲気になっていたのだが、それを毎日新聞は、単にCNNの記者が「あなたは(ツイッターでも)我々を攻撃している。質問の機会を与えるべきだ」と迫ったのであり「食い下がったのは理解できる」とし、「それでもトランプ氏は『わきまえなさい』『質問は受けない』などと拒み通した。民主国家の最大都市ニューヨークで、トランプ氏は独裁国家の指導者のように振る舞った」と、手あかのついた紋切り型の言葉で単純に非難した。

     

     そもそも、その「CNNの虚偽報道」は根拠が不明確であり、それをことさら思わせぶりに騒ぐから、これでは印象操作だという批判が起きている。それなのに毎日新聞は、「報道したメディアの質問を拒む権利はない。『偽ニュース』ならなおさら、質問させて堂々と答えた方が、あらぬ疑いを持たれずに済むはずだ」と、すっかり情報操作に乗っかっている。みすみす印象操作にからめとられる愚は避けようと拒絶したら、堂々と答えないのはやましいからだと非難する。これは情報操作・印象操作の常套手段だ。

     

     このようになった場合、CNNが虚偽報道したかが先ず問題なのに、そこを検証せず「メディア差別」と非難する毎日新聞の社説は「批判の為にする批判」でしかなく、そのうえでメディアが権力を批判することは大事であるという建前をアメリカの過去の事例を引っ張ってきて取って付けて言うのは問題のすり替えであり、具体性を欠いた観念論による手抜きである。


     このような怠慢だから、沖縄の二新聞を潰せという自民党や、基地反対運動は金で雇われているというテレビなど、国内のメディアと権力の問題には向き合いもせず、大上段に振りかぶって中身の無いことを外国へ向かって偉そうに言うのだ。

     これは毎日新聞の社説に限ったことではないが。


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    by ruhiginoue | 2017-01-14 09:42 | 国際 | Comments(2)

    年賀状が減り続けるわけ

     今年の元日に配達された年賀状は前年比約6%減の16億4000万枚となり、これは8年連続で前年を下回ったことになるそうだ。
     その頂点は1993年だったが、それから4割も減ったことになる。この背景に、やはり電子メールやソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の普及があると指摘されている。
     このため日本郵便は、若者層を取り込むためコマーシャルに人気アイドルグループ「嵐」を2年連続で起用したが、それでも年賀状の利用減に歯止めをかけることはできないでいる。
     
     それは仕方ないことだろう。今年も来た年賀状が電子メールばかりだったし、Twitterのメッセージでも、このブログのコメントでも、年末年始の挨拶をしていた。絵を描いて画像添付したメールもあった。
     これでは、いくら宣伝してもダメだろう。

     あと、もともと年賀状に嫌気がさしていた人も少なくない。年を追って枚数ばかり増えていく。そうなると費用がかかりすぎる。それだけの費用をかける甲斐もない。なぜなら、同級生とは疎遠になり、親戚は死んで、その一方で仕事の義理やダイレクトメールの年賀状ばかり増えるから、手間と金ばかりかかってつまらない。
     
     そんな人が多いから、若い人たちにアイドルで宣伝をしているのだろうが、若い人ほどe-mailやTwitterじゃないのか。
     だから、気になるのは安定した経営の財源という観点だけだろう。年賀状の収入が減った分、普段の手紙と葉書の料金を値上げしないといけなくなるかもしれない。
     それでも、料金が高く、郵便の数が少なくなって、しかし確実に届く、というのでも良いと思うのだが。 
     
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    by ruhiginoue | 2017-01-10 06:23 | 国際 | Comments(5)
     この「クエート人少女涙の証言」というあからさまな捏造のヤラセを口実に、アメリカはイラクに戦争を仕掛け、大勢の人命が奪われ、環境破壊が深刻に。
     さらに「大量破壊兵器」の嘘でまた戦争を。
     
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     だから今回シリアの女の子はどうなのかと言われてきた。当たり前だろう。

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     この、「アレッポの少女バナ」のツイッターは、欧米メディアのプロパガンダ・アカウントで、SNSのメタデータプロファイルから、アカウントが英国で登録され、例の「ホワイト・ヘルメット」という世論操作の団体が関与しているとも言われる。

