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カテゴリ:映画  

  • 市川森一も死去
    [ 2011-12-10 20:56 ]
  • 脚本家・石堂淑朗の死
    [ 2011-12-02 23:09 ]
  • 「あんた方は火を使う。儂らも少しは使うが」
    [ 2011-06-18 05:14 ]
  • 私生活で肉食系のシュワちゃん
    [ 2011-05-26 18:16 ]
  • 『原子力戦争』放映“自粛”
    [ 2011-05-16 20:50 ]
  • コッポラのワイン
    [ 2011-05-14 17:58 ]
  • チャイナシンドローム
    [ 2011-05-12 16:48 ]
  • シルクウッド
    [ 2011-05-01 16:36 ]
  • まるで『渚にて』のラストシーン
    [ 2011-04-21 19:11 ]
  • 映画好きなのに映画館に行ってないのは
    [ 2011-04-17 16:32 ]

市川森一も死去  

2011年 12月 10日
 石堂淑朗のことを書いたら、今度は市川森一の訃報も。
 市川は、石堂がいかに変態かという話を笑いのネタにしていたことがある。
 それはともかく、石堂と違って市川は脚本を書き続けた。ただ、タレントの真似事をするようになり、そのころから脚本に対する精力が衰退していたとも言われる。
 これは「鶏が先か卵が先か」という喩えが当てはまることだが、タレントと言っても芸があるわけではなく、よくあるコメント屋になってしまったから、批判を受ける原因だった。ワイドショーに出て見識ぶり勝手なことを言う人たちがいるけれど、その一人となった市川は、犯罪報道がらみで人権侵害発言をしてしまい、『コメットさん』(旧作)のころから盟友だった山際永三監督を怒らせている。
 最たるのは、あの三浦和義事件だった。彼が有名な芸能人の親戚で、その縁で彼自身が芸能人だったことがあるから、彼が事件に巻き込まれたことを芸能報道のようにして、週刊誌とワイドショーが騒いだ。
 ところが、三浦と言う人が芸能人だったのは子供の頃のことだった。親戚の縁で子役をやっていただけで、その当時から性に合わないと感じていたから辞め、その後は自動車整備と貿易の仕事に就き、芸能からはすっかり遠ざかっていた。
 だから、現役の芸能人であっても事件報道として扱うべきことであれば、芸能と縁が無くなって久しい人はなおさら、面白おかしく騒ぐのではなく真面目な報道をするべきだ。そう、騒がれたその当時から、週刊誌やワイドショーを中心とした一部マスコミは、批判されていた。
 また、そうした騒ぎ方で安易にウケを取り、これで視聴率が取れるとなれば、ドラマなど手間暇かけての創作がないがしろになってしまう。
 だから山際監督もマスコミに異議申し立てをしていたのだが、これに対して、テレビで市川さんがケチを付けてワイドショー擁護の発言をしたと言い、山際監督は怒ってしまったのだった。確かに市川のタレント化は、よくいろいろな人たちから批判されてきた。
 こうした市川の経緯をみると、自らの本業が留守になっただけでなく、その本業を衰退させる手助けをしてきたようである。第一線で活躍した人がこれでは、ニュースもドラマも、テレビが役に立たなくて面白くもなくなったのは当然であり、衰退したのはインターネットなど新しいメディアの登場で割を食っただけではないだろう。
 
  
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by ruhiginoue | 2011-12-10 20:56 | 映画 | Trackback | Comments(0)

