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by ruhiginoue

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 また311がやって来るが、その前の震災と言えば阪神淡路で、そのさい色々なデマが飛び交い、その一つに、当時TBSの報道番組に出演していた筑紫哲也を中傷するものがある。今でもまだ言うものがいて、それはあくまでネットのことではあるが、基はマスメディアでの捏造であるから、糾しておかなければならないだろう。

 これは週刊朝日に掲載されたものだ。だから例の橋下さんにも意見を聞いてみたい。連載されていたナンシー関のコラムで、筑紫哲也はこのように書かれた。
 [阪神大震災のときのひと言だ。火災で焼け落ちた瓦礫からまだくすぶった煙が立ち上がっているようなところに立ち、いきなり「温泉場のようです」と言い放ったのは忘れられない]

 これだと、ナンシー関は放送を見て忘れられなくなったということになるが、明らかに嘘である。筑紫哲也はヘリコプターに乗り、煙だらけの光景を遠くから見たら空がぼやけていて温泉街のようだと言い、接近して俯瞰すると電車も自動車も通らず異様な感じだと述べ、さらに近寄って見たら炎もまだ完全に消えていない、などとレポートしている。
 その、放送された映像だと、実際に大分の温泉街のようであった。大分では高台から見下ろすと空がぼやけたような光景が見える。行ったことがある人ならわかるだろう。筑紫哲也は大分の出身である。

 もしも、ナンシー関が週刊朝日に書いたとおり、筑紫が災害の実態を間近に見て温泉のようだと言ったなら、それは奇妙な表現だし不謹慎かもしれないが、真相は、遠くから見たらぼやけて温泉街のような印象だが、近づいたらこの通りというレポートだった。
 だから、ナンシー関の書いたことには、まず場所が違うという物理的な間違いがあり、そのうえ「言い放つ」というような内容でもなかった。言い放つとは、相手を心ない言葉で突き飛ばすようにするという意味だから、ただ高みの見物して災害の実態に触れなかったなら該当もするけれど、そうではなく、街が悲惨な状態になっていることを続いて報告しているのだから、まったく違う。

 つまり、週刊朝日に掲載されたナンシー関のコラムは、二重に事実誤認しているのだ。 この大間違いから、番組を見もしないでデタラメを書いたことが明らかだ。
 もともとナンシー関は、芸能人や政治家を小馬鹿にしたコラムで受けをとっていた。その評価は人それぞれだろうが、嘘を書いて中傷することは許されない。
 そんなものを真に受けたうえ受け売り中傷する者は恥を知るべきだ。これは批判か擁護かとは別問題である。

 また、ナンシー関のように事実誤認しなければ筑紫哲也を批判することは不可能だろう。ただ冒頭の喩え方が悪いと言っている人も見受けられるが、なぜどう悪いのかという明確な批判で­はない。不謹慎な印象を持ったという人もいるが、主観的に印象を持つのは自由だけど批判する根拠にならない。批判したければ具体的に指摘するべ­きなのに、その喩え方がそれだけで悪いと理由も添えて述べた人は皆無だ。

 つまり筑紫哲也への批判は、言葉尻に捏造による脚色をしたもの、または主観的印象による根拠の無いものなのだ。
 
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by ruhiginoue | 2013-03-05 16:07 | 社会 | Comments(0)
 江口寿史のマンガ『エイジ』で、久しぶりに吉祥寺を訪れた老人が、駅前のアーケード街「サンロード」の所で「チャラチャラした街になりおって」と言って不快感をあらわにする場面がある。
 あの界隈は、もともと落ち着いた土地で、芸術家や学者など「文化人」が多かった。近くに美術学校があったため、水木しげるも通っていたと言っていたし、今も住んでいる国立音楽大学の先生が言うには、昔学生だった頃はタヌキやイタチをいつも見かけたけど、その当時から楽譜店があって、隣の名曲喫茶からレコードの音が聴こえてくると、聴きながら楽譜の立ち読みをして勉強したと言っていた。
 また、井の頭公園の池は湧き水で、とても美味しく消毒無用だったから、近所に住んでいる人たちは水道を使わなかったという。
 ところが「チャラチャラした街」になり、公園には動物園が出来て池は汚染され飲めなくなった。
 それでも、吉祥寺は盛り場があるにしては安全な街だった。だから、ラブホやテレクラができるという話があると地元は猛反対し、楳図かずおが自宅を紅白の縞模様に塗ると言うだけで、街の落ち着きを損なうと非難された。
 これが、楳図かずおが前に住んでいた高田馬場だったら、質屋の派手な看板と「ポルノ噴水」などがあるくらいだから問題にならなかっただろうし、騒がれている強盗殺人事件も、安全な街として知られる吉祥寺だから驚がれているけど、歌舞伎町か錦糸町だったら報道が取り上げたかどうかもわからない。
 ところで、その強盗殺人事件にルーマニア国籍の少年が関与していたと報じられているが、それよりもっと危ないことをルーマニアから輸入しようとしている人がいる。
 それは自民党の野田総務会長だ。この人の発想は、ルーマニアのチャウセスク大統領と同じだ。同大統領は、中絶を禁止したり避妊用具販売を禁止したりで強引に出生率を上げて、国民を貧困に陥れた。その後、反乱が起きて同大統領は殺害された。
 野田聖子・自民党総務会長は、「年間20万人が妊娠中絶しているとされるが、少子化対策をやるのであればそこからやっていかないと。参院選後に党内の人口減少社会対策特別委員会で検討してもらうつもりだ。堕胎を禁止するだけじゃなくて、禁止する代わりに例えば養子縁組(をあっせんするため)の法律をつくって、生まれた子供を社会で育てていける環境整備をしなきゃいけない。(佐賀県武雄市で記者団に)」と述べたそうだ。
 そもそも、妊娠中絶は経済的事情だけではなく、健康上の理由からのものだってある。そして子供を育てる環境に問題があるから、子供が欲しくても作れないという人が多く、これをまず解決するべきと言われて久しい。なのに、養子にして育てる環境整備と言い出すのだから呆れる。妊娠出来ない人が多いから少子化しているのではない。自分が不妊治療だか人工授精だかして子供を作ったからといって、他の人を一緒にしては駄目だ。
 そのうえ、原発事故の汚染が心配なのに、収束しないだけでなく、汚染されたものを学校給食に出して子供たちに食べさせようと言い出す市長までいるし、学校での虐めや教師の暴力によって自殺に追いやられる子供たちがいる。これでは子供を作る気になる人が、どんどん減って当然だろう。
 それがわかっているから、野田総務会長は強引にやろうと思ったのかもしれない。だが、そうするとルーマニアのようなことになる。自民党は近い将来チャウセスク大統領の二の舞いとなるだろう。


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by ruhiginoue | 2013-03-03 13:11 | 社会 | Comments(2)