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by ruhiginoue

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 ベエズエラのチャベス大統領は再選されたが、健康不安を抱えているのだから、長期政権より後継者を決めておくべきだったという意見がある。
 これを中国はきちんとやっていて、おそらく政権与党内部では壮絶な勢力争いをしているはずだけど、指導者は交代すべきときに交代し、その後継者は話し合いで決められ、決まった人事への不満から内部で対立しないように調性している。
 だから、中国がやっているようにして、他の国もやるべきだと言うわけだ。
 しかし、それはやらなかったのではなく、出来なかったというべきだ。ベネズエラでは、チャベスの代わりになるカリスマ性を持った人がおらず、カリスマに頼らなくても議論して結論を出す、というほど洗練された政治は、まだ行われていない。
 それを出来る中国は、毛沢東の死後あれだけ混乱したのだから、その時の教訓が肌に染みているのであり、つまり懲りた経験があるから、ということだ。
 それだけ、懲りることは大事なのだ。

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by ruhiginoue | 2012-10-12 22:01 | 政治 | Comments(6)
 日本の前衛ポップグループHikashu(ヒカシュー)が、モスクワ新ジャズ実験音楽フェスティバルに参加し、10日。演奏を披露したそうだ。
   ロシアの報道では「Hikashuはかなりエキセントリックな音楽で知られており、ヴォーカリストのマキガミ・コウイチさんがリーダーをつとめる。同グループはロシアではすでに以前から演奏を披露している」とのこと。
 
 ヒカシューといえば、80年のテクノポップ・ブームのさいに注目された団体だった。
 同時期に出てきて華々しく活躍したYMOのメンバーたちは、その後は細野晴臣が80年代の女王・松田聖子に曲を提供したり、ヨーロッパがハリウッドに媚びて作った映画『ラストエンペラー』の音楽で坂本龍一がアカデミー賞を受けたり、高橋幸宏は携帯着メロの大御所と化したりと、表通りを大股で闊歩した。
 これに対してヒカシューは、本業の歌もかなり変わっているが、そのうえ、ヴォーカルの巻上公一が前衛音楽の高橋悠治による政治的な音楽活動に賛同して加わったり、日本楽壇では保守派とされた伊福部昭の特撮映画音楽をシンセサイザー担当の井上誠が管弦楽から電子音に変えたカバー演奏をしてみたりと、とにかく斜に構えた態度を崩そうとしなかった。
 だからとても面白かった。このような姿勢は刺激的だ。

 変な歌ばっかり唄うよなあと少年時代に思いながらも、曲は可笑しいし歌詞は皮肉がきいているし、つい聴き入ったもの。



 これは買って持っていた。学校の音楽室で真似してピアノを弾いていたら、教師から誰の曲かと訊ねられて答えると「伊福部昭って東京音楽大学の学長だよ」と言われた思い出。



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by ruhiginoue | 2012-10-11 23:19 | 音楽 | Comments(0)
 ベネズエラの大統領選挙で、現職のチャベス氏が4選を決め、20年の長期政権に向かった。
 このところ、中南米では左派政権が勢いづいている。これは中南米諸国が、アメリカ合衆国と結託した一部の富裕層と、圧倒的多数の貧困層という構造になっているためだ。
 だから、選挙で圧倒的多数の貧困層から支持を受けた左派の政権が出来ると、CIAが軍事クーデターをそそのかして潰してきた。
 ところが、軍人たちも反米化した。軍には社会の底辺出身者が多い。ただ、指導者になるカリスマ性を持つ人がなかなか居ない。
 そんなとき、陸軍中佐だったチャベスは、ゲバラの著書を読むなどして影響を受け、軍の一部も加担した反政府暴動を起こし失敗。降伏したチャベスは、負けを認め、無用な犠牲を出してはいけないと呼びかけ、「責任は私がとる」と言って刑務所に。
 この様子がテレビで放送されると、叛乱の失敗を宣伝したい政府の意向とは反対に、チャベスの潔さが印象的で、これで彼は国民から人気が出て、釈放され大統領に。
 チャベス大統領の強硬な反米姿勢と社会主義政策は、庶民から熱狂的な支持を受ける一方でこれに対する反発も強い。この反発を利用して反対勢力は追い落としにかかるが、失敗した。
 そうした政策よりも不安材料は健康問題で、彼は癌だった。それでキューバに行き治療した。今のところはピンピンしている。キューバの医療が充実していることは知られている。これは映画「シッコ」にも出て来た。
 キューバは医学に力を入れている。医師だったゲバラの子供が医師になっていて、ゲバラが医学生のときの同窓生が外国から支援してきたからだ。
 ということなので、総理返り咲きを目指しながら健康不安を抱えている自民党の安倍総裁も、キューバへ行ってみたらどうだろうか。
 
