井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

<   2010年 02月 ( 50 )   > この月の画像一覧

 そもそも、私(当時10代後半)がどうして病院に行ったかというと、背中の右側の肩甲骨から右上腕にかけてアザがあったためだった。アザは、ホクロも同様だが、色が付いているだけで特に問題が無い良性の場合と、皮膚ガンに発展したうえ臓器など他に転移して命を奪うこともある悪性の場合とがある。私の症状は、いわゆる町医者から大学病院まで、複数の医師が良性の診断で一致していた。

 そこで、治療のため当時住んでいた界隈にある唯一の大学病院である国立防衛医科大学校病院(防衛医大)に行った。近所だったことと、そこの学生と知り合いだったので紹介されたからだった。最初のうちは、問題は外見だけだから、レーザーでアザの色素を除去する処置をしていた。

 ところが、それまで担当していた皮膚科の医師が退職し、その後にやって来た別の医師が問題だった。

 その伊藤嘉恭という医師は、これまでやって来たことはすべて間違いで、手術するべきだと言い出した。なぜなら、今までは誤診により不適切な対処をしていたが、ほんとうは悪性なので完全切除しないと命にかかわるからだそうだ。これには驚いたが、しかし「手術はすぐに終わり一気に完全に良くなる」と説明を受けたので、それなら仕方ないかと考えた。

 ところが手術をし終わると、その医師は「完全に切除できなかったから、もう一回やる」と言い出し、さらに手術をくりかえした。「話が違う」と抗議しても、「始めたからには途中でやめることはできない」と勝ち誇ったような態度で、「やってしまえばこっちのもの」と言わんばかりだった。そして入院して全身麻酔による手術は五回に及ぶ。実際にはせずに済んだが、大量出血が見込まれたので輸血の準備もしていた。非常に危険な手術だった。

 そんな手術をくりかえしたあげくに、自分の執刀により傷跡だらけの状態となった患部を見て、「やっぱりこうまでして手術することは無かったな」と伊藤医師は言った。しかし、試したい技法はやりつくして、医師としては興味が満たせてスキルアップが出来たという態度だった。実際に、そのとき使用した手術器材は、伊藤医師が個人的に医療機器製造業者に特別注文したもので、後にも先にも使用例が存在しない。

 しかも、「手術することは無かった」と言うのだから、命に関わるという説明は虚偽だったことになり、これが後に問題となったら、防衛医大講師となった伊藤医師は、そんな説明していないと言い出した。では、なんで手術を薦めたのかというと、美容のためだと言う。そのズタズタという状態を、伊藤医師は美しくなったと強弁し、これを美しくないと言う者は人格が悪いと罵った。

 また、裁判となったさい、命に関わる病気ではなく、患者本人が希望してもいないのに、麻酔や輸血による事故や合併症もあり得るハイリスクな手術をするように薦めて実行したのはなぜかと問われて、伊藤医師は、レーザーを続けることは「危険」だからと答えた。では何が危険なのかというと、「レーザーの跡は痒くなるんです。痒いのはけっこう辛いんです」と尋問のさいに言った。これは何かの冗談かと思われる方もいるだろうが、本当である。裁判の速記録にも載っている。さらに、手術で切ってしまったのが表面の皮膚だけであれば、ここまで大きな損傷とはならなかったのだけれど、実は筋肉まで大きく切ってしまっていた。だから外見の醜さと傷跡の痛みが大きくなったうえ、身体を支え動かす筋力が低下した。これは一生、元に戻らない。
 この手術は内容的に非常識すぎないかと詰問され、伊藤医師は、それでも患者の同意を得たから良いと抗弁した。同意書を取っているから自分は絶対に間違っていないとも言う。

 しかし、それにしては、どうしてその同意書に、その問題の手術名が記載されていないのかと法廷で問われた伊藤医師は、「大雑把に」「ポッと書いた」からだと言った。これも速記録にある。医師としてはそれで全然問題ではなく、問題だと言う方がおかしいと主張していた。
 そのうえ、医学部を卒業して数年で日本一の権威者になった自分が間違うはずがないと繰り返した。医師は免許取得してから何年も研鑽してやっと一人前なのが常識だが。

 このため、他の医師たちも裁判になったことで事実を知ることとなり、学会で「除名すべきだ」との意見が出たし、同じ病院に勤務する医師でさえ、「こんな手術をしたら裁判沙汰も当然だ」と明言した。