脚本家・石堂淑朗の死  

2011年 12月 02日
 豊田有恒のついでに、一月前に死去した脚本家の石堂淑朗について。
 映画「日本の夜と霧」など大島渚監督の作品で知られる脚本家の石堂淑朗が膵臓がんで11月1日に79歳で死去したそうだ。
 大島と決別宣言したあと、テレビの脚本を中心に書いていおり、やはり大島の下にいた脚本家の佐々木守と同様、円谷プロの作品を多く手がけた。
 大島といっしょに左翼の立場から社会批判を作品にこめていたけれど、大島とは決別宣言をし、次第に脚本を書かなくなり、右翼ぶった陳腐な売文家に成り下がった。
 そして晩年は世をすねたような顔と精神異常の目つきをし、右派雑誌御用達の反人権派コメンテーターみたいになっていた。
  石堂の脚本をテレビで使っていた山際永三監督によると、才能が枯渇してしまったのか脚本を書かなくなって、その辺りから酒飲んだ勢いでの発言をはじめたのだった。
 たしかに、80年代頃迄は割と普通にいろいろ書いていて、例えば大ヒットした「南極物語」などがあった。これは今ちょうど大金かけて最初は良かったがその後は視聴率急落というテレビドラマと同じ元ネタである。これについては主役キムタクの役作りなどに難癖がつけられているが、本当の難は、スターを揃えてるなど話題づくりには成功したが、話の展開が下手だから失速したということである。これに比べると、かつての映画はしっかりしていて、それは脚本がちゃんとしていたからだ。
 そうした活躍をしなくなったら、エッセイもどきを書き始める。構成感の強固な物語を築き上げることは大変で、たくさん頭を使うし、それを支える体力も要る。司馬遼太郎など、小説を書かなくなって随筆ばかりと言われる作家は他にもいる。
 結局、石堂のウヨ発言は「ネタ」であったから、本気で取り合って共感したり批判したりするようなものではなかった。哀れな晩年ということだろう。

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by ruhiginoue | 2011-12-02 23:09 | 映画 | Trackback | Comments(6)

「あんた方は火を使う。儂らも少しは使うが」  

2011年 06月 18日
 「あんた方は火を使う。儂らも少しは使うが」というのは『風の谷のナウシカ』に出てくるセリフで、小国の老人が大国の若者に対して言うのだが、そのあと、「小さな火は暖めてくれるが、大きな火は壊してしまう」という趣旨の言葉が続く。
 その製作元、東京都小金井市のスタジオジブリの屋上に、「スタジオジブリは原発ぬきの電気で映画をつくりたいと書かれた横断幕が掲げられて話題だ。宮崎駿監督の考案だそうだ。
 テレビを液晶に変えたから少し節電になるのも結構だが、屋外で上映会をして皆で涼みながら楽しんだりを、かつてのようにやってもいいのではないか。それでどの程度の省エネができるかより、そうした雰囲気の社会である意義が大きい。
 ところで、かつて「原爆の図」などで知られる丸木美術館に行ったら、反核を訴えているところで原発の電力は使えないと、自家発電機を使っていた。もとは、抗議の意思表示で電力会社が宣伝している比率の原発分の料金を支払わなかったため、滞納扱いで送電停止されたのだった。
 それとジブリは異なるようで、「攻撃的な意味はありません」と談話している。穏やかな意思表示だろう。『ナウシカ』以前の『未来少年コナン』では、無公害無尽蔵の太陽エネルギー衛星も封印してしまう。生活に必要な分を越えて、巨大兵器を動かせるようにしてしまうからだ。「小さな火は暖めてくれるが、大きな火は壊してしまう」ということだ。

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 余談ですが、拙書『宮崎駿・・・』が、手元に十冊ほどあるので、『防衛医大』『美容外科』のどちらかを直接当方へ注文下さった方には、オマケとして付けてお送りします。
 改竄問題なとで絶交した出版社のものですが、この本はそうした問題はありません。ただ、プロのカバーデザイナーとコピーライターを起用すると経費が大変というので、それは肩代わりするからと約束していたのに、出来たものを見たら反映されていないので、預けておいた経費はどうしたのか、ということが決定的となりました。裁判に訴えたけど、出版社の懐がカラに近い状態でした。
 『宮崎駿』だけ読みたければ、中古が安く売ってますし、図書館にもあります。もちろん、これだけ着後払いでもお送りしますが。
 注文や問い合わせはメールをこちらへ下さい。varesesaravande2@infoseek.jp


