井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

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以下、引用。


理科が得意な子供は「アルキメデスの原理」を理解できる。そうすると「北極の氷が融けても海水面は上がらない」ということが分かる。それを学校で言うと先生から「君は温暖化が恐ろしいのが分からないのか!」と怒られる。

理科が得意な子供は「凝縮と蒸発の原理」が理解できる。そうすると「温暖化すると南極の氷が増える」と言うことが分かる。でも、それを友人に言うと「お前は環境はどうでも良いのか!」といじめられる。反論しても「NHKが放送しているのがウソと言うのか!」とどうにもならない。

理科が得意な子供は「森林はCO2を吸収しない」ということを光合成と腐敗の原理から理解している。しかし、それを口にすることはできない。「森を守らないのか!」と怒鳴られる。

物理の得意な大学生は「エントロピー増大の原理から、再生可能エネルギーとかリサイクルは特殊な場合以外は成立しない」ことを知る。でも、そんなことを学会で話すことはできない。エントロピー増大の原理を理解している人は少ないし、まして、そのような難解な原理と日常生活の現象を結びつけることができる人も少ない。

日本は「理科を理解しない方がよい」という社会である。「それは本当はこうなんです」と説明すると「ダサい」と言われる。原発が危険な理由を説明すると「お前は日本の経済はどうでも良いのか!」とバッシングを受ける。

理科を理解できない人が理科を理解している人をバッシングする時代、理科的に正しいことでも社会にとって不都合と思われることを口にできない時代なのだ。だから君が理科を勉強すると不幸が訪れる。「理科離れ」は正しいのだ。

これほど自然現象を無視した社会では理科を勉強しない方がよい。NHKは科学的事実を報道しているのではなく、空気的事実を報道する。そしてそれが社会の「正」になるし、さらに受信料を取られる。それは極端に人の心を傷つけるものだ。

武田邦彦 (中部大学): 「理科離れ」・・・君の判断は正しい(先輩からの忠告) (via marukido)


理科が得意な文系の大人としてはコメントしておいたほうがいいかもしれませんね。
「北極の氷が融けても海水面は上がらない」
> IPCCで問題にされている海面上昇の原因は、熱膨張、氷河と氷帽、グリーンランド氷床、南極氷床などです。北極の氷はほとんど問題にされていません。

「温暖化すると南極の氷が増える」
> 確かにIPCCの報告書にも「南極への降雪はむしろ増える」と書いてあります。南極やグリーンランドで問題になるのは氷が溶けて水になって流れだすことではなく、氷河の流出速度が速まることによって氷床が減少すること(力学的な要因)です。報告書ではこの氷河からの流出が降雪の増加を上回る可能性が指摘されています。

「森林はCO2を吸収しない」
> 確かにトータルで見れば極相林(成長を終えた森林)はCO2の吸収と排出がバランスしています。森林がどれくらいCO2を吸収しているかは、未だに議論がわかれており、研究が進められている段階です。ただし、森林面積が減少すれば、植物という形で固定されていたCO2は大気中に排出されます。森林面積の減少で問題になるのはこの部分です。CO2を吸収しないなら切っていい、と言う話ではありません。

「エントロピー増大の原理から、再生可能エネルギーとかリサイクルは特殊な場合以外は成立しない」
> エントロピー増大の原理が成立するのは閉じた系の中だけです。再生可能エネルギーやリサイクルのような地球や地域、社会といったレベルは常にエネルギーの流出入が起きている開放系なので、エントロピー増大の法則は適用できません。リサイクルや再生可能エネルギーがうまくいってないのは単に転換効率の問題です。

批判されるのは、ダサいからではなく、間違っていたり、変な問いの立て方をしているからです。むしろ、批判に対して自らの知的不誠実さを反省すること無く、「正しい人間は批判されるのだ」と主張するほうがずっとダサイと思います。

 引用、以上


 ここでもうひとつ言えることは、理系だからというだけで威張る人がよくいるけど、適切かつ簡潔に表現することはできず、それゆえ論の立て方が下手糞になる人が多い、という現実がある。