  その「美容」手術の結果。撮影は防衛医大の研修医。裁判で伊藤医師は、この手術が美容的に最善であると強弁した。
 
f0133526_2216268.jpg



 それからは、裁判の一方で、異常な状態となった患部を治すための手術をくりかえすことになる。最初は同じ病院の他の医師たちによる手術を数回受けていたが、「手に負えない」と言いだしての責任逃れと治療拒否だった。それで他の病院に行き手術を受けることになった。治すにしても、医師の得意分野があるから、それに応じ複数の病院へ行き、手術を受けた。これらを加えれば、最初から数えて二桁回数の手術を受けたことになる。


防衛医大の場合は―ドキュメント医療裁判 | 商品情報(書籍)

肝炎訴訟との関係
その医師が大橋巨泉氏の遺族から批判されたという報道
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-20 02:58 | 司法 | Comments(6)
 素晴らしい演技を見せたが最後にしくじってメダルに手が届かなかった国母選手は服装のことで騒動となったが、その父親が自衛官だから云々している人がいる。
 そりゃ、自衛隊で制服を着崩していたら叱られるだろうが、それとは問題が別だろう。
 今は亡き歌手の尾崎豊も、父親が自衛官だった。で、親が公務員なうえ有名私立の中でもとくにオボッチャマ学校として知られる青山学院高校に通っていたが、反抗する若者の歌を売りにしたいので、あとは卒業式に行くだけだったのにわざわざ退学して、高校中退とかいじめられっ子だったとか色々と言っては売りにしていた。
 でも、国母選手にそういう意図は無かっただろう。そして、「はんせーしてまーす」にケチはついたが、これがもし「お仕着せに反対するためにあえてやりました」なんて言ったら、ケチがついた程度では済まなかっただろう。
 ようするに、日本の体育会の狭い枠の中での「コップの中の嵐」でしかなかったということだ。


人気ブログランキングへ

 Excite エキサイト : スポーツニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-19 23:08 | 体操 | Comments(0)

捕鯨と国際司法裁判所

 豪州で反捕鯨が活発だ。
 youtubeなどで、捕鯨関連に必ず『スタートレックⅣ』が出てくる。この映画でミスタースポックが言っている。鯨の知能は大したことないし、知能が高いから食用にすべきではないというのも、絶滅するまで乱獲するのも、どちらも論理的ではない。



 そして、捕鯨をしている日本でアンケートをしたら、他に食料が無いわけではないのだから、絶滅の危険があるなら捕鯨はやめるべきという意見が多数派で、捕鯨に反対し日本を批判しているアメリカでアンケートをしたら、絶滅の危険がないなら問題はないとの意見が多数派だった。
 そこで調査捕鯨をしているわけだが、そうした経緯を無視して騒いでいる人たちは、一部の狂信的な人たちと、一部の政治的な人たちであった。人種差別意識で騒いでいる人たちと、それをネタにして寄付金を集める運動屋の人たちと、外交に利用したい政治家たちである。
 もともとアメリカから日本に「黒船」が来たのは捕鯨のためだが、その後は捕鯨をしなくなり、ベトナム戦争のときにアメリカを批判した北欧の中立国が捕鯨をしていることに目を付け(スタートレックⅣも北欧が捕鯨していると描かれている)、捕鯨は残酷だと非難し始めたのだった。
 昔、国王の船が嵐で遭難しかかったとき鯨の群れが取り囲んで岸まで誘導してくれた伝説から、死んで打ち上げられた鯨には線香をあげて弔う習慣があるベトナム人にナパーム弾攻撃しまくりながら、良く言うよと言われたニクソン大統領であった。


人気ブログランキングへ投票のクリックをお願い

 
 
Excite エキサイト : 政治ニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-19 20:22 | 司法 | Comments(5)

「ゆとり」の日本

 ニューヨーク・タイムズ電子版が報じるところによると、グーグルや数十の米企業への一連のサイバー攻撃元は、中国の二つの教育機関にあるコンピューターで、一つは上海交通大、もう一つは山東省にある職業訓練学校だそうだ。

 これが事実なら、働き口が外国に移転して貧乏になり、安い中国製に囲まれながらネット上で中国の悪口を書くしかできない日本人が多くなる間に、中国では学生がアメリカにサイバー攻撃すほどになるまで研鑽や修練や精進をしていた、ということだろう。

