井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

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 『美味しんぼ』で、福島へ調査に行ったら鼻血が出たという場面があり、そこにいる人たちには、そういうことがよくあるという話を取材に基づいて紹介したところ、非難する人たちがいる。
 この話について、諸説あることは先日に述べたとおりだが、そもそもこの漫画は劇作品であることを忘れてはいけない。物語のなかで、汚染地域にいると鼻血が出た事実があって、それについて医師に相談すると、汚染の程度と他の症状と併せて考えれば原因とは言えないと回答される場面もある。
 そして、事実は確かにあり、その原因は他にあるかもしれず、何か間接的な影響なのかもしれない、というように登場人物たちが真実を探求していく過程が描かれている物語である。
 
 これで思い出すのが、『橋のない川』の映画化のさいに苦情があったことだ。
 この小説は差別の問題を正面から取り上げた歴史小説だが、この映画化のさい、差別を受けた当事者として撤廃の運動をしている人たちに相談したところ、差別されて泣く人の場面に文句をつけ、ここは威勢よく抗議するように描かないと駄目だと言い出した。
 しかしこれは、差別された人が、最初は訳が分からず泣いていたけれど、その後に差別の理不尽さ不当さに気づき、毅然とするようになるという物語だ。そう説明しなければならなかった。
 なんでこんなことを説明しないといけないのかと、監督などは思ったそうだが、現実にある題材を取り上げると、物語に描かれることを、途中のことまで結論と受け取ってしまう人がいる、というわけだ。
 
 提示された事実と、それについて考える過程は、結論ではないし、物語は結論を訴えて同意を求めるものではなく、真実を追及する人の生き方に共感を求めるものだ。
 
 
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by ruhiginoue | 2014-04-30 22:41 | 社会 | Comments(6)
 人気漫画『美味しんぼ』で、福島を取材したら身体がだるくなったり鼻血が出たりしたという体験談が描かれたことに「風評被害」になると非難が起きている。
 これについては、確かにそういう事実があるとの証言とともに、ただちに放射線の影響とは言えないというセリフも劇中にあり、専門家の指摘では、直接の影響ではないはずだが、そのような環境に身を置くと心身ともにストレスとなって色々と身体の具合が悪くなると考えられるそうだ。

 だから、こうだと断定はすべきでないのだが、なのに何でも「風評被害」を叫ぶことで否定してしまってはいけないだろう。また、逆に報道から漫画にまで文句を言う福島の農民が悪いと批判する人もいるけど、これは当地に限らない。

 例えば、埼玉県所沢市のダイオキシン問題の時だ。
 産業廃棄物処理場が周辺の農地を汚染していることが問題だったのだが、所沢野菜ボイコットに発展してしまい、これは報道した側も意図しない結果で申し訳ないと言い、裁判に訴えられた判決では報道に違法性はないとされたが、迷惑をかけたと見舞金を払って農家と和解した。
 ただ、もともと地元にも、あやふやにせず農産物の安全性をきちんと調べたうえで出荷しながら、同時に産廃問題も解決するようにすべきと考え、調査用に自作の農産物をサンプルとして提供した農家がいた。
 ところが、他の農家の荒っぽいオッサンが、よけいなことをしたのは誰かと近所で「犯人探し」のようなことをした。そして周囲が萎縮したところでマスコミが悪いと言い出し、ここへ自民党政府や行政はつけこみ、公害問題で政策を批判するマスコミを叩いた。
 こうして、田舎の論理を剥き出す農家と悪政とが共闘という結果になった。だから、「あの界隈は民度が低い」と言われ、「しょせんはダサイタマだ」などと皮肉られたが、埼玉に限らず、こんな農民は全国にいて、それが政治を裾野から支えているのだ。
 この現実を踏まえておく必要がある。

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by ruhiginoue | 2014-04-29 22:24 | 社会 | Comments(7)