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by ruhiginoue | 2013-09-30 22:57 | 学術 | Comments(1)
 かつて本多勝一氏が、朝日新聞の記者だった当時にこんな指摘をしていた。
 よくマスコミのことを、司法・立法・行政に次ぐ「第4権力」と言う人がいるけれど、それは、大手の報道機関に居る者が思い上がって言っているだけで、現実には権力など持っておらず、常に権力に対して弱いものだ。そう著書で述べていた。
 そのとおりで、大手の報道機関には、あくまで影響力があるということでしかない。権力とは、法律や判決など文書に記述した言葉を、実行し従わせるため強制力を用い、時には物理的な実力行使までゆるされているものだ。これと報道は違い、記事の内容を力ずくで実現することはできない。
 そして、報道自らは権力をもたず、市民とか大衆の側から権力を監査する立場である。そうでありながら、権力に屈したり、その手先に成り下がって弱いもの虐めをすることがよくあるから、問題なのだ。
 ところが、マスコミを批判している側の人たちが、それをわかっていない。大事な問題なので、知り合いだがはっきり言うと、80年代に週刊誌やワイドショーで騒がれた三浦和義氏や、それをきっかけに報道の人権侵害を批判する運動を始めた映画監督・山際永三氏は、「第4権力」と言い続けてきた。その間違いを指摘しても頑として認めなかった。
 なぜか。その話をきくと、要するに、社会悪イコール権力という定義だからだ。そもそも社会悪とは主観的な評価でしかないのだが、彼らは自分が認定すれば社会悪なのだ。そして、権力が社会悪と化すのではなく、権力とは悪いものであるから、社会悪とは権力なのだ、というように本末転倒しているのである。公権力の定義とか、権力と影響力の違いには関心がない。そして自らの価値観と判断によって社会悪と定義したものに対し「権力だー」「権力だー」と叫んで非難して、それが正しいと信じているのである。
 つまり、70年代の学生運動のノリなのである。それが歳をとっても変わっていないのだ。70年代の感覚は、80年代に既に嘲笑されていたのだが、なのに80年代どころか90年代になっても2000年代になっても変わらない。
 これは考えが古くなったということではなく、その70年代当時でも間違いであることが明白であった。だから、それでも信じ込んでいる人たちに、その間違いを改めさせることはほぼ不可能である。そして、こうようにはっきり言うと老人特有のブチキレ方をされるだけだから、指摘しないで受け流している、という人ばかりである。自分もそうしてきたが、たまにははっきり言ったほうがいいだろうと思い、今日はここに書いた。
 

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by ruhiginoue | 2013-09-29 12:43 | 社会 | Comments(0)

考えることが駄目な人

 前に霞ヶ関の裁判所前で、通りかかった年配の制服警察官が、訴訟の当事者となった人たちが情宣活動をしているのを横目で睨みながら同僚に「演説したり紙を配ったりしてやがって生意気なんだよ。言われたことにだけ従っていればいいんだ。裁判ってものはなあ、取り締まりのためにするものだ。会社や国を訴えたりするんじゃねえよ」と同僚に説いているのを聞いた。
 これはファシストの意見かと思い勝ちだが、そうとは限らない。まったく同様の人が、中学の担任の教師にいた。やはり、「言われたことにだけ従っていればいい」と執拗で、そのため一般的な問題児とか不良ではない生徒ばかり殴っていた。
 例えば、クラスでもっとも成績優秀な男子が、その成績優秀のため担任教師から気に入られていたのだが、彼は進路指導のとき、適性検査をやらされることに反発し、「こんな知能検査みたいなパズルでは何もわからない。こんなものをやらされて、将来の夢や希望に口出しされてはたまらない」と言った(確かにその通りだろう)ところ、それに激怒した教師は、その生徒を執拗に殴打し、殴られた顔中が真赤に晴れ上がった。
 また、自分はその彼ほど優秀ではなかったが、新聞に投書して全国紙に何度か掲載さりたりしていたところ、それが気に入らないと、その教師は居残りをさせたうえ執拗に殴った。「意見なんて言うもんじゃない。持つのも駄目だ。お前は新聞の政治経済の欄まで読むんだろう。いいか、俺は新聞はスポーツ欄しか読まないんだ。みんなそうでないといけないんだ」と言った。そして通知表の通信欄に堂々と、そのことを罵る記述をしたので、さすがに親も驚いた。
 あのセンセイは変な人だと評判だったが、東京理科大夜間部卒の数学担当で、この数学についても、証明問題などで独自の考えをすることについて許さない人だった。それではもはや数学ではないのだが。
 そして、卒業して数年経ってから、その教師が退職したことを人づてに聞いた。あの性格から最悪ともいえる生活指導の担当になったら、そこで暴虐の限りをつくし、ついに被害者の一部である生徒数人が、その教師の自宅を見張ったうえ、出てきた小さい息子のあとをつけて、人目がとぎれた場所で殴った。その息子は泣きながら帰宅し、息子の腫れ上がった顔を見て驚く母親に「『親の因果が子に報い』って何」と訊いたそうだ。
 これにその教師は衝撃を受けて、ノイローゼとなって不登校となり、そのまま退職して、まったく別の仕事に転職し、会社勤めとなった。情けない結末だが、その教師としては、熱心ではあったが、その内容について考えることができなかったのだろう。なんせ考えることは罪だと信じていたのだから。
 この教師と同じ頭の程度の政治家がいるから、テロが起きるのだ。そしてバカ教師よりもっと問題なことに、ノイローゼになったりはせず、言論や報道を規制しようとし、テロと闘うと言い出すので、さらに悲惨なことになる。