 日本は詰め込み式の学校教育への反省から「ゆとり教育」を計ったが、実は一部のエリートを贔屓するため他は切り捨てる方便だったと文科省関係も認めている。だから、切り捨てられた人たちを「ゆとり世代」とコケにする言い方もできたが、ではエリートの人たちは集中教育を受けられて優秀かというと、恵まれた富裕な家庭の子供が甘やかされ、それを実力で勝ち組になったと錯覚しただけだった。
 
 回想すると、∫やΣなんて受験と関係ないので余計な負担であったが、大学の文系学部でもコンピューターのため情報科学をやるさい、これを憶えておかないと実に不便だったから、それでやっと高校時代の怒りが収まったものだ。

 そこで思うに、ネット上で「ゆとり」と悪口用語の紋切り型を使っている人たちや、嫌中ネット右翼をやっている人たちは、それ以外にどの程度の知識や技術を持っているのだろうか。床屋政談とか赤提灯談義という言葉があるように、その種の話は誰でも気楽にできる。しかし、サイバー攻撃ができる人は極めて少ないだろう。

 そもそも、左翼は、文化人が気取って名乗ることがある。 反体制とか反権力は嗜みでもある。 それなりに学があり見識を持ってることの証になるから。 それで、社会批判はしているが、けっこうその社会での成功者だったりする。

 ところが、右翼は、貧乏人や落ちこぼれが、その不満から社会に怒っている傾向がある。 そして、それについて愛国とか国粋を拠り所にする。自分の能力が乏しいとか負け組になった不平を言っているのではなく、 国を良くしたいのだ、ということに一応しておく。
 そうでも思わないとやりきれない。そして排外主義を叫びつつ、中国などから来た安い外国製品を身につけてる。

 外国はどうかわからないが、少なくとも日本ではそうだろう。だから日本の将来はあまり明るくなさそうだ。
 
 個人的には、せめて「技術と安心の日本製」を買うことくらいしか、今はできていない。
 例えば、これなど台所用品だが新潟県燕市製は中国製の三倍くらいの値段であるけど、確かに質はよくて料理が楽しくなった。
f0133526_19485476.jpg

 

人気ブログランキングへ憂いつつクリックで投票を


Excite エキサイト : 国際ニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-19 19:33 | 国際 | Comments(4)
 先日、映画『人間の約束』をお薦めしたばかりだが、その脚本家の宮内婦貴子氏が亡くなったそうだ。
 また一冊読み終わったばかりのディック=フランシスといい、訃報が続く。

人気ブログランキングへ

Excite エキサイト : 社会ニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-18 20:48 | 映画 | Comments(0)
 いわゆる着崩しルックのためひんしゅくを買った国母選手だが、競技では応援するという人が多数派というアンケートもあるそうだ。
 それは当然の結果だろう。不正をしたわけではないのだから。
 それに、もともと体育会の体質に自由を尊重するどころか逆の体質があるけれど、その中で、彼はあえて反抗して見せたわけでもない。ただ、無意識に一部の高校生らがやっているのと同じようにしただけ。
 つまり、彼の服装がどうであろうと競技とは無関係である、とか、服装なんて個人のしたいようにすれば良いのではないか、とか、そういう議論になる前提が、存在しないのだ。
 そして、公共道徳は守らないけれど上に卑屈になる運動部とは、ようするに補助金が欲しくて御用学生にならざるを得ないのが現実だと、体育会系の人たちは認めている。
 現に、国母選手を問題とした根拠とは、私費ではなく国から援助してもらっているのだから、ということ。
 つまり、体育会・運動部の問題であって、国母選手の問題ではないのだ。

人気ブログランキングへ
 
Excite エキサイト : スポーツニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-18 20:36 | 体操 | Comments(0)

政治と金の問題

 民主党の中枢は、自民党の中枢から喧嘩して出てきた人だから、今さら政治と金の問題を言う意味は何なのか。
 言うならもっと前から言うべきだし、自民党から民主党を批判するなんて馬鹿げている。
 目糞が鼻糞を笑うという諺の通りだけど、それでも政権交代が無いよりはマシということで、去年の選挙で今のようになる結果となったはずだ。
 だから、自民党から民主党を批判するなら、金ではなく政策で支持を集められるよう、共に努力しようと提言したうえで、自らが率先して何か示すべきだ。
 それが自民党には欠落していないか。
 