     ただ、この少女の話があまりにも美談仕立てで、いかにも他所で作られたという印象だったこと、そして何より、もともと米英はこのようなことを昔から戦争のたびにやってきており、それが、いろいろと言われている原因だ。
     例えばベトナム戦争の時など、アメリカは宣伝に使う子どもを探し回り、戦争の負傷や火傷が無くて「手足の揃った」顔の見てくれも可愛らしい子供を選別し、マスメディアに登場させて、その子供を抱いて頬ずりするアメリカの軍属夫人や政治家という様子を見せて派手に騒いでいたのだ。

     そういうことを散々されてきたのが世界の現実なのだ。



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    by ruhiginoue | 2016-12-24 17:15 | 国際 | Comments(5)
     英国のジャーナリストで平和活動家のヴァネッサ・ビーレイ(Vanessa Beeley)が、アレッポを訪れ3日間過ごし地元の人達と話した印象について語った。彼女は、NATOやペルシャ湾岸諸国の支援を受けた武装テロリストグループを駆逐する作戦が展開されたさい、人々が避難する様子を自分の目で直接に見て、多くの市民とアレッポについて語り合ったという。
     そのうえで彼女は、アレッポの状況に関してマスメディアが伝えている話は全く信頼できないと指摘しているが、その指摘の通り、欧米の大手メディアとその受け売りをする日本の大手マスコミの報道がヒステリックであり、ジャーナリズムの倫理原則を無視しているし、情報源をチェックせず作り話を垂れ流している、というのは確かだ。

     そして、彼女の話は内容的に現地で取材しなければ書けない記事であることだけは言えるし、そもそもヴァネッサという人は西欧では稀な真面な記者かつ左派運動家であるから、少なくとも大手マスコミが垂れ流しているヒステリックな報道や如何わしいフリーの自称戦場ジャーナリストどもよりは信用できると言って評価する人が日本にもいる。 
     というのも、「アサド政権による虐殺を支援している悪党プーチンを歓待した安倍首相は何なのだ」という意見が日本の左派やリベラルから出ていることに落胆させられるからだ。アフガンやイラクに介入して多くの市民を虐殺したアメリカもそれ以上に悪党であることが、左派やリベラルならわかるはずなのに。

     この記事およびそれに基づく指摘に、例の朝日新聞WebRonza「中東取材20年」の元朝日・川上泰徳は反論できずに、ビーレイ記者に対して「政治的」と誹謗する実に政治的なツイートをし、それを朝日新聞記者がリツイートしている。反論は無視し、決してリツイートしない。
     これら朝日新聞の記者と元記者は欧米に批判的な記者は「アサド寄り」とレッテル貼り攻撃しながら感情的になっていて、まるで右派メディアやネトウヨの「朝日は中国寄り」と酷似していて実に醜い。朝日新聞の記者たちの多くは、朝日新聞を誹謗する右派やネトウヨどもと同程度であるということだ。まさに目糞と鼻糞だ。

     この元記者は、前にもリビア情勢で、カダフィがその思想をまとめた『緑の書』は第三書館から邦訳が出ているほどなのに、カダフィがどんな思想なのか知る材料が無いと言ってしまうお粗末さだし、今回のアレッポと同様にリビアに現地入りして命がけの取材をした西側の女性記者について、そのような人は自分が取材に行った先にはまったく存在しなかったと断言した。つまり自分は現地に行って20年も取材してきたというが、その行った場所が笑ってしまうようなものだったということだ。

     かつてTBSの岡庭昇が朝日新聞の本多勝一との対談で、中東取材は20年ほど前から「NATO軍記者クラブ報道」しかできなくなったと指摘していた。それなのに今、元朝日記者が「中東取材20年」と銘打って連載というだけで滑稽であるのに、その中身は露骨な戦争翼賛であるから、朝日新聞の堕落は度し難い程度になっている。
     それに、沖縄で「ドジン」と侮辱することがあるのも植民地だからで、そこにアメリカ軍が基地を作るのだが、その破壊し放題を批判できないから朝日新聞はダイバーがサンゴに落書きしたという自作自演写真を載せてお茶濁しし、バレて社長が辞任という醜態を見せたことがある。そして今もこのとおりNATO軍記者クラブ幹事だから、沖縄の基地問題も批判できないのだ。