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by ruhiginoue | 2013-09-25 18:55 | 雑感 | Comments(10)
 今問題になっている「秘密保護法」は、その目的からすると不要であり、むしろ変な解釈と恣意的な運用によって国民の知る権利を侵害することになるから、問題である。
 ところが、法を悪用する不正ではなく、政府が国民を監視と統制して一切の自由と人権を奪って当然であるという者がいる。それはネットウヨクなどの悪ふざけしている者ではなく、裁判官たちであった。
 かつて防衛医大の医療裁判のさい、自衛隊からまるで監視のようなことをされていたことが、新聞のスクープによって暴露されて判明したが、この時、医療裁判とは別件で、防衛医大の訴訟代理人をしていた弁護士が捏造証拠を提出したことを追及していたところ、出てきた裁判官たちから反感をむき出しにされた。ちょうどマスコミのインタビューを受けて報道に出た当時で、そのことを法廷で罵られた。訴訟とは無関係なのに。
 そのうえで、捏造である根拠があっても、国の代理人をしている弁護士が自分の事務所で作ったものであれば本物として相手方が認めなければならない、という非常識は判決であった。
 こうした個人的感情と狂信的な政治性をむき出しにしたうちの一人である鬼頭季郎という裁判官は、後に東京高裁から内閣府へ渡り、報道や個人の自由を否定しようとしている役職に就いた。
 こういうことをしている勢力が、一度は批判を浴びて鳴りを潜めていたが、最近また巻き返しに出ているのである。そんなこと、もちろん許してはならない。

 
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by ruhiginoue | 2013-09-23 21:42 | 司法 | Comments(5)

アベ違い

 前に、安倍を安部と誤変換して読者に指摘されたが、原発を様子見に行った安倍総理の防護服にも間違いがあったそうだ。

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 こんな格好にならないと近づけない状態なのに、原発のCМに出ていた自称経済評論家の勝間和代は、事故によって自然にあった放射線が少し増えただけだとか、津波で死んだ人は大勢いるが原発事故で死んだ人は一人もいないとか、テレビで発言していた。
 そう言うなら、自分が普通の格好で現地で生活して「私はまだ死んでない」とでも言えばいいが、しかしなんといっても彼女には「断る勇気」があるので、やらないだろう。
 ところで、実現はしなかったが、原発の宣伝に出ないかと打診された経験があるという人が言うには、謝礼で500万円を提示されたそうだ。ちょっとしたインタビューで一年は楽に暮らせる金がもらえるのだから、「断る勇気」など吹っ飛んで自分を売り渡す人もいるだろう。
 あくまで自分の意見を言ったのなら、その報酬をもらうべきではない。前にある映画監督が、他の監督の作品の試写を見て褒めたところ、その談話を広告に載せたいと言われた。了承すると、配給会社から謝礼を差し出された。しかし、本当に良いと思ったから褒めたのであり、金をもらってしまったら買収されて褒めたことになってしまう、と言って謝礼は受け取らなかったそうだ。
 まあ、それが交通費に少し謝礼を上乗せくらいなら社会儀礼の範囲内に納まることもあるだろうけど、大金だったら、そうはいかない。まして何百万円では、絶対に買収となってしまう。だから、大金をもらって言ったことは、そのことですでに自分の意見ではないのだ。
 