連合のメーデーもどき

 FM放送でショスタコーヴッチの曲が流れていたが、このショスタコーヴッチには交響曲第2番「メーデー」という曲がある。ソ連時代のメーデーを祝祭した曲で、労働歌などを引用しながら陽気な雰囲気である。
 これは、メーデーが一部の政治的な人たちのものではなく、庶民全体の楽しいお祭りだからである。もともとメーデーは、陽気の良い季節になったことを一緒に祝うものとして開催されたものだった。
 そして、アメリカの労働者たちが、労働条件の改善を求める運動の一貫という意義を確立し、ゼネストの位置づけをしたのだった。だから仕事などを気にして都合の良い日に開催するというのは、メーデーの意義を忘れたものだ。
 なのに、開催日を変えている連合は、また総理大臣を招き、そこでは労働者を苦しめて金持ちを優遇する政策に抗議する参加者を強制排除するわ、公安警察が監視するわ、という事態となっている。
 かつて冷戦時代に自民党筋は、ソ連のメーデーを官製と中傷していた。お祭りとしての楽しさがないことではソ連に劣り、労働運動としての意義はアメリカにも劣る、そんな日本のメーデーをよりマシなものであるかのように言っていた。しかし労使協調の御用労組でさえ野党支持だから気に入らんとも言っていた。
 そのうえ、とうとう連合のこの有様である。参加させられている人たちは、さぞ退屈で不愉快であろう。こんな現状の日本は、SOSの意味のほうのメーデーである。

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by ruhiginoue | 2014-04-28 23:22 | 社会 | Comments(3)
 2001年6月に、大阪教育大付属池田小学校に暴漢が乱入して校内にいた児童を殺傷した事件について、大教大は記憶の風化や資料散逸を防ぎ事件の教訓を後世に残すことを目指し、事件当時の教職員による報告や犠牲者を出した原因をめぐる遺族と学校の話し合いの記録など、事件に関係する全ての資料をデータベース化していると報道されている。

 しかし、これは事件の再発を防ぐというけれど、外部からの侵入者に対して警戒するという趣旨であるから、根本的な原因を取り除くものではない。アメリカの「テロとの戦い」と同じで、自らが憎まれる原因は見て見ぬ振りをして、憎む者だけが悪いというものだ。

 池田小学校を襲った元自衛官の男性は、小さい頃から賢いと評判で、池田小学校のような進学校に入りたいと希望したが、親が教育に不熱心で「お受験」をさせてもらえず、学歴がないことで就職や結婚で辛いことの連続だったため絶望し、恵まれた子供を殺して死刑になり、自殺の道連れにしようとしたのだった。

 それなら、義務教育の段階ですでに格差ができる現状を是正しなければ、また事件が起きるだろう。
 ところが、もともと格差があったのに、これはさらに拡大している。岡山駅の線路突き落とし殺人事件の18歳の犯人は、東大を目指して頑張っていたのに、父親がうちは貧乏だからと言って無理矢理に進学させなかったからノイローゼになってしまい、刑務所に入って裏切った父親から離れたいと思い犯行に及んだそうだが、その父親は阪神大震災が原因で失業していたというのだから、これから東日本大震災の影響で、もっと悲惨なことになるはずだ。
 この先、非常に危ない。

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by ruhiginoue | 2014-04-27 20:50 | 社会 | Comments(14)

竹田恒泰の分散投資

 前に、大損する覚悟も必要だが、儲かれば大きい「ハイリスク・ハイリターン」の投資をしたさい、つぎ込む予算を部分的に、利率は低いが安全な投資にも分散させるのが常識でもあるので、そこで問題になる配分に関しては、詳しい人に相談して決めた。
 こうした、金融リスクの考慮で分散投資し、安全と危険の最適な比率とする「ポートフォリオ」を芸能人の女性を口説くさいにやったらしいのが、祖先は元皇族を売りにするタレント文化人の竹田という男性であった。
 彼は女たらしなのか、それとも相手の女性が売名のため話題作りしようとしたのか、どちらだろうかと憶測されているが、複数と同時に交際する人は気が多いとは限らず、人生は有限なので、予算を分散投資し、そのリスクと配分を最適とするポートフォリオということもある。そうして結婚する相手を決めたという人は、男女ともに珍しくない。
 ただし、元本割れすることもあるし、よりハイリスクハイリターンの先物取り引きでは、値下がりした分をさらに「追証」として支払わなければならず、これで破産した個人から潰れた銀行まである。
 ちょうど、バレンタインデーでチョコを貰ったから翌月のお返しをして、これで相思相愛になれるかと思ったら、「私を落としたければお菓子では足りない」と、高級レストランや高級ブランド品をせがまれるようなものである。
 しかし竹田という人の問題は、女性のことではなく、タレント文化人としての賞味期限が切れかかって元本割れはもちろんだが、さらに、これまでの口からで任せの責任に追証が必要ということだ。

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by ruhiginoue | 2014-04-26 23:11 | 経済 | Comments(2)
 「江戸っ子だってねえ、食いねえ、寿司を食いねえ」

 オバマ大統領が来日して安倍総理と一緒に寿司を食ったそうだが、外交的に成果があったかどうか疑問で、これではただ寿司食うために警備に莫大な税金を使ったようなものだろう。