     これについては拙書『朝日新聞の逆襲』で指摘していたが、この後半部分は右派による批判をこき下ろした前半に比べると理解されていなかった。しかし、ほら言った通りだろ、ということが相次いでいる。




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    by ruhiginoue | 2016-12-20 17:16 | 国際 | Comments(6)
     シリア情勢でロシアを非難する人の中に反原発の人が目立つけど、もしもロシアが拒否権発動してNATOの軍事介入を防がなかったら、今頃シリアはイラクやリビアのように劣化ウラン弾で攻撃され、福島より深刻な被害を受けたはずだ。戦闘の巻き添えで非戦闘員が死傷することはもちろん悲惨だが、汚染は後々まで深刻な影響を与える。
     これについて無関心の人ならともかく、普段は反核とか反原発とかに強い関心があるという人たちが、そこまで考えられないのは、なぜだろうか。

     これは、イラクやリビアの混乱や劣化ウラン弾の深刻な被害について大手マスコミがまともに報道せず、それどころかプロパガンダの受け売りと垂れ流しをしていることも原因だろう。
     しかし反原発の人ほど、大手マスコミなんて信用しないと普段よく言ってるはずだ。なのに不可解だ。ご都合主義のつまみ食いしている連中が多いのだという指摘もある。
     
     そのうえで、草の根の安っぽい正義なのだといえば説明がつく。
     例えば、犯罪があるとマスコミに煽られて権力に便乗し容疑者を叩き安易に満足する人たちがいるけれど、それが一方で普段から平和とか反核にけっこう熱心だったりもする。そして権力の暴走への危惧に対しては被害者への同情を持ち出す。
     これと同じで、欧米に便乗しアサド大統領を叩くのは簡単だし、大手マスメディアの報道への不信と、欧米の大国の横暴に対する危惧には、難民とかいろいろ言えばいいから、安全かつ簡易である。

     こういうことに我慢ならないから、シリアの復興を助けるための寄付と同時に、あえてロシア債を云万口購入した。ささやかな抗議の意思表示だが個人としてはたいそうな額である。
     ところが、なんと日本政府はロシアに3000億円出すと言う。これには敵わない。



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    by ruhiginoue | 2016-12-18 15:43 | 国際 | Comments(4)
     巌流島の決闘で「遅いぞ武蔵」と佐々木小次郎は言ったが、遅れて来たのは相手をじらすためで、小次郎は宮本武蔵に負けて死んだ。時代劇では有名な話だが、ほんとうは武蔵が弟子たちと一緒に小次郎を殺したともいわれている。
     それはともかく、訪日のプーチン大統領が遅刻して来たのはわざとではないかと憶測されていて、それがどう影響したかは不明だが、安倍総理は手玉に取られているのではないかと言う人たちがいる。

     しかし、安倍総理がアメリカにペコペコしてたのに今度はロシアにペコペコしてると言って非難してる人たちがいるけど、別におかしくない。トランプが大統領になるのだから。それでトランプに挨拶に行き、そのトランプが好意的といわれるプーチンと握手する。当たり前だ。何がおかしいのだろうか。

     また、シリアのアレッポは政府軍により陥落という報道で、反政府勢力は投降や撤退ということに付け加え、捕らえられ殺害される者もいそうだと言われていたが、その見出しが「虐殺か」になり、さらに「アレッポの虐殺」という観念に変わり、独り歩きし、やったのはプーチン、握手する安倍けしからん、と発展する滑稽な反応がネット上では見られる。あくまでネット上でのことで、単純な人たちの発言でしかないが。

     だいたいシリアのアサド大統領と日本の安倍総理はよく似てる。親の七光だったことや、国内で少数が多数を制するために国外の強い国になびくやり方とか全く同じだ。違うことといったら、アサドは学校の勉強ができたけど安倍は駄目だったというくらいのことだろう。もっとも、プーチンがジャイアンならアサドはスネ夫で安倍はのび太だという指摘もあるが。
     それでプーチン大統領は、アサド大統領と同じように安倍総理にも取引を持ちかけ話に乗せる。そもそも外交はそういうもんで、駆け引きなのだから当たり前のこと。なのに安倍がプーチンとヘラヘラと握手してシリアの事は何も聞かないのかとケチつけても、安倍とアサドは同じ立場なんだから、そんな話になるわけない。
     