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by ruhiginoue | 2013-09-21 23:55 | 社会 | Comments(2)
 新しい法律など作らなくても、現行法で充分取締りが出来る体制になっているのに、そこへ不要な「秘密保全法」を作ろうとしている。その内容からすると、恣意的な運用ができて国民の知る権利や言論の自由を侵害するものだ。
 このため、危険性が指摘されているが、これとソックリなことが80年代にあった。「国家機密法」または「国家秘密法」あるいは「スパイ防止法」というもので、これは韓国のカルト団体である「世界基督教統一神霊教会」(略して、よく「統一教会」と呼ばれる)が騒いだものだったから、この事実から、自民党の中でも反対する人がいたり、最初は熱心だった人が背後関係を知って冷めてしまったり、という結果だった。
 この当時の総理大臣は中曽根康弘。彼が統一教会と密接であったことは周知のとおり。あの悪名高い合同結婚式に、中曽根康弘は公然と祝電を送った。
 そして、統一教会と密接な安倍信三が総理大臣となったら、また同じ策動である。そして、各地から危惧の声が上がっている。
 また、統一教会は、もともと韓国の宗教団体であり、韓国でもカルトとして評判が悪かったが、後に教祖の事情で北朝鮮とも熱心な交流を始めた。
 つまり、日本の政治家でありながら外国のカルト団体と仲良しで、その外国というのは日本と外交的に関係が良くない国である、という総理大臣が、日本のためといいながら、その観点では全く無意味で、しかし日本人を弾圧することにはなる、という法律を作ろうと企てる。それが、繰り返されているのだ。
 これは法律自体だけではなく、その背景が危険である。日本が乗っ取られているのだから。右も左も関係なく、問題にしなければならないことだ。
 


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by ruhiginoue | 2013-09-18 22:53 | 政治 | Comments(10)
 もちろん体罰は違法だが、現実はもっとひどく、体罰に名を借りた虐待を受けて自殺する者もいる。先日は、部活の顧問に殴られつづけて自殺した高校生の裁判があった。
 このような虐待は、かつて軍隊で多くの自殺者を出した。閉鎖的な組織の中で、力関係を利用しての暴虐だから陰湿で悲劇が起きても当然だが、そんな上官が戦死すると、後方から銃撃を受けていたという。
 また、体罰と称した虐待とともに、いまどき信じられない時代遅れとして問題になっているのが、田舎での村八分だ。迫害を受け続けてブチキレた人が大暴れして死者が出たことが話題になった。
 過日亡くなった名優・三國連太郎は、戦争に行って死ぬのは嫌だからと、恋人と一緒に逃げようとしたが、実の母親が密告したために捕まってしまったという体験がある。これは、彼の母親が、家族が脱走兵になったことで権力から迫害されるからというより、非国民として村八分になることを恐れたためだったそうで、捕まった本人は軍隊に連れ戻されはしたが、特に厳しい処分を受けることはなかったという。 
 そもそも、死ぬくらいなら、相手を殺すか、訴訟にするか、逃亡するか、したほうがまだマシなはずだ。しかし、そうなると両親が肩身の狭い思いをすると考え、思いつめた末に自殺に追い込まれた者が、少なくないのではないか。自分だけなら助かることができるけれど、それだと親が社会から迫害を受けてしまう。それで、自分さえ居なければ済むと思って、子供は自ら死を選ぶ。
 まさかと思う人もいるだろうが、子供はこういうことに結構敏感である。そして純粋なだけに、自分を責めたり、自分を犠牲にして親を守ろうとするものだ。これを認識して、親が社会と向き合い、不利益をこうむっても不正は甘受しないという覚悟を持ち、その決意を子供に伝えておかないと、子供が理不尽な目に遭って自殺する悲劇は無くならないだろう。


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by ruhiginoue | 2013-09-17 17:35 | 社会 | Comments(8)
 国家賠償請求訴訟を経験した人から、国賠裁判の仕組みを変えるべきだという意見をもらった。
 国賠裁判では、被告である国や地方自治体の弁護士を、検察官が務めることが多い。それなら、裁判官は弁護士が務めるように制度を作り変えるべきというのだ。
 なぜなら、裁判官は国の雇った官僚だから、建前としては司法権の独立といっても、実際には、国にひいきする裁判官が多いからだ。公正に訴訟をすすめようとする裁判官に対し、露骨に圧力がかけられることがある。国を敗訴させた裁判官がそのあと左遷された例もある。
 それなら、国賠裁判など「お上」が被告となった訴訟では、弁護士が裁判官をするべきというのだ。
 もちろん、それでも圧力はかかるだろう。各弁護士会と日弁連から選任されたとしても、すでに弁護士会と日弁連は権力に飼いならされて不正ばかりしているのが実態だから、あまりあてにはできないが、それでも少しはマシになるかもしれない。
 あと、国賠訴訟こそ、陪審員制度を導入するべきだろう。今、刑事裁判で導入された裁判員では裁判官の補佐役でしかないが、陪審員は裁判官の監査役である。だから国賠こそ陪審員を導入し、それと同時に、国賠訴訟の裁判官は弁護士が務めることにする。
 こうすれば、少なくとも現状よりは改善するはずだ。