 浪曲では、森の石松が、船の上で乗り合わせた男に、清水の次郎長の子分で一番は誰だという話で、自分の名前を言わせようと寿司を奨めるが、なかなか出て来ないうえ、やっと名が出たら続いて森の石松は馬鹿だと言われてしまいガッカリ。

 アメリカにとって一番の友好国は日本と言わせたい総理と同じではないか。
  
 「馬鹿は死ななきゃ、治らない」
 
 ちょうど時間となりましたー~ "清水次郎長伝"より石松のお粗末 ♩ペンペン


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by ruhiginoue | 2014-04-25 21:55 | 国際 | Comments(0)

努力の幻想と天才の妄想

 「エジソンは偉い人、そんなの常識」という歌があるけど、実はエジソンの発明のほとんどが他人の思いつきで、それを「発明王」の看板で売って金にしてやると言って譲渡をもちけかたのだから、佐村河内守と同じであった。

 そのエジソンの有名な言葉に「天才とは99%の努力と1%の霊感である」という日本でトンデモ誤訳されたものがある。もとは「パースピレーション」と「インスピレーション」だから掛言葉だったが、「インテル、インサイド」を「インテル入ってる」と言うのと同じような具合に訳せなかったので、意訳して汗を流すのは努力、閃きは霊感としたのだろうが、問題は邦訳だと努力が大事だというニュアンスになってしまっていることだ。
 この元の言葉を直訳すると、天才とは、たくさんの努力をしても僅かの閃きが無ければ泣きを見る、というような感じになる。

 また、「遺伝学の父」と呼ばれるメンデルの発表した「メンデルの法則」は、今でも正しさが動かないけれど、これは努力しないで閃いただけだったが、それでは信じてもらえないだろうと、発表のさい裏付けとなる実験をしたと嘘を言い、そのデータはすべて捏造であった。しかし結論は正しかったのだ。寝る間も惜しんで顕微鏡を覗く努力をして駄目だった野口英世とは大違いである。

 だから、ナントカ女史のナントカ細胞というのも、今はどう判断すべきか不明である。

 ただ、冤罪事件では、よく「名刑事」と呼ばれる警察官が、カンで目星をつけ犯人を決めつけ、絶対に正しいと信じ込んで、証拠の捏造をする。袴田事件に関与したインチキ警官たちも、そうした人脈であった。
 それで正しいこともあり、間違うこともあるが、やむを得ないリスクと考え、その犠牲になった人たちは甘受するべきだと考えている。そういう警官は多い。検察官のほうが多いかもしれない。そして裁判官も同様に考えている人たちがいるし、弁護士にも少なくない。

 また、医師にも、間違った治療法で人を殺しても、冤罪をつくった法曹人たちと同じ感覚の人が少なくない。

 つまり、努力ではなく才能がモノを言うのが現実だが、そこで自分を勝手に天才だと思い込んで他人の命を奪うことなんて平気という人たちがいるから、問題なのだ。

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by ruhiginoue | 2014-04-24 19:44 | 学術 | Comments(8)
 FM放送で、チャイコフスキーの悲愴交響曲を留守録で聴いた。良い演奏だった。
 この曲で思い出す同級生がいる。小学と中学で一緒だった。高校は別だが、話題になっていたので、その当時の様子を人づてに聞いた。
 彼は、いわゆるいじめられっこだった。神経質だから、からかうとすぐキレてしまい、その様子が可笑しいからと、挑発されてばかりいた。
 また、彼は学校の成績はあまり良くなかった。それで、地元の公立高校で、成績が平均よりやや下くらいの所に入ったが、驚かれもした。そこは入試が難しいわけではないが、ちゃんとした地元公立学校なので、彼よりもっと成績が良い人でも本番でしくじって落ちた人が少なくなかった。だから、よく彼が受かったものだと思われたのだ。
 ただ、彼は普段から成績がふるわないようでいて、ここぞというさいはちゃんとそれなりに点を取ることができた。そして、神経質だし虐めにも遭うが、休日にはサイクリングに出かけ二時間くらいかけて奥多摩まで行き、自然に触れてストレスからしばし解放されてから帰宅していた。
 そして高校では生徒会長を務めた。人望があったわけではなく、意地悪な同級生が困らせてやろうとして推したところ、選挙で当選した。投票した中には、どうせ務まらないだろうと面白半分だった人が少なくなかったようだが、しかし就任すると行事を仕切る等しっかりと任期を務め上げたので、全校生徒と教師たちから感心された。
 そんな彼の心の支えが実はチャイコフスキーの悲愴交響曲だった。悲愴な情感に涙し、躍動的な楽章で奮い立つということだった。自分は彼のうちに行ったことがいなけど、行ったことがある人によると、他にも「白鳥の湖」などがあったそうだ。
 ということで、何か好きなものを持つということは大事だということを、彼に教えられたという同級生は多かった。そこのことを、放送で思い出した。