     これは外交だから駆け引きであり、普段からも駆け引きは必要で、これができないとロシアでは昔から「かぼちゃの頭」と揶揄される。中身が詰まっていないということだ。
     そもそも、プーチン大統領が名をあげ政界入りのきっかけとなったチェチェン紛争は、彼の徹底強硬策のため地元で数万人、ロシア側の兵士も千人くらい、悲惨な被害が出たけど、混乱を収束させたし、もっと長引けば遥かに多くの犠牲が出た。だから評価されたのだ。
     なので、シリアでの強硬策でも内戦が長引けばもっと犠牲者が出ると彼は言うはずで、情緒的に非難してる連中は、まず反論できまい。

     しかも、爆撃が続くシリアの街からTwitterで「最後メッセージ」を投稿した人のうち「今この瞬間に生きている人は何人いるんだろう」とか言っている人たちがジャーナリストにまでいるけれど、それ以前に、そうしたアカウントに本物はどれくらいだろうかと疑ってみてみる必要がある。そもそもシリアの内戦のもとになる混乱もFacebookのヤラセがきっかけで起きたのだから。

     ところが、もともと安倍総理に批判的な人たちの多くが、そうした愚かさを露呈させている。まず、ロシアの後押しするシリアの強硬策に「アレッポの虐殺」などと英仏製プロパガンダを受け売りしてしまう愚。次に、沖縄の米軍基地問題を批判しながら同根である世界各地の紛争で米国側に立つ愚。そして何より、駆け引きを理解できず、現実的で実効性のある対処を提言すら出来ず、ただ情緒的に戦争批判して自己満足する愚。これが日本の左派やリベラルの致命傷だ。
     もっとも、こういうことについては、いつも現実主義者を気取りながら平和主義者を批判する右派とか保守派すら、満足に批判ができない。

     それは相変わらずなので、むしろ飽き飽きしている。それより気になるのが、ロシアが日本に持ちかけると考えられている取引だ。日本は原発事故があり、さらに再稼動までするので、放射性廃棄物の処分が飽和して行き詰まりが目前だから、それをロシアが引き受けてシベリアに貯蔵してやるということだ。
     そして人が近寄りにくい永久凍土に、さしずめゴジラの氷漬けのようにして置くという話であり、これに日本は飛びつくだろう。映画でゴジラを氷漬けにして当分は動けまいとなったが「これで費用を使い果たして、来年度の予算が無くなった。もっとも来年度があればの話だが」というセリフがあるけれど、後先を考えている余裕の無い日本は、アメリカの大統領もプーチンに好意的なトランプになることだしチャンスだ、ということでロシアから持ち掛けられたら乗ってしまい、これで領土問題はお終い。原発のせいで悲願の北方領土返還はなくなる、という予想だ。
     はたして、どうなることか。



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    by ruhiginoue | 2016-12-16 16:33 | 国際 | Comments(1)
     キューバ政府は、先月25日に90歳で死去したフィデル・カストロ前国家評議会議長の遺言を尊重し、その名前を道に冠したり、像を作ったりといったことは行わない方針を発表した。
     そういえば、レーニン廟を作るという時、未亡人は「そんなものより学校や病院を作ってください。その方が国のためだし、夫だって喜びます」と言ったけどスターリンに無視されたそうだ。だいたい、当人より取り巻き連中が威光を利用しようとするのが相場だから、そんなことするなと遺言したのだろう。

     日本では、天皇が火葬を望んでいるということが話題になった。それまでは、遺体を荼毘に付さず棺桶に厳重に封をして墓所に収めていた。これは墓を暴かれないようにということだ。中国では、満州人の皇帝がいたけれど革命で中国人が取って代わり、そのさい西太后らの葬られた墓所が暴かれ棺桶がひっくり返されて、まだ肉の付いた骸骨が散乱したという無残なことになった。これは身に着けていた高価な装飾品などを一緒に入れておいたから、それを目当てに墓荒らしされたようだった。
     この墓荒らしのことがあって、後継ぎの愛新覚羅溥儀は中国人に不信感を持ち、日本が傀儡の満州国をつくるという計略に協力し、その責任を戦後に問われ、結局は普通の市民となって死後は火葬された。この辺りは映画で有名だが、映画にも出てくる英国人家庭教師ジョンストンが綴った『紫禁城の黄昏』を読むと、映画より面白いくらいだった。