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by ruhiginoue | 2013-09-15 22:40 | 司法 | Comments(0)
 宮崎駿監督が引退を表明し、スタジオジブリでは後継者で悩んでいるらしいと噂になっている。
 アニメーション製作の会社は低賃金長時間労働で、ブラック企業と言われそうな条件だが、それでも情熱で頑張っているというのは、どこかの居酒屋チェーンとは違って、本当のことだ。
 しかしジブリは、車軸の両輪である高畑勲と宮崎駿の両監督が、そもそも東映動画の労使紛争で意気投合したのだから、労働条件には気を使っている。ただ、それができるのは大ヒット作を何度も発表しているからで、収益が減ったら、それどころではなくなる。
 このあと、高畑勲監督の新作が公開される予定だが、高畑監督は宮崎監督より年上である。さて、これからどうなるか、と労働問題としても興味がわく。
 
 ところで、高畑勲監督の作品のひとつに『じゃりんこチエ』がある。これは人気漫画が原作だが、大阪に住んでいた中山千夏が主人公の声優を務め、他の役にも関西のお笑い芸人が続々と登場するし、また、監督は原作を読んでもよくわからなかったので、かつて作ってきた「世界名作劇場」と同様に、現地に出向き見て回ったところ、その雰囲気が理解できたので、当地の風俗を丹念に描いたという。
 それで映画は、見事に生々しい描写となったのだが、世界名作劇場と同様、大阪は他の土地に住む日本人からすると外国も同然というわけだ。確かに、映画を観て、大阪以外の人は面食らうことが多い。
 この映画の主人公のチエは小学生だが、父親の経営するホルモン焼き店をきりもりしている。なぜなら父親が仕事をほったらかして博打をしに行くからで、これに愛想を尽かした妻は家出しているから、仕方なく娘が働いている。そして、たちの悪い客が代金を誤魔化そうとすると、チエは床に落ちている串を見咎めて、喧嘩になる。
 これを見て、とんでもない父親と客に呆れたり怒ったりするのではなく、それをバイタリティあふれるたくましい生活ぶりとしてしまう大阪の雰囲気に、他の土地で生まれ育った日本人は吃驚仰天してしまう。そうした感想を持つ人が、とても多い。
 つまり大阪は異文化の土地ということだ。

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by ruhiginoue | 2013-09-12 17:46 | 映画 | Comments(3)

金券屋と投資

 金券屋というものがある。電話や図書などのプリペイドカードとか、買い物や旅行のさいの乗り物と宿泊の券、映画や芝居など興行の券、いろいろある。これらを日常さまざまなことに上手に使っていると、かなりの節約になる。
 今日は、用事で出かけた帰りに、新宿の金券屋で買い物をした。このところ、出先で連絡をすることが増えたので、携帯電話ではなく公衆電話を利用し、そのさい1000円のを600円で売っているテレカを利用すると、たいへん安上がりである。
 このように、色々工夫することには、遊びの感覚がある。だから倹約しながら楽しんでいる。こんなことしなくても、お金なら有り余っているという人より、楽しい生活である。
 この商品の仕入先に、株主がいる。お金が余っているので投資する人がいるけれど、儲けが無かったので配当の代わりに商品の券をもらうが、使わない場合は、少しでも現金にしようとして、金券屋に売るのだ。これを貧乏人が買う。
 しかし、投資する側の人も、勧められて株を購入してはみたが、あまり儲からないということが多い。それで金券ということになる。これは、やり方が下手だから儲からないのか。これについて、大企業の投資部門で働いていた投資のプロである知人に訊ねたことがある。儲かるようにする方法も教えてもらえたらいいと考えた。
 その答えは、儲かるのは、もともと持っている人で、儲からない人は、持たざる人だという。少しくらい金が余ったからと投資したところで、たかが知れている。世の中にある富は限られていて、それをあくまで取り合うのであり、新しい富を作り出すのではない。そして、富める者がさらに富むのであり、投資もそのひとつということだ。
 だから、個人が投資で儲けるのは、金券で倹約するのと同じで、遊びの感覚で微々たる利益を出すだけなのだそうだ。 


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by ruhiginoue | 2013-09-11 18:55 | 経済 | Comments(2)