人気ブログランキングへ
 
 
 Excite エキサイト : 政治ニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-17 20:47 | 政治 | Comments(3)

抜け睫毛にご用心

 接着剤で人工の睫毛(まつげ)を付けるメーク「まつげエクステンション」で、「角膜が傷つき結膜炎と診断された」「まぶたが腫れた」など目や目元に炎症を起こすケースが増えているとして、国民生活センターが注意を呼び掛けた。同センターには04年度以降、計156件のまつげエクステに関する相談が寄せられ、09年度は既に50件となっているそうだ。
 また消費者庁も、厚生労働省に安全策の確保を要請した。
 やり方の問題もあるが、これは上手く行って健康被害が生じなくても、もともとの睫毛が抜けてしまい、次第に減少して、睫毛の禿げになることがあるそうだ。そうなってしまった複数の女性に聞いた。
 それでも、睫毛がキリッとすると顔が華やいだ感じになるので、やめられないらしい。男でも芸能人には、やっている人がいる。日本の俳優のあの人とあの人ということもできる。そしてリピーターとなって、業者のみなさんを商売繁盛させるということだ。
 その女性はとても五十歳には見えないし顔の感じも人目を惹く、と思ったら実はその睫毛ということで、彼女は「デビッド=ボウイもやっている。還暦であんなイケメンなのはそのため」と言っていた。
 というようなこと書くと、やろうと思う人が出そうだが、お薦めはしません。


 人気ブログランキングへご用心のクリックを
 
Excite エキサイト : コラムニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-17 20:27 | 社会 | Comments(0)

蓮池兄さんが近所に来た

 先日あの蓮池兄さんがうちの近所に来て、社会問題を考える集会で話した。彼はかつて、住んでいたのではないが勤務地として通っていたことが数年あり、懐かしいと言っていた。
 そして拉致問題について、あれから七年経ってもちゃんと解決できないけれど、解決しないほうが良いという態度が日本政府に見えると批判していた。つまり、軍拡の口実に利用できるから、解決しない方が良いと言わんばかりで、だらだらしているということだ。
 どんな事をどう利用しようと、政治の都合だから何でもありではあるが、心配している家族はどうなるのか。それを知ったことではないと利用ばかりしているのでは、この問題を起こした北朝鮮とまったく同じではないか。
 また、過去に戦争があって、そのわだかまりが尾を引いて事件が起きて今も問題になっている経緯があるのだから、それなのに、戦争で一気に解決すれば良いなどと言うのはとんでもないこと。そもそもそんな解決を夢想するのは非現実的もいいところなのだから、ほんとうに家族のことを思ったらできないはず。無責任な騒ぎ方をしている一部の人たちには、そんなことはやめてもらいたい。
 そして、北朝鮮に行っていた弟さんが言うには、あの国は表向きはなんでもキッチリだけど、実はけっこうずさんだそうで、ちゃんと調べたつもりだけど、そうでないことも充分にあるのだから、北朝鮮を嘘つきだと罵るばかりでは駄目だと。
 これは北朝鮮を庇うのではなく、ほんとうに間違っている可能性があるのだから、もっと詳しく調べるように上手に働きかければ、わからなかったことがわかるかもしれないし、もしかすると、亡くなったと発表された人が実は、ということもあるかもしれない。そこを、闇雲ではなく効果的にやってほしい。
 そんな内容の話だった。いろいろと意見はあるだろうが、テレビで田原総一郎あたりが放言していたことなどよりは、説得力があると感じた。


人気ブログランキングへ投票のクリックをお願いします。
 
 Excite エキサイト : 社会ニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-17 16:55 | 社会 | Comments(0)
 SF小説の翻訳で知られる翻訳家の浅倉久志氏が79歳で死去したそうだ。
 たいへんな名訳が多く、的確に訳したうえ日本語が読みやすい。おかげで、アーサー=C=クラークのやや素っ気ない文や、フィリップ=K=ディックの説明不親切な文章でも、みな取っ付きやすくなっていて、ロバート=A=ハインラインをよく訳している誰かとは大違いであった。日本で人気が出たのも、この人の功績であること間違いない。
 
人気ブログランキングへ夏への扉も訳して欲しかった

Excite エキサイト : 芸能ニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2010-02-17 16:09 | 文学 | Comments(0)