     ところで、もう一つ話題になった天皇の希望すること生前退位だが、有識者に意見を訊いたというのに何でそこに韓国のキリスト教もどきカルト・統一教会のシンパが混ざっているのかと大いに疑問な人選の渡部昇一上智大学名誉教授は、天皇の生前退位に反対したうえ天皇の意思より皇室典範が大事だとか言ったけど、その前には女性の天皇について反対して、大事なのは畑ではなく種だと言った。こういう人が一定の支持を受けてるのだから、同じ発想の判決も裁判で出るはずだ。
     
     それは、タイ人の子供として日本で生まれ育った16歳の少年ウォン・ウティナン君が、「強制退去は不当だ」と国を訴えていた裁判のことだ。東京高裁の812号法廷で小林昭彦裁判長が「原告の請求を棄却する」と判決を読み上げると、傍聴席からは「ひどい」「恥を知れ」と声が上がった。日本で生まれ育ち日本語を使ってきてタイには行ったことがなくて言葉もわからないというのに、親がタイ人だからタイに行けば良いので日本から出ていけということだ。
     この発想から、蓮舫議員があのように言われたわけだ。



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    by ruhiginoue | 2016-12-08 17:27 | 国際 | Comments(1)
     アメリカのトランプ次期大統領が、国旗を燃やすなど棄損した者は刑務所に入れたり国籍剥奪したりの罰にするべきだと暴言を吐いて批判されている。アメリカではすでに裁判所の判断があり、国旗を燃やすことが表現の自由の行使に当たる場合もあり、そうした自由のある国を象徴する旗なのだから、それを棄損することを罪に問うことで逆に旗の価値を損なうことにつながるということだ。これを無視したのでトランプ氏は批判されている。

     ところで、日本には国旗を毀損したら罪になる法律がある。ただし外国の物に限る。これを不当だと言う人たちがいて、なんで外国のだけダメで日本のは良いのかという勘違いの発言だった。たしか石破元防衛相もその一人だった。
     こういう人たちは法律を調べていない。疑問に思ったら何か言う前に調べるべきで、政治家なんか政策秘書がいて公務員として給与が出ているのだから調べさせればよい。そうでないと税金のムダづかいだ。
     この法律の趣旨は、自国の旗と違い外国の旗を毀損したら、その国の感情を害して外交や貿易の支障になるから、ただ毀損しただけではなく、それにより日本の国益が損なわれた場合には罪になるというものだ。つまり、あくまで自国のため。

     一方、自国の国旗を燃やすなどした場合、どう国益を損ねるのか。国のためになることが具体的に存在しないなら、国旗を棄損する罪を叫んでも口先だけの自己満足でしかない。そんな無意味ことに賛同する人はただのお調子者で、国とか社会にとっては迷惑な存在だ。
     それでもアメリカでは、トランプ次期大統領が述べたことが、身内の共和党の幹部を含む議会関係者や政府当局者から批判を浴びている。そうしてアメリカでは右派も批判しているのだが、日本のネトウヨは大賛成なのだ。それにしては、日本では祝日などに日の丸を自宅で掲げている人が少ない。

     実際に、ネトウヨをやっている人が誰か判ったので、その自宅に取材に行った記者などがいるけど、あくまでネット上の愛国者で、祝日の国旗掲揚なんてしてなかった。
     この他にも、脅迫やプライバシー侵害で送信元開示されて訴えられたネトウヨが、過激なことを書いているにしてはおとなしそうなおっさんだったことがあり、そんな人だったから、むしろそんなことをしたと言うべきだった。なぜなら、そのネトウヨおっさんは法廷で「みんなやっていることじゃないか」と言い訳していたのだから。
     また、8月15日に靖国神社に行き参拝反対する奴らに罵声を浴びせに行くぞという連中も、そうやって騒ぐだけで自分では参拝せずに帰ってしまったという話がある。

     そんな迷惑な人たちに支持された政治家のために、お子様ランチ食ったあとや沿道に動員されたあとに気を付けないといけなくなるのでは、たまったものではない。



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    by ruhiginoue | 2016-12-06 16:01 | 国際 | Comments(19)