 
 
映画 - エキサイトニュース

by ruhiginoue | 2011-06-18 05:14 | 映画 | Trackback | Comments(3)

私生活で肉食系のシュワちゃん  

2011年 05月 26日
 フランスのミッテラン大統領は、隠し子がいると報じられたさい、記者から「奥さん以外の女性との間に子供がいますか」と問われ「ええ、娘がいます」とあっさり認めたうえ、「それで」と語尾を上げて逆に質問し返した。
 だから何か問題があるのか。それは家族の間で問題になっていなければ、他人からとやかく言われることではない、ということだ。
 芸能人なので人気取りは上手で、しかし政治的に対立する相手の悪口ばかり言っていて、しかもそれは受け狙いでデタラメや暴言が含まれており、肝心の政策では財政問題などお留守で、もとより無能無策であったことが次第に明らかとなった、との点では、アーノルド=シュワルツェネガー元知事と日本各地のタレント知事たちとで、共通している。
 その中には、子だくさんで知られる橋下府知事がいるが、しかし不倫とか隠し子ではない。ところがシュワルツェネガーの隠し子とは、かなり不道徳な不倫の結果のようで、だから離婚となったから、彼の威信は失墜したわけだ。
 彼はアクション映画ではヒーローだったが、ドキュメンタリー映画では悪役である。『誰が電気自動車を殺したか』『エンロン』などに登場すると、エネルギー政策や環境問題について、良識に反し解決策はぶち壊しにするインチキ知事として登場し、本当の意味での『ターミネーター』であり『イレイザー』であった。
 オマケに私生活まで、女性に対する『プレデター』であったわけだ。
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海外芸能 - エキサイトニュース

by ruhiginoue | 2011-05-26 18:16 | 映画 | Trackback | Comments(2)

『原子力戦争』放映“自粛”  

2011年 05月 16日
 井上光晴の小説が原作の『tomorrow 明日』、井上ひさしの舞台が原作の『父と暮らせば』、とともに、黒木和雄監督の反核三部作『原子力戦争』が、テレビ放送される予定だったのに原発事故のため中止になっていた。
 この映画をビデオで見たという人も多く、かつては各地のレンタル店にVHSを置いてあった。しかしDVDにはなっていない。
 『原子力戦争』の主演は『父と暮らせば』の父役である原田芳雄で、彼は黒木監督作品の常連。田原総一郎の原作は、いちおう小説の形をとっているが説明ばかりで成立するノンフィクョンで、ドラマではない。それを映画化ではサスペンス仕立てにしている。
 しかも、福島第1原発でゲリラ撮影というのだから、今リバイバル上映したら大ヒット間違いなし。文芸座あたりでやってほしいものだ。
 この映画はテレビの深夜放送で見て、それから何年も経ってから原作を古書店で見つけて買って読んだのだが、帯の推薦文は「公害言論」で有名な宇井教授だった。


 

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社会総合 - エキサイトニュース

by ruhiginoue | 2011-05-16 20:50 | 映画 | Trackback | Comments(6)

コッポラのワイン  

2011年 05月 14日
 近所の某店に一本あったのを見つけて購入したコッポラ監督の作るワイン「コッポラロッソ」。
 『ゴッドファーザー』に出てきた架空のワインは、監督がラベルのデザインをしたそうだが、その延長で本当に製造をはじめて大儲けらしい。
  

 これで富豪と化したコッポラ監督は、映画では破産を何度か経験している。これについて、よく勘違いされることだが、『地獄の黙示録』が原因だと今でも思っている人がいる。しかし、最初は心配されたが、莫大な製作費をちゃんと回収したうえ最終的には黒字となっている。
 失敗してしまったのは次の『ワンフロムザハート』だった。この映画は『地獄の黙示録』に比べればずっと少ないが、それでも相当の製作費を投入しており、ところが赤字になってしまった。
 そんなコッポラ監督が作るワインをニーノ=ロータ作曲のサントラとともに味わう。アメリカのワインはだいたい駄目なのだが、これは例外かもしれない。