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by ruhiginoue | 2014-04-23 22:24 | 音楽 | Comments(4)
 書店に、偏狭な排外主義や下品な民族差別を煽る本が置いてあり、それらが複数の出版社から寄せられ特集コーナーとなって店頭に平積みされている。どれも様々な版元から寄せられているにしては似たり寄ったりの狭い視野で、まるで右翼コミケという様相である。
 これを見て不愉快になるという人たちが書店を非難しているが、文句を言うなら店ではなく出版社にするべきだ。 書店は依託販売なので、問屋の店への口出しが強く、その問屋の株を大手出版社がもっていたりもするから、置きたくない本を店が押し付けらることも多い。

 もともと書店は、商品の仕入れが買い取りではないことにより、資金が少なくても開業しやすく、また比較的自由に商品も選べるから、品揃えにこだわりをもって個人経営する者たちがいたのだけれど、意に添わない商品を押し付けられてしまい、嫌になって廃業した店主もいたのだった。
 そうした本には、まずエロ本があったが、それと同様なのがヘイト本と言われているものだ。これは民族や人種への憎悪を煽ることで劣情を刺激するものだから、エロ本やゴシップ・スキャンダルと同じようなものである。
 
 こうした商品は、いちおう売れるうえ低コストだから、信念でやっている人はごく一部であり、ほとんどは、やりたくないけど不景気だから仕方なくというのが実態である。
 だから、文句を言うなら書店ではなく出版社に、だけど、それ以上にするべきなのは、みんなで良い本を積極的に買うことだ。そうすることで自分の観る眼を養いながら、良質な商品が売れるようにする。良い本だったら、出版社と著者に励ましの葉書を出すのも効果的である。

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by ruhiginoue | 2014-04-22 19:56 | 社会 | Comments(7)
 今日は、訴訟のため東京地方裁判所立川支部に行った。
 ここは駅から遠い。霞ヶ関の東京高等裁判所と東京地方裁判所の合同庁舎は地下鉄を降りてすぐだが、東京地方裁判所立川支部と立川簡易裁判所の合同庁舎は、立川駅かから歩いて20分以上かかる。駅からのバスもあるがよけいな運賃がかかるし、立川に新設された庁舎街に行くため新しく作られたモノレールは料金が高い。
 そして、駅前の繁華街をすぎると無機的な建物ばかり続く道だから、歩くとよけいに遠く感じる。ちょうど中間くらいに、家具のイケアができたことは話題で、結構にぎわっているが、賑わう店内をみると和室に合う家具ではなかった。そして北欧の家具にもメイドインチャイナが目立つ。また、いわゆるフードコートもあり、ホームセンターという感じでもある。
 
  ところで、裁判所に提出する書類には、いちいち厳密な記述をするよう書記官に言われるが、ほとんどは無視してもいい。「趣旨のとおり請求」は「請求の趣旨の通り請求」だ、などと指摘するが、そうしないと他の趣旨と混同する書類ならともかく、他には無いに決まっているのだから、無意味な厳密さだ。
 なにより、そうやって厳密さを役所仕事らしく求めても、肝心の裁判官がずさんだったり、故意に歪曲したりすることが横行し、これに併せて調書の改竄や証拠の捏造が普通なのだから、実に虚しいというか馬鹿馬鹿しいことだ。
 他にも、刑事事件では「被告人」と書くところなのに、うっかり脱字で「被告」では民事のことだから訂正しろとか言われたり、「被告」でも「被告人」でも複数の場合はそのあと「ら」を付けるものだが、うっかり抜けているとケチをつけられるけれど、それで肝心の裁判では、あの袴田事件の、被告人には小さ過ぎて履けなかった犯人のズボンを証拠に死刑判決、ということを日本の裁判所は平気でやってるのだ。

 どうしてこうまで滑稽なのだろうか。一つの原因として、「やっててよかったナントカ式」という宣伝をしてる学習方法のように、学校で一時的に要領よく通過するだけの勉強をすれば通用する社会の仕組みだからではないかと考えている。

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by ruhiginoue | 2014-04-21 22:47 | 司法 | Comments(8)