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by ruhiginoue | 2012-10-08 15:03 | 政治 | Comments(0)

東ドイツの政治

 文献が手に入ったため、北朝鮮についての韓国人学者の膨大な論文を読んだことを先日ここで書いたが、今はドイツ人の学者が書いた東ドイツについての論文を読んでいる。
 どちらも冷戦によって分断された国でより閉鎖的な方ということになる。比較すると面白い。
 ところで、東ドイツことドイツ民主共和国では、ベルリンの壁が作られてからも東から西へ出て行く人がいたので、その建設前にはもっと出て行く人が多かった。
 そのとき出て行った人の多くは、西のほうが戦後の復興が早かったからという動機で、これは「マーシャルプラン」が影響している。この戦後復興政策によりアメリカが欧州に対して覇権をとったことは、政治経済の必須みたいな話だ。大学で近代政治史をやったさいに習った人も多いだろう。
 それとは別の事情があって、これが興味深い。
 まだ壁が無くて簡単に出て行けるときに留まった人には、高齢なので愛着がある土地から離れたくない人とか、親戚や友達と離れたくない人とか、そうしたすぐ思いつくような事情の人たちの他に、東ドイツの政権与党の古参党員たちを、たいへん尊敬していたからという人が少なくないという。
 この古参党員たちは、みんなナチスに反対して命がけで闘い、弾圧で身の危険を感じソ連など外国に亡命し、戦後に帰国した人たちだった。この立派な過去にくわえ、人格的にも高潔な人ばかりだった。
 だから、東ドイツ政府の中心となっている人たちは盟主国ソ連の腰巾着だが、そうでない良心的な党員たちに期待して、応援しようと考えた。
 それが上手くいかなかった。なぜなら、そういう人たちは、学者とか芸術家などの文化人や高学歴な人たちばかりで、労働者などの庶民と連帯が無かったからだ。
 それというのも、一般庶民は、かつてナチスを熱狂的に支持してしまい、そのためナチスは反対する者への弾圧がし放題となった経緯があったので、知識階層の大衆に対する不信感が根強かったのだ。
 だから、ポピュリズムによって支えられたファシズムは厄介だ。日本で最近、弁護士崩れのタレント政治家による「ハシズム」と呼ばれているものにも、共通している部分があるように感じられる。 
 
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by ruhiginoue | 2012-10-07 21:44 | 政治 | Comments(0)

潰瘍性大腸炎

 潰瘍性大腸炎で苦労した知人は、消化器系の病気なので神経質になると悪化するということで精神安定剤を飲んでいた。
 これは、内科の医師から紹介をされて精神科の医師によって処方された。当然のことなのだが、精神科に家族がかかっているなんて「世間体が悪い」と親が気にして、もしかすると親に殺されてしまうのではないか、という恐怖に怯えてしまったそうだ。
 いくらなんでも、病気で苦しむ実の子供を殺すなんてことをする親がいるものかという信じ難い思いだが、しかし家族に「キチガイ」がいるなんていうことになるなら、殺して刑務所に入ったほうがまだマシではないかという価値観もある。
 そんなバカな、と思う人もいるが、しかし特に田舎の人は、閉鎖的な社会に住んでいるし、考えが進歩的ではなく偏見に囚われる傾向も強いので、もしかすると本当にやられてしまうのではないかという妄想を、自身が病気により精神が不安定となっているため、抱いてしまったと言うことだ。
 その点で言うと、自民党の安倍総裁(元総理)は、政治的な見地から病気を隠しただけではないかもしれない。彼は先祖代々の影響により古い価値観に凝り固まっていて、それにより統一された社会になったら「美しい国」であると言っている人である。
 これだと、ヒットラーユダヤ人説と同じになってしまうが、ただ、安倍晋三を熱烈に支持している人たちは、難病で苦しむ人に自己責任だから福祉の手助けは要らないと言ったり、国の責任である薬害などで病気になって国家賠償訴訟を起している人たちをクレーマーとか仮病とか左翼の扇動とか色々と誹謗しまくってきた。そのさい、差別的な言葉遣いをする傾向もある。
 こういう人たちに支持されるような政治姿勢をとってきたわけだから、自分の持病も隠すだろう。よく、ドラマや小説では、エリート意識を持つ者が遺伝的優越を説きながら、遺伝的な原因で病気や障害を持った子供が自分に生まれてしまい、必死で隠すというネタがあるけれど、実際にそういうことはあって、ただドラマや小説では、悩んだ末に改心してカミングアウトし、子供を堂々と人前に出し、差別の無い社会にしようと訴える側に転向するのが相場だが、これを安倍総裁には、相変わらずの言動から、あまり期待できない。
 
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by ruhiginoue | 2012-10-05 22:24 | 政治 | Comments(3)