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by ruhiginoue | 2011-05-14 17:58 | 映画 | Trackback | Comments(6)

チャイナシンドローム  

2011年 05月 12日
 原子力発電所の底が抜けたら、最悪の場合、アメリカから裏側の中国まで地球を抉り抜く。これが「チャイナシンドローム」だが、東京電力は12日、福島第1原発1号機で、長さ約4メートルの燃料が完全に露出して溶け落ちたとみられると発表した。
 どれくらいの燃料が溶けているかは不明だが、関係者は燃料がすべて溶けた可能性も否定せず、溶けた燃料は圧力容器の底を傷付け、そこから水や溶けた燃料が外側の格納容器に漏れた可能性もあるそうだ。
 映画『チャイナシンドローム』が公開された直後にスリーマイル島原発事故が起き、大変な話題となったものだ。
 この映画に出演し、製作にもかかわったマイケル=ダグラスとジェーン=フォンダは、父親が大スターであり反骨の人でもあったカーク=ダグラスとヘンリー=フォンダである。
 カーク=ダグラスは、「赤狩り」でハリウッドを追われた名脚本家ダルトン=トランボをあえて起用し、抵抗の映画『脱獄』『スパルタカス』を作り主演した。
 ヘンリー=フォンダが、アメリカ1の演技派と言われながらアカデミー賞を受けたのは死の直前になっての『黄昏』で、体調不良により共演した娘が代役で授賞式に出て、直後に亡くなったが、それまで政治的圧力を受けていたためと言われている。
 こういうことがあったから、メリル=ストリープは『シルクウッド』に出演するさいはすべてをかける覚悟で臨んだと言うのだろう。
 この『チャイナシンドローム』では、不吉な地震の場面があり、今の事態を予想したかのようだ。そして、時々、逆光線やシルエットで写り誰なのか不明な人たちが、密談をする不可解な場面があり、よく会話を聞くと投機の話のようで、これは映画の中で説明はないが、業界の連中であることをほのめかしているらしい。
 それは日本でも同じで、水蒸気爆発で財界の内幕も一部が露呈した。しかし今となっては、溶触と蓄積の程度が想像以下であることを願うだけだ。
 





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科学・環境 - エキサイトニュース

by ruhiginoue | 2011-05-12 16:48 | 映画 | Trackback | Comments(12)

シルクウッド  

2011年 05月 01日
 福島第1原発に勤務する女性が、限度を超えた被爆をしてしまったそうだ。
 同時に、メーデーでも原発事故について発言があったということもあり、やはり思い出すのは映画『シルクウッド』である。
 カーマッギー社のプルトニウム工場に勤務していた女性従業員カレン=シルクウッドが、会社が操業するさい安全を無視して利益を優先していることに気づき、組合活動にのめり込むが、自らの身体が被爆して深刻な状態であったことも知る。そして告発の資料を持ってニューヨークタイムス紙の記者に会いに行く途中、自動車事故で死亡する。警察は、睡眠薬の飲み過ぎによる居眠り運転として片付けたが、彼女の自動車には衝突されたような傷痕があり、持っていた資料が消えていた。
 実話に基づいた話で、シルクウッドに扮した名女優メリル=ストリープは、一大決心をして出演したと言い、熱演したがアカデミー賞の候補にならなかったので、圧力ではないかと言われた。
 また、原発事故の危険を告発した映画の代表的な作品『チャイナシンドローム』で、マスコミに告発しようと向かう従業員の車が、故意に追突されて崖から転落する場面は、シルクウッド事件をモデルにしている。
 映画『シルクウッド』は、追突事故で死亡するシルクウッドで終わるが、後に彼女の遺族が訴訟を起こし、勤務先の設備に欠陥があったから彼女は身体を蝕まれており、それで体調不良により事故を起こしたとも考えられると主張し、名弁護士ゲーリー=スペンスらが徹底的に追及した結果、勝訴となって、問題の工場は閉鎖された。
 いま、この映画のDVDは入手できない状態である。