東京弁護士会の犯罪

 先日、東京弁護士会を被告とした裁判の弁論があったのだが、高裁の裁判官はこちらの言うことを正確に受け取ってはくれた。そのうえで、間違いを仕出かしたことが犯罪になるかという問題点を指摘した。
 間違いは裁判にもあるし、間違ったからただちに犯罪ではない。それがただの間違いではなく、悪意をもっていた場合に犯罪となる。
 東京弁護士会が、間違いをしたことは確実である。所属弁護士が懲戒を請求されたさい、事実ではないことや証拠の裏付けがないことを書面に記載し、これを複数人に送付している。それを当方も入手した。
 ここまでは、裁判所も認めている。ただ、その間違いがどんなに程度の低いものであっても、悪意とは別である。弁護士ともあろう者たちが、こんなに程度の低い間違いをするなんて考えにくいから、きっと悪意だろうとの想像は容易にできる。
 しかし、裁判で犯罪であるとまで認めるとなると、難しいものがある。現実として、無能な専門家はいっぱいいる。これは弁護士に限らない。裁判官にも検察官にもいるし、他の官僚にもいる。
 法曹とか人文以外の分野の専門家だって、これでも医師免許もっているのかと驚き呆れさせられる医師など、あらゆる専門家に無能な者がいる。震災の直後、原発なら大丈夫だとテレビで言っていた専門家たちは、みんな大学では劣等生だった。世代的に、原子力が花形の地位から転落して人気が無くなった時に、そこしか行けなくて入った者ばかりだからだ。
 こういうことなので、東京弁護士会の不正は訴訟で明らかになったが、悪意によるかは判断が難しい。判決は来月だが、どんな結果であっても、いちおう東京弁護士会が不正をしたことだけは明らかにできた。あとはこれを世間にどう幅広く判りやすく伝えるかが課題だ。

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by ruhiginoue | 2012-10-03 21:39 | 司法 | Comments(0)
 自民党の安倍新総裁が、前に消化器系の病気で総理大臣を辞任していたことについて、擁護する人たちがいるが、とんでもないことだ。
 その辞任が、総理の重責により神経性の腹痛を起こしたかのようにからかう人がいて、これに対して、彼は潰瘍性大腸炎という難病を抱えていたのだ、ということだが、それならもっと問題だ。
 これが学校や一般的な仕事であれば、「大した事ないのに休むな」とか「すぐ辞めるのは無責任だ」と言われたさいに、「そうではない重病だった」とか「難病なのだ」という反論や抗弁ができる。
 しかし政治家は違う。しかも一議員ならともかく総理大臣である。同級生や仕事の知り合いに、潰瘍性大腸炎で苦しんだ経験を持つ人が複数いるが、それはそれは大変な苦痛だそうだ。
 ただつらいとか言うのではなく、自分で何もできず介護を受けないといけなかったり、特に苦しいときはまさに生き地獄で、麻酔で眠っている間だけが救いだったとか、ほんとうに壮絶である。そして、いつ発症するかわからず、治ったようだったけどまたしばらくしたら再発ということも繰り返される。
 だから、こうした患者には理解と思いやりが必要であるけれど、そのことと政治家になっていいかどうかとは話が別で、特に総理だったら、例えば北朝鮮が何かまた日本に向けて発射の緊急事態で総理の決断が必要というとき、総理が病気で何もできないのでは困る。いや,困るなんていう程度のものではない深刻さだ。
 これに対して、「潰瘍性大腸炎は大変なんだ」といくら言っても無意味で「だったら総理になるな」である。
 ここで出した北朝鮮のことは大げさな例かもしれないが、しかし他の人と違って安倍晋三という人は、次期総理候補として売り込んでいた当時、マスコミにも働きかけていて、中でも週刊誌(文春)では電車内の吊り広告で見た人も多いが、写真とともに大見出しで「私が、金正日から日本を守ります」だった。
 よく気恥ずかしくないものだと思ったが、そうしたら所信表明演説の直後に病気で辞任である。一方その金正日は病気で倒れ死地を彷徨ったとまで言われたほど重篤だったが職務を続けてから死去した。
 また、潰瘍性大腸炎の治療技術が進歩したからもう大丈夫だと言っても、それが確実とは言えないことはもちろんだし、それ以上に問題なのは、その新しい治療も無い時に、重責の全うと緊急事態への対処ができなくなる可能性がある難病を抱えていることを一般公開せずに、大見得を切って売り出し総理になってしまったのだから、これは有権者を騙したことになる。
 つまり、安倍晋三総裁は、健康問題とそれを隠した不誠実という二重の意味で、総理失格である。
 
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by ruhiginoue | 2012-10-01 13:18 | 政治 | Comments(9)