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 科学・環境 - エキサイトニュース

by ruhiginoue | 2011-05-01 16:36 | 映画 | Trackback | Comments(4)

まるで『渚にて』のラストシーン  

2011年 04月 21日
 この報道写真と、ソックリな場面を、映画で観たことがある。
 『渚にて』という映画のラストシーンだった。
 ネビル=シュートの小説が原作で、図書館で読んでから何年も後にやっとビデオを発見して観ることが出来た。
 よく言われるように、小松左京の『復活の日』は、ここから影響されているのが、小説を読んでも映画を観ても明らかだった。
 黒澤明監督は核の恐怖を訴えた自作『生きものの記録』について語っているとき、この『渚にて』について言及していた。
 福島県双葉町では、閑散とした街の入り口に標語が掲げられていて「原子力 明るい未来のエネルギー」と書かれている。今となっては皮肉である。
 映画『渚にて』では、オーストラリアの街に「HERE IS STILL TIME ..BROTHE」(兄弟たちよ、まだ時間はある)と書かれた横断幕が掲げられている場面がある。これは劇中で、人々を励ますために作られたものだ。しかし放射能汚染が南半球まで及び、生き残った人々も死に絶える。無人となった街に横断幕が掲げられたままのラストシーンでは、書かれた標語が観客たちへの訴えかけとなっている。
 これは上手い表現だと思った。日本映画『世界大戦争』では、核爆発で破滅した廃墟を背景に「これはフィクションである。まだ間に合う。こうならないよう皆で押しとどめよう」というテロップがスーパーインポーズされるので、同じ訴えでも芸が無いと思ったものだ。
 そんな映画表現技法の問題はともかく、今では南半球にも汚染は僅かだが到達したらしいので、完全なフィクションではなくなってしまった。
 
 映画『渚にて』のラストシーン。引用動画の9分15秒からを参照。
 
   


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by ruhiginoue | 2011-04-21 19:11 | 映画 | Trackback | Comments(9)

映画好きなのに映画館に行ってないのは  

2011年 04月 17日
 映画は好きなのに、最近は映画館に行っていない人たちがいて、訳はいろいろだが、つい見逃して後からDVDで観ることになった人が多いようだ。
 これは、料金とか時間とかに起因するようだけど、あと、最近の新作に意欲が湧かないということもある。もともと映画が好きだけど、観たい作品が無いという人は、アンケートでも上位だ。
 それで、見逃したからではなく、過去の名作を観ている人がいるけど、そのさいは、古典に注目してみると面白い。最近の新作は、この内容、この描写、この名画のこの部分の剽窃だったのか、と判ったりして楽しい。
 特に、淀川長治が出てきて「はい、チャップリン、面白いねー」「はい、ヒッチコック恐ーい」とか言って解説するクラシックシリーズDVDが良い。
 この中で、あの『戦艦ポチョムキン』について、淀川さんは「この映画が、なぜ名作中の名作なのかと言うと、オデッサの階段を乳母車が転げ落ちていく場面は、色々な映画で何回パロディになったか解らないくらいだから」と言っていた。
 そういうパロディとかオマージュは、剽窃とか盗作とは違い、もとの作品への愛着がある。
 ところで、かつてマッドアマノ氏のパロディコラージュに使われた写真の作者が、著作権侵害で訴えたことがあった。使用料金を支払えというだけでなく、茶化されたのが面白くないということだった。
 結局、和解となったが、長期にわたる泥仕合のようになってしまったらしい。使用料を支払えというのは写真家協会がうるさいだろうから、しょうがなかったかもしれない。だが、パロディにされたことは、『ポチョムキン』のことと同様、むしろ名誉なことであり、怒ることではないだろう。パクリとは違うのだから。

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by ruhiginoue | 2011-04-17 16:32 | 映画 | Trackback | Comments(6)